さいたまスーパーアリーナに向かった6人は敵を見た途端言葉を失った。
人だ。人が燃えていたのだ。外道衆ではなく人が…。しかし、隙間センサーでは外道衆と判断されたのだ。それはきっと外道衆なのだろう。
だが、これを切るのは気が引けた。
流ノ介「これって…外道衆なのか?」
千明「どう見たって人じゃねーか‼水かけてやらねーと死んじまうぜ‼」
そう言って千明は近くにあった水道のホースを手に持って蛇口をひねろうとした。
丈瑠「いや、まて千明!あれは外道衆でもないが人間でもない…。何なんだ…?」
ことは「殿様…このままやったら…あの人…。」
茉子「丈瑠‼迷ってる暇なんてないよ!」
丈瑠「わかってる。取り敢えず変身するぞ!」
5人「はい!!!一筆奏上‼はぁっ!」
源太「一貫献上‼はぁっ!」
丈瑠「真剣レッド、志葉丈瑠。」
流ノ介「同じくブルー、池波流ノ介!」
茉子「同じくピンク、白石茉子!」
千明「同じくグリーン、谷千明!」
ことは「同じくイエロー、花織ことは!」
源太「同じくゴールド、梅盛源太!」
6人「天下御免の侍戦隊、シンケンジャー参る!」
丈瑠「みんな!聞いてくれ、取り敢えず外道衆なのかわかるまでは様子を見る!茉子、流ノ介!民間人の避難を頼む‼」
2人「はい‼」
残った丈瑠、千明、ことは、源太は燃えている外道衆らしきものに向き直る。
外道衆らしきもの「グルルルルルルッ!」
相手は威嚇しているのかうめき声のような鳴き声を出した。
そのときだった。奴は丈瑠めがけて長い爪を突き立てた。
丈瑠「っっ!!!」
ことは「殿様!!!」
千明「丈瑠!!!」
源太「タケちゃん!!!」
突然の攻撃で追いつけなかった丈瑠たち。
奴の爪は丈瑠の腕に深く食い込んだ。
体は燃えているため近づこうとしても近づけない。こんな時流ノ介がいれば水攻撃でなんとかなったかもしれないとあとから丈瑠は思った。
丈瑠から離れるとまたグルルルルルルと鳴き声を上げた。
そして今度は千明に飛びかかる。かろうじて千明は剣で攻撃を交わしたが予測不能の行動に誰もが緊迫の表情を浮かべていた。
ことは「殿様…大丈夫ですか?」
千明「ちくしょう‼丈瑠は怪我するし、あいつはわけわかんねぇし何なんだよ‼」
源太「タケちゃんは取り敢えず戦うな!傷が悪化しちまうだろ!」
丈瑠「だが…すまない…。」
丈瑠はこんな殿様でいいのかと自分をせめた。
千明「丈瑠、自分をせめるなよ?お前のせいじゃない。」
ことは「そうですよ!これはみんなの責任です!みんなで解決することです!」
流ノ介「すみません、民間人が多かったもので手こずりましたって!殿!!!!!!どうしたのですかその腕は?!」
茉子「あいつにやられたの…?やっかいね…。」
源太「もうどうすんだよ!倒せるのかあいつ!」
5人「……………。」
源太の言葉を最後に誰も話さなくなり、沈黙が続いた。
外道衆らしきものはさっきっから広場をゆたゆたと歩いている。
皆はどうすればいいのか途方に暮れていた。