とある学園都市の喫茶店マスター   作:オコーネル

3 / 6
第1章 幻想御手(レベルアッパー)編です。

うろ覚えながら書いていきます。


第1章 幻想御手編
第1話 晶、学舎の園に招待される


-Side 美琴-

 

 

夏真っ盛りの学園都市。私と黒子は炎天下の中、校内のテラスでお茶をしていた。

 

「今日は初春さんと佐天さん、学舎の園(まなびやのその)に遊びに来るんだっけ?」

 

「ええ、初春が学舎の園(まなびやのその)の中に出店している有名洋菓子店を回りたいそうですの」

 

「洋菓子店ねぇ……ただ、晶のケーキ食べちゃった私たちには、ねぇ?」

 

「ええ、他の店が(かす)んでしまいますわ」

 

それほどまでに晶のケーキには衝撃を受けた。まだ常盤台(ときわだい)生にその噂が広がってないのが不思議なくらいだ。

 

「そういえば黒子、最近バタバタ忙しそうだけど……」

 

「お姉さまにも関係がありそうなので伝えておきますの。近頃、学舎の園(まなびやのその)内で常盤台(ときわだい)生ばかりが狙われる事件が発生しておりますの。被害者は全員スタンガンのようなもので気絶させられ、かなり強力なフェルトペンで眉毛を落書きされていますの」

 

「はい?何その子供のいたずらみたいな……」

 

「お姉さま、これはれっきとした傷害事件ですの。子供のいたずらの範疇(はんちゅう)を超えてます。お姉さまといえど、そのような発言はお控えなさってください」

 

「……悪かったわ。私も軽く見過ぎてた」

 

「分かっていただければ構いませんの」

 

ただ、気になるのは誰もその犯人の姿を目撃していないってことよね……

 

「そろそろ初春さんたち着く頃よね。行きましょ?」

 

私たちは初春さんと佐天さんと待ち合わせをしている常盤台(ときわだい)中の正門に向かった。

 

 

 

 

 

で待ち合わせの時間には十分に間に合ったんだけど、

 

「何でアンタがここに居んのよ、晶」

 

基本的には女性しかいないはずの学舎の園(まなびやのその)に、男である晶とお店の女性従業員3人が移動屋台に乗って正門前にいた。

 

「何かよくわかんないけど僕も売りに来たんだ~」

 

「よく分かんないだけで学舎の園(まなびやのその)に入れるわけないでしょうが!?」

 

「ん~?一応許可証もあるよ~?」

 

じゃ~ん、と効果音が付きそうな身振りで首からぶら下げた許可証を見せる。

 

「って、何でうちの理事長の名前が入ってんのよ!?」

 

「この間お店に来てくれて、是非とも学舎の園(まなびやのその)にも売りに来てくださいってスカウトされちゃってね~」

 

「黒子、何か頭痛くなってきたわ……」

 

「何でもアリですわね……」

 

そのあと、初春さんたちも来て晶がいることに驚いていたが、後で買いに来ると約束をして晶とは噴水広場で別れ、私たちは初春さんのスイーツ巡りツアーを開始した。

 

 

 

-Side 晶-

 

 

 

 

「何あの子、ちっちゃくて可愛い!!」

 

「私あの店知ってる!!あの子、あの店の天才パティシエだよ!!」

 

何かよく分かんない内に女子生徒に揉みくちゃにされてます。おかしいなぁ、僕はケーキ売りに来た筈なんだけどなぁ……

 

「あの、写真撮らせてもらってもいいですか?」

 

「あ、はいどうぞ」

 

それにしても、何で写真撮るだけに後ろから抱き締められてるのかな?ああ、何か柔らかいものが当たってるよ~。

 

目が回る忙しさから暫くして解放された僕は、屋台の後ろで休憩をとっていた。

 

「晶ちゃん、大丈夫?」

 

一緒に来てくれたお店の従業員さんが心配して見に来てくれた。

 

「ちょっと疲れたけど、まだ大丈夫だよ♪」

 

僕は自分で作ったお弁当と、兄ちゃんが()れてくれたアイスティーを堪能していた。うまうま♪今日も良くできてる。いざ、販売を再開しようとしたとき、僕の携帯が鳴った。美琴ちゃんからだった。

 

「どうしたの~?」

 

「ちょっと手伝って欲しいことがあるの」

 

電話越しの真剣な声に、僕もいつもの口調をやめる。

 

「今すぐ常盤台(ときわだい)の正門に来て。詳しいことはそこで話すわ」

 

僕は、従業員さんたちに店番を任せ、常盤台(ときわだい)の正門に向かった。そこで聞いた依頼は、僕の想像を遥かに越えるものだとは、この時予想だにしなかった。

 

 

 

-Side 美琴-

 

 

「さて、みんな準備できたわね?」

 

「……ねぇ、美琴ちゃん」

 

皆が無言で頷く中、1人不満気に私を見つめる“女の子”。

 

「え、何?」

 

「何で僕は常盤台(ときわだい)の制服に着替えさせられてるのかな?」

 

私の隣には、常盤台(ときわだい)の制服に身を包み、ロングのかつらを装着した晶がいる。っていうか違和感(いわかん)無さすぎでしょ……

 

「生まれてくる性別を間違えたんじゃないかって思っちゃいますね」

 

落書きをされた眉毛を隠すために、野球帽を深く被った佐天さんの言葉に激しく同意する。因みに、黒子は晶を見て鼻血を出し、横になって休んでいる。

 

「アンタには(おとり)になって犯人を(おび)き寄せてもらうわ。そのまま捕まえちゃっても構わないから」

 

晶に犯人の写真を見せる。姿は見えないが、監視カメラや鏡越しには見えることを伝える。

 

「大丈夫だよ~、気配で直ぐに分かるから♪」

 

私たちはモニタールームで指揮を()る初春さんの指示のもと、各々(おのおの)配置についた。

 

 

 

 

-Side ???-

 

 

 

「見つけたよ!!大人しくお縄につきなさい!!」

 

私は今、ついさっき落書きをした女の子に見つかり逃げていた。

 

「はぁ、はぁ……何で、居場所が、分かるの……?」

 

だんだんと追い詰められていく。が、暫くして追っ手が来なくなった。と、同時に常盤台(ときわだい)の制服を身に(まと)った女子生徒が無防備に背中を向けて立っていた。私は、その子にそっと近づき、

 

「背中からスタンガンを押し当てるつもりみたいだけど、僕には見えてるよ、関所中学2年・重福 省帆(じゅうふく みほ)さん?」

 

「えっ……?」

 

私は名前を呼ばれて動きを止めてしまった。それと同時に首に衝撃を受けて、私は意識を失った……

 

 

 

 

-Side 晶-

 

 

 

「犯人の子、確保したよ~」

 

僕は、気絶させた子を抱えて近くの公園に移動し、ベンチに寝かせる。その間に、美琴ちゃんたちに連絡を入れたあと、彼女の手に触れて能力を発動させる。

 

 

そこには、彼氏に自分が一番気にしている眉毛を理由に別れを告げられ、常盤台(ときわだい)の女子生徒とにこやかに過ごす彼を寂しげに見つめる女の子の姿が見えた。

 

常盤台(ときわだい)生に彼氏を盗られた逆恨み、ってところか……」

 

「うっ……」

 

ふと呟いたと同時に、女の子が目を覚ました。

 

「気が付いた?」

 

「え、えっと……」

 

重福 省帆(じゅうふく みほ)さんだね?僕は読心能力者(サイコメトラー)だから、理由は聞かなくてもわかる。でも、君の口から聞かせて欲しい。どうして、こんなことしたの?」

 

彼女は俯きながらポツリと話し始めた。

 

「……初めは、ここまでするつもりはありませんでした。段々慣れてきてしまって、気が付いたら戻れないところまで……」

 

「それで、何か変わった?」

 

「……何も変わりませんでした。残ったのは虚しさと後悔だけでした」

 

その後、美琴ちゃんたちも来て、重福(じゅうふく)さんは佐天さんに直接謝罪をした。それから暫くして、重福(じゅうふく)さんは駆け付けた警備員(アンチスキル)に拘束された。佐天さんに励まされて元気に戻ってくるだろう。

 

「さあ、事件も解決したし、ウチに来る?」

 

つかれた様子はどこへやら、みんなで店に来て売り上げに貢献してくれた。

 

 

 

 

 

余談ではあるが、どこからか僕の女装写真が出回ったらしく、【学舎の園(まなびやのその)に謎の美少女現る!?】なんて妙な噂が広がっていた。

 

 

 

 

 

 

 




はい、いきなり何かやらかしちゃってしまった気分です。相変わらず文構成下手くそですみませんm(__)m


感想、評価あればお願い致します。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。