暖かくなってきましたね………
もう春だなぁ………
てなわけでどうぞ
「槍がない!!」
大広間の
ホームズは、辺りを見回すが何処を見ても見当たらない。
「本当にここにあったのかな?」
レイアは、不思議そうに首を傾げる。
「ナハティガルは、槍の力を自分に集めて使っていたんだからここにあった筈だよ」
ホームズは、更に辺りを見回す。
「ねぇ……あのおかっば頭もいないんだけど。
彼、確か……ナハティガルに待ってろって言われた筈だよね?」
ホームズの言葉にミラは眉間にしわを寄せる。
「まさか……あいつが……」
考え込むミラをよそにヨルは、ホームズの肩から降りて辺りを探る。
(……声は二つ……一つがあのおかっぱだとすると……もう一人の方が、攻撃した事になるわけか……)
そう考え先程の氷を思い出す。
ホームズは、こう言っていた。
フリーズランサーのレベルじゃない、と。
しかし、より正確に言うなら、アレは……
(人間の精霊術のレベルじゃない……)
「…………ル、ヨル!」
「…………なんだ?」
ホームズに呼ばれたヨルは、不機嫌そうにホームズを睨む。
「とりあえず、王宮の外に出るよ」
ジュード達は扉へと向かって走っている。
「……分かった」
ヨルは、そう言って肩に乗る。
そんなヨルにホームズは、視線を向ける。
「何か勘付いてるね、君」
「………まぁ、まだ可能性の域を出ない……というより、ありえないんだよ」
ホームズは、そのまま最後尾を走る。
「………回りくどいな、スパッといいたまえ」
「あの精霊術、人間のレベルじゃない……大精霊のレベルだ」
「……マジかい……」
ホームズは、戦慄する。
しかし、直ぐに納得のいかなそうな顔をしてアホ毛を触る。
「………でも、おかしいじゃないか。
確か、四大は捕まってるし……ミラはここにいるし……いや、待てよ……」
そう言ってホームズは、ある出来事を思い出す。
────「ハ・ミルが、ラ・シュガルの進行を受けました!大精霊の反応アリとのことです!」───
────「四大達、解放されたの?」
「いや、それだったら、私に分かる」─────
「……ミラの感知しない、おれたちの知らない大精霊がいるってことかい?」
「ご明察。それが、可能性として一番高い」
「………考えたくないなぁ……」
そこまで言って、ホームズはヨルを不思議そうに見る。
「そこまで辿り着いているのに、どうして君はそんな回りくどい事言ってるんだい?」
ヨルは、少し躊躇ってから話す。
「………考えてもみろ。精霊を殺す道具だぞ、クルスニクの槍は。
そんなものを使う奴と大精霊がどうして協力する」
「………ま、妙な話ではあるね、確かに」
「それともう一つ」
「?」
「……あり得ないんだよ、この大精霊がここにいることが」
ヨルの言葉にホームズは、首を傾げる。
そんなホームズに構わず、ヨルは、言葉を続ける。
「俺が殺したんだからな」
「なるほど」
ホームズは、そう言って納得しかけるが、直ぐに首を傾げる。
「待った。大精霊は、転生する筈だろう?
だったら、君が殺した大精霊とやらももう代わりが居るはずだ」
ホームズの指摘にヨルは、ゆっくりと首を振る。
「……その考え方は、微妙に違う。
精霊が死んでも確かに代わりのものが出てくる。
とはいえ、そいつは死んだ奴と同じではないんだ」
ホームズは、顎に手を当てて、今のヨルの言葉の意味を考える。
「つまり、ミラが死んで、代わりのマクスウェルが現れても、それがミラという事にはならないんだね」
「そういう事だ」
ヨルは、静かに頷く。
そして、ヨルは、最大の疑問を口にする。
「だと言うのにだ……今回感じた気配は、そいつと同じだった………どうも妙でな」
ホームズは、ヨルの疑問を聞き、暫く考え込むと指を二本出す。
「考えられるのは、二つ」
そう言った後、直ぐに指を一本にする。
「一つは、君のその感じた気配というのが、そもそも勘違い。
何せ、二千年以上も前のことだろう?」
「まあな」
あまり自信がないのだろう。
ヨルは、否定もせずあっさり頷いた。
そして、ホームズはもう一本の指を立てる。
「そして、もう一つが君の知っている大精霊が何らかの原因により蘇ったということ」
「待て待て、そんな事があり得るのか?」
ヨルは、ホームズを止める。
「人間如きが、精霊を……大精霊を支配し、おまけに蘇らせているだと?」
頭を抱えヨルは、ホームズを見る。
「本気で言っているのか?」
「可能性の話だよ」
ホームズは、そう言って肩をすくめる。
「まぁ、とはいえだ……個人的には、これが近い気がする」
「阿保言え、俺の勘違いの方がまだあり得るぞ」
ヨルの言葉にホームズは、真剣な顔で言う。
「俺は君の事をそこまで過少評価するつもりはないよ」
ホームズのきっぱりした物言いにヨルは、思わず面食らう。
そんなヨルに構わずホームズは、更に言葉を続ける。
「どうも情報が少ない……そのくせ妙な事が多すぎる……厄介だね」
「……だな。気をつけろ、後手に回っている時は、特にな」
「分かってるさ」
ホームズは、そう言って更に走った。
◇◇◇◇
「誰だ貴様ら!」
王宮を出ると直ぐにラ・シュガル兵が武器を構えて駆け寄ってくる。
「おっと……まずい……」
アルヴィンは、そう言って少し引く。
ローエンがエリーゼを庇うように前に出る。
兵士の緊張は、溶けることなく武器を更に突きつける。
「おい待て」
そんな中で1人の兵士が気付く。
「もしや……貴方、イルベルト殿ではないですか?」
「えぇ、そうですが……」
突然の事にローエンは、少したじろぐ。
「ふーむ……ローエンってやっぱり有名人だねぇ……」
「お前とは大違いだな」
「どうして、そういう事を言うんだい……」
ホームズとヨルがそんな会話をしていると
橋の向こうから兵士が走ってくる。
「伝令だ!通してくれ!」
そのあまりに切羽詰まった様子にホームズは、思わず道を開ける。
「どうした?」
「ア・ジュール軍の進攻だ!
敵兵力およそ五万!」
「ごっ!?」
思わず息を呑みホームズはレイアと顔を見合わせる。
周りも似たような感じだ。
ジュードは、静かに顔を俯ける。
「戦争が……始まった……」
ジュードは、噛みしめるようにそう呟いた。
「ご、五万の大軍?!
ジュードの呟きをよそに兵士が更に尋ねる。
「違う!イル・ファン北方
ファイザバード沼野だ」
「はぁ?!」
隣で聞いていたホームズは、思わず声を上げる。
その声に兵士は、驚いたように肩をびくんっと竦める。
「バカな!彼の地をどの様に攻略するつもりですか?!
霊勢は、変化していないはずでは?」
「イ、イルベルト殿……」
伝令の兵は、ローエンに少し驚いた後、報告を続ける。
「ア・ジュール軍がどの様に進攻しているかは、未だ不明です」
ジュードは、考え込む様に口を開く。
「大丈夫なの?兵力は、ガンダラ要塞と海上に集中してるんでしょ?」
「今から兵を移動させて間に合うかどうか……」
状況は、ラ・シュガル軍にとって大変厳しい。
ローエンは、思わず顔を顰める。
「ご安心ください。ジランド参謀副長が敵の攻撃を予期し、すでに新兵器を移送中です」
そんなローエンに伝令兵は、心配無用とばかりに明るく言う。
しかし、伝令兵に思惑とは反対に一同は、顔を顰める。
「やはり……」
ミラは腕を組んで考え込む。
「……ジランドってのが、もしかしてさっきのあのおかっぱ頭かい?」
「そうだ」
ホームズは、思わず舌打ちをする。
「あなた、この伝令は誰からの命令ですか?」
「ジランド参謀副長ですが……それが何か?」
ローエンの質問に意図がわからず兵士は、困惑する。
ローエンは、その返答を聞くと暫く考え込む。
「いえ、ありがとう」
「はっ」
ローエンのお礼に兵士は、敬礼で返すとそのままオルダ宮の中へと消えていった。
「何か、裏がありそうだな」
ミラは組んでいた腕を解いてそう言う。
「抜けられない筈のない、ファイザバード沼野へのア・ジュール軍の進攻、突然の精霊術に襲われて死んだナハティガル王、そして、消えた槍」
ローズは、指を一本ずつ立てて起こった出来事を口に出し整理する。
「そこの精霊術の所に、大精霊のワードを足しておきたまえ」
ホームズは、ローズにそう伝える。
「大精霊!?」
ローズは、ホームズからの突然の報告に更に驚く。
「なにそれ!どういう事よ!?」
驚いているのは、どうやらローズだけではないようで他の面子も似たようなものだ。
しかし、勿論例外もいる。
「やはり……気付いていたか、ヨル」
「当然だ」
ヨルは、そう言ってミラに目を向ける。
「俺を誰だと思ってる」
「……そうだったな……お前は心当たりあるか?これをやった大精霊に」
ミラの質問にヨルは、頷く。しかし、顔は渋いままだ。
「あるには、あるんだが……ホームズにも言ったが色々とありえないんだ」
ヨルは、ホームズにそう目配せをする。
いくらホームズが信じてくれても自分自身が信じられなければ、意味がない。
「……とりあえず、確証を持てるまでは話せん。いたずらに場をかき乱しても仕方ないだろ」
「……分かった」
ヨルの言葉にミラは、そう返事をする。
「とりあえずファイザバード沼野に急ぎましょう」
ローエンの言葉に一同が頷き歩き出そうとしたところをホームズが止める。
「あぁ、そうだ。その前にちょっとホテルによってもらっていいかい?
荷物取りに行きたいし」
ホームズの言葉にジュードがホームズの腕を見る。
「だったら、次いでにホームズの腕を治療しようか。
本当は、しない方がいいんだけど……そうも言ってられないし……」
「サンキュ」
ミラは少し顎に手を当て考えてから口を開く。
「ふむ、ならば先にそちらの方に行こう」
「助かるよ」
そう言ってホームズは、左手をポケットに入れて先頭をきって歩いて行った。
「ミラ?」
じいっとそんなホームズを見ているミラを不思議に思ったローズがミラの名前を呼ぶ。
「あ、あぁ……行こう」
ミラは、少し驚いたようだったが、直ぐにそう言って歩き始めた。
暫くするとミラが口を開いた。
「ローズ、ホームズの事どう思う?」
「えっ!?」
突然の質問にローズは、顔を赤くしながら、しどろもどろになる。
「え、いや、その、べ、別に何とも思ってないわ!」
「そうか」
顔を真っ赤にしているローズを放置して、ミラはそう答え、顎に手を当てて考える。
(何か、見落としている…………あの時の、光景に違和感を覚えたのは確かなのだが……)
残念ながら、それが何なのかまでは分からない。
「まあいい。先ずはクルスニクの槍だ。行くぞ、ローズ」
考えても答えは出ないと考えたのだろう。
顎から手を話すと再び前を向いて歩き始めた。
「え?あ、うん」
赤くなった顔を元に戻すとローズは、ミラの後を追った。
ちょっとずつ、ホームズに触れていきます。
もう大体の話は出来ているんですが………
さて、こっからは関係のない話です
ゼスティリアのクリアに時間がかかったのには、訳があります。
先にレジェンディアをやっていたからです。
たまたま友人からプレ2を借りまして、返す期限が迫っていたので急いでやりました。
ツインブレイブのプレイ動画でクロエの存在を知りまして、
この子がいるならこのゲームをやってみたい!と思いソフトを買いました。
友人からは、言われました。
クソゲーだと。金と時間の無駄だと。
というわけで地雷覚悟でスイッチを入れました……
結果ですか?
泣きゲーでした、完全に。
メインシナリオでうるうるして……
キャラクターシナリオでまたうるうるして……
アレですよ、アニメーションと音楽の入れ方が卑怯ですよ。
あれで泣かない訳がないですからね。
いや、エクシリア2が自分の中で一位だったのですが、見事に食い込んできました。
という旨を友達に報告しました。
「いや、確かにストーリーは、いい。音楽もいい」
なら何がダメなんだと聞くと力強く答えてくれました。
戦闘と……
………とりあえず、こいつだけには、名作ドラクエⅤは、勧めないと心に誓いました(笑)
ではまた九十七話で( ´ ▽ ` )ノ
あ、企画もまだまだ進行中ですよ