ベルセリアの新pvが出た!と思って見てみたら聞き覚えのある台詞が多い。おかしいなぁともう一度よく見たら、pv3のロングバージョンということだったんですね……pv4じゃないんですね……なんだろうこの肩すかし感……
とはいえ、とてもpvかっこよかったし、OPも全部聞けたし、嬉しいことが大きい!
でもpvは、3のロングバージョン…………
褒めるにも手放しで褒められないし、文句を言おうにもクオリティが高くて文句も言えないし……なんだろうこの気持ち………
微妙な気持ちを抱えつつ、どこの店で予約しようか考え中です!
長くなりましたが、てなわけでどうぞ
「うぉらっ!!」
ホームズは、真っ直ぐにイバルに向かって回し蹴りを放つ。
イバルは、体を捻ってそれをかわす。
そして、そのまま回転を止めずホームズに向かって短剣を振るう。
ホームズは、左手の盾で防ぐ。
「はぁっ!!」
その隙にジュードの拳がイバルに向かって放たれる。
だが、それが届くより前にワイバーンの翼がジュードを弾く。
「ジュード!!」
「今だ!ワイバーン!」
イバルの命令とともにワイバーンの口から緑の煙が溢れ出る。
緑の煙はホームズとジュードを包む。
「なんだい?こ………れ?」
そう言ったホームズの口から血が一筋流れる。
「これ、毒だ……」
ジュードは、思わず膝をつく。
「エリーゼ!!」
ヨルの声にエリーゼが杖を降り精霊術を発動させる。
『「ディスペル!!」』
精霊術は、清らかな水となってホームズとジュードの体から毒を消し去った。
毒が消え、体の軽くなったホームズとジュードは、慌ててワイバーンから距離をとる。
ホームズは、口元の血を拭う。
「どうするんだい?あれ?かなり厄介だよ」
毒に侵されても早急に対応すればどうにかなる程度の毒だが、その度にイバル達に攻撃のチャンスを与えてしまう。
「こんなことなら、ポイズンチェックをもっと買っておけば良かった……」
今現在持っているのは、エリーゼだけだ。
「ホームズ!!」
歯嚙みをするホームズにエリーゼが何かを投げつける。
慌ててキャッチしてゆっくりと手を開く。
「これ……!」
そこにはポイズンチェックがあった。
「ホームズがワイバーンを押さえてください」
「は?」
「それで、今回のことはチャラ……です!」
ホームズは、首を傾げながらも頷く。
「よし!何がなんだかよく分からないけど、チャラになるならやってあげよう!」
「あ、ついでに死にかけたりしたらその約束なしです」
「…………………」
ホームズの顔に引きつり笑いが張り付く。
「そうですよ。ホームズさん。私も手伝うのですからね」
そう言ってローエンがにこにこしながらホームズの隣に立つ。
「本当、人使いが荒いゼ……君たちは」
ホームズは、息を大きく吐き出し、パンっと手を叩く。
「よし。それじゃあ行くとしますか」
ワイバーンが再びホームズ達に襲いかかる。
真っ直ぐに迫り来るワイバーンにホームズは、回し蹴りをぶつける。
「ぐがぁ!?」
カウンターの要領で攻撃されたワイバーンは、思わず面食らう。
「もひとぉーーつ!!」
ホームズは、そのまま身体を捻って逆足を叩きおとす。
地面に落とされたワイバーンは、ギロリと睨むと翼を大きく広げ飛び上がった。
思わずホームズは、転ぶ。
飛び上がったワイバーンをにらみながらホームズは、立ち上がる。
「やってくれるゼ………」
ホームズは、そう言って肩にいるヨルを見る。
「というか、君のことを怖がらないんだね」
「よく躾けられている。腐ってもマクスウェルの巫女ってことか……」
ヨルは、フンっと鼻を鳴らすと上空にいるワイバーンを見る。
ホームズは、疲れ切ったため息を吐く。
「操れないし、戦うし、どうもワイバーンとは巡り合わせが悪いねぇ………」
「まあ、これも運命だ。諦めろ」
「君はどうも滅びを望まれる運命みたいだねぇ………」
勘弁してくれというふうにクビを振るホームズ。
「まずは、勝たなきゃなんだけど………」
そう言ってホームズは、上空にいるワイバーンを見る。
「あれじゃあ何もあたらないんだけど………」
「いえいえ。そんなこともありませんよ」
ローエンは、そう言って精霊術を発動させる。
「フリーズランサー」
術の名とともに氷の矢が上空にいるワイバーンに向かって放たれる。
ワイバーンは、旋回してかわす。
そして、そのまま急降下をする。
落下とほぼ変わらない速さのまま地面に真っ直ぐ落ちていく。
さながら獲物を見つけた鷲のように。
その風圧と威圧にホームズは、動けない。
(だったら………!)
ホームズは、右足を強く踏み込む。
「動かなきゃいいだけの話だ!!」
ホームズの右足を中心として青白い光が広がる。
「守護方陣!!」
光の陣が、ワイバーンを捉える。
一瞬だけ、動きを止めるが直ぐに振り払うとホームズを吹き飛ばす。
「ぐっ!!」
思わず転がるホームズ。
そこに追撃を仕掛けようとするワイバーン。
「ファイアーボール!!」
ローエンの精霊術が発動しワイバーンは、堪らず上空へと舞い上がる。
その遥か上空にいるワイバーンを見ながらホームズは、考える。
「ふむ……ヒットアンドウェイか……厄介なことこの上ないねぇ」
非常識・改(ヨル命名)で駆け上がるにしても、どう考えても相手の方が速い。
恐らくたどり着く前にまた攻撃を喰らうだろ。
ローエンは、髭を触りながらふと顔あげる。
「ホームズさん。一つ考えがあるのですが」
「奇遇だね。おれも一つ考えがあるんだ」
二人は顔を見合わせるとニヤリと笑う。
「どうです、ホームズさん。私に命を預けてみませんか?」
ホームズは、頬が引きつる。
「いや………死にかけるなって、おれエリーゼに言われてんだけど………」
「大丈夫ですよ」
ローエンは、そう言うと細剣を振るう。
「賭けるのでは、ありません。預けるんですからね」
ホームズは、それを聞くと金色の瞳を輝かせる。
「分かった。エリーゼへの弁解は任せたよ」
ホームズは、そう言うとヨルを見る。
「さあ、頼んだよ」
「ハァ……」
ヨルはため息もそこそこに黒球を吐き出すとホームズの両脚に黒霞となり纏わりつく。
レイアは、イバルと戦いながらローエンとホームズを視界の端に捉える。
(何やってるんだろ……………)
「行きます!フリーズランサー!!」
氷の矢か現れる。
それにホームズが飛び乗った。
「って、は?」
「行っけええええええ!!」
何が起こったかわからない面々を差し置いてホームズを乗せた氷の矢は真っ直ぐにワイバーンへと向かっていった。
突然のことに戸惑うワイバーンに構わずホームズは、氷の矢を足場に飛び上がると、ワイバーンの脳天に踵落としを喰らわせる。
「ぐがぁ!」
そして、怯んだところに遅れて氷の矢が刺さる。
ホームズは、空中で一回転すると、そのまま両足で宙に着地する。
「っだぁらっ!!」
ホームズの回し蹴りがワイバーンを襲う。
だが、それをワイバーンが尻尾で防ぐ。
吹き飛ばされホームズは、空中で体勢を立て直す。
その僅かな隙にワイバーンが襲いかかる。
眼前に迫るワイバーンに思わず身構えるホームズ。
そこにローエンのファイアーボールが襲う。
地上から離れたところにいるワイバーンに寸分違わず精霊術を当てるローエンにホームズは、舌を捲く。
「っとに流石、
ホームズは、そう言ってもう一度蹴りを放つ。
ワイバーンは、火球を喰らい動きが鈍っている。
だが、それでもホームズの攻撃をかわす。
(…………制限時間………どれくらいだったけ?)
内心歯嚙みをしながら思い出す。
はっきり言って空中戦は、もう終わらせないとならない。
ここで決めなければ勝ちはない。
「手は?」
「一つある」
「なら………」
「だけど、隙がない。因みに聞くけど、制限時間あとどれくらいだい?」
「1分切った」
ヨルの淡々とした物言いを聞いてホームズ、三秒フリーズ。
そして、
「どうしてもっと早く言わないんだい!!」
「言ったって気にしない奴が何言ってやがる!!」
醜い責任転嫁の罵り合いが上空で始まった隙にワイバーンが真っ直ぐに向かってきた。
「やれやれ、声は聞こえませんが状況だけは、何となく掴めました」
ローエンは、呆れたように言うと細剣を指揮棒のように振る。
要は隙を作ればいいのだ。
それも特大の。
だったら、食らわせればいい。
特大の精霊術を。
「ディバイン………」
ローエンの前に光が収束していく。
「……ストリーク!!」
収束された光は大砲となって、ワイバーンに襲いかかった。
「うぉっ!!」
目の前を横切る光の大砲にホームズは、思わず息を飲む。
そして、その光が消えるとボロボロになったワイバーンが現れた。
その姿をホームズの瞳は、チャンスと捉える。
「ヨル!!」
ホームズの言葉と共にヨルの尻尾がワイバーンに伸び、ワイバーンを拘束する。
翼が開かぬよう確実に。
「翼が開かにゃ飛べないよねぇ?」
身動きの取れないワイバーンを引き上げる。
「飛べない何ちゃらはって、奴だ!!」
引き上げられるワイバーンにホームズの脚が迫る。
「断………」
ワイバーンは、暴れるがヨルの拘束は、解けない。
「………空……」
そして遂にホームズの脚が届く。
「………打ァ!!」
安全靴のホームズの脚がワイバーンにめり込みそのまま地面に向かって真っ逆さまだ。
そして轟音と砂煙を撒き散らし地面に叩き落とされた。
地面に叩き落とされると同時にホームズの脚が更にめり込みワイバーンの視界は、暗闇へと消えた。
砂煙が晴れるとホームズがいつものように煙管を咥えて佇んでいた。
ホームズは、ポカンとしている面々を見るとひらひらっと手を振る。
倒れているイバルを見る限りどうやらジュード達も勝ったようだ。
「やっほー」
そのお気楽な様子にレイアは、苦笑いをしながらエリーゼの方を見る。
「どう?死にかけたわけじゃないし、許してあげたら?」
エリーゼは、苦い顔をした後渋々と言った手を挙げる。
ホームズはその手を叩きつけるようにハイタッチをする。
「……………おまけです」
「そりゃあどうも」
ホームズは、肩をすくめて返す。
そして今度はローエンだ。
「ナイスアシスト」
「当然ですとも」
ローエンもにっこり笑ってホームズとハイタッチをする。
ハイタッチが終わるとホームズは、イバルに視線を向ける。
「勝ったみたいだねぇ」
「うん。ホームズとローエンが抑えてくれたおかげだよ」
ジュードの言葉にホームズは、うんうんと頷いた後エリーゼを半眼で見る。
「君もこれぐらいいいたまえ」
「ティポ」
「ごめん。何でもない」
ホームズは、ティポが飛んでくるまえに謝る。
レイアは近くにいるローエンにコソコソと話す。
「余計なこと言わなきゃいいのにね……」
「いつものことですよ」
「ハハハハハハ…………」
そんなやり取りをしているとイバルがゆっくりと立ち上がる。
ホームズは、目を険しくさせると脚を構える。
そんなホームズの前にジュードが一歩出る。
「どうして……どうして、お前ばかりが……」
「イバル……」
イバルは、怒りに震えながら言葉を紡いでいく。
「俺は、マクスウェルの正統な巫女なんだぞ!!特別なんだ!!」
ジュードは、静かに首を横に振る。
「僕もイバルも特別じゃないよ」
「黙れ!!ミラ様を見殺しにしたくせに!!」
ジュードは、静かに振り向く。
「あの時、僕が二人みたいに特別だったらミラを助けられたかもしれない」
ジュードから静かに紡がれる言葉にイバルは、呆気にとられたように聞いている。
「僕も特別になりたいんだ」
「お前………」
イバルは、ゆっくりと俯くと聞こえるか聞こえない声でポツリと呟く。
「霊山は、社の向こうだ」
イバルが答えてくれたことにジュードは、驚く。
イバルは、そんなジュードをきっと睨み付ける。
「消えろ!!俺のまえから消えろ!二度と現れるな!!」
息も切らさずまくしたてるとそのままイバルは、走り去ってしまった。
『自分から消えたー!!』
レイアは少しだけ呆れたように笑った。
「これに懲りたら、次会う時は、大分変わってるといいね」
レイアのこの言葉にジュードは、静かに首を横に振る。
「多分もう、会わないんじゃないかな」
「え?何で?」
レイアは、訳も分からず首をかしげる。
そんなレイアに構わずジュードは、歩みを進める。
答えてくれないジュードに変わりレイアは、隣を歩くホームズに尋ねる。
「ホームズは、何でだか分かる?」
「まあ、おおよそ」
ホームズは、肩をすくめる。
「何でなの?」
「うーん………なんて言えばいいのかなぁ………」
ホームズは、困ったように腕を組む。
その間にジュードは、社の扉に手をかける。
「あのバカ巫女がジュードを認めたからだ」
ヨルがホームズの肩で1+1を説明するような調子で言う。
「あのプライドの高いバカは、それに耐えられないんだろ」
ヨルの解説にレイアは、首をひねる。
「…………うーん、なんか、少しだけわかった」
「ならいいんじゃないかい?」
そう言ってホームズは、社の中を指差す。
レイアも頷くと社に入った。
そこは円を描いた家だった。
「ここにミラがいたのかい………」
「うん。僕と………アルヴィンも一回来たことがあるんだ」
ジュードは、言いづらそうにそうホームズに教えると真っ直ぐ歩いていく。
そして、目の前にある天幕をめくる。
天幕をめくるとそこには外に続く扉があった。
ジュードは、迷わずその扉を開ける。
開けた途端外の空気が、風となってホームズ達を撫でる。
思わず目を閉じそしてゆっくりと開けるホームズ。
「………マジかい……結構デカイねぇ」
そこには、悠然とそびえるニアケリア霊山があった。
広がる曇り空がホームズを更に身構えさせる。
───────山の天気はよく見ときたまえ。命にかかわるからね。──────
ルイーズの言葉を思い出し、ホームズは、アホ毛を触る。
「うし!崩れるまえに早く行こう!」
「何言ってるの?山が早々崩れる訳ないじゃん」
気合を入れたホームズの横でレイアがすっとぼけた事を言っている。
ホームズは、迷った後もう一度口を開く。
「うし!天気が崩れるまえに早く行こう!」
「そうだね。ホームズの言う通りだよ」
ホームズの言い直しとジュードのさり気ないフォローにレイアは、自分がおかしな事を言ったとようやく気がついた。
「えーっと………あははは」
気まずそうに頭をかきながら笑うレイアにホームズは、ジットリと湿度の高い目を向ける。
「大方、またおれのことバカにしたんだろう?」
「いや、その……いつものかと思って………」
「…………」
『まあ、ホームズだもん仕方ないよねー』
「君たちがおれのことをどう思ってるかよーく分かった」
ホームズは、そう返すとずんずんと山を登り始めた。
「わあ!待ってよ」
慌てて追いかけるレイアとエリーゼにジュードは、ため息を吐いて隣にいるローエンを見る。
「どうしようか?」
「まあ、私たちは、私たちで行きましょう」
「だね」
「悪かったって、ホームズ!!」
「そうですよ。これからは、もっと信用しますって」
「気にしてないからいいですよーだ!!」
コナンの映画を見てきました!
完全にアクション映画となっていましたが楽しかったです。不覚にも泣きそうになりました。
まあ個人的には、シャ○のボイスとア○ロのボイスで会話してるシーンは、笑いそうになりました。
ではまた百七十九話で( ´ ▽ ` )ノ