1人と1匹   作:takoyaki

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八十八話です


ぱちぱちと、八のゾロ目です



えぇ、まあだからどうしたって話なんですけどね



てなわけでどうぞ


手のひらで踊り狂う

「覚悟しろ」

アグリアは、そう言うと炎を纏いミラに襲いかかる。

それと同時に近くにいる防護服の男が、ホームズに襲いかかる。

ホームズは、目を細くすると体を入れ替え避ける。

そして、そのまま顔面を鷲掴みにし、地面に叩きつける。

叩きつけられた防護服の男は、大地からの強い衝撃に意識を手放す。

「ふぅ……」

そして、直ぐにアグリアに視線を向ける。

アグリアは、ミラに剣を弾かれると、ホームズに視線を向ける。

「相変わらず、殴らないんだな」

「まあね、つーか、君余所見して場合じゃないんじゃない?」

ホームズの指摘の通り、レイアとローズが、アグリアに襲いかかっていた。

しかし、アグリアは、それを予想していたようだ。

纏っている炎をアグリア中心に渦を巻かせる。

「ゔっ!」

「あっつ!」

二人は、炎に阻まれアグリアにたどり着く事は許されなかった。

地面に転がった二人に視線を向けると再びホームズに視線を戻す。

「お前も人の事言えないんじゃないのか?」

その言葉と同時にホームズの右側から、もう一人の防護服の男によって棍棒が振り払われる。

そう、盾があるのは、左側なのだ。

基本的に武器も使わず、殴らない為籠手もない。

なので、右側からの攻撃を防ぐ術がホームズには、ないのだ。

色々と弱点の多いホームズにとっての一番の弱点といえよう。

 

 

 

 

ホームズには、防ぐ術がない。

 

 

 

 

 

ホームズには、だ。

 

 

 

 

 

 

ヨルの尻尾が伸び蛇のように棍棒に巻きつき動きを殺す。

 

 

 

 

棍棒は、ホームズの目と鼻の先で止まった。

 

 

 

 

 

「ま、武闘派の連中には、無理なんだがな、この手は」

ヨルの言葉を適当に聞きながらホームズは、防護服の男に蹴りを放つ。

めきっ!と嫌な音を立てて、男は、自分のやってきた方へ飛んで行った。

どう見ても武闘派ではなかったので、この手を使ったのだ。

「手じゃなくて、尻尾だろう?」

「揚げ足取ってる場合か?」

ホームズとヨルがそんな会話をしていると、アグリアが炎を巻き上げ斬りかかってきた。

ホームズは、バックステップでかわす。

そんなホームズをアグリアは、忌々しそうに見る。

「避けんなよ」

「いやいや、無茶言わないでおくれよ」

頬を引きつらせながら言うホームズにアグリアは、剣を構える。

無言の睨み合いをヨルが壊す。

「ホームズ、周りを見ろ」

ヨルに言われて辺りを見回すと、魔物が周りに集まってきている。

「これ、君が?」

「当然だろ!」

アグリアは、愉快そうに笑っている。

ふよふよと漂っているサマは、どう見ても武力タイプではない。

見るからに、精霊術タイプ。

ホームズは、問答無用で一体を蹴り飛ばし倒す。

しかし、直ぐにまた別の魔物が現れ、ホームズを囲う。

「……くそったれ」

ホームズは、そこでアグリアの意図に気づく。

この魔物達、一匹一匹の攻撃力は、雑魚そのものだが、いかんせん数が多い。

時間差で精霊術を発動されてしまえば、ヨルの精霊術喰いも間に合わない。

これを全て捌いて、アグリアと戦うのは至難の技だ。

ホームズは、歯ぎしりをする。

「……いい趣味してるよ」

「アハハハ!マクスウェル御一行を相手にするだ。むしろ足りないくらいだろ」

数、ヨル、と的確にこちらのアドバンテージを潰しに来ている。

アグリアはそう言って、ホームズに剣を繰り出す。

奇妙な動きに目が行きがちだが、アグリア自体の強さは本物だ。

ホームズが盾で攻撃を防ぐと見越したように、炎の渦を巻き起こす。

「あっつ!!」

思わず地面を転がり火を消す。

「アハハハ!バーカ」

アグリアの罵倒に思わず顔を上げると、魔物の火の精霊術が発動していた。

「ヨル!」

ヨルは、呼ばれるより早く巨大生首になる。

ホームズの声より先にヨルが生首になり、精霊術を喰らう。

しかしというか、やはりというか、ヨルが精霊術を食べているのとは、逆方向からもう一匹の魔物が同じ様に火属性の精霊術を発動していた。

ヨルは、黒猫状態に戻る。

「来い!ヨル!」

ホームズがそう叫んだ瞬間、そこからヨルの姿が消え、代わりにホームズの肩に現れる。

ヨルと言う的を失った精霊術は検討違いの方へと飛んで行った。

ヨルは、その精霊術を忌々しそうに見ている。

「まさか、この機能が役に立つ日が来るとはな……」

「そう言えば最後に使ったのって……確かおれが風邪ひいた時だっけ?」

ホームズは、顔についた炭を拭う。

ヨルは、歯ぎしりをする。

「俺が精霊術を食えなかった……」

「向こうの戦略勝ちだね」

このやり取りの中でホームズは、悟っていた。

言葉が示す通り、確実にホームズ達が負けていたのだ。

完全にホームズ達は今、アグリアの手のひらの上にいるのだ。

悔しそうなホームズ達とは違い、アグリアは高らかに笑う。

自分の策が功を制しているのを悟ったのだろう。

「お前みたいな奴には、お似合いだぜ、その姿」

アグリアは、地面に膝をついているホームズを指差して更に笑う。

ホームズは、土埃払いゆっくりと立ち上がる。

 

 

 

 

 

 

 

 

「なぁ、ホームズ知ってたか?」

「君こそ知ってるかい?」

 

 

 

 

 

 

 

ホームズとヨルは、邪悪な顔になる。

 

 

 

 

 

 

「「負けっぱなしほど、頭にくるものはない!!」」

 

 

 

ホームズは、ヨルを肩に乗せるとアグリアに向かって走り出す。

「ホームズ!待って!」

ジュードが止めるがホームズに止まる気なんて全くない。

「……仕方ありません。私達でフォローに回りましょう」

ローエンはそう言って、周りの雑魚達に攻撃を仕掛ける。

「瞬迅脚!」

アグリアは、予想していたかの様に剣で防ぐ。

「アハハハ!そんな直線的な攻撃をあたしが喰らうわけないだろう!」

そう言って、雑魚達が群がる。

ヨルは、尻尾を増やす。

そして、花が開くが如く一気にひろがり、魔物達を弾き飛ばす。

「ヒュー!さすが!」

アグリアの楽しそうな声を聞きながら、ヨルは、フンと鼻でコケにする。

(ヨル)は、化け物(オレ)の時間だ」

暗い所や夜は、ヨルの力を強める。

夜域のイル・ファンは、ヨルの為の場所といえよう。

しかし、折角の地に利もホームズの単調な攻撃のせいで上手くいかせていない。

ホームズは、歯ぎしりをするとそのままアグリアの顔を掴もうとして手を伸ばす。

「だーかーら!」

アグリアは、ホームズを剣の柄で押し飛ばす。

「そんな見え見えで、直線的な攻撃!喰らうわけないだろ!」

押し飛ばされたホームズは、バランスを崩す。

そこをアグリアの剣が襲う。

勿論ホームズの右側から始める攻撃だ。

ホームズは、態勢が崩れているにも関わらず右足でアグリアの剣を蹴り上げる。

「ちっ!」

予想外の反撃にアグリアは、思わず舌打ちをした。

因みに無理な態勢で蹴りを放ったホームズは、そのまま背中から、地面に倒れる。

倒れる瞬間に腕を支えにし、全身をバネにし跳ね起きる。

「器用だな」

ニタニタと笑いながら言うアグリアにホームズは、ぺっと口から唾を吐く。

「褒めてくれて嬉しいよ」

口調こそ、いつもの悪態だが、険しい顔のままのホームズを見てジュードは、内心で歯噛みをする。

 

 

 

 

 

 

どう考えても今のホームズは、冷静ではない。

アグリアに散々コケにされて、頭に血が上っている。

なので如何にかして、フォローに回りたいのだが、魔物に阻まれて辿り着けない。

せめてアグリアが攻撃対象をミラに変えてくれれば良いのだが、中々ホームズから変えてくれない。

「ミラも許せないんでしょうけど、それ以上にホームズの事が許せないんでしょうね」

ローズもジュードの考えをなんとなく察して言う。

何せホームズは、アグリアの主であるガイアスを裏切っているのだ。

「にしても、あの馬鹿がやる気出すとロクな事が起きないわね……」

ローズは、ため息をつきながら顔を険しくさせて戦っているホームズを見る。

「普段のホームズなら、早々ああはならないと思うんだけど……」

レイアは、言いながら先程の取り乱したホームズを思い出す。

「全部が全部悪い方向に作用してるな」

ミラもため息を吐きながらも、魔物を切り倒すことを忘れない。

しかし、フラフラとかわす。

意外に攻撃が当てづらい。

全く当たらないというわけではない所がまた、ミラ達にストレスを溜めていく。

「どうにかしないと……」

エリーゼもハラハラしている。

「ま、頑張りますか」

 

 

 

 

 

 

 

一行の感想を他所にホームズは、蹴りを連発で放つ。

しかし、アグリアは全てを剣で受け流している為、ホームズの蹴りは残念ながら、何一つ届かない。

「アハハハ!弱い弱い!」

アグリアは、そう言うと剣をホームズの右側面を狙って勢い良く振る。

ホームズは、バックステップでかわす。

少しだけ間に合わずポンチョが僅かに切れる。

下がるホームズに構わず、アグリアが距離を詰める。

ホームズは、アグリアの一撃を盾で受け止める。

そのまま額が当たりそうな程力を込める。

「当ててやろうか?」

「何がだい?」

ホームズは、力を一切緩めず聞き返す。

「お前の頭に血が上った理由だよ」

喋らないホームズの代わりに、アグリアは更に言葉を続ける。

「お前は、あたしがあのブスを馬鹿にした事に腹を立てた……いや、少し違うな、あの女の考えを馬鹿にした事に切れた、ちがうか?」

相変わらずホームズは、答えない。

代わりに歯ぎしりをしながらアグリアの剣を受けている。

「アハハハ!何でキレてんだ!お前!まさか、あの女に熱でも上げてんのか!?」

とても楽しそうに神経を逆撫でする笑いを上げるアグリア。

「-------う?」

代わりにホームズ小さくボソボソと喋る。

「アァ?」

聴き取れなかったアグリアが聞き返す。

 

 

 

 

 

「直線的でなければ良いんだろう?」

 

 

 

 

 

 

 

そう言ってホームズは、先程まで苦しそうに耐えていたのが嘘のように、アグリアを押し返す。

そして、一歩分だけ、ホームズとアグリアの間合いを空ける

次の瞬間、ホームズは、力強く地面を踏み鳴らす。

「弾けろ!爆砕陣!!」

地面が爆ぜる衝撃に巻き込まれアグリアは、吹き飛ぶ。

「な!?」

信じられないという顔しながら地面を転がり、そして、這いつくばる。

 

ホームズは、人差し指を口に当て楽しそうに笑う。

 

 

 

 

「直線的じゃ無くて、拡散的、なんてね」

 

そう言うとホームズは、口から人差し指を離し、代わりに地面に這いつくばっているアグリアを指差しニヤリと邪悪な笑みを浮かべる。

 

 

 

 

 

 

「『お前みたいな奴には、お似合いだぜ、その姿』」

 

 

 

 

 

 

ホームズのその勝ち誇ったかのような顔にアグリアは、顔を歪める。

 

 

 

 

「てめー……」

先程まで確かに押していたはずなのに、今はホームズによって地面に膝をつかされている。

しかし、まだ逆転というには、まだ程遠い。

「今だ!一斉に襲いかかれ!」

アグリアは、自分が召喚した魔物に指示を出す。

そう、アグリアには大量の魔物がいるのだ。

 

 

 

 

 

しかし、その大量の魔物達はホームズに襲いかかる気配が全くない。

 

 

 

 

不審に思って魔物を見る。

 

 

 

 

そこでアグリアは、気付く。

 

 

 

 

魔物達は襲いかからない(・・・・・・・)のではない、襲いかかれない(・・・・・・・)のだ。

 

 

 

 

より正確に言うなら、動けない(・・・・)のだ。

 

 

 

黒い紐に縛られている為に、一切の動きを封じられている。

紐の先を辿っていくとそこには、金色の目を輝かせたヨルがホームズの肩にいた。

 

 

 

 

 

アグリアは、目を丸くしてその光景を、その異常な光景を見つめる。

 

 

 

 

それ、ヨルの尻尾がホームズと言う木を支える根のように地面に張り巡らされ、広がっている。

そして、その根は、地面から魔物達へと伸び、巻きついて拘束している。

 

 

黒い根が辺りに張り巡らされ、そしてそれが魔物を拘束している……

 

 

不気味、恐怖、異常、どれを使ってもそれを言い表すのに足りない。

 

 

「な、何なんだよ!それ!どうなってんだよ!」

 

ようやく口を開けたアグリアの言葉を聞くと、ヨルは、面白そう笑う。

 

 

 

 

 

「言ったろう?(ヨル)化け物(オレ)の時間だって」

 

 

 

 

そんなヨルにホームズは、半眼を向ける。

「お楽しみの所悪いけど、その為に時間稼ぎしたおれに何か言うことは?」

「間に合って良かったな、命拾いしたぞ」

「………そうだね……涙が出るほど嬉しいよ」

ホームズは、吐き捨てる様にそう返す。

 

 

 

ヨルは、ホームズの悪態を聞くと尻尾を自分に引き寄せ魔物を一箇所に集める。

 

 

 

 

 

「今だ!ブチのめせ!」

 

 

 

「待ってました!」

アルヴィンとローエンが武器を構える。

 

 

 

二人のリリアルオーブが輝く。

 

 

 

「行くぜ!ジーさん!」

「お任せを」

 

 

 

 

 

アルヴィンが銃弾を上空に撃ち、ローエンがナイフを投げる。

 

 

 

 

 

 

それらすべては、魔物達へ殺意を持った雨となって降り注ぐ。

 

 

 

 

その技の名は……

 

 

 

 

 

「「フェイタルサーキュラー!!」」

 

 

 

 

 

 

 

二人の共鳴奥義(リンクアーツ)により、殲滅させれる。

 

 

 

 

 

ホームズは、盾を頭上に掲げ弾丸とナイフの雨を避けながら、それらを満足そうに見届ける。

「さてと……雑魚は、消えた。後は君だけだねぇ……四象刃(フォーブ)、無影のアグリア」

ホームズは、アグリアに人差し指を向ける。

アグリアは、そんなホームズを忌々しそうに睨む。

「……オマエ……苦戦してたんじゃ」

ホームズは、面白そうに笑いながら近づく。

「何故だい?」

ホームズは、歩みを始める。

 

 

 

 

 

 

「おれたちのアドバンテージを潰されて?」

 

 

 

 

 

 

 

一歩アグリアへの距離を詰める。

 

 

 

 

 

 

「おれが弱点ばかり突かれて?」

 

 

 

 

 

 

 

もう一歩距離を詰める。

 

 

 

 

 

 

「頭に血が上ったせいで?」

 

 

 

 

 

 

最後にもう一歩歩みを進める。

 

 

 

 

 

 

 

 

「その程度の苦戦何回くぐり抜けてきたと思ってるんだい?

何回、腹に穴を空けたと思ってるんだい?」

 

 

 

 

 

ホームズは、ゆっくりとアグリアを指差す。

 

 

 

 

「苦戦程度で根を上げて溜まるもんか…………寧ろ……」

 

 

 

 

 

ホームズは、口角を釣り上げ、底意地の悪い……さながら、悪党の笑みを浮かべる。

 

 

 

 

 

「苦戦を演出して、相手を誘い込むぐらいの事をやっちまわないと……ねぇ?」

 

 

 

 

それから馬鹿にしたように舌をだす。

 

 

 

 

「手の平で踊ってくれてありがとう」

「テメー!!」

アグリアの剣がホームズを襲う。

勿論狙いは、ホームズの右側面だ。

しかし、それが届くより先にレイアの棍が死角から現れ、アグリアを襲う。

アグリアの剣が届く事はなく、アグリア自身はそのままバランスを崩す。

ホームズは、右足を下げる。

「あぁ、そうそう……」

ホームズへの攻撃を諦め、踏ん張る事に務めるアグリアを見ながら、ホームズは容赦無く半歩下げた脚をアグリアに振り抜く。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ッ……がはっ!!」

その容赦も躊躇も加減もないホームズの蹴りを腹に貰ったアグリアは、意識を手放し階段下に落下した。

 

 

 

 

 

 

 

「友人が馬鹿にされたら、怒るってものだろう?そこに必要なことなんて他に何がいるんだい?」

 

 

 

 

 

 

 

ホームズは、そう地面でのびているアグリアにそう告げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えーっと……」

エリーゼは、何と言おうか首を傾げている。

「私たちの勝ち……ですよね?」

「全部ホームズの手のひらの上だったけどな」

アルヴィンは、ハァとため息を一つ。

要約すると、心配して損した、という奴だ。

そんなアルヴィンにホームズが右手を上げて近づいてくる。

もう一度アルヴィンは、ため息を吐くとホームズに応えるように右手を出し、叩く様にハイタッチをする。

そしてそのままローエンとも。

 

 

 

 

 

 

 

ホームズ達がそんな事をやっているのを尻目にレイアは、ミラの方にコソコソと近づく。

「ねぇ、わたしって臭くないよね?」

すると、側で聞いていたジュードが口を挟む。

「うん、レイアは……」

「ワァァア!ジュードには、聞いてない!」

レイアの慌てふためく様を隣で聞いていたローズは、ため息を吐く。

「やれやれ」

そう呟いてローズは、ホームズに目を向ける。

頭に血が上ったというのは、実は見せかけ、全部相手に自分が優位と勘違いさせる為の芝居だった。

そんなホームズの種明かしを聞いた時、やっぱりとおもってしまったのは、勿論内緒だ。

勝利のハイタッチを終えたホームズは、地面に伸びているアグリアを見て目を笑うように細める。

「調子が悪いのに良くやったわね」

「別に。いつもの事さ」

ホームズは、肩を竦める。

そんな会話をしながら、ローズは少し迷った後ホームズに尋ねる。

「やっぱり、怒ってたんだ、レイアを馬鹿にされて」

「君だってそうだろう?」

「まあね……まぁ、ちょっとレベルが低くて笑っちゃいそうだったけど……」

「それ、どういう意味……」

ローズが正直に答えると影が後ろから忍び寄る。

「うわぁ!」

驚いて後ろを振り返るとレイアが仁王立ちしていた。

ローズは、早鐘を打ち鳴らす胸を押さえながら答える。

「驚かさないでよ!だから、レイアじゃなくて、アグリアの方!」

「あぁ、何だ」

レイアは、ポンと手を叩く。

「君は人を驚かせることにかけちゃ一級品だよね」

「ホームズ、馬鹿にしてるでしょ」

「褒めてると思ったのかい?」

怒りをぶつけようと思ったが、意地悪く笑っているホームズを見て、ため息を吐く。

「ま、一応お礼は、言っておくよ……ありがとう」

色々と言いたい事はあるが、とりあえず、お礼をホームズに言う。

お礼を言われたホームズは、肩を竦める。

「ま、これっきりにしておくれ……女同士の喧嘩なんて男が首を突っ込むものじゃないからね」

面倒臭さそうに言うホームズを見てレイアは、もう一度ため息を吐く。

「相変わらずだね、ホームズ」

「だから、モテないんだろ」

ホームズの肩で話を聞いていたヨルが口を挟む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「君達の熱い友情におれは、涙が止まらないよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

ホームズは、舌打ちをしながら返した。

 

 

 

 

 

 

 

 










ホームズ(ホ)、ヨル(ヨ)、アルヴィン(ア)、ローズ(ロ)

ホ「おれたちの武器は……知恵と!」
ヨ「作戦と!」
ホ「トドメの一撃………って、ローズ!君が言うんだよ、最後の!」
ロ「いやよ……なんで言わなきゃならないのよ、恥ずかしい」









ア「……悪知恵と策略と騙し討ちの間違えじゃねーの?」




戦闘後の掛け合いです!



リクエストもありましたし、自分もやってみたかったのでやってみました(^◇^)


では、また八十九話で( ´ ▽ ` )ノ




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