時を刻む音楽奏   作:狼と月の間

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〜前回のあらすじ〜
過去の記憶の一部が蘇り、目覚めると病室に居た時練。今井リサや鎌太刀刃が見舞いに来てくれる中、医師に2週間の安静を言い渡される。
場面を変え時練の見舞いに向かおうとしていた
湊友希那だが、誘拐犯に捕まってしまう。
鎌太刀刃の連絡を受けた時練は5階からラペリングフックで脱出、鎌太刀刃と合流し突入作戦を決行した。


第七話『突入。強行的作戦と元軍人の感覚』

〜廃ビル内〜

 

バリィィィィィン!

 

「ハァァァァァァァァァァ!」

 

ゴスッ!

 

「う"が"ぁ"!?」

 

窓ガラス蹴破りからの膝蹴りが部下の頭部に命中し吹っ飛んだ。

 

「はぁ……はぁ……少々強引だったか……。」

「……時練!?」

「何者だお前は!」

「……ただの高校生だけど。何か?」

「高校生だぁ?……お前ら!」

 

ダッダッダッ!

 

「……やはり隠れてたか。」

 

コンクリの柱に隠れてたな。部下の数は……大体10人か……良し。

 

「……鎌太刀、やれ!」

『了解!避けろよ!』

「……撃ち殺せ!」

 

一斉に向ける。武装はG19(グロック19)か。なら放つ瞬間を狙って……。

 

「……今!(ザッ!)」

 

バンバンバンッ!

 

「……コンクリの柱を背にして隠れたか。だが左右に避けるのは不可能だ。」

(……クソッ!早く来い!)

 

柱の位置から180°を囲まれた……一度でも動いたら当たるなこりゃ……と思ったけど。

 

「……放t」

 

 

 

「ヒィィィィハァァァァ!」

 

 

 

バリィィィィィン!

 

 

 

「「「「「あ"ぐ"ぁ"!?」」」」」

「今度は何事だ!?」

「……っと、よぉ時練!2分53秒ぶりだな!」

「正確な時間は要らん……鎌太刀!」

「了解!」

「クソ野郎共が!殺せ!」

「「「「「ヴェアアアアアアアア!」」」」」

「時練には指一本も触れさせねぇよ!」

 

そう言うと鎌太刀はポケットから取り出し、

 

「目閉じてろ!」

 

と言い、部下目掛けて投げた。

 

「まさか……友希那、閉じろ!」

「……!」

 

俺と友希那は目を閉じた瞬間……。

 

バンッ!

 

けたたましい音と光が部下達を襲った。

 

「「「「「……ッ!?」」」」」

「クソッ!これは!?」

「どうだ!3日徹夜したフラッシュバン(M84スタングレネード)の味は!」

「寝ろ!……だが、これなら行ける!」

 

俺は一気に走り、後ろに立って……

 

ドスッ!

 

「「「「「あぐぁっ!?」」」」」

 

……部下達を手刀で気絶させた。

 

「なっ!?一瞬で部下を!?」

「相方舐めたら痛ぇぞ〜、もしかしたら片腕無くなるかもな。」

「あのなぁ……。」

「ふ、ふざけやがってよぉ!」

「きゃっ!?」

 

リーダーは怒り狂って友希那を人質にし、頭にG19を押し付けた。

 

「近付いたら此奴の命は無ぇぞ!」

「またかよ、呆れた。」

「どした?『また』って?」

「授業中に強盗犯がリサ……友希那の幼馴染を人質にしたんだ。」

「成程。お気の毒に……でも今度はもっと難しいな。相手はナイフじゃなくて拳銃だ。接近は不可能だな。」

「ごちゃごちゃ煩いんだよ!本当に殺すぞ!」

「いやっ!?」

 

これは不味い、彼奴は本当に殺す気だ。一体どうする?

接近戦では拳銃とかの武装解除は訓練で叩き込まれてるが距離は3m。走れば何とかなるが、その間に引き金を引いてしまう。

 

「……やるしかないだろう。」

「行けるのか?」

「大方……な。行かないってのもおかしいぜ?」

「確かに……分かった。賭けよう。」

「サンキュ」

 

鎌太刀とグータッチし、リーダーに向き合う。

 

「まさか来るとか言うんじゃないだろうな?」

「「……。」」

 

ザッ!

 

俺はリーダー目掛けて一直線に走り出した。

 

「そんなに死にてぇなら、まずお前から殺してやるよぉ!」

「……ダメ!時練!」

 

バァン!

 

リーダーは拳銃を俺に向け引き金を引き銃弾が発射された……が。

 

「……読めた!」

 

ギリギリの所で右にステップで躱し、再度走り出した。

 

「なっ!?躱しただと!?」

(ギリって事は鈍ってるな。でもこれなら!)

「くそっ!死ね!死ね!死ねぇ!」

 

バンッバンッバンッ!

 

再度引き金を引き銃弾を発射した。今度は三発。

 

(二回躱してから……)

 

俺は懐に仕舞っていたナイフを取り出し、

 

「ハァッ!」

 

ガァン!

 

銃弾を切り裂いた。普段ならナイフでは切り裂け無いが、これはForest deleteの異名達が使えるナイフ*1。まぁ、主に鎌太刀が使っているんだが。

 

「切り裂いた……だと!?」

「これで終わりだ!」

「ハッ!終わりなのはお前等だ!」

 

リーダーは友希那の頭に拳銃を突き付けた。

 

「お前等の絶望した顔を見せr」

「そこだァァァァァ!」

 

ガンッ!

 

後方から鎌太刀が鉄パイプで頭部を叩きつけた。

 

「あがっ!?……後……ろ……だと……!?」

「静かに近付き獲物を仕留める。これが『静寂(Silence)』のやり方だ。」

「……俺はダミーだ。単に銃弾を躱しながら接近するだけだからな……さてと。」

 

俺は友希那に近付いて。

 

ザッ!

 

ナイフを切り上げ、拘束を解除した。

 

「……これで動ける筈だけど、気を付けろよ?」

「時練……貴方、入院した筈じゃ……。」

 

あ、言ってなかったか。

 

「安静とは言われたけど、こんな事態を鎌太刀に聞かれてな。」

「傷口開くってのにあんな大きく動くなよ。」

「誰のせいだよ」

 

その後、警察が来て誘拐犯は全員逮捕。俺と友希那、鎌太刀に対しては事情聴取してから警察署を後にした。

 

 

 

「……少しは自宅で安静にしとくか。」

「お前は良く動けるもんだよ。」

「やかまし」

*1
因みに特殊加工だから鉄だろうがコンクリだろうがなんでも切れるんだよな。確か籠城戦の時ミスって建物ごと切ったっけ。




Forest deleteメンバー、鎌太刀刃が花咲川に来ました。これから二人はどんな生活、事件が待っているでしょうか?私には分かりません。

さて、次回内容をちょこっとだけ公開。

「凄い!?今の歌声何なんですか!?」
「ファッ!?」

「刻針ちゃん!?あの音は何なの!?」
「あ、まりなさん!それが私にも分からないんですよ!取り敢えず……4番スタジオからだと思うのでカウンターの接客担当お願いします!」

『……こちら鎌太刀、どした時r』
「緊急だ!早くCIRCLE内の皆を避難させてくれ!」

……もうカオスだね。うん。
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