〜地下隔離室〜
バンッ!
「グルルルゥ……」
「チッ!一歩遅かったか……!」
中心には時練……いや、
「鎌太刀さん……」
「こ、これは一体どう言う事ですか!?」
「(このまま被害を出すのは御免だ。なら……)霧霜、背後の扉を封鎖しろ!メンバーの皆さんは此処から避難を!」
「は、はい!」
「
「ここで奴を必ず止める!」
「少々痛いですけど……我慢してください!」
「ガルルゥゥゥ……グルルゥアアア!」
時練Side
暗闇で独り、俺は立っていた。
「……そろそろ、終わりか」
徐々に冷たくなる身体。呼吸も浅くなっていく。
「最後まで、生きていたかったな」
膝から崩れ落ち、足掻く事も許されない。
「もう……動けないか……」
徐々に意識が遠退く。
「悪い……友希那……ごめn『戻って来い馬鹿野郎!』……?」
誰かが叫んでいる。一体
霧霜Side
「グラァ!」
シュッ……カアンッ!
「此処で諦めてどうする!このままで良いのか!」
「そうです!帰って来てください!時練さん!」
「グォォォルゥゥゥアァァァ!」
ザッザッザッ……ザシュッ!
「ぐあっ……」
「鎌太刀さん!?大丈夫ですか!?」
「だ、大丈夫、少し掠っただけだ……」
「動かないで下さい!急速に傷口を凍らせます!」
「グァガァルゥガァ!」
不味い!?時練さんがこっちに来て……なら!
「
「グオルゥゥゥア!」
私と鎌太刀さんの周囲に氷のドームを作り出し、攻撃を防ぐ……。
「この中なら……鎌太刀さん!傷口を!」
「暴走している奴の力は……
「え……それってどう言う……」
「グルル……」
時練さんが私が作った氷結界に手を当てる。流石に壊せない……。
バァァァリィィィン!
「え……?」
「ガルゥゥゥア!」
「霧霜ォ!」
ドガッ!
「がっ……畜……生……」バタッ
「鎌太刀さん。しっかりしてください!?」
「グルルルゥ……グルアルゥア……」
「……うぅ……うぅぅぅあぁぁぁ!」
その時、私の『何か』が砕け散った。
「(どうして……戦わないといけないの?ねぇ、教えてよ。時練さん……)」
「(……俺達は戦わないと行けない。そして、傷を付けるのは俺だけで十分だ)」
「(傷を……?)」
「(もしもこの先、俺が何かしらでお前達に傷を付けた時は容赦なく……)」
「帰って来い!Death……いや、刻針時練!」
「……!?」
「はぁ……はぁ……」
1人の声が聞こえなくなっていき、もう息も出来なくなっている。
「くそっ……まだ……死ぬか……」
だが、動かない身体を見てどうしろと……そう思った時だった。
パキッ
「……?」
目の前に亀裂が入り、白い光が見えた。
「……まだ、やる事が有るのか……ん?
身体が、動かせれる。でも、鈍い。
「成程、気合いで、やれと」
おぼつかない足取りで進む。近付く度に転びそうになったり、膝をつくが。諦めようとしていたのに俺は何故か諦めずに進んでいた。
「……これは」
亀裂の先に見えるのは光。白い先には何が有るのだろうか。
「……まだ、力が有るなら、俺は、やるだけ」
右手を強く握り締める。そこから血が出ているが構わない。なら、やる事はたった一つだ。
「あの場所へ」
思いっきり構え
「……帰るんだぁぁぁぁぁ!」
バキッ!ピキピキピキピキピキ……バリィィィィィン!
亀裂目掛けて拳を放つ。亀裂は砕け散り、目の前には光と
「(帰って来い!Death……いや、刻針時練!)」
「……嗚呼。直ぐに帰るよ」
目を閉じ、しばらく立ち続ける。呼吸が出来る。身体が動く。
「さぁ、帰ろう」
「ぐっ……くうっ……」
「……」
やっぱり、無理なのかな。時練を、助けることは。
「グルル……」
「(喰らったら今度こそ終わりだ……でも、動ける力が無い……)」
「……ギィギィジィゴォ」
「っ!?」
今、私を呼んだ様な……。
「キ……リィ……モォ……」
「時練さん……?」
「ワ……カッ……タ……ナ……トカ……セイ……ギョ……デ……キル」
「……!」
今、私は分かった。時練さん本人が、操れたんだ。
「イマ……カマ……チ……ナオ……ス」
「でも、どうやって?」
「オレ……キョウ……ジシン……ノウ……リョク……」
時練さんは鎌太刀さんの左手に手を当てると何か呟いた。
「イマ……トキ……モド……ヤツ……ナンジ……イヤセ」
「あ、傷が……」
「……ぅう……ん?ここは?」
「鎌太刀さん!」
「ヨカ……タ……ゴメ……カマ……タチ……」
「……何が何だか分からないが」
「時練さんが『
「マダ……アヤツ……ナイ……タショ……ツカエ……」
「……そうか。お帰り、時練」
「タダ……マ」
ハイ、という事で第一章は完です。まだ慣れていない時練のもう一つの能力。そして十四話の最後の人物は一体?それは第二章に続きます。
Crazy clock hands(狂う時計の針)
能力内容
・???
時練の暴走によって現れたもう一つの異名。その動きは獣に近い。だが、まだ慣れてない為か能力の内容は分からない様だ。