神威の野望 第五位一刀と聖杯戦争 with 白井黒子 作:月神サチ
弱ヤンデレ気質の苦労人
神威
元日本人。チートはあるが、無敵ではない。性格としては善人寄りだが、嫁がおおい。
うちはマダラ
矛盾をはらんだ性格は相変わらず。
千手柱間
原作よりのほほんとしてる
千手扉間
ヒャッハー連中が多すぎて胃痛が止まらない
「――ということでして、どうかお願いできませんでしょうか……」
いつも通り自分の領域で英雄たちと
どうやら(また)彼女の姉による神の気まぐれが起きたらしい。
「……またあの邪神案件か」
手合わせしてた(いくつか前の)前世の従兄である男がその輪廻眼で女神を見て呆れ顔をする。
「まあそういうなマダラ!困ったときはお互い様というし、我らが従弟もやる気のようだぞ?」
もう一人の従兄がからからと答えると、マダラと呼ばれた男は半ギレでもう一人の従兄に掴みかかる。
「柱間ァ!! やはり貴様のところで育ったからこのようにバカがつくほどのお人好しになったとしか思えんぞ!」
「まてマダラ! 兄者に食ってかかっても意味がないと言ってるだろう! あとアレの性格はもとからだ! というか何回目だこのやり取り!」
そこに割り込むのはオレの知る世界線とは違い、胃痛と心労で倒れた我らが卑劣様こと千手扉間。
「お三方、話が進みませんのでお静かにお願いします」
いつの間にかメイド服姿の紫色の髪の美女が三人にたいして凍てつく視線を向けつつそう告げた。
「「「……」」」
三人が黙ったのでとりあえず話の続きを……。
「……で、今度の被害先はどこだ?」
「あなたの始まりの場所、そこの外史……時代は後漢末期です。恋姫といえばわかるといわれました」
「あいわかった。3人とも、いつものメンバーを招集してくれ。オレは嫁たちに声かけてくる」
オレがそうマダラと柱間、扉間に告げると、3人が何とも言えない顔をしてそのままフッと消える。
「えっと……いつもすみませんね……」
人差し指を合わせてもじもじする女神。
オレは彼女を抱き寄せ、腰まである髪をそっとなでてる。
「かまわん。紆余曲折があったとはいえ、今のオレがあるのはお前のお陰だからな」
「……」
頬を赤く染め、そのまま顔を埋める。
「こほん、旦那様。皆様を御呼びになられるのではありませんでしたか?」
「む、そうだな」
「ぐぎぎぎぎ、エーリス……せっかくの合瀬を邪魔するとか無粋すぎです」
メイドの一言ではっとしたオレと、歯ぎしりする女神。
「聖属性の女神などロクなのがいませんから、旦那様がたぶらかされぬよう、こうして見張っているだけです」
しれっと女神に毒を吐くメイド。
それに反応して女神のこめかみに青筋が浮かぶ。
「駄犬の分際で生意気ですね。この人のメイドとして仕えてなかったら欠片も残さず消滅させてやったのに……」
「女神の癖に清濁併せのめない器の小ささ。前の主のほうがよほど懐が深かったようですね」
「あ"ぁ!?」
「エーリス」
今にもとびかかりそうな女神を抱き寄せてなでながらメイドをたしなめる。
「申し訳ありません。――マスターの知識を共有しましたので、不足しそうな物資の準備をしてまいります」
そういってフッと消えるエーリス。
「……むう……」
「申し訳ないが節操のなさは死んでも治ってないから、あきらめるかオレをあきらめるかどっちかを選んでくれ」
「……ズルいです……。あなたを捨てるわけないでしょ……」
ぎゅうと抱きしめながらそうこぼす彼女に微笑みかける。
少しすると、満足したのか、前よりは穏やかな笑みをうかべる。
「ちらっと『視ました』が、沢山候補がいるみたいですね。……ふふふ、胸の大きさならともかく、格の差では絶対に負けませんからね」
「あー……まあ、仲良くしてもらいたいものだ」
オレはそう言った後、嫁たちのところへと転移した。
――*――*――*――
「ということで出立の準備はできた」
「……毎回思いますけど、なんでそこの駄犬メイド以外は穢土転生の棺桶に自分からはいるんでしょうか、コレがワカラナイ」
オレの言葉に対してうーんと首をかしげる女神。
「私は死んでいませんし、アレに入っていくと、口寄せなどで距離関係なく旦那様のところに戻ったりできるので妥当ですよ? 気分的にも寝てる感覚のようですし」
「まあ、色々な面を考慮したうえでこっちの方がメリットあると判断したのだからこれでよいだろう」
「むーん……まあ、いいですか。んじゃまあ、転移させますね。……色々めんどくさいと思いますが、よろしくお願いしますね」
オレたちの言葉に対して女神が微妙な表情しつつもそういうと、オレたちの足元が光出す。
「あ、何かありましたらいつも通り連絡お願いします」
「ん、わかった。ベストを尽くそう」
その言葉と共にオレとエーリスの周囲の風景が消え去った――。