とある学園都市の喫茶店マスター   作:オコーネル

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お待たせしました、第2話投稿します。今回バトルシーンもありますが、あんまり期待はしないでください(爆)

それでは始まります。




第2話 都市伝説祭り

-Side 美琴-

 

 

落書き事件の終わった後の休日、私はコンビニでマンガの立ち読みをしていた。読み終えた冊子を戻したとき、手元の冊子がふと目に入った。

 

「都市伝説、か……科学の街の学園都市でねぇ……」

 

少しばかり気になったのでパラパラと通し読みをしてみる。

 

「『どんな能力も効かない男』……」

 

この見出しで、私の電撃を防いだあのツンツン頭の男の事がよぎった。

 

「まさか、ねぇ……」

 

アイツに限ってそれはないだろうと結論付けて、コンビニを出ると、最近都市伝説と化した人物を見つけた。

 

「おっす~、晶」

 

「あ、美琴ちゃん♪」

 

学舎の園(まなびやのその)に現れた謎の美少女こと、三条 晶その人だ。

 

「今日は休み?」

 

「そうだよ~。お店は店員さんに任せてるんだ~」

 

今日はペットの餌を買いに来たらしい。

 

「アンタ、ペットなんて飼ってたの?」

 

「うん、フクロウ飼ってるんだ。可愛いよ~♪」

 

「また珍しいの飼ってんのね……」

 

少しばかりそのフクロウの事に興味が湧いたので、付いていくことにした。

 

 

 

 

-30分後-

 

 

「いっぱい買ったね~♪」

 

「どんだけ買うのよ……」

 

晶の手には大量の食肉が入った買い物袋が2つある。ホント、外見からは想像つかない位力あるわよね。

 

「美琴ちゃん、今からウチに「だからですね?」ん~?」

 

ふと聞きなれた声がしたので、その方に目を向けると、

 

「ああ!?見つけた!!」

 

ツンツン頭のアイツがいた。

 

「アンタ、今日こそは勝負しなさいよ!!」

 

「不幸の兄ちゃんだ~」

 

「よ~ビリビリ。あと晶くん、その呼び方はお願いだから止めてください!!」

 

「今日こそは逃がさないわよ!!」

 

「ってことはビリビリ。お前暇なんだろ?この人の車探すの手伝ってくれよ?」

 

そういうアイツの隣には目の下に(くま)がある妙齢の女性がいた。

 

「いや、すまないね。車を停めた駐車場がわからなくなってしまってね……それにしてもここは暑いな、どこか日陰はないものか……」

 

そう呟いた女性は何を思ったのか、突然シャツを脱ぎ出し、上半身下着姿になってしまった。

 

「ちょ、ちょっと!?いきなり何を……!?」

 

「あわわわわわ!?」

 

突然のことに周りも騒ぎ出し、アイツが女性を襲ってる構図に勘違いされ、アイツは不幸だ~!!っと叫びながら走り去ってしまった。とりあえず私は、晶の目を塞ぎ、

 

「は、早く服を着てください。見られてますから!?」

 

女性は渋々ながら服を着てくれた。そして、なし崩しに私と晶でこの女性の車を探す羽目になってしまった。

 

 

 

-Side 晶-

 

 

 

僕は、美琴ちゃんと車を探す科学者の女性、木山 春生(きやま はるみ)さんと日陰で少しばかり休憩をしていた。

 

「いや、ここは涼しくて快適だ……」

 

「はぁ、何かここに来るまでですっごい疲れたわ……」

 

隣で美琴ちゃんがへばっている。

 

「君たちは、付き合っているのかい?」

 

「はい!?いきなり何を……」

 

「僕と美琴ちゃんはお友達だよ~♪」

 

「ということは、さっきの彼が……?」

 

「いや、何でそういう風になるの!?」

 

「お姉さん面白いね~♪」

 

途中、美琴ちゃんに黒子ちゃんから電話がかかってきたりして、電話越しではあるが何故か電話の向こうが異常に盛り上がっていた。結局夕方まで車探しは続き、車を見つけた木山さんはありがとうと一言だけ言って走り去っていった。

 

 

 

「今日は災難だったね~」

 

「はぁ、すべてはアイツのせいだ。今度遭ったら「ギャアァァァー!?」!?」

 

どうやらまた騒がしくなりそうです。

 

 

 

 

-Side 拓真-

 

 

 

俺は今、目の前の光景に頭を悩ませていた……店のテーブルで顔ドラムを始めたこの変態風紀委員(ジャッジメント)に。

 

「いやぁぁぁぁ!?お姉さまぁぁぁぁ!?お止めになってぇぇぇぇぇ!?」

 

御坂への電話の後、初春・佐天から都市伝説『脱ぎ女』に遭った人の結末を聞いた途端、この有り様だ。奇声を上げながらガンガンと狂ったように顔を打ち続ける姿は正気の沙汰ではない。

 

「ええぃ、やかましい!!」

 

ドスッ!!

 

「ぶべっ!?」

 

俺の踵落としでお嬢様らしからぬ断末魔と共に白井は店の床にめり込んだ。

 

 

 

暫くして晶から電話があった。何事かと思ったら、ペットのホーちゃんを連れて河川敷まで来て欲しいとのことだった。とりあえず、店の終わりに肩にホーちゃんを乗っけて河川敷まで行くことにした。

 

 

 

 

-Side 晶-

 

 

 

「ここなら周りに迷惑かかんねえだろ。いつでもいいぜ、かかってきな」

 

兄ちゃんに電話を掛けたあと、河川敷では不幸の兄ちゃんと美琴ちゃんの勝負が始まろうとしていた。

 

「さてさて、美琴ちゃんの実力は言わずもがな、不幸の兄ちゃんはどれ程かな♪」

 

僕はまだ幻想殺し(イマジンブレイカー)を実際に見たことないので楽しみだ。

 

「おーい、晶~!!」

 

ちょうど兄ちゃんとホーちゃんも到着したようだ。僕はホーちゃんに餌をあげながら、二人の勝負を観戦することにした。

 

美琴ちゃんが普通の人なら感電死してしまうような電撃を不幸の兄ちゃんに放つが、右手に全て掻き消される。

 

「兄ちゃん、あれが幻想殺し(イマジンブレイカー)?」

 

「そうだ、触れてしまえば超常の現象なら神の奇跡さえ打ち消してしまうある意味反則の能力だな。だがそれだけの能力だ」

 

「ほぇ~」

 

隣ではホーちゃんが美味しそうに買ってきた餌の肉をつついていた。そして、二人の攻防は激しさを増した。

 

「あ、砂鉄の剣だ~」

 

「……あの子、マジで殺しにかかってねぇか?」

 

(うま)いこと避けてるけど、砂鉄の剣が伸びてしなやかな鞭の動きに変わる。だけど、それすらも不幸の兄ちゃんの右手にかかれば意味を()さない。右手を(かざ)して強制的に砂鉄に戻した。

 

「し、勝負あったようだな……」

 

「さあ、それはどうかしら、ね!!」

 

今度は砂鉄が竜巻のように舞い上がり、不幸の兄ちゃんに襲いかかるが、幻想殺し(イマジンブレイカー)でキャンセルされる。その隙に背後に回り込んだ美琴ちゃんが右手を掴む。あちゃ~、美琴ちゃんダメだって……

 

 

右手を掴んでるから電流など流れる訳もなく、握手の状態で固まる二人。

 

「え、えーと……」

 

不幸の兄ちゃんは何を思ったのか、悲鳴をあげてやられたフリをした。おバカさんなのかな……?

 

「ふ、ふ、ふ、ふっざけんなぁぁ!!」

 

美琴ちゃんの電撃が(ほとばし)る。このままじゃ周辺がえらいことになりそうだったので、僕と兄ちゃんは止めに入ることにした。

 

 

 

 

-Side 美琴-

 

 

コイツの同情には本気で腹が立ってきた。しかも、半泣きの顔を見られた……!!

 

「そこまでだよ、美琴ちゃん」

 

強烈な電撃を浴びせようとしたとき、三条兄弟が止めに入ってきた。晶の頭の上にはフクロウが乗っていた。あれがペットのフクロウか……

 

「なによ、邪魔しないで」

 

「この辺一帯停電にされちゃあウチの店にも影響が出るんでね。それよりも当麻」

 

「な、何だ?」

 

「お~ま~え~は~あ~ほ~か!!」

 

ズドンっ!?

 

「ぷげら!?」

 

「なっ!?」

 

お兄さんがあのバカに踵落としを叩き込んだ。頭だけが埋まったリアル犬上家状態でピクピク痙攣している。

 

「この子が本気で来てるのにお前は何だ、バカにしてんのか?相手からしたら侮辱以外の何もんでもねえぞ」

 

「だ、だからって半泣きの女の子殴れるかよ!!」

 

お、女の子って……私のこと、そういう風に見てくれてんの?

 

「美琴ちゃん……?」

 

横で晶が首をかしげながらこっちをみていた。フクロウも同様に首をかしげる。何か面白い……

 

「晶、美琴ちゃんと勝負してみるか?」

 

すると、お兄さんがとんでもないことを言い出した。

 

「うん、やる~」

 

「はいぃぃ!?」

 

この子も何かノリノリだし!?私の預かり知らぬところで話しはトントン拍子進んでいるのだった。

 

 

 

-Side 晶-

 

 

僕は頭の上からホーちゃんを下ろし、美琴ちゃんと対峙する。ホーちゃんは不幸の兄ちゃんの頭に降り立ち、頭をつつき始めた。さっきの(てい)たらくを反省しろって言ってるようだ。僕は自然体で構える。

 

「こうやって(たたか)うのは初めてだね」

 

「そうね、晶の謎めいたその身体能力の秘密、やっと身をもって知ることが出来るわ」

 

美琴ちゃんか砂鉄の剣を構える。

 

「行くわよ!!」

 

美琴ちゃんが僕に斬りかかる。だけど、

 

「右下からの逆袈裟(けさ)に横()ぎ、上段からの振り降ろし。連携は悪くないけど、素直すぎるね♪」

 

「なっ!?」

 

見聞色(けんぶんしょく)の覇気で動きを読み、身を(ひるがえ)してかわす。案の定、動きを完全に読まれた事に驚きの表情だ。

 

「だけど、これなら……!!」

 

今度は鞭に変形し、不規則な動きで眼前に迫る。僕は屈んでかわし、超低姿勢の縮地法(しゅくちほう)で接近する。そして、地面を揺らすほどの震脚(しんきゃく)から、膨大なエネルギーを乗せた強烈な拳を美琴ちゃんの眼前に寸止めで叩き込んだ。

 

 

 

一瞬の静寂(せいじゃく)が周りを支配する。そして、美琴ちゃんがへなへなと女の子座りをしてしまった。

 

「すごい……」

 

どうやら腰を抜かしてしまったらしい。ホーちゃんが心配そうに美琴ちゃんの肩に乗る。

 

「あれ、なんで……」

 

「ホーちゃん、あんまり能力者に影響受けないんだ。だから美琴ちゃんの電磁波も関係ないんだって」

 

「そっか、ありがとう心配してくれて」

 

ホーちゃんも美琴ちゃんに撫でられて気持ち良さそうに目を細める。

 

「ねえ、晶」

 

「なあに?」

 

「私もあんな風になれるかな?」

 

「美琴ちゃんは頑張り屋さんだから、きっとなれると思うよ♪」

 

「私も、鍛えてほしいの!!」

 

僕はチラッと兄ちゃんの方を見る。

 

「いいんじゃないか?」

 

兄ちゃんも良いみたいだ。

 

「じゃあ一緒に修行、やろっか?」

 

「うん!!」

 

この時の美琴ちゃんの笑顔がすごく可愛くてステキだった。

 

 

 

 

 

「当麻、お前も(たる)んだ根性叩き直す為に修行だ」

 

「不幸だぁぁぁぁ!?」

 

不幸の兄ちゃんも追加で~す♪

 

 

 

 

 

後日、美琴ちゃんから寮で黒子ちゃんから脱ぎ女の呪いを解くために襲われたと聞かされたのはまた別のお話。

 

 

 

 

 

 

 

 




如何でしたか、第2話。本当にバトルシーンは書くのが難しいです。新キャラ(人間ではないですが)のペット登場させてみました。後々活躍する、かも……?

感想・評価あればよろしくお願いします。


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