とある学園都市の喫茶店マスター   作:オコーネル

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第3話投稿です。今回は少し短めになってます。

それでは始まります。







第3話 修行開始、事件の兆し

-Side 晶-

 

 

僕は早朝、ジャージに着替えて美琴ちゃんを待っていた。

 

「おっはよ~」

 

「おはよう、美琴ちゃん」

 

常盤台(ときわだい)の体操服に身を包んだ美琴ちゃんがやって来た。

 

「あれ、あのバカは?」

 

「兄ちゃんが呼びに行ってるよ~」

 

当麻兄ちゃん(懇願(こんがん)されて呼び方変えた)はだらしないなぁ……

 

少しして兄ちゃんから電話があり、時間が掛かるから先に始めとけとのことだった。何かあったのかな?

 

「それじゃあ、早速ストレッチから始めよっか♪」

 

お互い入念にストレッチをする。

 

「晶、体柔らかいのね」

 

「いつもやってるからね~」

 

僕の体は美琴ちゃんに押されて2つ折り状態なのだ。

 

「まずはロードワークから行くよ~」

 

軽く10km(軽いか?)ほど走り込む。運動神経のいい美琴ちゃんも流石に少し息を切らしてる。

 

「す、凄いわね。毎日これやってんの?」

 

「そだよ~」

 

僕も最初は息切れしてたから大丈夫だよ♪

 

「それじゃあ少し休んだら、型の練習から始めよう♪」

 

僕は右拳左掌の形の包拳礼(ほうけんれい)の形を取る。美琴ちゃんにも包拳礼(ほうけんれい)の意味を教え、修行時の挨拶に起用した。登校時刻ギリギリまで美琴ちゃんに八極拳(はっきょくけん)の基礎を教え込んでいった。美琴ちゃんは水を吸い上げるスポンジの如く、知識と技術を体に吸収していった。

 

「時間だね、今日はここまでにしよっか」

 

「ありがとうございます!!」

 

再び包拳礼(ほうけんれい)で終わりの挨拶をする。

 

「どう、やってみて?」

 

「何かすごい楽しい!!体動かして目覚めも良いから凄く健康的ね♪」

 

楽しくやってもらえてなによりだなぁ♪

 

「じゃあ明日も同じ場所に集合で」

 

「じゃあね」

 

僕たちはこうして初日の修行を終えた。兄ちゃんたちは結局来なかった。ホントに何があったんだろう?

 

 

 

 

 

-Side 美琴-

 

 

「ただいま~」

 

晶のと早朝修行を終えた私が寮に帰ると、黒子が寝ていた、私のベッドで。

 

「どこで寝てんのよ!!」

 

ついさっき晶から教わった震脚からの拳を黒子に叩き込む!!

 

ズドン!!

 

「ぐぼぁ!?」

 

凄い衝撃が全身を駆け巡り、拳を喰らった黒子は奇声を上げながら部屋の壁まで吹っ飛んだ。

 

「す、凄い……」

 

「お、お姉さま。今の殿方も真っ青な一撃は何ですの……」

 

「私、今日から晶に八極拳(はっきょくけん)の稽古をつけてもらってるの。で、私のベッドで寝てたアンタに技の実験台になってもらったって訳」

 

「あ、あんまりですの……」

 

そう言い残し、黒子は力尽きた。

 

「さて、シャワーでも浴びよ♪」

 

「……はっ!?汗だくでヌレヌレのお姉さま!!黒子はもう我慢なりませんの!!ほねぇぇさばぁぁぁ!!」

 

「ええぃ、しつこい!!」

 

ズドン!!

息を吹き返して襲いかかる黒子に対し、再び震脚から今度は体当たり・鉄山靠(てつざんこう)で迎撃する。

 

「ぶるぁぁぁ!?」

 

……何かどっかで聞いたような凄い巻き舌で壁まで吹っ飛んでいった。

 

「でも、ホントに成果が出てる……♪」

 

次の修行を楽しみにしつつ、私は朝のシャワーを浴びるのだった。

 

 

 

 

-Side 晶-

 

 

放課後、僕は柵川(さくがわ)中の校内にある風紀委員(ジャッジメント)第177支部に顔を出していた。

 

「こんにちは~」

 

「あら、晶くんいらっしゃい」

 

事務所には、初春さん・黒子ちゃんの先輩の固法 美偉(このり みい)さんがデスクワークをしていた。

 

「ケーキの差し入れ持ってきました~」

 

僕の台詞(せりふ)に、支部内のみんなが目を光らせた。何か怖いよ!?

 

ケーキを巡って戦争が勃発したので、僕は避難した。暫くして、収まりがついた頃に初春さんと黒子ちゃんがやって来たが、

 

「ああ~っ!?ケーキがもうなくなってる!?」

 

「そんな、皆さんあんまりですの!?」

 

時すでに遅し、差し入れのケーキはもうなくなっていた。超甘党の初春さんなんか血の涙を流している。

 

「大丈夫だよ、二人とも。ほら」

 

僕は二人に別に用意していたシュークリームを渡してあげる。

 

「天使がいますの……」

 

「ありがたや~」

 

二人とも、キャラ変わってるからね?

 

「そういえば最近、連続爆破事件が第7学区内で起きてるの。晶くんも気を付けてね?」

 

「はーい」

 

固法先輩の話では、アルミを起点に重子力を加速させ、周囲に放出することによって爆弾に変える量子変速(シンクロトロン)。その能力を付加させたアルミを、ぬいぐるみに仕込み爆破させるというものらしい。

 

僕は今日は店に出勤だったので、作業着に着替える。店内で応対していると、身長が2m近い真っ黒な神父の服の男の人と、白Tシャツの裾を縛り、ジーンズの片足をバッサリ切り落とした奇抜な格好をしたお姉さんが僕に訊ねてきた。

 

「すまない、人探しをしてるんだがこんな子を見かけなかったかな?」

 

男の人が見せてくれた写真には、白の修道服にきらびやかな銀髪の可愛らしいシスターさんが写っていた。

 

「ウチの店には来てないと思いますよ~」

 

「そうか……仕事の邪魔をしてすまなかったね、ありがとう」

 

そう言って、二人は店を出て行った。

 

「あの二人、素人じゃないな……」

 

立ち振舞いからして隙がない、特に女の人はかなりの手練(てだ)れとみた。

 

「ま、気にしても仕方ないか♪」

 

僕は再び店の営業に戻った。

 

 

 

 

この間にも、また虚空爆破(グラビトン)事件の被害者ば増えるばかりだった。

 

 

 

 

 

 

 




ちらっとですが、禁書目録(インデックス)の伏線チックなものも出してみました。


感想・評価あればよろしくお願いいたします。

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