この連休は全て投稿したぞー!!なんて思ってたら、21日投稿するのを忘れてました…………
明日からまた仕事です。
やだなぁ…………
てなわけで、どうぞ
「魔神剣・双牙!!」
ローズの魔神剣が二つ地を這いジランドに襲い掛かる。
「サドンベイカー!!」
ジランドの放った銃弾が、地面で爆発を起こしローズの二つの魔神剣を打ち消す。
「ちっ!だったら!」
ローズは、近づこうと一歩踏み込む。
「レインバレット」
そこをジランドの放った銃弾が上空から降り注ぐ。
ローズは、上空を睨みつける。
(やってやる!)
両刀を合わせる。
「獅子戦哮!!」
獅子が咆哮を放ち銃弾を吹き飛ばしていく。
どうやら、獅子の球遊びには、少々小さすぎたようだ。
「………少し、かすった」
ローズは、不満そうにかすり傷のついた頬を指でなぞる。
「いやいや」
レイアは、そのローズの無茶苦茶な行動に呆れながら突っ込む。
「それより、ホームズを助けに行かなくていいの?」
ジュードの不思議そうな質問にローズは、刀を払って答える。
「行かないわ」
そう言って再びジランド相手に構える。
「何せ、ミラが大丈夫と太鼓判を押したんだもの。
私が出るまでもないわ」
ローズは、とても落ち着いた声で言い放った。
強がりではなく、ローズは心底安心している。
「むしろ、ホームズの方が心配してるかもしれないぜ」
アルヴィンは、そう言って銃弾を放つ。
しかし、それをセルシウスの氷が防ぐ。
その光景に一行は、思わず首を傾げる。
「馬鹿な!ホームズさんが、抑えているはずだというのに……」
ホームズと戦闘中のセルシウスの行動に理解が出来ないでいた。
ホームズも不思議そうに蹴りを放つ足を止めていた。
それを見て一行は、全てを理解する。
「ジランド、まさか!」
ジュードは、ギリっと歯ぎしりをする。
「道具が身を尽くして主人を守るなんて当然だろ?」
セルシウスは、自分が不利になることを承知でジランドを助けたのだ。
そして、ジランドは自分の為にセルシウスを犠牲にした。
ローズは、顔を険しくさせ目を見開く。
そして、床を強く踏み込み跳躍していた。
上空から振り下ろされる二刀をジランドは、銃身で防ぐ。
「………本当、腹が立って仕方ないわね」
ジランドは、銃身で払いのける。
ローズは、くるりと宙返りして着地する。
「絶対、ここで倒すわ」
「ハッ!やってみろ」
ジランドは、そう言って引き金を引く。
ローズは、刀を振るって銃弾を弾いた。
「だったら、こいつだ!」
そう言ってジランドの銃口に光が集まる。
「エアリアルレーザー!」
突如銃から放たれた光線をローズは、何とか体を捻ってかわす。
「っつ!」
だが、完全にかわすこと叶わず、肩に少しもらってしまった。
ジクジクと染み渡る火傷のような痛みにローズは、思わず顔をしかめる。
「ボルテックチェイサー!」
そこにジランドが雷の銃弾を放った。
雷光の球は、動きを止めるローズに襲い掛かる。
「守護方陣!!」
ローズは、二刀を地面に刺すと青白い光の陣を発生させ、威力を殺す。
「……ぐっ!」
いくらか、威力は殺せたがそれでもダメージを食らった。
ローズは、雷光の球を喰らい倒れこむ。
「ローズ!」
ジュードが瞬時に
ジランドは、容赦無く二人に銃口を定める。
「させるか!」
ミラとレイアが
「ちっ!サドンベイカー!!」
ジランドは、一歩下がると同時に銃弾を放つ。
二人は思わず足を止め防ぐ。
しかし、ジランドの意識は、ローズ達からミラたちに移った。
「ジュード!!」
「わかった!」
ローズは、その隙を逃さない。
やっときたチャンスを逃さない。
ジュードとローズは、拳の衝撃と剣の斬撃を地面に走らせる。
「「魔神連牙斬!!」」
「っ!」
ローズは、先程食らった左肩から走る痛みに顔をしかめる。
「エリーゼさん、治療を」
「はい!」
ローズの状態に気付いたローエンは、エリーゼに治療の指示を出す。
杖を構え精霊術の詠唱を始める。
「させるか!」
起き上がったジランドは、エリーゼに向かって銃弾を放つ。
「!!」
驚愕するエリーゼを他所にアルヴィンは、エリーゼを抱えて横に跳ぶ。
からん、とその瞬間杖が落ちる。
「あっぶねぇ………」
「アルヴィン!」
エリーゼは、安堵したように言う。
アルヴィンは、地面にエリーゼを下ろすとエリーゼに代わって杖を取りに行く。
ローズも同じことを考えていたらしく二人は杖のところまで走っていく。
「鬱陶しい………セルシウス!奴らを止めろ!」
その瞬間ジランドからセルシウスに指示が飛ぶ。
セルシウスは、ホームズを蹴り飛ばと地面に手をつき、床に冷気を流す。
「マズイ!」
ミラは、そう言うとリリアルオーブをフルに活用して詠唱を短縮する。
「アリーヴェデルチ!!」
ミラの精霊術が完成するとエリーゼの杖に向かっていたローズとアルヴィンは、宙に浮いた。
「な……!」
ローズは、宙に浮きながら思わず口に出そうになった文句を地面にいるミラ達を見て飲み込む。
宙に浮く二人を除いた面々は、体の半分を氷漬けにされて身動きを止められていた。
言葉を無くしている間にローズとアルヴィンは、地面に落ちた。
「ミラ!みんな!!」
「安心しろ、ローズ。ちゃんと生きている」
「ええ。安心してください」
ローズの悲壮な声にミラとローエンは、顔をしかめながら精一杯の笑顔で返す。
冷たさは過ぎ去れば痛みとなり襲いかかる。
ジュードやエリーゼ、レイアも辛そうに顔をしかめる。
「ちっ。二人逃したか………まあいい」
ジランドは、そう言うと立ち上がったセルシウスに指示を出す。
「やれ、セルシウス」
「ハイ、マスター」
すると冷気が今度は宙に集まる。
間違いなく次に飛んでくるのは、あの、氷の矢だ。
「やめて」
ローズは、目を恐怖で見開く。
アルヴィンは、引き金を引くが、銃弾もセルシウスは、モノともせずに防ぐ。
「やめろぉおおお!!!」
叫び声とともに刀を構えて走り出した。
しかし、ローズでは間に合わない。
思わず溢れそうになる涙をこらえ、ながら走る。
ローズを無視して氷の矢を作るセルシウス。
そんなセルシウスの顔に見覚えのある黒い霞を纏った安全靴が現れる。
安全靴の先を目で追うと空中で逆さまになったホームズが、セルシウスに向かって蹴りの構えを取っていた。
現れた安全靴は、黒いのを纏ったまま、セルシウスの顔面を捉えた。
それにより集中力が切れたのか、冷気は氷の矢を形作ることなく霧散した。
逆さまだったホームズは、くるりと回転し、足から降りる。
「ヨル!」
ホームズの言葉にヨルは、生首になると半身が氷漬けになっているミラへと飛んでいく。
「よせ!ホームズ!ヨル!」
それをミラが止める。
そう、氷の矢という精霊術を使うセルシウスだ。そんな相手に自分の武器を手放すような事をやってしまうなんてことはあってはならない。
セルシウスは、直ぐに矢を用意してホームズとヨルに向かって放った。
「「?!」」
ヨルとホームズは、自分達に飛んできた氷の矢を睨む。
ヨルは、ミラの氷を食らうのをやめやめ、自分に向かってくる氷を丸呑みにする。
ホームズは、かわそうとして体を捻る。
「っ
左腕から走る痛みに顔をしかめる。
そのせいでホームズの反応が僅かに遅れた。
そこを氷の矢は、無慈悲に襲いかかる。
かわしきる事が叶わなかった氷の矢は、ホームズの右腕を貫いた。
白銀の矢は、ホームズの腕から流れる血で真っ赤に汚れていた。
「ぁぐっ………!」
ホームズは、突如走った激痛に思わず膝をつく。
役目を終えた氷の矢が姿を消すとホームズの右腕にはポッカリと大きな穴が空いていた。
「ホームズ!!」
エリーゼは、何とか精霊術を唱えようとするが、杖もなくそして、体にじわじわと響く氷からくる痛みに集中をかき乱され、発動できない。
「右腕、もらった」
セルシウスはその言葉と共にホームズの首に右腕を当て壁まで走りそのまま壁に叩けつける。
「ホームズ!!」
「おぉっと」
ホームズの援護に向かおうとしたアルヴィンとローズをジランドが止める。
「セルシウスを倒されると困るからな」
ジランドは、そう言って銃弾を放つ。
ローズとアルヴィンは、かわす。
「マクスウェル達には、ゆっくりと凍傷にでもなってもらおう」
「ジランド……」
ローズは、ギリっと歯軋りをしながらジランドを睨みつける。
何としてもミラ達を助けに行きたいが、それをジランド達は許さない。
ホームズもセルシウスに押さえられ動けそうにない。
ホームズも必死に拘束から抜け出そうとしているが、両腕が使えない為、どうしようもない。
(どうすれば………)
「ローズ!ホームズ!アルヴィン!ヨル!」
その時ミラの声が響く。
「私達の事はいい。お前達は、セルシウスとジランドに集中しろ!」
ホームズは、セルシウスの脇に蹴りを打ち込み拘束から抜け出す。
「何を言ってるんだい!直ぐにヨルを飛ばすから……」
「ホームズ」
ホームズの言葉をミラが遮る。
「私はお前を信じたぞ。お前は、私を信じられないのか?」
ホームズは、言葉を飲む。
ミラ以外も皆同じ顔をしている。
ホームズは、それを見ると大きくため息を吐いた。
「ったく………この強情っぱり」
「お前には負けるさ」
ホームズは、ヨルに視線を向ける。
ヨルは、それに応えるようにホームズの右腕に尻尾を巻きつけ止血する。
「わかったよ。女の言葉を信じるのが、モテる男の条件だしね」
「あぁ、荷物持ちな」
「そっちのもてるじゃないよ!」
ヨルの悪態にそう返すとミラ達を見る。
「おれが言うのも何だけど、裏切るんじゃあないよ」
「あぁ。私はお前とは違うからな」
ホームズは、ミラの軽口を聞き流すとセルシウスを睨みつける。
ローズとアルヴィンが助けに行こうとするがジランドに阻まれる。
「この、本当に邪魔くさい!」
刀を握る手に力を込めるローズ。
そんなローズの頭の上にアルヴィンがポンと手を置く。
「セルシウスの事は、ホームズに任せるぞ。俺たちはジランドを倒す事に集中するぞ。
ホームズやミラ達を助けるのは、その後だ」
アルクノアだったアルヴィンと共闘をする。
ローズの胸に感情が渦巻く。
しかし、首を振ってそれを打ち消す。
「いいわ。それでいきましょう」
そう言って左肩の痛みに顔をしかめる。
(これは、無理そうね)
ローズは、動かしづらい左側にある刀を納刀する。
「フン、両腕の使えないホームズが倒れる前に助けに行けるといいな?」
「は!舐めんなよ」
アルヴィンは、ニヤリと笑う。
「あいつは………」
◇◇◇◇
「どうやら、お前に助けはなさそうだな」
左腕のないセルシウスは、そう言ってホームズを見る。
対するホームズ両腕をぶらりとだら下げ動く気配を見せない。
「両腕の使えないお前では、私に勝つなど無理だ」
セルシウスは、ホームズの右腕を見る。
「あの時、マクスウェル達を助けようとしたのは、失敗だったな
そんな事をしなければ、まだ勝機はあったろうに」
そんなセルシウスの言葉を無視してホームズは、剛招来を自分にかける。
「言ったはずだよ。『後悔の時間は終わりだ』と。それに……」
ホームズは、一気に距離を詰め、足払いをかける。
「!?」
突然払われた足にセルシウスは、対応できずそのまま倒れる。
ホームズは仰向けに倒れたセルシウスの顔を踏みつけた。
「おれには、足がある。両足がある」
そう言って更に足に力を込める。
「君達を踏み躙るのにこれ以上のものはいらないさ」
「どんな状況であろうと蹴りをつける奴だ」
アルヴィンとローズは、その言葉を合図に踏み込んだ。
ぐりぐりと踏みます。
あ、まって、石投げないで。
セルシウスは、嫌いなキャラではないんです!!
というか、2をやってれば嫌いになんてならないよ!!
では、また百四十三話で( ´ ▽ ` )ノ