一次創作を2種類投稿したので、気に入った方に何かしらの評価をお願いします!
評判の良かった方を連載したいなーと思います。御協力お願いします!
翌朝。またしてもキンジの出待ちに会う。
「私の登校時間ってどこで把握したのさ。」
「理子に調べてもらったんだよ。」
「……理子相手に隠せる物なんて無いのか。」
最早武偵を越えて、泥棒の域に入ってる気がする。
理子が本気をだしたら、国の秘密すら盗めるかもしれない。もしかしたらスパイなのかも。
いや、考え過ぎか。あの理子に限ってそれは無い気がする。
「まぁ、ヒステリアモードについてはバレてないし、それは言い過ぎなんじゃないか?」
キンジは随分お気楽だな。ヘタこきゃバレるだろうに。
「迂闊な行動は取れないってことよね。」
「そうだな。ま、一緒の間は心配は無いけどな。」
キンジと話してて、初めて少し楽しいな。と感じた。やり取りがちゃんと成立するからだろう。
その後も、何気無い日常会話が割と続く。昨日変な態度だったし、キンジの心情に何かしら変化があったのかもしれない。
凄くいい傾向だ。私も、キンジの態度が変わったおかけで、かなり喋りやすい。
だが、一つ気に食わないことがある。キンジの視線が少し上を向いている。そして、たまに目を逸らす。
もちろん、私が奇抜な帽子を被ってるわけじゃない。昨日と比べて、何が変わったのか。
時は少し遡る……。
理子に連れ去られた私は、洗面台の前に置かれた椅子に座っていた。
待ちきれないのか、理子のスキバサミのチョキチョキ鳴らす音がする。
「きりりん、今日からガラッとイメージ変えてくよ?まずは前髪からだ!」
弱みを掴まれた私は、最早抵抗出来ない。
「どうなるのさ、私。」
「バッサリいっちゃおう!そんな長い前髪じゃ見えるものも見えないぜ!さぁ、パッツンへいこうか!」
少なくとも、ウザ絡みする理子は見えてるけどね。
なんて言える度胸は流石に無い。正直パッツンって私に絶対合わない気がするんだよね……。明るいイメージがあるから。
「あからさまに嫌な顔をしなさんな!さぁ!いっくよぉー!」
ノリノリの理子のスキバサミが、私の前髪を捉えた……!
「うわぁ……。無くなってる……。」
慣れた手つきの理子は、ものの数分で私の前髪をバッサリ落とし、整えてしまった。
鏡に映る私の顔は、いつもよりはっきり見える。
「ふぅー!やっぱりきりりんはもっと自信を持とーや!」
悔しいが、正直かなり気に入ったかもしれない。長い前髪が無くなったことで、久しぶりにちゃんと自分の顔を見た気がする。
りょうや理子が言うように、実は割と可愛いのか……?試しにニコッと笑ってみると、割と見てられる。
……いやいや!何考えてんだ!?自分のこと大好きみたいじゃん!気持ち悪っ!
「どうだい?悪くなかろう!」
私の変化に気付いた理子は、凄く嬉しそうだ。
「そ、そうだね。」
平静を装うが、内心ただ事では無い。別に誰に見せる訳でもないけど、これはウキウキしちゃうな。
「これはプロデュース捗りそうだねぇ。それじゃ、私帰るから!」
いきなり荷物をまとめ出して、そのまま、
「ばいちゃ!また明日!」
敬礼をしてから帰ってしまった。
なんだ気疲れした私は、散髪の跡を片付けて、シャワーを浴びたら、眠気に襲われてしまい、直ぐに就寝してしまった。
そして、今朝。改めて自分の顔を見ると、実はそんなに可愛くないかもしれないという事に気づいてしまった。
いや、昨日と何か違う訳じゃない。ただ、汚い部屋を片付けたら、凄くいい部屋に見えるようなもので、言わば相対的な評価だったわけだ。
なんか、理子の思うつぼな感じがするな。プロデュースされて、少しときめいたのは事実だし。悔しいからお礼は言わないけど、案外次も楽しみだったりする。
そして今。キンジは唐突な私の変化に、触れるか迷っているらしい。
触れて欲しい五割のそっとしておいて欲しい五割だ。恥ずかしいはそうなんだが、少し気に入ってるわけだし。
「なぁ、桐未。」
「なに?」
「……前髪切ったか?」
凄く言いにくそうだ。褒め慣れてないんだな、キンジ。
「そだね。理子にバッサリ持ってかれたよ。」
「その、似合ってるぞ。その髪型。」
目も見てないし、ぶっきらぼうだが、悪い気はしない。むしろ、少し嬉しいし。
「ありがとさん。まさかあんたに褒められるとはね。」
照れ隠しで、減らず口をたたく。
「なぁ、桐未からしたら、俺ってどんな奴なんだよ。」
「女嫌いのヒス持ち陰キャ?」
「うっ……。否めない……。」
まぁ、もちろん嫌いって訳じゃないけどね。
「気にしなさんな。そもそも人と積極的には関わらないAHSS持ちの陰キャが隣を歩いてるんだし。」
「確かにそうだな。」
二人揃って笑う。出会って三日目、では無いけど、まぁ、ちゃんと関わるのは三日目だ。
それでもちゃんと話せるのは、日陰者のシンパシーか、キンジが心を許してくれてるからなのか。
分からないけど、お互いに秘密を共有してるのが大きいのは確かだ。その点、りょうより仲良くなれるかもな……。
いやいや、流石にそれはりょうが可哀想だ。これ以上考えるのはやめよう。
手遅れな気もするけど、校舎手前でキンジと別れる。何でも、キンジへの煽りが凄いんだそうな。
一人で教室に入ると、そこには既にりょうがいた。難しそうな顔でノートに何かを書き綴っている。
「おはよ。なにしてんのさ、りー。」
「うぉぉわぁ!どしたのさ!きーちゃん!」
大慌てでノートを隠して、私の方へ振り返る。
「どしたも何も単なる挨拶だよ。」
「そ、そだったね。うん。……あれ?髪切った?」
りょうは珍しいものを見たって顔をしてる。そりゃそうか。今までオシャレに無頓着だったんだから。
「変かね?」
理子はともかく、キンジの似合うは嬉しいが、参考になるか分からない。そこで、私以外の友達はイケてるりょうのご登場だ。
「変?むしろ可愛いよ、きーちゃん!まさかついにきーちゃんがオシャレに目覚めるとは!」
りょうは我がことのように喜んでる。……そんなに喜ぶことかね。
「そんなはしゃがなくても。」
「ふふふ。ついにきーちゃんで着せ替え人形みたいにイロイロ出来ちゃうぞー!」
えぇ……。その枠は理子で十分なんだよな。
「私は人だから。人形にはしないでね。それに、目覚めたっていうか、目覚めさせられたんだよ。」
「まさか、それもアイツの影響なの?」
心底嫌そうな顔だ。本当にコロコロ表情が変わるな。見てて飽きない。
「いや、別の人だよ。私の部屋に凸ってくる子がいるのよ。」
りょうは普通の人には友好的だから、これで話が終わると思った。だが、
「えぇ!きーちゃん人を部屋に入れたの!?私ですらあんまり入れてくれないのに!」
最近のりょうは嫉妬しがちだ。一々気になるらしい。
「入れたんじゃなくて入ってくるの。鍵閉めても勝手にこじ開けてくるの。」
「犯罪じゃん!」
確かに。感覚が麻痺してたのか知らないけど、単純に不法侵入だ。
「あれは止めようが無いし、そのお陰でオシャレさんになれるかもしれないから、良いんだよ、もう。」
「ずるい!私も行きたい!いーきーたーい!」
また駄々っ子に変貌してりょうは、止められない。
「分かったよ。じゃあ、今日の帰り寄ってく?別に何も無いけど。」
「行く!そして、きーちゃんの部屋の何かを探し出す!」
未開の地なのか?我が部屋は。まぁ、やましいことは無い。これで済むならそれでいいか。
なんかモチベ云々語ってすみませんでした。一次創作書いたら蘇えってきたので、投稿はストックの許す限りペースは上げます。