(まぁそれでもコツコツと描き続ける限界人)
数十年前……数々の異名が揃えられし精鋭部隊『Forest delete』。その中のリーダーがお前の父『
2人はForest deleteの中でも唯一、群を抜く存在であり、『
ある日、私は模擬戦闘を受けていた。
……ドサッ!
「はぁっ……!はぁっ……!」
「どうした!こんな所で膝をつくとは!」
「……くっ!まだまだっ!」
私は刀、先賢はナイフで戦い、先賢に傷一つでも与えると言う簡単な内容……
「はぁっ!」
ブンッ!……ギィン!
「お前の能力で俺の先を読め!」
「ッ!!」
模擬戦闘と言えど先賢は容赦が無かった。的確なアドバイスを与えられる度に先賢の攻撃速度はどんどん速くなっていき、刀のリーチを掻い潜りやがて……
「甘いっ!」
ザシュッ!
「あぐっ……!」
先賢に傷一つ与えられず、逆に此方の右肩を軽く切られ膝をつく。
「そんな……」
「太刀筋はとても速く間合いも十分だ。だが素早く詰められた時が一番ガラ空きになりやすい。刀は振る時が一番大きなダメージとなるが二撃目に素早く繋げられる様にコントロールしてみな」
ナイフを仕舞いながら、先賢は言った。
「……お前等!今日の訓練はここまでだ!各自休み、怪我をしたものは救護部隊にお世話になってもらえ!」
「「「了解ッ!!!」」」
周囲で同じく模擬戦闘をしていた仲間達も終え、各自キャンプの方へ向かった。
「ほれ、立てれるか?」
「すみません、わざわざ手を借りるなど……」
「良いんだよ。訓練や実戦では真剣に。争う事がなければ両者共に褒め合い、お疲れ様と言って支える。俺達のやってきている事だろ?」
「でも」
「良いじゃないの。ハクちゃんも貴方も、頑張ってたのよ?自分を褒めなきゃ」
俯く私に、優しい声が聞こえた。顔を上げるとその優しい笑顔を持った女性がそこにいた。
「Crow様……」
「もう、普通に呼んでもらって構わないのよ?」
「……合奈様」
「様は要らないわ」
「……合……奈」
「えぇ、ハクちゃん」
優しい手で撫でられる。包容力が有る様に感じた。
「全く、お前は変わんねぇなぁ合奈」
「あら?貴方の模擬戦闘がキツいのもお分かりで?」
「そ、そうだな……お前の言う通りだ。すまない、ハク」
「い、いえ……長矢の模擬戦闘は戦術の向上となります」
「もうちょっとハードルを下げてもらったらどうなの?」
合奈は提案をしてきたが、戦場で生を勝ち取る為には相手を……
「……いえ、戦場で警戒を怠り死を迎えるなど。軍人の最悪なる死です」
「無論、死んでも駄目だがな」
「偶には息抜きをしましょう!」
「そうですぜハクの姉御!」
「気を抜くとすぐに死んでしまいますよ」
背後から圧が掛かる。
「君達も一緒じゃないか『
受けた攻撃を衝撃として跳ね返す能力を持つ『
手刀が鋭く、構えると二刀流となる能力を持つ『
「へへっ、そうだなブレーナ!」
「僕達も頑張らないとですね。ハク先輩をいち早く越えなくてはならないと!」
「そう簡単に越えれたら良いがな」
3人で笑う間で、2人は見ていた。
「……普通だな」
「まぁ、この訓練は本当に厳しかったぞ。下手したら死ぬ可能性もある」
「でも、そこが本題じゃねぇんだろ?」
「嗚呼……2年後、長矢と合奈の間に子供が生まれた。それが刻針時練、お前だ。」
「俺が生まれた……」
「嗚呼。そして幼きお前は速くも言語を学び、成長していった。そしてある日、私と同じ長矢の模擬戦闘を受けた……」
ドガッ!
「い"っ"!"」
「どうした時練!掛かって来い!」
「……っ"……やぁぁぁぁ!」
叩き潰されては起き、叩き潰されては起きを繰り返す。その光景に私とリレクト、ブレードは少々悩んでいた。
「……なぁハク先輩。あの子大丈夫ですかね?」
「分からない……だが子供でも容赦ないのは少々酷いとは思うが……」
「これが……彼に合った
不安と煩悶が交差する中、ひたすらに模擬戦闘に励んだ。
「……時練、お前は何も出来ない。休め」
「ぐっ……はぁっ……!はぁっ……!」バタッ
「時練!」
模擬戦闘が終わり、時練が膝をついて倒れた。私達は直様時練に近付き起こした。
「長矢!いくらなんでも酷過ぎる!」
「そうだ!子供相手にマジ過ぎんだろ!」
「親ならまともに相手してあげてくださいよ!」
「……ぃ」
反抗する私達に、時練は口を開いた。
「いい……です」
「「「時練!」」」
「やら……て……くだ……さい」
ボロボロの体で立ちあがろうとする時練。骨は砕け、肉は抉れ、そこから血は溢れて出ている身体はもう動けないと思っていたのに……
「……っ!」
「嘘……」
時練は……立ち上がり、構え直した。
「……」
「もう……いち……」ドサッ
だが身体の負荷の方が大きく、すぐに倒れた。
「……貴方?少しやりすぎではないですか?」
「「「合奈!?/合奈中尉!?」」」
「あ、合奈……」
「少しお説教が必要ですかね?」
「あ、いや……その……」
合奈から確実に殺気が取れた。
「取り敢えず……救護部隊!時練を!」
「ぼ、僕達が運びます!リレクト!足持って!」
「分かったぜ!」
背後から断末魔が聞こえたが無視し、時練を急いで運んだ。
「一応、止血は出来ました。後は様子を見てあげてください」
「良かったな」
「一時はどうなるかと思いました……」
「流石に同感だ」
頭、両腕、両足。五体が完全に朽ちている時練を見る。少し寝息を立てているが、あれ以上戦っていた場合、死に直結していただろう。
「合奈中尉にもお伝えして、しばらくしてから伺うと」
「分かった。3人ともご苦労、休んで良いぞ」
「いえいえ、まだまだやる事はありますから。では」
「時練の事を頼んだぞ!」
「お疲れです〜」
救護員が離れ、静かなテントの中で刻一刻と時が過ぎる。
10分、30分、1時間。それ以上経ったのかもしれない。だが、彼は目を覚まさなかった。
「……ハクちゃん」
「あい……っ!?」
「シーッ……時練が起きちゃうでしょ?」
口元に指を当てて止められる。そして私の隣に座った。
「先程はごめんなさいね。息子だからって張り切っちゃったの」
「そうなんですか……長矢は?」
「説教した後、テントの隅っこで正座して反省していたわ」
何それめちゃくちゃ見たい。
「時練の容態はどうなの?」
「重傷。幸いにもすぐに運んで治療出来たので、今はこうやって寝息を立てて休んでます……まだ目は覚ましませんが」
「取り敢えず命に別状が無くて良かったわ」
「はい」
そう言えば、時練の母親が居るなら聞いても大丈夫だろうか。
「何故あの状態でも立ち上がれたんですか。私から見ても、彼は既に死んでいる状態筈なのに」
「さぁ……
一瞬、頭の中でピリッと衝撃が走った。その感じは、幾多でも分かる。
「
「……やっぱり、ハクちゃんにはバレるわね」
一呼吸置いてから、合奈は口を開いた。
「あれが彼の能力なの。それも
「2つ以上?反応は2つだけだったのですが……
「ハクちゃんでも分からないのね」
「すみません……」
俯く私に、合奈はポンと肩に手を添えた。
「謝らなくて良いわ。ゆっくり考えましょ?」
「そう……ですね」
隣で寝息を立てている時練を横に合奈は話を続け始めた。
名前
誕生日 9月30日
好きな食べ物 不明
嫌いな食べ物 蛇肉
趣味 訓練、戦術指揮
黒色の短髪に茶色の瞳。精鋭部隊『Forest delete』の元陸軍指揮官。戦闘技術や指揮技術。部隊の中でも格別であったところから『
時練の父親。謎の部隊の襲撃により時練と母の合奈を逃がす為に応戦し戦死とされているが、実態は死体の確認が出来ない為不明となっている。