下校帰りにコンビニでカ◯リーメイトを買い帰宅していた刻針時練。しかし路地裏で羽丘学園の生徒を見つけ助ける。次の日、湊友希那とライブハウス『CIRCLE』に向かい月島まりなに弄ばれた。その後ギターを弾いてみてと言われ、時練は仕方なくギターを弾く。……時間は経過して、時練は自室でスマホで天気やニュースを確認すると、強盗犯が脱走し、羽丘学園付近を警戒と書かれたニュースを見る……。
〜羽丘女子学園・教室〜
「頭痛ぇ……ったく。昨日弾きすぎた……。」
昨日、CiRCLEで三曲弾いたのか表に出てしまい、朝から頭痛。数学の勉強すら頭に入らねえ……。
キーンコーンカーンコーン……
「今日の授業はここまで、皆勉強する様に。」
そう言うと教師は出て行った。
「……さて、屋上で食べるとするk…」
「時練。ちょっと良いかしら?」
「……湊さん?一体どうしたんだ?」
「ア、アタシの事なんだけどね…。」
どうやら内容は隣に居る見た目が派手でギャルっぽい人の事らしい…。
「もしかして、刻針時練って君の事?」
……ん?何故俺の事を知ってる?
「そうだけど…一体何故?」
「分からないかなぁ……ほら!昨日の!」
「……昨日?」
(あ、あの……!名前は……。)
(……刻針時練、ただの高校生だよ……じゃ。)
「……昨日の助けた羽丘の女子か!」
「そうそう!思い出してくれて良かった〜!」
「……リサ。自己紹介しとかないと。」
「……そうだった!」
ギャルっぽい人はウィンクすると、自己紹介し始めた。
「改めて、アタシの名前は『
「お、おう……。宜しく……今井さん。」
この今井さんって方、まりなさんと同じ会話し辛い。……いや、まりなさんよりはマシか。
「普通に名前で呼んでも良いんだよ?友希那も良いよね?」
「勝手にしなさい。」
「改めて宜しく。友希那、リサ……あ、そうだ。昼飯食べるんだけど一緒にどうかな?」
「その為に時練を誘ったのよ。」
「マジですか。」
そうして、俺と友希那とリサ。三人で弁当を食べてたんだけど……途中、無茶苦茶視線が痛え。俺何かしたかな?
「あ、そうだ。早く食べねぇと駄目だった。」
「……どうかしたの?」
「あー、学園長に伝えなきゃいけない事忘れてたからさ。てか次の授業何だっけ?」
「次は体育よ。体育館に移動する事になってるわ。」
「なら尚更学園長室に行かないと……。」
「……え?何で?」
「……あ、リサは知らないっけ?男子更衣室は無いから学園長室で着替えてるんだ。」
もし「女子生徒が居なくなったら女子更衣室で着替えろ」ってなったら絶対無理だな。
「そうなんだ〜!レンは色々大変だね〜!」
「結構ね……。(色々と危険だからな!)」
「てか時練、時間大丈夫かしら?」
「……うぇ?」
時計を確認する……しまった!時間がねぇ!
「教えてくれて助かった!それじゃ!」
「えぇ……また体育館で。」
「またねー☆」
バンッ!
「学園長!少し着替える!」
「着替えるのかい。なら私は少し離れようかね。」
「あ、いや。そのままで良いのに……。」
理由?だって男同士だもの。
「直ぐ着替えるので……って、あ……。」
そう言えば体操服の服貰ってない。やらかした。
「……あの、学園長。」
「体操服渡すことを忘れてたよ。ハハハ……。」
と苦笑いしつつ学園長は男性用の体操服を渡してくる。てか体操服と言うよりは青いジャージだな。
「ありがとうございます。……これで良し。」
「キツいとか緩くないかい?」
少し体を動かしてみる。どうやら大丈夫そうだ。
「うんっ……しょっと……大丈夫です。」
一応『アレ』も隠し持てる事が出来た。何か有ったらやるしかないけど。
「そうか。また何かしら有ったら支給するよ。」
「ありがとうございます。」
キーンコーンカーンコーン……
「……ほら、行ったらどうだい?」
「そうですね、行ってきます。」
そう言い、俺は学園長室を後にした。
「……やはり『彼は彼らしく』だな。」
「……どうですかね。」
……背後に居た人物に気付かずに。
〜体育館〜
「……あ、レン!」
「悪い、授業遅れたか?」
「大丈夫よ、で……」
「……で?」
改まった言い方っぽいな。何か有ったのか?
「……時練、強制的に私達の班よ。」
「……あ。」
そうだった。今回体育の授業、班作るんだった。まぁ大丈夫かな。うん……。
「……んで、班作った後は?」
「自己紹介らしいんだよね〜。」
「ほう。なら済ませますか。」
幸い、コミュニケーションや会話は大事だ。……軍人って事はバレないようにしっかりしないとな。
「これで全員かな?最初はアタシからね!アタシは今井リサ!Roseliaベース担当で編み物が好きだよ!宜しく!」
……ん?今、Roseliaベース担当って言ったか?だとしたら……サポート頑張ろうか。
「……湊友希那よ。宜しく。」
友希那……もう少し何か言う事は無かったのか?
「ジブン『
……まともそうだ。あの馬鹿鎌太刀とは大違い。
てかまたバンドっぽい名前出たな。何だっけ?
Pastel*Palettesだっけ?後で調べてみるか。
「大和麻弥さん……良い名前ですね。宜しくお願いします。」
「ありがとうございます……フヘヘ……。」
前言撤回、てか語尾大丈夫かな。
「……私の名前は『
この人が一番大丈夫じゃねぇ!(確信)
「最後が俺かな。朝会の時に紹介したけど、刻針時練です。『元』ギター、ベース担当で、他にも数々の楽器を齧ってるから、大体の楽器は弾けます。宜しくお願いします。」
「宜しく頼むよ、時の演奏者。」
「……?」
……駄目だこれ。瀬田さんの言葉に俺の理解力が働かねぇ。
「うん……まぁ……うん。」
もう一回言わせてくれ。……駄目だこれ。
「それじゃ、アタシは先生にプリント貰ってくるから皆で喋ってて〜」
そう言うとリサは先生の所へトコトコと歩いて行った。
「……何にもなく続けば良いのだが。」
「何がなの?」
「友希那……いや、昨日ニュース見てさ。羽岡女子学園周辺注意って載ってて。」
「そう……大丈夫だと良いわね。」
「だと良いけどn「キャァァァァァ!」悲鳴!?」
振り向くと、何時の間にかステージ上に立ち、リサを人質にしている男の姿が有った。
「金を出せ!さもないとこの女を殺すぞ!」
「……昨日の記事に載ってた強盗犯か。」
「生徒を離して下さい!」
「100億と逃走用の車を用意しろ!そうすれば離してやる!」
さてどうするか。リサも居るからなぁ。……この状況下の時、俺なら一体どうする?
(……待て。俺は何故、傍観しているんだ?)
「良く聞け強盗犯。此処がお前の最後の足掻きだ。」
俺は立ち上がり、強盗犯の所へ歩き出す。
「刻針さん!?何してるんですか!?」
「……先生、離れて下さい。」
「く、来るな!本気で殺すぞ!」
そう言うと強盗犯はリサの首元にナイフを突き付けた。
「良いぜ……けどそのナイフで殺せるか?」
「「「「……!?」」」」
そう、今の俺は「
「俺を舐めてるのか!?」
「いや……舐めてはない……が。」
まず相手の様子を伺う事だ。不利な状況の場合の基本的な行動の一つだ。
(俺は今強盗犯向かって歩いている。距離的には攻撃不可能だが、あの強盗犯がやり手なのか分からんし……)
何時振り下ろすか、何時ナイフが命中するか。
(そもそも、身体が鈍ってなきゃ良いんだが。)
俺は髪留め用のヘアピンを外した。
「…お前がリサを殺せるなら殺してみろ。」
「……ちょっとレン!?」
「……いくら何でもそれは!」
そして……俺は強盗犯にこう言った……。
「……殺せるなら目の前で殺してみろよ。」
「なら殺してやるよぉぉぉぉぉ!」
(……今だ!)ヒュン!
俺は外したヘアピンを強盗犯の右目に狙いを定めて投げた。
サシュ!
「あ"が"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!?」
「……リサ!今の内に離れろ!」
「……わ、分かった!」
強盗犯の目にヘアピンが擦り、苦痛で踠いてる内にリサは強盗犯から距離を取った。
「こ"の"野"郎"ォ"ォ"ォ"ォ"ォ"!」
「……ッ!まだ懲りねぇか!」
「う"が"ァ"ァ"ァ"ァ"!」
怒り狂った強盗犯はステージから降り、リサに狙いを定めた……。
「……死"に"や"が"れ"ェ"ェ"ェ"ェ"ェ"!」
「……い、嫌っ!?」
「…・
ドスッ!
強盗犯のナイフは命中した……だが、命中したのはリサではない。
「羽岡の……生徒を……殺……させるかよ……。」
命中したのは……リサを庇った俺だ。
「……時練!/レン!」
「大丈夫……。先生、生徒と共に下がってください……。」
「……分かった。」
そう伝えてから俺は目の前の『
「き、貴様……何故!?」
強盗犯はビックリして2、3歩下がった。
……ん?「何故驚いたのか?」って?そりゃ……。
俺の心臓にナイフが刺さってるのに平然と構えていたからな。
「馬鹿な!?確かに刺した筈!?」
「嗚呼、刺さってるよ。心臓に……だがな。」
(時練!その傷だと死ぬぞ!お前は撤退しろ!)
(この位で死ぬ程……俺は……!)
「俺は柔な『
俺は強盗犯の顔を掴み……。
「調子に……乗るなァァァァァ!」
ガンッ!
「あ"が"ぁ"!?」
……頭部を勢い良く床に叩き付けた。
「……先生、警察と救急。後は頼みます。」
「……あ、嗚呼!」
そう言うと職員室まで走り去ってしまった。
さて、後は隠してた『縄』で縛り上げて……と。
「これで逃走不可能……さて、ナイフ引き抜くか。」
慣れた手付きでナイフを引き抜く。抜いた瞬間大量出血したけど。
「……傷口は深いけど、まぁ大丈夫だろ。」
「レン……!」
「……悪いリs(パァン!)っ!?」
突然、リサに帆を叩かれた。
「お、おい?一体どうし(ガバッ)……リサ?」
リサは……涙目になりながら俺を見ていた。
「何で避けなかったの!?あの時と同じ様に……何で受け流さなかったの!?」
「……。」
「……答えてよ!レン!」
数秒の沈黙の際、俺は口を開いた。
「……傷を付けたくないから。それだけ。」
「じゃあ何で……私を庇ったの……。」
「それは……「警察です!強盗犯は?」あ、此処です……気絶しているのでこのまま手錠を。」
そして強盗犯は警察によって署へ連行された。
「救急隊です!道を開けて下さい!」
「これで……大丈夫……の……筈……。」
バタッ……
「時練!?/レン!?」
(……あぁ。流石に体力はここまで持ってくれなかったか。)
そのまま、俺は意識を失った……。
読んでくれてありがとうございます。作者の「狼と月の間」です。唐突ですが、五話目にて時練が倒れました。あ、でも此処で「完」はさせないのでご安心下さい。さて、この後時練は如何なるのでしょうか?