「ここが地球か、俺の求める強者は現れるのだろうか。」
突如地球にやってきた筋肉質な星人その名はマッスル。彼は強さを求めあらゆる星を旅しながら力自慢の者たちと腕相撲等の
「賞金100万だって?」
「やってみるか?おい、爺さん。もし俺が勝ったら100万くれるって本当か?」
「おう!くれてやるぞ!……俺に勝ったら、な」
「面白れぇ!俺はこう見えても重量挙げの選手だったんだ。後悔するぜ!」
「お、トシちゃん!やったれ!」
「勝ったら焼き肉な!」
囃し立てる友人たちにトシと呼ばれた男は「オウッ!」と腕まくりをして老人と対峙する。
「どいつもこいつも弱すぎる、俺を楽しませるやつはいないのか?」
マッスルはジム帰りの人やボディビルダー等の筋肉に自信を持つ者たちと腕相撲をしたがマッスルの思うような強者は現れておらずどうしたものかと困っていた。
「ん〜、どうするべきか、ならば巨大化してみるか!この地球にはウルトラマンが居るらしいからな。現れるかもしれない」
悩んだ結果マッスルは巨大化することにした。巨大化することにより噂のウルトラマンが現れるかもしれないと思ったマッスルはどんな力を持ってるのだろうかとワクワクしながら巨大化した。
「なるほど、この眺めは素晴らしいな」
巨大化したマッスルは2割程度の力でビルなどを壊し始めた。その頃海斗は1人でランニングをしていた。
「3キロ余裕だぜ。」
「海斗、もっと体力をつけろ!あと7キロ走れ」
「無茶言うなよ?俺そんなに体力ねぇよ」
海斗は長い距離を走りきっており水を飲みながら息を整えていた瞬間マッスルが巨大化して街を壊し始めたのだ。
「何だ、あれ?!」
「海斗!ボーッとしてないでいくぞ!」
「あぁ!!ギンガ!」
【ウルトラマンギンガ】
「フーマ!」
【ウルトラマンフーマ】
「風と光よ我に力を!はぁぁ!トルネードォ!」
「フュージョンブレイク...ウルトラマントルネードウィンドエクスペシャリー!」
「シュワッ!」
海斗はウィンドエクスペシャリーとなりマッスルの前に現れた。
「貴様が噂のウルトラマンか。」
「あぁそうだ!何故街を破壊するんだ!」
「こうすれば強い者と戦えると思ってな。勘違いをされたら嫌なので言うが俺は地球を侵略しに来た訳では無い俺より強い奴と戦いたくて来たんだ。」
マッスルはトルネード達に勘違いされたくないため自分が地球に来た目的を話し始めた。
「なるほど、でも街を破壊するのは良くないぞ。」
「それはすまなかった。そこでだ、ウルトラマントルネード!俺と力比べだ!」
「望む所だ!」
「嘘だろ?!」
「嘘じゃない!俺も強い奴と戦いたかったんだ!」
マッスルはトルネードに勝負を挑んだ。海斗はどうせそういう事はやらないだろうと思っていたのにトルネードが了承してしまったため驚きながらも仕方なくトルネードに協力してあげようと思ったのだ。
「さぁ、行くぞ!」
マッスルはトルネード目掛けて走り出し一撃一撃が重いパンチを繰り出す。
「ジュワッ!」
「こいつ、力自慢なだけあってパンチが重いぜ」
トルネードはマッスルのパンチを避けながら後ろに下がり距離を取ろうとする。だが思ったよりもマッスルの繰り出すパンチの速度が早くて思い通りに下がれないのだ。
「トルネード、こいつあまり見くびらない方が良さそうだぜ」
「あぁ、流石は鍛えてるだけあるな。」
「もちろんだ!俺は腕相撲でウルトラマンタイタスと互角の勝負をしたのだからな!」
「まじかよ、それは凄すぎるぞ。」
マッスルは1度だけタイタスと腕相撲で勝負した事があるらしくその時は何十時間もかけて行ったが勝敗は着かずに終わったのだ。それほどのパワーの持ち主であるマッスルは余程鍛えているのだろうとトルネードは感じたのだ。
「ならばこちらも少し本気で行くとしようじゃないか、海斗!」
「へいへい、マックス!」
【ウルトラマンマックス】
「レオ!」
【ウルトラマンレオ】
「最上の宇宙拳法のパワーよ我に力を!はぁぁ!トルネード!」
「フュージョンブレイク...ウルトラマントルネードマクシウムクンフー!」
「ジェアッ!」
トルネードはマクシウムクンフーとなり拳法で勝負しようと試みる。
「姿を変えるとはそれほどの力を持ってるという事だな。」
「さぁ、行くぜ。ジィアッ!」
マクシウムクンフーはマッスルに向かって走り出し回し蹴りを繰り出す。マッスルはマクシウムクンフーが回し蹴りをする瞬間に一歩後ろに下がると正拳突きを繰り出す。
「ジィアッ!!」
トルネードは隙を着かれてしまい正拳突きをくらってしまい少し怯んでしまう。だがトルネードは諦めずに立ち上がり巧みな拳法を使いながらマッスルと互角の勝負をする。
「流石はウルトラマン。貴様の様な者と出会うのは初めてだ。だがまだ俺の求める強さでは無い!」
「じゃあ、これはどうかな?タイタス!」
【ウルトラマンタイタス】
「ジョー二アス!」
【ウルトラマンジョー二アス】
「無限に秘めたパワーよ我に力を!はぁぁ!トルネードォ!」
「フュージョンブレイク...ウルトラマントルネードプラニウムマッスル!」
「ギュワッ!!」
海斗はトルネードの形態の中で1番の強さを誇るプラニウムマッスルへと変身する。
「ほほう、見るからに強そうな姿だ。」
「行くぜ!ギュワッ!」
プラニウムマッスルはマッスルに向けて重いパンチや蹴りを繰り出す。
「グッ""!!中々やるな。俺も負けてられん!!」
マッスルはプラニウムマッスルのパンチを受け止めると楽しくなってきたのか全力でプラニウムマッスルに攻撃を仕掛ける。
「ギャワッ!!」
マッスルはプラニウムマッスルに打撃の連打を繰り出した。プラニウムマッスルは防御をしながらマッスルの体に拳を当てようと振るうがなかなか当たらず少しピンチになってしまうのであった。
「そろそろ限界だぜ、トルネード」
「あぁ」
プラニウムマッスルはそろそろ限界時間が来てしまいカラータイマーがなってしまう。
「君がそろそろ限界ということで最後に1発決めさせてもらうぞ!」
マッスルはそう言うと全身のエネルギーを右手にためて走りながらプラニウムマッスルに向けて拳を放つ。
「こっちも決めるぞ!」
「あぁ!ロッキング・フィスト!!」
プラニウムマッスルもこちらも最後の一発として全身のエネルギーを右手に溜める。すると
「こんなにワクワクしたのは楽しかったぞウルトラマントルネード。」
「あぁ、私もだ。」
「このままだと俺は貴様に倒されてしまうな。もっと力をつけなければ、ウルトラマントルネード!次に会う時までお前も鍛えとくんだな。この俺も他の星を巡りながら強くなりまた貴様と再戦することを誓おう。ではさらばだ!」
マッスルはトルネードと戦ったのが嬉しかったのかお互いこれよりもさらに強くなりまたいつか再戦しようと言い修行の旅に出たのである。
「あぁ、俺も強くなり君を超えるほどの強さを手に入れるさ。」
トルネードは旅立つマッスルを見送ったあと自分も空に飛び去るのであった。そして海斗は家に帰ろうと歩いていると後ろから英真に声をかけられる。
「よぉ〜海斗〜」
「おぉ〜どうした英真?」
「俺さ〜凄いの見たんだよね。」
「何だよ?」
「お前がウルトラマンに変身したところ〜あの時偶然お前を見つけてな話しかけようとしたら急いでどっかに居なくなるからこっそり跡つけたらお前ウルトラマンに変身するんだもん!ビックリしたぜ」
「おい、海斗。これはウルトラやばいぞ」
「あぁ...」
なんと、英真に海斗の正体がウルトラマンという事がバレてしまった。流石の海斗も嘘をつく事は出来ないので苦笑いをしながら自分がウルトラマンになった経緯を英真に説明するのであった。
「なるほど!平和のために戦うウルトラマン!悪くないぜ!俺も何か力貸せることあるなら言ってくれ!あ、環奈ちゃんとリナちゃんには言わないから安心しろ!じゃあな!」
「良い奴なのかなんなのか分からないわあいつ、」
「なぁ、海斗...あいつリナを人間だと思ってるぞ。」
「そりゃそうだろ、俺とお前しか正体知らねぇんだから」
海斗はまためんどくさい事が増えたと溜息をつきながらトボトボと帰っていくのであった。一方その頃宇宙ではある一人のウルトラマンが地球に向かっていた。
「トルネード兄さんは任務の途中で居なくなって連絡がつかないまま...ゼロさんは地球に向かった怪獣を止めに行ったって言ってたから地球にいるんだろうけど、厄介だなあの人。」
彼の名はトルネードの弟分であるウルトラマンブロス、彼はギャラクシーレスキューフォースに所属しており若くして数々の任務を1人で成し遂げだ優秀なウルトラマンだ。今回彼が託されたのは行方のわからなくなったトルネードの探索として地球に向かっているのである。
「やっと着いた、ここが地球だな。大丈夫かなトルネード兄さん」
地球に辿り着いたブロスは光の結晶に姿を変え地球に降り立ちトルネードを探すことにしたのであった。
次回 突如、地球に電気を主食とするボルトンとアンペアという兄弟怪獣が現れた。2体を止めるべく海斗はトルネードに変身をして戦うが2体の息のあったコンビネーションにより全く歯が立たずピンチに追い込まれる。そんな時、英真と1つになったブロスが現れ共にボルトンとアンペアに立ち向かう。
第11章 「友との絆」