梅雨の時期真っ只中の7月中旬、海斗は英真と共に大学のレポートを書くため街を散策していた。
「なぁ英真。レポート書くためだけなのになんで隣町まで来る必要があるんだよ。」
「その方が視野が広がるだろ視野が。」
海斗は英真を見て溜息をつきながらも散策をしていた。そんなふたりの背後から男が近づいて声をかける。
「あれ?もしかして英真君と海斗君かい?」
「そうですけど....って秀真じゃないか!」
「久しぶりだな秀真〜3年ぶりかぁ」
2人に声をかけたのは
「お前らその様子だとこの街に来てレポートを書きに来たってことだな」
「まぁな」
「こいつのせいで隣町まで来てしまった。」
「まぁまぁ仲良くやっているのはいい事じゃねぇか。じゃあ俺はこの辺で失礼するぜ。」
久しぶりに海斗達と楽しそうに話した秀真はそのまま海斗達と反対方向に歩いていった。
「よし、続きやろうぜ」
「そうだな」
秀真を見送った2人はレポートの続きを書き始めた。そして海斗達と別れた秀真は人影の少ない場所に立ち寄りポケットから何かを取り出す。
「やはり俺の睨んだ通り海斗はウルトラマントルネードで間違いないな。このままあいつに近づいてウルトラマントルネードのアークを奪ってやるぜ。そのためにはまずこのアークを使うかぁ」
ニヤリと不気味に笑った秀真はポケットからウルトラマンタイガとタロウのアークを取り出す。このふたつのアークは謎の男が持っていたアークであった。そう謎の男の正体は秀真であった。そして秀真は謎の場所に来ていた。
「さぁ始めようか...タイガさん。」
【ウルトラマンタイガ】
「タロウさん。」
【ウルトラマンタロウ】
秀真はニヤリと笑うと謎の大きな機械の前に立ちウルトラマンタイガとタロウのアークを機械にかざす。そして秀真は謎の塊を取り出し機械の中に入れレバーを回す。そうするとかざしたふたつのアークが機械に吸い込まれ謎の塊と合体する。そして機械の取り出し口から一つのアークが出てくる。
「ウルトラマンタイガとタロウの力をもつ超高熱生命体アッツの完成だ。」
秀真は出来上がった怪獣アークをしまうと海斗達の住む街に繰り出す。
「さぁ...絶望の始まりだ。いでよアッツ」
【アッツ】
「熱き力で滅びつくせぇ!」
秀真は廃ビルの屋上に立ち街を見回すと奇妙な笑みを浮かべ海斗とは違うタイプのギアを取りだし作り出した怪獣アッツを召喚する。
「ギュルルルル....キューン」
召喚されたアッツは球体の姿をしておりその場に留まっていた。そしてしばらくすると球体から大きな真っ赤な怪獣が現れ街を燃やし尽くし始める。
「海斗...怪獣だ!」
「あぁ!」
英真とレポート作りを終えていてカフェで一休みしているとトルネードから知らせを受けアッツのいる方に向かう。
「あっつ!なんだよこれめちゃくちゃ暑いぞ。」
アッツの方に辿り着いた海斗はあまりの暑さに上着を脱いだ。そして海斗はトルネードブレスを取りだしトルネードへと変身する。
「海斗!行くぞ!」
「あぁ!行くぜ、タイタス!」
【ウルトラマンタイタス】
「ジョー二アス!」
【ウルトラマンジョー二アス】
「無限に秘めたパワーよ俺に力を!はぁぁ!トルネード!」
【フュージョンブレイク...ウルトラマントルネードプラニウムマッスル】
「ドュワッドュリャァ!」
ウルトラマントルネードプラニウムマッスルになるとアッツの前に立ち戦闘態勢に入る。そしてそのままアッツに向かって突進をする。
「ドュワッ!」
「ギュルルルル!!キュルグァー!」
アッツは突進してきたトルネードに向かって灼熱の尻尾攻撃を繰り出す。
「ジュワッ!」
「あっつ!燃える燃える!こりゃ大変だって。」
「そう言われてもな今の俺は近づくしかないぞ」
アッツに近づくと普通じゃ耐えられない温度の熱気がトルネードを包み込むので
「こりゃ面白いなぁさすがのトルネードちゃんも勝てないかぁ...なら助けに行ってあげるよ。」
秀真はニヤリと笑うとポケットからオーブダークとジードダークネスのアークを取り出す。
「さぁ次は俺の番だぜ。オーブさん」
【ウルトラマンオーブダーク】
「ジードさん」
【ウルトラマンジードダークネス】
「闇の力頂きます!」
【フュージョンブレイク...ウルトラマンカイザーオリジウムダークネス】
「ヒュワッ!」
秀真はトルネードを襲った闇の巨人ウルトラマンカイザーとなり再びトルネードの前に現れる。
「あれは....俺を攻撃した闇の巨人。」
「あれが闇の巨人。」
カイザーを目にした2人は呆然としているだけであった。
「やっと逢えたねウルトラマントルネード。私の名はそうだな...闇の巨人ウルトラマンカイザーとしよう!」
カイザーはトルネードを見て両手を広げ自分の名を明かす。
「カイザーだがサウザーだが知らないが敵には変わらないぜ。」
「間違いない。行くぞ!」
海斗達はどうでもいいと考えそのままアッツに向かって突進を開始する。
「ギュルルルル!!キュルグァー!」
アッツはタロウの技であるウルトラダイナマイトをトルネードに向けて放つ。
「あれはタロウさんの技....そんなこと関係ない。こちらも行くぞ!」
「あぁ!はぁぁ!ロッキングフィスト!」
トルネードはアッツが使った技がタロウのだとわかるが気にせずロッキングフィストを放つ。だがアッツの灼熱の力に対抗できずロッキングフィストは弾かれアッツのウルトラダイナマイトを食らってしまう。
「うわっ!...こうなったら」
海斗はこのままだと勝てないと感じ火には風が有効だと思いウィンドエクスペシャリーとなる。
「ギュルルルル!!キュルグァー!!ガギュルワァァ!!」
アッツはタイガのストリウムバスターをウルトラダイナマイトと混ぜながらトルネードに向けて放つ。
「タイガさんの技も使うのか...ならば行くぜ!風雷旋風!」
トルネードはブレスに手をかざし力を込めると雷と風の力が合わさった強風をアッツに向けて放つ。
「まだまだだぜ!トルネティック光線!」
トルネードはトルネティック光線を放つとアッツの放った技を弾く。
「グルルルギューーワン!!」
アッツはトルネードに向かって猛突進をする
「お前なんかもう熱くないぜ!これで決めるぜ!」
海斗はトルネードブレスに手をかざしトリガーを2回引き第2の技を放つ。
「はぁぁ!風雷光波手裏剣!!」
トルネードは風と雷が合わさった巨大な光の手裏剣をアッツに向けて放つ。
「グルルルギューーワン!!グルギャァァ!」
アッツは風雷旋風によって熱を出せなくなりまともな攻撃が出来なかった。そしてアッツは風雷光波手裏剣によって撃破された。撃破されたアッツの中からタイガとタロウのアークが現れトルネードの中に入っていく。
「やはりおふたりの力でしたか」
「まぁ一石二鳥じゃねぇか」
アークを取り戻したトルネードと楽しく会話をした途端頭上から岩が落ちてくる。
「ドュワッ!」
トルネードはその岩を砕く。
「前座は終わったようだね。ここからは私が相手だよ。」
「カイザー...お前を倒す!!」
次回 遂にカイザーと対決をするトルネード!だがカイザーの圧倒的な強さに手も足も出ずピンチに!その時トルネードは新たな力で対抗する。
第5章 「灼熱の魂」