それは読めばわかります。
では、始まります。
-Side 美琴-
朝の修行も日に日にレベルの高いものになってきて少し息詰まった私は、息抜きに初春さん・佐天さんとセブンスミストに買い物に行くことにした。
「初春ぅ~、こんなのはどうじゃ?」
「はいぃぃ!?無理です無理です!!紐パンなんて絶対に無理です!?」
「あ、あはははは……」
佐天さんは一体、初春さんに何を求めているんだろうか……
「ところで御坂さんは何を買いに来たんですか?」
「私?私はパジャマを……」
「じゃあ早速行きましょ~」
ところ変わってパジャマ売場。そこで私は花柄の可愛らしいパジャマに見入ってしまった。
「ね、ねえ、これかわ「何このパジャマ~、今時着る人居るのかな?」い……」
グサリ!!
「そうですね~、小学生くらいまでなら着ていたかもしれませんけど……」
グサグサ!!
二人の言葉が私の心に突き刺さる。
「そ、そうよね。今時着る人なんて……」
「私水着見に行こ~っと。御坂さんはどうします?」
「私はもう少しパジャマを見てくわ」
佐天さんと初春さんは水着売り場に向かっていった。
残された私の目の前には、
「やっぱりいいなぁ~♪」
「こんなとこで何やってんだ、お前?」
一人悦に浸っていたところに、一番見られたくない奴に見つかってしまった。
-Side 晶-
今、僕の目の前には、顔を真っ赤にしてフリーズしている美琴ちゃんと、自分から声を掛けといて全く状況がわかってない当麻兄ちゃん、そしてその様子を保護者のような目で見つめる兄ちゃんの姿がある。
「兄ちゃん、当麻兄ちゃんって……」
「ああ、ドがつく程の天然だ……」
二人揃ってため息をつく。
「あ、あ、アンタこそこんなとこで何やってんのよ!?」
「俺は、あそこにいる女の子をセブンスミストまで案内しただけだ。で、偶然この二人に会ったとこ」
「僕と兄ちゃんは私服を見に来たんだよ~。それにしても、美琴ちゃん。そのパジャマ可愛いね~、買うの?」
「え、え?え~と……」
「ビリビリ。お前、そんな子供みたいなパジャマ買うのか?」
ズドン!!
「人の趣味に口出しするんじゃねえ。少しは女心を学べ」
あ、当麻兄ちゃんが踵落としで沈んだ。断末魔さえ上げさせないとか、兄ちゃんも鬼だなぁ~。
「御坂さ~ん!!」
別のところで買い物をしていたらしい初春さんが慌てた様子で走ってきた。
「大変です!!たった今、衛生が重子力の爆発的加速を観測しました。この店がターゲットです!!」
「何ですって!?」
初春さんの一言で、みんなの間に緊張が走る。
「落ち着いて聞いてください。佐天さんはすぐに避難を。御坂さんはお客さんの避難誘導をお願いします」
「わかったわ」
「うん、初春も気を付けて」
「俺たちも手伝うぞ」
「うん」
その後、速やかに避難誘導は進み、あっという間にお客さんの避難は完了した。
「拓真、晶!!」
すると、慌てた様子で当麻が走ってきた。
「さっきの女の子が見当たらないんだ。避難した客の人混みにもいなかった!!」
「じゃあまだ中に……!!」
「お姉ちゃーん!!」
すると、さっきの女の子が妙なカエルのぬいぐるみを持ってこっちに走ってきた。
「眼鏡をかけたお兄ちゃんが、お姉ちゃんに渡してって!!」
初春さんに渡そうとした縫いぐるみが、突然ベコッと内側に
「逃げてください!!あれが爆弾です!!」
初春さんが縫いぐるみを投げ捨て、女の子を
圧倒的な質量の爆風が辺りを吹き飛ばした。
-Side ???-
「おい、今爆発したぞ!?」
「例の連続爆破事件!?」
「まだ中に
「ヤバイんじゃないの!?」
「危ないから下がってください!!」
野次馬どもが騒いでいる。その中を僕は路地裏まで進んでいく。
「ククク……いいぞ、今度こそ逝っただろう」
あの爆発の威力だ、只では済まない筈だ。
「この力なら、今まで僕を散々バカにした奴らや無能な
突然、自分の体を得体の知れない何かが襲った。そして、僕の肩に誰かの手が置かれていた。
「こんにちは、用件は言わなくても判るよね、爆弾魔さん?いや、
振り返ると、中学生の男女がこっちを睨み付けていた。
「な、なんのことかな?」
「ああ、僕は
「そんな馬鹿な、僕の最大出力だぞ!?」
「へぇ…」
くそ、今のでボロが出たか……!!
「こうなったら、お前らもまとめて……!!」
僕は、鞄からアルミのスプーンを取り出すが、スプーンが吹き飛ばされた。あれは、まさか……
「今度は
理不尽なこと続きに、僕の感情が爆発した。
「いつもそうだ……僕はいつもねじ伏せられる!!殺してやる!!お前らみたいなのが悪いんだよ、
「その為なら、あんな小さい子まで巻き込んでもいいっていうの?」
「それは……」
「こんな力の使い方は、貴方が憎む力のある奴と同じだよ」
僕は、この少年の言葉に冷や水を浴びせられた気持ちになった。思い返せば、間が悪いだけで
「力は自分のために使うんじゃない、大切な人のために使うんだ。己の行いをしっかり反省してくるんだな」
僕は膝から崩れ落ち、暫くして駆けつけた
-Side 美琴-
爆破事件の処理が終わったその日の夕方、私はいつもの公園の自販機の前で
「あの時、わたしの
そのあと、晶とお兄さんが壁になろうとしていたが、実際にみんなを救ったのは……
「げ、待ち伏せ……」
コイツ、上条 当麻だ。コイツの持つ、私の電撃をも打ち消した右手で爆風を防いだのだ。
「みんな、私が助けたみたいに思ってるらしいけど、名乗り出ればヒーローよ?」
こう訊ねたが、実はどう答えるかは解っていた。
「何言ってんだ?みんな助かったんだからそれでいいじゃねえか」
やっぱり、お兄さんの言う通りだった。
「お前の怪我した姿を見ずに済んでよかったよ」
だけど、その後の返しまでは予想していなかった。
「な、な、何言ってんのよ!?私はなんとも……」
「ともかく、お前が無事で良かった」
その一言で、私はもう限界だった。恥ずかしさと安心感から、涙が頬を伝う。
「み、御坂……!?」
顔を見られたくなかったのでとっさにコイツの胸に飛び込む。
「ちょっとだけ、こうさせて」
「……ああ、俺なんかでよければ」
「当麻……」
今まで恥ずかしくて言えなかった名前が自然と出てきた。当麻の右手が私の髪を優しく撫でる。
「御坂……「美琴、名前で呼んで」美琴」
呼ばれただけで心臓の鼓動が早くなる。
「確かにお前は
「うん、ありがとう……」
好きになった男に抱き締められた私の心は、とても暖かかった。これを機に、私と当麻の関係が始まるのだった。
いかがでしたか?
こんな早くにくっ付けてしまって、後に支障がでないかものすごい不安です(((((゜゜;)
一先ずはこれで話の進行方向を決めます。
では、次回もお楽しみに……