ウルトラマントルネード   作:ガルブロス

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僕の名はフレド

アッツを倒して3日たったある日、海斗は幼なじみである天城環奈(あまぎかんな)と共に散歩をしていた。

 

「ねぇ海斗〜なんでこんな朝早くに散歩なんかするのさ〜」

 

「朝から散歩すると気持ちがいいんだよ。天気だっていいし最高の散歩日和じゃないか!」

 

「散歩しなくてもいいじゃんかぁ〜」

 

環奈の話をスルーしながら海斗はルンルンに散歩していると空から異変(いへん)を感じたのだ。

 

「海斗、何か来る!」

 

「あぁ、なんか予感はする」

 

トルネードはいち早く異変に気が付き海斗に忠告をしたのだ。すると空から隕石(いんせき)のようなものが河川敷(かせんしき)の方に飛んでいくのを見て海斗はその方向に駆け出した。

 

「ちょっと待ってよ〜!」

 

環奈は息を切らしながら駆け出していく海斗を追いかける。やっとの思いで海斗の元にたどり着いた環奈は目の前の光景に驚いたのである。

 

「何、これ、すごい大きな穴じゃん」

 

「あぁこの大きな穴の中に何か隕石のような物が落ちた気がするんだ。」

 

2人の目の前には先程の隕石が落ちた痕跡(こんせき)がある大きな穴が空いていた。2人は恐る恐る穴を覗き込むと隕石のような物の正体が分かったのだ。

 

「何これ?卵?」

 

「そんな感じがするよな」

 

謎の物体はサッカーボールのような大きさの卵であった。2人がその卵に疑問を感じていると卵が割れたのである。割れた卵から現れたのは小さな可愛らしい怪獣であった。

 

「キュルル〜キュキュ〜!」

 

「え!何この子!可愛い〜!」

 

「なぁトルネード、この怪獣害はないのか?」

 

「あぁ、心配ないこの怪獣の名は友好怪獣だ。この怪獣はとても優しく誰かに優しくされるのが好きなんだ。だから決して悪さをするような奴らじゃないさ。それにこの怪獣はオスだ!」

 

「...なるほどな」

 

海斗はトルネードから目の前の怪獣が悪い奴ではないということを教わると安心したのだ。すると環奈からある提案をされる。

 

「ねぇねぇこの子私達で育てない?」

 

「ん〜まぁいいんじゃないか?」

 

「じゃあ私名前決めるね!ん〜この子の名前はフレド!」

 

環奈の思いつきで友好怪獣はフレドという名をつけられ海斗達が育てることにした。そして海斗達はフレドを連れて家に帰ることにした。海斗と環奈は幼なじみでありお互いの両親が共働きで長年家に居ないので2人で一緒に住んでいるのだ。そして2人が帰っていく姿を遠くから秀真が見ていたのだ。

 

「へぇ〜友好怪獣か、これは面白い」

 

秀真は海斗達のやり取りの一部始終を見ており何かを企み始めその場から立ち去った。その頃家に帰った2人はフレドを弟のように可愛がり始めた。

 

「キュ〜ン〜キュキュ〜!!」

 

「きゃぁぁ〜可愛い""!!」

 

「あんなに幸せそうなんだ。俺が守らねぇとな。」

 

「なんだなんだ海斗〜」

 

「っるせ!!」

 

フレドを好きになったのか環奈はフレドを抱きしめ半日くっついていた。環奈の事を気になったのかフレドも環奈から離れなかった。その光景を見た海斗は環奈や地球を守ろうと改めて決意したのだ。海斗は買い出しをしようとスーパーに買い物に行った。するとスーパーに行ったはずの海斗が10分ほどで帰ってきたのだ。

 

「ん?海斗...帰ってくるの早くない?」

 

「まぁ忘れ物だよね。」

 

スーパーまでは自転車で片道15分はかかるので忘れ物をする以外帰ってくるのはおかしいのだ。すると海斗は不快な笑みを浮かべ環奈を気絶させる。

 

「うっ"」

 

「知らない人を家にあげたらダメなんだぜ?」

 

「キュキュキュッ!!キュキューー!」

 

環奈を気絶させた瞬間、海斗の姿が変わった。その正体は海斗に化けていた秀真であった。秀真は2人の後をつけており海斗が居なくなるのを見計らって海斗に化けて環奈達に近づいたのであった。警戒するフレドを強引に捕まえるとそのまま消え去る。

 

「ただいまぁ〜...って大丈夫か環奈!!」

 

30分たった後に海斗は帰ってくると玄関前で倒れてる環奈に気が付きそのまま駆け込む。

 

「海...斗...私...寝てた?...あれ?フレちゃんが居ない!!私探してくる!!」

 

「ちょ、おい待てよ!」

 

どうやら秀真が化けた海斗には気がついておらず先程まで普通に寝てたと思い込んでいたらしくフレドが居ないことに気がつき慌てて外に飛び出し、海斗も環奈を追いかけるように家を飛び出した。その頃秀真は強引に捕まえたフレドを眠らせており野原にいた。

 

「優しくて害のない怪獣なんて存在しないんだよ友好怪獣。君は俺の手により凶悪怪獣に生まれ変わるんだ。さぁ始めよう!」

 

奇妙な笑みを浮かべた秀真はカイザーブレスレットを出現させる。

 

「共に暴れてください!ベリアルさん!」

 

 

【ウルトラマンベリアル】

 

秀真はウルトラマンベリアルのアークを読み込みレバーを押して眠るフレドに放つとフレドは悪の力に飲み込まれ凶暴な巨大怪獣になってしまった。

 

「グルルルルルゥ!!ギュワーーーーーーーーン!!」

 

凶暴化したフレドはみるみる大きくなり始めた。手の先からは鉄の塊をいとも簡単に切り裂くほどの鋭い爪が伸び、どんな物でも噛み砕くことが可能なほどの鋭い牙が生え、街を攻撃し始めた。

 

「いいぞ友好怪獣!!そのまま街を破壊しトルネードを倒しそのまま自爆するが良い!」

 

秀真の狙いは海斗達と仲良くなったフレドを利用してトルネードを倒そうという作戦であった。秀真はきっとトルネードはフレドを攻撃しないと考え防御ばかりのトルネードの隙をつき攻撃しようと考えていたのだ。

 

「え、何!!怪獣!!」

 

「何だと!!環奈大丈夫か?!」

 

突然現れた巨大怪獣を見て環奈は驚き気絶をしてしまう。環奈を心配した海斗だったが気絶したと確認すると彼女を安全な場所に移動させる。

 

「こんな時に怪獣とは困ったもんだぜ、行くぞトルネード!」

 

「あぁ!」

 

「タイガ!」

 

【ウルトラマンタイガ】

 

「タロウ!」

 

【ウルトラマンタロウ】

 

「灼熱の親子の絆よ!我に力を!はぁぁ!!トルネードォ!!」

 

【フュージョンブレイク...ウルトラマントルネード!バスターストリウム!】

 

「ギュワッ!」

 

海斗はウルトラマントルネードバスターストリウムへと変身し凶暴化したフレドの前に立つ。トルネードと海斗は目の前の怪獣がフレドとは知らずに戦うのである。

 

「ギュワーーーグルルルルルゥ!」

 

「ギュワッ!」

 

「ギュルルー!」

 

フレドは思い切りトルネードに突進をする。だがトルネードはフレドの攻撃を回避しパンチを繰り出す。フレドはトルネードのパンチにより少し距離を取られる。その光景を見た海斗は何かを感じる。

 

「今の動き、フレドに似ていた気がする。」

 

「何だと?」

 

海斗は先程、目の前の怪獣が距離を取った動きがフレドの動きと似ていることに違和感を感じていた。

 

「ギュワーーーーーーーーン!!」

 

フレドは火球を放ちながら攻撃をしトルネードに近づく。

 

「ギュワッ!ドュワッ!!」

 

トルネードは火球を手刀で弾きながら蹴りを繰り出す。怯んだフレドに何発もパンチを繰り出し回し蹴りをしようとした瞬間、海斗が止めに入る。

 

「一旦やめろトルネード!!」

 

「どうした海斗。」

 

「やっぱりこの怪獣はフレドで間違いない。よく見たら顔も同じだ。やっぱり操られてるんだ。」

 

「何だと?ならば倒せないじゃないか。」

 

「あぁ。やばい」

 

「ギュワン!グギャギャギャン!」

 

海斗は目の前の怪獣の特徴がフレドと一致していると確認するとトルネードに攻撃をやめるように伝える。するとフレドはトルネードに向けて攻撃をする。目の前の怪獣がフレドとわかった以上攻撃できないトルネードは体力も削られカラータイマーが鳴り始める。

 

「このままだとやばいぞ海斗!」

 

「わかってる!だけどこいつは悪さをしてない!倒せるわけないだろう!」

 

絶体絶命のピンチに追い込まれた瞬間、河川敷に空いた大きな穴から1つの光がトルネードの元にやってくる。

 

「これは、一体?」

 

海斗はその光を手にする。その正体はウルトラマンコスモスルナモードのアークであった。

 

「このウルトラマンは慈愛の戦士コスモス先輩だ。そうかわかったぞ海斗!このアークを使うんだ!」

 

「何かわかんねぇけどこの状況を覆せるんだな!」

 

何か策を思いついたトルネードはウィンドエクスペシャリーになる。そして海斗はコスモスのアークをブレスレットにかざしレバーを引く。

 

「はぁぁ!フルムーンレクト!!」

 

トルネードはコスモスの光線技をフレドに向けて放つ。

 

「ギュルルゥー...キューン」

 

光線を受けたフレドはそのまま眠りにつく。そしてトルネードはフレドを完全に元に戻す方法を思いついたのだ。

 

「海斗!ギンガ先輩のアークを使え!」

 

「わかった!」

 

海斗はギンガのアークをかざすとトルネードは緑の光に包まれる。

 

「ギンガコンフォート!」

 

トルネードはギンガの技の一つであるギンガコンフォートを使いフレドに取り付いていた闇の力を浄化したのである。そして元に戻ったフレドを手に取りトルネードは空へと旅立つ。

 

「クソ!またしても負けた。まぁいいまだ策はある。」

 

今回も負けてしまったことに悔しがった秀真であるが、平然とした顔でそのまま立ち去るのであった。

 

「ん...私...何してたんだっけ。」

 

「キュキュ〜!!キュルル〜」

 

「フレちゃん!どこに行ってたの!心配してたんだから!」

 

目を覚ました環奈の目の前にフレドが嬉しそうに飛びつき環奈も戻ってきたフレドに喜びを隠せず抱きしめた。

 

「流石だぜトルネード。お前が策を思いつかなかったらどうなってたか。」

 

「いや、あの時現れたコスモスさんのアークのおかげで落ち着かせたんだ。それにあの時、君が忠告しなかったらトドメを指してたからね。」

 

「まぁ結果オーライだ。俺がこいつらの笑顔を守り続けるよ。」

 

フレドを取り戻せて安心し環奈の笑顔をもう一度見ることができた海斗はもう二度とこんなことが起きないようにしようと決意したのだ。

そしてフレドは環奈からピッタリとくっついており離れておらず環奈も嬉しそうに微笑んでいた。フレドを撫でているとフレドから何かが落ちたのを確認した。

 

「なんだろ、これ...鍵?」

 

環奈が拾ったのはウルトラマンの力が込められたアークであり、【ウルトラマンジード】と【ウルトラマンパワード】のアークであった。

 

 




次回 街中で突如、自分と正反対の性格の人間が暴れているという通称「ドッペルゲンガー」事件が起こった。真相を探るべく海斗とトルネードは街中を探索していた。すると目の前に正反対の性格の海斗が現れ、その海斗は【ウルトラマンシャドウトルネード】となり街を壊し始めた。海斗はすぐさまトルネードに変身するが全く攻撃が効かず歯が立たない。ピンチに陥った時、新たなる形態となり立ち向かう。

第7章 「光と影」
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