時を刻む音楽奏   作:狼と月の間

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暑いなぁ……

「主ー、十二話以降から何も出してない気がするんだがー」

うん。暑いし学校とかも有るから

「夏休みは疲れだね(?)」

そう言う事。


第十三話『防衛戦。息の根を殺す冷気』

〜ライブ会場・ステージ〜

 

ガチャ

 

「さてと、んじゃ準備しますか」

「随分と持ってきたなおい」

「持ってみるか?ほれ?」ポイッ

「(ドサッ)重」

 

30分前、俺と鎌太刀はpastel*pallettes(パスパレ)到着前にと有る準備をしていた。まぁ分かると思うが対テロ対策の準備だ。

 

「所で時練。何やってるんだ?」

「ん?音響スピーカーの修理。万が一故障したらと思って修理してるんだ」

「成程な。で、プランは思い付いたのか?」

「まぁ何とか。成功確率はざっと85%」

「うーわ低いな!もちっと15%くらい上げられんのか?」

「そしたら100%だろ。麻痺ガスとか心臓の傷の件でまだ十分動かせないんだ」

戦闘訓練(リハビリ)とかもやってないしな、そりゃそうか」

「嗚呼……良し、修理完了。音もしっかり出てるな……んじゃ、さっさと内容言って取り掛かるぞ」

「了解」

 

 

 

???Side

 

「おはようございまーす!」

「あ、おはようございます!皆さんお元気で何よりですね!」

「……ちゃーん!」ガバッ

「わちょちょい!?早々に抱きつかないでください!」

「えへへ〜☆」

「おはようございます。殺害予告の事だけど、Silenceという方が依頼を受けてくれて、私達はライブを続けて良いらしいわ。」

「(Silence?てことは……まさか……?)」

 

 

 

時練Side

 

「時練!ここか?」

「確認する……8ミリ左だ!」

「8ミリ左かー?てことは……ここか?」

「そこだ!固定しとけ!」

 

さて、対策の準備は済んだ……。

 

「オーケー鎌太刀!10分休憩だ!戦闘前に休んでろ!」

「設置は簡単だけど位置をミスるとアカンからなぁ」

「最悪、強行手段は練っとくか?」

「そうだな」

 

んじゃ、プランでも練るか。

 

「良ーく聞けよ」

「耳構えてるよ!」

 

耳構えるとは。

 

「さっきのプランにもう一つのプランを練る。もし(Trap)が失敗した場合を考える。何か案はないか?」

「使われてないワイヤー掴んで強襲!以上!閉廷!」

「お前に聞いた俺が馬鹿だった」

「冗談だって!ほら、練ろうぜ!」

 

鎌太刀はこう言う所だから面白い。前の部隊でも仲間を笑わしてたな。

 

「んで、対策法は有るのか?」

「有るは有るがテロの人数次第だ」

()()2()()も何処いったのか分からないからな」

 

合流までには時間が有るだろう。もしくは……まさかな。

 

「襲撃地点は舞台裏と通路の2箇所だ。何か有ったら通信で応答、呼び名は随時Code name(異名呼び)でな」

「了解。んじゃ裏で隠れてるぜ」

「あいよ……というか、動き辛いな」

「警備員と言ったらこれしかねぇだろ。ほれ、通信機」

「サンキュ。んじゃ、行くか」

 

 

 

〜ライブ会場・裏〜

 

鎌太刀Side

 

「(カチッ)こちらSilence。通信テスト、応答ヨロ」

『……ちら……ath……るか?』

「通信悪いなおい!もう少し調整出来るか?」

『調……難し……これで良いか?』

「おう、大丈夫だ!」

『で、目標(Target)は今の所確認してるがそれっぽい奴が居ない』

「パスパレの方はどうだ?」

『今到着した。此方の存在には気付いてない』

「誰も居なくて裏切ったとか思ってないよな?」

『お前が事前に計画立てたんだ。何とかなるだろ』

「だと良いが……」

 

 

 

時練Side

 

「……とにかく、俺達のPlan(計画)が失敗しない限りは続ける事にする」

『分かった……健闘を祈る。Silence、アウト』

 

鎌太刀との通信を切った。それと同時にパスパレの到着も確認。女性マネージャーも居る……一応Gray Zone(現状判別不可能)に入れておこう。あ、こっち来た……ん?

 

「此処までの移動……お疲れ様です」

「お疲れ様でーす!」

「お気遣いありがとうございます」

「いえいえ」

「……取り敢えず皆さんは衣装に着替えてください」

「はい!わかりました!」

 

咄嗟の判断で一礼したが何とかバレずに済んだ。そのままパスパレ一同は控室に向かい、取り残されたのは俺とマネージャーになった。やべぇ、話す事が無い。

 

「……警備も大変ですね。まさかの殺害予告と来たのですから」

「あ、はい。忙しくても、私にとっては大きな仕事なんです。命をかけても守らなくてはいけないので」

「そうですか」

「そうなんですよ。そろそろお時間ではないですか?」

「……え?」

「マネージャー!着替え終わったよー!」

「ほらね」

 

ポカンと口を開けるマネージャー。結構驚いただろうな。

 

「……時間は有るけど、皆行けるよね?」

「うん!この為に練習してきたもの!」

「頑張ってライブを成功させましょう!」

「フヘヘ……頑張ります!」

 

どっかで聞いた事があるが気にしたら負けだ。うん、気のせい。

 

「よぉーし!るんっ♪って来たよ!」

「皆さん!頑張りましょう!」

 

意を決したのか、ステージへと向かうパスパレのメンバー。さて、鎌太刀に連絡するか。

 

「(カチッ)こちらDeath(死際)、防衛対象がステージ上に向かった。そこから見えるか?」

 

 

 

鎌太刀Side

 

「こちらSilence、目視確認」

『何かしら不審な動きが有ったら通信及び取り押さえろ。身柄を確保したら別室にて取り調べだ』

「はいよ。因みに……」

『嗚呼、相手が攻撃してきた場合。()()()()()()()で無力化しろ』

「了解、生かさず殺さずだな」

『生かして殺さずな。中途半端な状態だと報告書の内容が面倒になる。発見から合流までは時間が掛かると思うから頼んだぞ。Death、アウト』

 

時練との通信を切った。さて、何事も無くライブが始まりそうだが。

 

ボォォォォン!

 

突然、爆発音が聞こえた。良く見ると音響スピーカーから煙が出ている。

 

『お客様にお知らせします。突如スピーカーの故障により、少々お時間を取らせて下さい』

「スピーカーの故障だって!?メンテはしてなかったのか!?」

「早くライブ開始してくれよ!」

 

まさかの故障か。修理の二人組が赤い工具箱を持ってスピーカーに近付いて……ちょっと待てよ?

 

 

 

「(所で時練。何やってるんだ?)」

 

「(ん?音響スピーカーの修理。万が一故障したらと思って修理してるんだ)」

 

「(嗚呼……良し、修理完了。音もしっかり出てるな……んじゃ、さっさと内容言って取り掛かるぞ)」

 

 

 

時練はスピーカーの修理は完了している……なのに故障?何かパーツの取り付け忘れか?いや、彼奴は()()()()では有り得るが()()()では忘れない筈……まさか!?

 

「(カチッ)こちらSilence!聞こえるか!」

『どした急に……一体何d」

「スピーカーの修理は終わったのか!?」

『は……?()()()()()()ぞ?』

「じゃあ……()()は……!」

 

俺は急いでワイヤーを掴み、強襲態勢を取った。

 

「Death!今すぐ来てくれ!」

『だから訳を話せy』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「敵はもう……『防衛対象の目の前(ステージ上)』に居るんだ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時練Side

 

「クソッ!」バッ!

「ど、どうかしたんですか!?」ザッ!

 

驚き走った俺の後ろをマネージャーがついて来る。現状は話すしかなさそうだ、

 

「舞台裏の警備員から連絡で、テロはもうパスパレが居るステージ上に居るんです!このままじゃ全員お亡くなりに!」

「そんな!?なら私も!?」

「危険です!マネージャーは会場正面扉から客を避難させて下さい!」

「……でも!」

「此処からは私達の仕事です!」

「……っ!避難させたらすぐに向かいます!」

「それなら十分だ!」

 

マネージャーは素早く踵を返し、客の非難に向かった。

 

「急いでステージに向かわなくては!」

 

 

 

バンッ!

 

「Silence!大丈夫か!」

「パスパレの皆は避難させた!というか馬鹿野郎後ろだ!」

「死ねぇ!」

 

裏口から侵入した俺を背後から襲いかかって来たが……

 

「甘い!」ガッ

「なっ!?」

「オラァ!」ブンッ!

「(ドガァン!)ぐ"お"っ"!"?」

 

右腕を掴んで、逆に背負い投げて壁に叩きつけた。

 

「かーらーのー?」

「……ああもう!受け取れ!」ブンッ!

「(パシッ!)ヨッシャ喰らえ"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"!"?」

 

バチバチバチッ!

 

「ぐ"あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!"?」

「どうだ!?改造し過ぎて高圧電流化したスタンバトンの味は!」

「それを最初から言えやァ"ァ"ァ"ァ"ァ"!"?」

「あ"ぁ"ぁ"ぁ"……が"ぁ"ぁ"ぁ"……」バタッ

 

あ、気絶した。

 

「ハァ……ウ、グァ……殺す……気か……!」

「生きてんだから大丈夫だろ」

「俺は……お前みたいな……タフじゃ……ねぇんだよ!」

 

確かに。

 

「ギャグしてんじゃねぇ!」

「「……あ、もう一人忘れてた」」

「忘れんじゃねぇよ!ったく……良いか、良く見やがれ!」

 

男はポケットから赤いボタンを取り出した。

 

「このボタンを押せば仕掛けた爆弾が起爆する!俺もお前達も木端微塵だぜ!?」

「成程な。対象を逃したから俺達を殺す気かよ」

「クソッ……だが逃したのなら……」

「(バンッ!)警備員さん!私もお供します!」

 

何と若宮が木刀持って戻ってきた。てかどっから持ってきたその木刀!?

 

「ばっ!?戻って来んな!」

「戻ってくるとはな……くくっ!」

 

男は懐からナイフを取り出して、若宮に接近した。

 

「……ッ!?」

「好都合……最初はお前ダァ!」

「ッ!やめろ……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……全く、筋が通って無いですね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザシュッ……!

 

「なっ!?」

「えっ……!?」

「……ッ!」

 

何とマネージャーが目の前に飛び出して庇ったが、負傷で膝をついた。

 

「はぁっ……はぁっ……イヴさん……大丈夫ですか?」

「マネージャーさん!そんな……!」

「後は私が……相手します……イヴさんは戻って下さい……危険ですから……」

「……死なないでください!」バッ!

 

そう言って若宮は帰って行った。取り敢えずはまた安全だ。

 

「馬鹿め!庇ったと思っただろうが瀕死だろう!彼奴等には言っているが俺は爆弾の起爆ボタンを持っている!このボタンを押せばドカンだ!」

「……そのボタンを押せば……ですか?」

「嗚呼!その通りだ!」

「ヤバいぞ……!あのマネージャー……死んじまう……!」

「……いや、死なないな」

「はぁっ!?……どう言う事だっ!?」

 

必死に立ち上がろうとしている鎌太刀に寄り支える。

 

「Silence……感じるか?」

「何がd……ん?妙に……()()が……?」

「そう。()()()()()()()

 

最初、マネージャーに会った時も寒気がしたんだ。て事は……

 

「寒気が何だろうが、邪魔な嬢ちゃんを殺すだけだ!」

「やめとけ、そのマネージャーは殺せない」

「は?脅しのつもりか?」

「此奴は……本気で言ってるぜ……」

「……そうか!なら殺せるまでやるだけだぜ!」

 

男はもう一度ナイフで斬りつけようとする……その瞬間だった。

 

「……っ!」パシッ!

 

ピキピキピキ……バリィン!

 

……マネージャーはナイフを片手で掴むとナイフは氷に変わり、砕けた。

 

「油断は禁物……って知らないんですか?」

「なっ!?」

「遅いですっ!」ドガッ!

「が"っ"!"?」

 

マネージャーはもう片手で男の顎を狙い、肘で突き上げた。そして顎から徐々に凍っていく。

 

「な、何だこれ!?顎が凍ってぇ!?」

「……まだまだ!」ブンッ!

「(ゴキッ!)ば"ぐ"ぁ"っ"!"?」

 

男の足を狙い回し蹴りを放つ。骨が砕ける音が聞こえ、ボタンを落とした。

 

「わ、分かった!お、お前を仲間にしてやる!」

「……」スッ

 

無言で自身の右手を凍らせる。凍った右手は刃に近い形状だった。

 

「ひいっ!お、お助け……!」

「……ッ!」ブンッ!

「イヤァァァァァ!」

「Death!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「止めろFrozen(凍結)。其奴気絶してるぞ」

「……!」ピタッ

 

ギリギリ首元で止まった氷の刃を冷気に変え、元の腕に戻した。

 

「……やはり、()()()から気付いてましたか……隊長」

「隊長言うな。ったく、久々だな……『霧霜雪(キリシモ ユキ)』」

「お久しぶりです。時練さん、鎌太刀さん……」

「雪……?まさか霧島かお前!?」

「霧霜です」

 

白い長髪に水色の瞳を持つ凍結は振り返った。冷気を立ち込めるその姿を纏わせて。

 

 

 

「ご協力、ありがとうございました!」

「とびっきり冷たい牢屋に入れてやってくれ!」

 

その後、警察の方が来てくれてテロの二人組は見事逮捕、連行された。てか鎌太刀、そりゃもう拷問だろ。

 

「……ったく。傷は大丈夫なのか?」

「あ、はい。事前に身体を凍らせたのですけど、重みが半端なくて……」

「なら良いんだがn「あ、あの!」ん?」

 

そこに居たのは若宮だった。

 

「た、助けて頂いて、ありがとうございました!」

 

深く頭を下げる。こう言うのは苦手だ。

 

「頭下げるのはお前より俺だ……悪い。ライブを中止にしてしまって」

「いえ、私は何も出来ずに……」

「時練さん。ほら、ね?」

「……はぁ」

 

俺はポンとイヴの頭に手をやって、撫でてやった。

 

「俺からも感謝している。危険と分かってて戻って戦おうしたその心はもしかしたら……お前さんの『ブシドー』の力かもな」

「……レンさん!」

 

突然、若宮が俺の手を握ってきた。

 

「わ、若宮!?一体どした!?」

「私!頑張ってブシドーを学んで目指します!」

「お、おう!?」

 

ブシドーを学ぶとは。まぁ、喜んでるし良いか。

 

「て事で時練。()()()()()()()()()()()を宜しくお願いします」

「おい……どう言う事だ?」

「鎌太刀さんから聞きましたよ?CIRCLEで働いているって?」

「……まさかな」

 

もしかしたら予感が的中してしまうかも知れない。と思うと若宮が

 

「レンさん!CIRCLEでも宜しくお願いします!」

「……はぁ、分かったよ」

 

これからも、もっと頑張らなきゃな。




脅威の5400文字です。もうネタ切れだわ()
という事でForest deleteの異名者3人目が来ました。実質後1人ですね。

キャラ紹介
名前 霧霜 雪(キリシモ ユキ)
誕生日 2月16日
好きな食べ物 大福、グラブ・ジャムン
嫌いな食べ物 特になし
趣味 散歩、氷作り

白い長髪に水色の瞳。精鋭部隊『Forest delete』の上等衛生兵。触れた対象に対して凍らせたり、氷に変化・作る事が出来る所から『凍結(Frozen)』の異名を持つ。
現在ではPastel*pallettesのマネージャーをしており、メンバーから弄られる日々を送っている。
基本的には『さん』付けで呼ぶ事が多いが、任務や怒る時には呼び捨て。しかも怒ると完全に対象を殺すか凍らせるので、親しんだ人でないと彼女を止める事が出来ない。
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