1人と1匹   作:takoyaki

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六十二話です。




カーアクション、出ましたね。



次は変身ポーズかな?

てなわけで、どうぞ


遊びましょー

「で、何で、私たちここにいるのかしら?」

ローズは、開口一番にホームズに尋ねる。

そこには、一同が全員が同じ部屋にいる。

「えっとね、エリーゼが、みんなで遊びたいって言うからさ……」

ホームズは、困ったように頭をかきなから、ほんの数分前の事を思い出す。

 

 

 

───────『アレだ!何か、一つだけ、お願い聞くから!!だから、頼むよぉぉぉぉお!!!』

───────

 

 

 

 

この一言が原因だった。

 

 

ホームズが、これを言った瞬間、エリーゼが提案してきたのだ。

みんなで遊びたいと。

ホームズとしても、バラされたくないこと(初恋)があるので、その程度の願いことで黙っていてくれるのなら願ったり叶ったりだ。

 

 

 

 

「ふむ。それで、ホームズ。何をして遊ぶのだ?この大人数だと、中々限られてくるぞ」

ミラがホームズに尋ねる。

ホームズは、エヘンと胸を張る。

「幸いな事に男と女が揃っているし、これでいいだろう!」

そう言って、ホームズは、少し太い竹串のような物を九本だす。

竹串には、八本に番号がふってあり、一本だけ、『王』と書かれていた。

 

 

 

 

 

「その名も王様ゲーム!!」

「待て」

 

 

 

 

アルヴィンがホームズを止める。

レイアとジュードも頭を抱えている。

「何だい?」

ホームズは、疑問そうに首を傾げる。

「誰から、何て聞いたんだ」

「ん、男と女でやって、一番盛り上がる遊びだって、聞いたよ」

「誰が言った?」

「おれの母さん。因みに、おれが十歳だったよ」

(顔も見たことけど……)

アルヴィンとジュードとレイアは、心を一つにして思う。

(((ガキに何を教えてるんだ、あの親!!)))

「ほっほっほっ、面白そうですね」

「おい、年長者。率先切って賛成してんじゃねーよ。止めろよ……」

ノリノリな、ローエンにアルヴィンが突っ込む。

「ねぇ、ローズ、ホームズの事を止めてよ………」

レイアは、先ほどから、無言のローズに言う。

「え、え、あぁ、うん。でも、まぁ、ちょっとくらいなら、いいんじゃないかなぁ〜って思うんだけど………」

最後に行くほど小さくなる声に、レイアは、半眼を向ける。

「ローズ……」

何を期待してるか、丸わかりだ。

ジュードは、隣にいる、ホームズに尋ねる。

「ねぇ、王様ゲームって、どんなものか知ってる?」

「確か、王様を引き当てた人が、番号で、命令をするんでしょ。例えば、六番と四番が腕立て五十回とか」

「………間違っちゃいないけど」

ジュードは、何とも言えない顔をする。

「ホームズさん、男女間に関わる命令を出すものですよ。例えば、三番と八番が恋人つなぎをするとか」

「あ、そうなの」

ホームズは、その話を聞いて考える。

「うーん……でも、エリーゼもいるし、程々にしようか」

何せ教育上よろしくない。

「例えば?」

「うーん……キスは、無しにしとこうか。後は程々にってことで」

着々とルールが決まっていく中、ジュードとレイアとアルヴィンは、げんなりとしている。

「おい、お前、アホか」

そんな中、ヨルがホームズに尋ねる。

「ヨル………!」

ジュードは、安心し、そして、期待の目を向ける。

普段は、口を開けば言わなくてもいい事を平気で、人を傷付ける事しか言わないのに。

きっと、彼なら止めてくれるだろう。

 

 

 

 

 

「九本あるんだが、もしかして、おれも入ってるのか?」

「そこじゃないでしょ!!止めてよ!!」

「うん、そうだよ」

「ホームズも答えないで!というか………ヨルも入るの?」

ジュードは、最後の希望をかけて尋ねる。

「……みたいだな。特に断わる理由もないしな………なにせ」

尻尾をゆらゆらと揺らし、にやりと笑う。

「合法的に命令が出来るもんなぁ」

もう、それは、最高の笑顔だった。

ここで、三人は、選択する。

巻き込まれない為に、参加しない。

これが一番いいだろう。

しかし、もう一つある。

それは………

 

 

(わたし()が参加して、ヨルが暴君として君臨する、確率を減らす!)

 

 

お人好しの二人は、後者を選択した。

「よかったよ。二人が参加してくれて」

ホームズは、うんうんと頷いている。

「おたくら………」

アルヴィンは、ため息を吐くと自分の参加表明をこめて、参加側に手をあげる。

 

 

 

「おっし!そりじゃあ、全員参加だね」

ホームズは、九本の棒を持ち一同の前に出す。

「せーの……」

それぞれの棒を取る。

 

 

 

 

『『王様だーれ?!』』

 

 

 

「俺だ」

 

 

 

ヨルが尻尾で掴んだ棒を見せる。

 

 

((早速オチいっちゃった……))

 

 

ジュードとレイアは、ため息を吐く。

 

そんな二人に構わず、ヨルは、続ける。

「そうだなぁ………じゃあ、三番が六番に全力ビンタで」

「おい、いきなり最悪なのが来たよ!どーすんの!!」

アルヴィンが、冷や汗を流す。

「三番だれ?」

ジュードが尋ねると、手が上がる。

「はい」

エリーゼがおずおずと手をあげる。

「じゃあ、六番は?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「………はい」

 

 

 

 

 

 

 

 

六番は、ホームズだった。

 

 

一同は、それを見ると頷く。

(仕方ないね、ホームズなら)

「うわ!凄い嫌な心の声が聞こえた気がする!」

「じゃあ、ぱっぱと済ましちゃいましょう、エリーゼ」

「はい」

ローズは、面倒くさそうに、エリーゼに声を掛ける。

エリーゼもそれに答えるように、頷くとホームズの前に立つ。

「………エリーゼ……さん?あのお手柔らかに………」

ホームズは、ガタガタと震えている。

いい笑顔とは、裏腹に手を精一杯振り上げる。

「歯、食いしばってください……」

その言葉を合図にエリーゼの全力ビンタが、ホームズの頬に炸裂する。

「痛い!想像してたよりもかなり痛い!何で?」

ホームズは、そう言ってエリーゼを見る。

エリーゼのリリアル・オーブが輝いていた。

ビンタをするのに少し活用したのだろう。

「おれ、君に恨まれるような事しったっけ?」

『今日の出来事いってやろうかー!!』

「ごめんなさい」

ホームズは、頬にもみじを作りながら謝る。

「はーい、それじゃあ、二回戦」

ローズが、流れを変えるように手を叩く。

 

 

 

「せーの!」

 

 

 

『『王様だーれ?』』

 

 

 

「私だ」

 

 

 

ミラだった。

 

 

ローズは、自分の棒を見てため息を吐く。

レイアとジュードは、再びヨルが王様にならなかった事にホッと胸をなで下ろす。

「ふむ、命令か…………」

ミラは、うーむと、考え込む。

特に思いつかないのだ。

いっその事、誰か適当に番号を言ってそいつを王様にしてしまおうという考えに至った。

 

 

「よし、五番は…………」

 

そこで、グーとミラのお腹がなる。

 

 

 

 

「外の屋台にあった、食べ物を買ってこい」

王様も、精霊の主様も空腹には、勝てなかった。

「五番だーれ?」

ローズの問いに1人が手をあげる。

 

 

「俺だ」

 

 

 

アルヴィンだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

アルヴィンは、雪の降る中屋台の食い物を急いで買ってきた。

 

 

 

「うむ、ご苦労」

 

 

ミラはそう言うとアルヴィンの買ってきた暖かいおでんをほうばる。

 

 

 

「あのさ、おたくら、分かってる?」

「何が?」

ホームズは、首を傾げる。

「もっと、男女の事を絡めてこいよ!さっきから、やってる事全部罰ゲームじゃねーか!!」

アルヴィンの説得にホームズは、引き気味に頷く。

「わ、わかったよ………それじゃぁ、次からは『男女』ってのを生かすように………」

ホームズは、そこで、言葉を切ると棒を用意する。

「せーの!」

 

 

 

『『王様だーれ?!』』

 

 

 

 

「俺だ」

アルヴィンが王様だった。

アルヴィンは、ふふふと笑う。

「見せてやるぜ、ガキどもこれが王様ゲームだ!」

「(何やかんで、アルヴィン君も楽しんでるね)」

「(まあ、こうなる事は分かってたけど……)」

レイアと、ジュードは、ボソボソと話す。

「二番が髪型を変えて、四番に上目遣いをしろ!」

「四番だれ?」

ローズが手をあげる。

「二番は?」

 

 

 

 

ホームズが手をあげる。

 

 

 

 

「やだよ!絶対やだ!というか、髪型なんて変えられないよ!こんな長さしかないんだよ!?」

ホームズは、自分の髪を持って説得する。

「………確か、何かあったよね。『ついんてーる』だっけ?」

そう言ってジュードが引っ張り出したのは、髪が二つ別れているウィッグのような物だ。

「何でそんなものがあるんだい?」

ホームズは、嫌そうに顔を歪める。

「………まあ、王様の命令は絶対だし、とっとやれや」

「わぁい、すっごい投げヤリ」

アルヴィンは、心底萎えたようだどうでも良さそうに、ホームズに告げる。

ホームズは、仕方なさそうにため息を吐くジュードから、『ついんてーる』をひったくると、頭に二つ着けようとする。

「待って、ホームズ」

しかし、ここで、レイアが止める。

「折角だから、もっと、可愛くしよう」

最悪な形で再開する。

「え、いや、勘弁して………」

レイアは、そんなホームズを無視して部屋の外まで引っ張る。

 

 

───────十五分後──────

 

 

「じゃーん!どう?折角のポンチョだから、それを生かすように髪型を変えてみたんだ、ピン留めとか付けて。『ついんてーる』の位置も調節したんだよ」

 

 

 

そう言って指差す先には

 

 

 

 

髪が二つ分けに結ばれ、横から垂れるたれ目の可愛い、可愛い、

 

 

 

 

ホームズがいた。

 

 

 

 

「うわぁ………ウソでしょ?本当にホームズ?」

思わずそう言ってしまう程、今のホームズは、文句無しで美少女だ。

普段付けているポンチョがまたいい具合にマッチしていて、違和感が全くない。

ジュードの言葉にホームズは、キッと涙を浮かべて睨む。

「おれだよ!ホームズだよ!というか、ジュード!君の幼馴染みどうにかしておくれよ!すっごいノリノリだったんだよ、このコーディネートをするのにっ!!」

「いやぁ、まさか、ここまでとは、思わなかったよ………」

レイアは、変身したホームズの姿を見て若干頬を引きつらせる。

「さあさあ、わかったから、ほら、ローズに上目遣いしてこいや」

アルヴィンの命令にホームズは、ため息を吐いて、ローズの方に近づいていく。

「はぁ、なにが悲しくて……」

ホームズは、涙を浮かべながら、ローズに近づく。

 

 

 

 

そして、上目遣い。

 

 

 

涙で目が潤んでいる為、威力二倍だ。

 

 

 

 

ローズは、呆気に取られた後直ぐに暗い顔をする。

 

 

 

「女として、負けた気がする……」

「わぁーい、勝っても何にも嬉しくない」

 

 

 

 

 

 

約二名に心の傷を負わせたところで、次。

 

 

 

 

 

「せーの」

 

 

 

 

『『王様だーれ?』』

 

 

 

 

「ぃやったぁーーーーー!!」

 

 

ホームズだった。

喜びのあまり、雄叫びをあげ、飛び跳ねる。一緒に『ついんてーる』も飛び跳ねる。

 

 

 

「男女を絡めればいいんだろう?」

ホームズは、意地悪くにやりと笑う。

(やばい、忘れてた………)

レイアは、冷や汗をかく。

(ヨルの印象が強くて忘れがちだけど)

何にしようかと、『ついんてーる』を揺らしながら考えているホームズに視線を向ける。

(ホームズも、かなり達が悪いんだった!)

「折角だから、恥をかかせてやる!」

ビシっと指差す。

「1番が9番に………」

「9番に……?」

レイアが、冷や汗を流しながら尋ねる。

 

 

 

 

 

 

 

「膝枕」

 

 

 

 

『『膝枕ぁーーー?!!』』

 

 

 

一同は、声を揃えて叫ぶ。

 

 

ホームズは、そんな一同に構わず、腰に手を当て、人差し指をビシっと指す。

その姿は、もう女子のそれだ。

 

 

 

 

「そう、膝枕。やってる男女は、相当恥ずかしい!しかし、見てるこちらとしては、散々からかう事が出来る!

もし仮に、女同士でやる事になっても、微笑ましいだけ!」

ホームズは、膝枕の意義を述べると更に笑みを深くする。

対照的に、レイアは、顔を暗くする。

「あぁ、だから、ホームズは、モテないんだなぁ………」

レイアは、友人の残念な所をまた、見つけてしまった。

「ふふふ……それでは、1番恥ずかしい思いをする番号から、行こう!」

ホームズは、不敵に笑いながら、辺りを見回す。

「9番だーれ?」

 

 

 

「はい………」

 

 

 

 

ジュードだった。

 

 

 

 

ホームズは、内心でガッツポーズを決める。

 

 

 

 

(やったね!さぁ、1番は、誰だ?ミラか?レイアか?間をとって、エリーゼか?)

 

 

 

 

 

「俺だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

ヨルだった。

 

 

 

 

 

 

「えっ?」

ホームズは、頬を引きつらせ、ヨルを見る。

「だから、俺だ」

ヨルは、そう言って『9』と書かれた棒を見せる。

 

 

 

 

 

 

 

一同を微妙な沈黙が包む。

 

 

 

 

 

 

「え?ヨル君?」

レイアは、ヨルのその小さな後ろ足を見る。

「どのへんが、膝で、どのへんが腿なんだか分からないんだけれど………」

ローズは、何とも言えない表情で、ヨルを見る。

ホームズは、ため息を一つ吐く。

「まあ、いいや。ヨル、王様の命令は、絶対だから」

「ウソ!やるの!」

レイアは思わす突っ込むが、ヨルは、平然として、後ろ足を投げ出す。

「どう見ても長さが足りねぇだろ……」

アルヴィンがそう言った瞬間、

 

 

 

 

 

 

ヨルの後ろ足がウネウネとベットの端から、伸び始めた。

 

 

 

 

 

「「「ぎぃやぁーーー!!!」」」

 

レイア、ローズ、エリーゼは、その不気味な光景に思わず叫び声を上げた。

レイアは、前に一度見たことがあるが、それでも、突然されると驚きを隠せない。

 

「さあ、ガキ、好きな所を枕にしろ」

 

 

 

「アルヴィン………」

ジュードは、引きつった表情でアルヴィンに語る。

「僕さ、正直に言うと、ホームズの命令が出た瞬間、始めてホームズの事を尊敬したんだよね」

「………今は?」

「全力で殴りたい」

 

 

 

そう告げると、ジュードは、諦めてヨルに膝枕をしてもらった。

 

 

 

 

 

 

 

「…………なんか疲れたし、次で、ラストにしよう」

ホームズの提案に、一同は、頷く。

女子の面子は、先ほどのヨルの不気味な行動が忘れられないし、ジュードは、何だか放心状態だ。

 

 

 

 

「はい、せーの……」

 

 

『『王様だーれ?』』

 

 

 

 

「私ですね」

 

 

 

 

 

ローエンだった。

 

 

 

 

 

 

「まあ、そうですね、それでは、まだ、出ていない番号の7番と8番の二人は、恋人とつなぎで宿の前の大通りを歩いてください」

 

 

 

 

 

「7番は?」

 

 

 

 

「はい」

 

 

 

 

ローズが手をあげる。

 

 

 

 

 

「8番は?」

 

 

 

 

 

「はい」

 

 

 

 

ホームズが手をあげる。

 

 

 

ローズは、今まで1番嬉しそうな顔をする。

しかし、レイアと目が合うと慌ててそれを隠すように咳払いをして、誤魔化す。

レイアは、そんなローズをやれやれと暖かい目で、見る。

「ローエン………」

ホームズは、ギロリと睨むが、ローエンは、ホッホッホと笑っている。

ホームズは、ため息を一つ吐くと、ローズの手を握る。

「え、えっ、え?」

「早く行くよ、寒い所に行くんだ。パッと行ってパッと帰ってくるよ」

「ちょ、ちょっと待って!!」

ローズの言葉にホームズは、耳を貸さず、ローズを連れて、宿から出て行った。

そんな二人を見送るとレイアは、にっこりと笑う。

「いやぁ、考えたねローエン。流石だよ」

「たまには、ローズさんにもいい思いをさせてあげないと可哀想ですからね」

「だよね」

レイアは、窓から二人が宿から出て行くのを眺める。

見ていてじれったい二人には、これぐらいのキラーアシストが必要だろう。

これで、二人の仲も少しは………

 

 

 

 

 

「ねぇ、そう言えばホームズってさあ………」

ジュードは、思い出したように口を開く。

 

 

 

 

 

 

「『ついんてーる』つけたままなんじゃない?」

 

 

 

 

 

 

 

「あ……」

 

 

 

 

「最悪だぁーーー!こんな格好で外に出る羽目になるなんてーー!!」

「だから、待ってっていったでしょう!!」

「もういい。こうなったらとっとと、終わらせてやる」

「ちょ、突然引っ張らない……でぇ!?!」

「痛い!何でコケるんだい!手を繋いでるから、巻き込まれるんだよ!」

「突然引っ張るからこうなるのよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

「うわぁ………本当にアシストをキルにしてるよ………」

レイアは、騒音の出処である宿の入り口を窓から見ている。

二人は、散々叫んだ後再び歩き出した。

「まあ、形だけでも、デートぽっくなれば………」

「なあ、忘れてるかもしれないが………」

ヨルがレイアに声をかける。

「俺とあいつは、一定の距離以上離れられないぞ」

ヨルは、そう告げると姿を消した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぎゃあーーー!!突然猫が現れたぞ!」

「何やってるだい、ヨル」

「しかも二つ縛りの女の方は、全く動じてねぇ!何者だ!」

「誰が………」

「待ったホームズ!」

「離したまえ、ローズ!あいつには、地獄を見せてやらないと………」

「こんなとこで騒ぎを起こしたらアウトよ!」

「もう、大騒ぎだけどな」

「貴方は黙ってなさい!ヨル!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おいジーサン、収拾つかなくなってんぞ、どうすんだ………」

「……まさか、こんな事になるとは…………」

ローエンも窓から惨劇を眺める。

窓の外を見ると、ローズが女と言われていきり立つホームズを何とか引きずっている。

「なるほど、これが王様ゲームか……恐ろしいな」

ミラが1人納得している。

「………否定したいけど、否定出来ないよ……」

そんなミラにジュードは、ため息を吐く。

 

 

 

こうして、王様ゲームは、幕を閉じた。

 

 

 

 

(ホームズのお母さんに会ったらぶん殴ろう………)

 

 

 

 

ジュード達に新たな決意を生み出して。

 

 

 

 

 

 

 

 







王様ゲームをやった事のある人〜



自分は、ありません。


小学校の時のお楽しみ会で、やる予定だったのですが、風邪ひいて休んでました



まあ、そんな経験もあったので、今回彼らにやってもらいました。

この中で一番いい思いをしたのはミラですね。


タダでご飯を食べられたし……



ではまた、六十三話で( ´ ▽ ` )ノ

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