桜備大隊長「お前たちは誰だ?」
消防隊員の目がシンケンジャーたちに向く。
丈瑠「俺達は侍戦隊シンケンジャーだ。」
丈瑠は怪我した腕の傷口をおさえ、止血しながら言った。
火縄中隊長「それは殿と家臣の関係性を持った侍をイメージした団体か?」
丈瑠「そうだな…まぁそんなものだ。」
流ノ介「俺達は殿をを守りするとともに三途の川の狭間に住む外道衆と戦うのだ。決して殿を傷つけることなど許さない。」
茉子「ちょっと流ノ介の言い方は大げさだけどそれが私達の役目。」
ことは「うん。」
消防隊員の皆は初めてのシンケンジャーというものに驚いた。家臣と殿なんて何時代だよ!っとつっこみたくなる。
すると千明は思いついたかのように口を開いた。
千明「そのさー、消防隊の皆さんはなんでここにいるわけ?焔ビトだっけ?そいつらがこっちの世界にいるなんておかしいじゃん。まず、お前らがこっちの世界にいるのもおかしいけど。」
消防隊員は千明の言葉に顔を暗くした。何か2つの世界でおかしなことが起こっているんじゃないかと千明は思った。
桜備大隊長「実は色々深い話でな…。よし!!!話すのが面倒だから俺達は帰る。あとは森羅とアーサー!大隊長直々の命令だ。このよくわからん事態の収集を頼む。任せたぞ!」
そう言って桜備大隊長、火縄中隊長、環、茉希、シスターは来た車でそそくさと巻き込まれたくないかのように帰ってしまった。
しかしシスターだけは「ごめんね」と言ってで頭を下げて行った。
残った森羅とアーサーは唖然とした顔で突っ立ってるしかなかった。それもそうだろう。仕事を全部押し付けられたのだから。
アーサー「森羅…これってどういう状況だ?」
森羅「わかんねえのか?押し付けられたんだよ、このバカ‼」
アーサー「なるほどな…それじゃ…俺帰るわ。」
アーサーはシンケンジャーたちにひらりと手を振り去ろうとした。まるで騎士王のように。
森羅「ちょっと待てぇーーーい!!!!!」
森羅はアーサーの手をつかむとシンケンジャーたちのところへいき笑顔で言った。
森羅「こいつアーサーって言います。自分を騎士王だと思ってるあほうですが逃げないように見ててください。」
ことは「わかりました!私が見ときますぅ!」
流ノ介「森羅はといったな、はやく事情を説明してもらいたいのだが…。」
森羅「あっ、すみません。えっとですね…」
丈瑠「まてまて。ここで話すのもなんだから屋敷に帰ってからではどうだ?そうした方がいいだろう?じいも聞いたほうがいいだろうし。」
森羅「わかりました、そうしましょう。」
こうしてシンケンジャーと森羅たちは出会ったのである。