ウルトラマントルネード   作:ガルブロス

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異星人恋物語

シャドウトルネードを倒してから1週間がたったある日のこと、地球に一体の宇宙人が降り立つ。

 

「ここが地球か、平和な国だな。とても怪獣に襲われてるとは思わない...さて、トルネードを倒すために情報を得ねば」

 

やつの名は尖兵(せんぺい)デスピアと言い地球侵略を企む異星人の指示によりトルネードの情報を探るべく地球に降り立った。デスピアは今の星人の格好だと直ぐにバレると考えたので女子高生の姿に化けた。何故女子高生に化けたのかはトルネードと同化しているのが、男という事がわかっていたので接触するには女子高生の方が接触しやすいと考えたのだ。姿を変えたデスピアはそのまま海斗の街に向かい始める。

一方その頃、海斗は課題に追われていた。

 

「やばい、やばい、やばい!終わらない!!」

 

「何でそんなに放置していたのさ〜」

 

「まぁ、色々とな」

 

「ふーん〜...フレちゃん遊ぼ〜」

 

「キュキュ〜!!キュキュキュ!!」

 

環奈が助けてくれると思い期待をしていたが案の定どうでもいい目で見られてしまい悔しそうな顔をしながら課題を進めた。自分の事を異星人が探っているとも知らずに。

 

「情報によれば、秋山海斗という男がウルトラマントルネードと同化しているという事だが...誰が海斗なんだ。」

 

デスピアは海斗の事は名前と性別しか聞いておらず顔が誰かわからないため少し困っており仕方なく街の人に海斗の事を聞こうとしたのだ。街の人間なら少なくとも海斗を知ってると思ったからだ。

 

「すいません、秋山海斗という人を探しているのですけど。」

 

「ん?誰君....超可愛い。秋山海斗?それなら俺の友達だよ!案内してあげようか?」

 

「え、ありがとうございます。」

 

何とデスピアが声をかけたのは偶然にも遊びの帰りだった英真であった。英真は擬態のデスピアを見るとボソッと本音を出してしまうが気を取り直しデスピアに優しく声をかけると返事が返ってきたので海斗の家まで案内をしてあげることにした。そして15分くらい歩き海斗の自宅に着いたのでピンポンを押し呼び出す。

 

「おい〜海斗〜お前に会いたいって子がいるから連れてきたぞ〜」

 

「ん?どうしたんだよ英真。」

 

「ど...どうも」

 

「やぁこんにちは、俺に何か用かな?」

 

「(?!...かっこいい....何だこの気持ちは?!)あ、はい...学校の宿題で大学のことについて調べてまして、大学生の意見を聞きたいなと思いまして。」

 

「そういう事か、君名前は?」

 

「リナって言います!」

 

「リナちゃんか、なら家じゃあれだから外で話をしよう。準備するから待っててね」

 

「は、はい!!」

 

ピンポンに気が付き扉を開け出てきた海斗はデスピアに声をかける。少し警戒をしていたデスピアであったが海斗の男らしさを感じさせる太く(たくま)しい腕や宝石のように輝く瞳を見た事により心拍数が上がり、ドキドキし始め海斗に恋をしてしまう。そしてそのまま海斗と共に公園を歩きながら宿題といいながらも情報を収集していく。

 

「なるほど、大学では理工学部なんですね。(こいつ、頭がいいのか....それにしてもカッコよすぎる!!....ダメだぞ私、ここに来たのは任務なんだ!それにこいつは敵なんだ。しっかりしろ私!)」

 

海斗の目の前ではクールな感じでいるが心ではもっと彼について知りたいし仲良くしたいという感情がある。だが彼女は星人であり敵である海斗とは結ばれないのだから気にしないと思い始めたのだ。だが、彼と行動している内に情報収集するのをやめようかなと考え始めていたのだ。

だが任務を放棄してしまうとおそらくだが自分の仲間がデスピアはトルネードに倒され音信不通となってしまったと捉えてしまい何十万の大群が地球に襲ってくるかもしれないと思ったのだ。そしてデスピアは海斗に自分の正体を明かそうと話をしようとする。

 

「海斗さん、いや秋山海斗...私は人間じゃない。地球を侵略しに来た異星人だ!」

 

「やっぱりか、薄々気が付いていたんだよね。」

 

「そう、なのか?」

 

「あぁ、トルネードと同化してからは怪獣や星人の気配を感じ取れるようになってね君が家に来てからうっすらだけど星人じゃないかなって思ってたよ。」

 

海斗に自分が異星人だと言うことが前から薄々感じられていた事に少し驚いたが自分がなぜ地球にやってきたのかを話し始める。

 

「私がここに来た理由は貴様を倒すためだ。貴様が居なくなれば地球を守る奴はいなくなる。そしたら地球は我々が簡単に支配することが出来るかもしれないのだ。そのためにはウルトラマントルネードを排除するしかないんだ。」

 

「そうか、なら君はどうしたいんだ?」

 

「私....?私はもちろん任務を遂行する。そのためには愛した人をも殺す覚悟は出来ているんだ!」

 

デスピアは任務を確実に遂行しようと決意し、海斗の命を奪おうと考えた。そしてデスピアは星人の姿に戻り巨大化をしてわざと街を破壊し始める。

 

「なぁ、トルネード...彼女を救えないか?」

 

「どうしてだ?」

 

「彼女は悪いやつじゃないと思うんだ。だから俺が止める。」

 

「流石だ、私も協力しよう!」

 

海斗は巨大化したデスピアを止めるべく【ウルトラマントルネードウィンドエクスペシャリー】となり彼女の前に立ち塞がる。

 

「私は、貴様を倒して世界侵略をするんだ!」

 

「それは君が望むことなのか?」

 

「うるさい!!」

 

デスピアはこれからトルネードを倒さなければならないという悲しみと彼に恋をしてしまった自分への怒りでいっぱいで双剣を出現させながら力一杯にトルネードに攻撃をする。

 

「ジュワッ!」

 

トルネードはデスピアの攻撃を避け続けるだけであった。攻撃をしないのは誰にも危害を加えておらず彼女が悪い星人に見えないからであるため攻撃をしないのだ。

 

「なぁ、トルネード!このまま行くと時間切れで死ぬぞ!それに暴れてる彼女を何とかして落ち着かせないと!」

 

「あぁ、ならコスモスさんのアークを使って落ち着かせるんだ!」

 

「わかった!コスモス!」

 

【ウルトラマンコスモス】

 

「はぁぁ!フルムーンレクト!」

 

「うわぁぁ!!...って私....」

 

トルネードはデスピアを落ち着かせるため【コスモス】の【フルムーンレクト】を放つ。すると暴れていたデスピアは落ち着いたらしく攻撃を辞めた。そしてトルネードはゆっくりと彼女に近づき海斗が発言をする。

 

「なぁ、リナちゃん...じゃなくて君の本当の名は?」

 

「尖兵...デスピア」

 

「デスピア...君はこれから何がしたいんだ?」

 

「私を倒してくれ!!私は自分勝手な行動で街を破壊して何も関係のない人々を巻き込んでしまった。私を倒せばあとは問題ない私が死ぬ直前に地球侵略は諦めろと報告をするから。」

 

「俺は...君を倒さないよ。確かに君は街を破壊したけどそれは自分の意思じゃないだろ?制御が効かなくなって暴れてしまっただけだ。君は悪くない...それに君は良い奴だよ。だって俺に積極的に話しかけてくれたし話していた君は常に幸せそうな顔をしていた。たとえ人間じゃなくても星人だって幸せになる義務がある。あとは君が決める番だよ」

 

「海斗....ん""わかっだ""!」

 

海斗はデスピアに勇気づけるような優しい言葉で話をし始めデスピアは話を理解しケジメをつけようとする。そしてデスピアは自分を地球に送り込んだ異星人達に自分はトルネードに倒されたと情報を流し地球にはウルトラマンという最強の存在がいるため地球侵略不可能と送ったのである。

 

「海斗...ありがとう。私はやるべきことが見つかったよ」

 

「あぁ、君が悪いやつじゃなくて本当に良かった。これからも気をつけてね。」

 

「うん!」

 

「元気でな。」

 

「ジュワッ!」

 

デスピアはトルネードと海斗に笑顔で返事をするとそのまま宇宙に飛びだって行くのであった。その様子を見届けたトルネードは飛び立つのであった。その頃、轟 秀真はアークを生み出す機械の目の前で椅子に座っており何かを待っていた。

 

「遂に、出来た...これで俺は頂点に経つことが出来る!!」

 

秀真が機械から取り出したのは【ウルトラマンティガダーク】のアークであり【ウルトラマンベリアル】のアークを手に取りながら何かを企んでいた。

尖兵デスピアの件から1週間が経ったある日のことそれは突然やってくる。何者かが海斗の家にやってきたのだ。

 

「すいません〜」

 

「はぁーい...って...何で...居るの、」

 

扉を開けた海斗が見たのは1週間前に宇宙に飛びたった女子高生の姿をしたデスピアであった。その光景を見た海斗は理解が出来なかった。

 

「この間言ったでしょ?やる事が見つかったって...私海斗と一緒に住むことにしたの!」

 

「ぇぇぇぇ?!」

 

「あの後星に帰ったのは本当よ、でも貴方のことが忘れられなくて旅に出るって言って戻ってきたの。」

 

「まじかよ、」

 

思いも知らなかった展開のため海斗は、苦笑いをするしかなくトルネードは「青春じゃないか」と何故か納得していた。

 

「ねぇ〜何叫んでるの〜...って誰この子?!可愛いんだけど!!」

 

「キュキュ〜!!」

 

「えぇっと今日から住むことになったリナちゃんです。」

 

「リナです!よろしくお願いします!」

 

「えぇ〜全然喜んで!家狭いけどよろしくね!フレちゃんもいいよね〜」

 

「キュ〜!」

 

「リナちゃんが住むことになったんだから部屋片付けなきゃ!」

 

環奈は否定をするどころが大歓迎らしく急いで2階の部屋を片しにフレドと共に片付けに行った。海斗はデスピアの決めたことなのだから反対はしない。だが少しうるさくなりそうだなと思ったのだ。するとリナからある物を託される。

 

「ねぇ、海斗...これ貴方の物でしょ?」

 

「これってアークじゃないか。なんで君が?」

 

「ここに来る時に宇宙空間で、そのアークがあったから拾ってきたのよ。」

 

「なるほど、何でアークが宇宙空間に?」

 

「おそらくカイザーと戦った時に飛び散った力の何個かは宇宙空間に残ったままかもしれないな。」

 

海斗がリナから渡された物は【ウルトラマンマックス】と【ウルトラマンレオ】のウルトラアークであった。トルネード曰く力の半分は地球に残りは宇宙空間に飛び散った可能性が高いらしく宇宙空間にまだアークがある可能性があるためそれも取り返さなければならないと海斗は頭の中で理解したのである。

 

「まぁ、色々あったがこれからよろしくなリナ」

 

「私の前ではデスピアでいいよ、」

 

「いや、君はリナだ。デスピアじゃない俺から見たら立派な人間の女の子だよ。」

 

「ば、馬鹿なこと言わないでよ!!...でもまぁありがとう。私だって...これからよろしくね...」

 

リナは海斗から君は人間だよと言われて頬を真っ赤にしながら照れながらお礼を言ったあと恥ずかしくなったのかそのまま家の中に入る。新しい仲間リナが加わった事により海斗はまた守るべきものが増えたと感じたのであった。

 

 

 

 

 

 




次回 海斗はリナ、環奈、フレド、英真の4人と共にピクニックに来ていた。そんな時突如海斗達の前に秀真が現れ「ウルトラマンカイザー」の正体が自分だと言うことを暴露、そのまま海斗と勝負をしようと決闘を申し込む。
 2人の戦いが始まりトルネードが優勢に見えたと思った瞬間、カイザーは新たなる形態となりトルネードを追い詰める。ピンチに陥ったトルネードは新たなる形態でカイザーに攻撃をする。


第9章 「燃える闘志」
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