転生するならせめて人がよかった…   作:真島信之(まじまのぶゆき)

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書きたいことが山ほどあるけど文章にできないってこんな感じかな……


ヒトになりたいッス(涙目)

周囲がゆっくり動いているように見える、過去の出来事が脳裏に蘇る。これが走馬灯って奴かと間抜けな事を考えながらオレは目を閉じた。

 

あの時、あの砲弾がオレに向かってきたときオレは「あぁこりゃ死ぬな」と死を覚悟した。

 

瞼を閉じて、ただ死ぬ瞬間を待つだけだった。

 

ザバァァッ

 

ズドンッ!!!

 

目の前に、あの怪物が現れるまでは

 

「なんだ…コイツは…!?」

 

ソイツまだ顔を出しただけなのだろう、しかしそれでもデカイ。頭だけでも優にオレ達の大きさを上回っている。その巨大さのおかげかオレに当たるはずだった集中砲火された砲弾はコイツに当たった。

 

次の瞬間、海の上にソイツが現れた。

 

全身が現れた訳じゃない、だがそれでも異常なほどデカイその巨体が露になりその姿をハッキリとオレ達は認識できた。

 

ガァアアアアアアアアアアアァァァァァァッ!!!!!

 

咆哮を放つその姿は見るものを恐怖させる迫力がありその証拠に状況の分かっていない深海悽艦はその咆哮をモロに受けて動揺している。

 

始めてみた、アイツらにも恐怖はあるのか。

 

いや、それよりも────

 

「──な、なんなんだ…この怪物は…ッ!?」

 


 

なんか、思ってたのと違う。

 

砲弾の着弾点の近くに出たのはいいけどなんか思ってたのと違うのがそこに居た。

 

──なんと女の子達が海の上に立っているのだ!

 

一瞬船から落ちた遭難者かと思ったのがなんとその娘達泳いでるんじゃなくて海の上に立ってた。いや、それだけでも異常なんだがその見た目がアカンかった。

 

腕は千切れて骨むき出し、血が流れてるせいで破れた服のエロスがまったく感じられない。体の所々に穴が開いてて足もデカイ穴のせいでグロテスクな事になってる。

 

どこかで見たことがある女の子だがその姿ではどんな子かも分からない。

 

それよりも女の子の手足をもぎ取るなどの仕打ち……許せんッ!!

 

 

そんなこんなで咆哮一発キメたら敵?みたいなのがむちゃくちゃ動揺してら~ザマァwww

 

…しかしなんだあのエッチな格好をした女の人は。なんだあのほぼ全裸みたいになってるけど重要なところは見えないチラリズムを実現したエロスは。結構タイプな女性だから無いハズのムスコが興奮しちゃうじゃないか…♠

 

エッチなのはいけないと思います!(掌クルー)

 

とりあえず女の子とその周りに集まってる子供達を俺の口の中に入れて(!?)敵の所に直行する。そしてその目の前に来たら海の中に潜る、その時に尻尾が上に上がるので助走をつけて叩きつける。これが離脱や回避をしながらも攻撃ができるという俺が最初に対軍艦用に考えた攻撃だ。

 

しかし口の中にある空気だけじゃ三十分も潜れないので近くの無人島らしい場所に急いで向かう。巡航速度は大体50ノットぐらいだろうか、気分はさながら巨大潜水艦だ。

 

 

 

 

食われた

 

あの怪物に食われた

 

近くのオレ達を真っ先に食いやがった

 

クジラが魚の群を飲み込むように、さも当然のようにオレ達を食いやがった

 

圧倒的。逃げられなかった、たとえ皆が万全の状態だったとしてもあの速さからは逃げられる物じゃない。あの島風でさえも逃げられるか分からない。

 

今自分達が居るのは恐らくまだ口の中だ。うっすらと赤黒く光る口内は不気味で久しぶりに鳥肌が収まらない。

 

「で、でん”り”ゅう”ざん”~…」

 

「泣くんじゃねぇよ…こっちまで泣きたくなるぜ。」

 

「あ、あらあら~…予想外ね~…」

 

泣きついてくる暁を残った腕で抱き締めながらこの状況をどう打開するか考える。一応体は応急修理で中破まで修理するが…クソッ姫級の攻撃を容易く受け止めたこの化け物にオレ達(軽巡 駆逐)の攻撃が通用するか?無理だろそんなの…

 

このまま飲まれて死ぬしかないのか…?

 

「…あれ?そう言えばなんで私達()()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

 

「…そうだね、確かにコイツはまだ咀嚼もしてないし飲み込んでもいない。」

 

…あ?

 

「…言われてみりゃそうだな。獣や怪物なんて直ぐに飲み込むだろうがオレ達はまだ生きてる…」

 

「………私達何かされるのかしら~」

 

怪物がか?人の言葉も理解できないような化け物がオレ達に何をさせようってんだ?

 

「…と言うより、そもそもコイツはなんなんだ?オレはこんな怪物聞いたことも見たことも無いぞ。」

 

「えっと、尻尾あったし…トカゲ?」

 

「トカゲさん……なのです?」

 

(いかづち)(いなずま)、トカゲはこんなに大きくないよ」

 

コイツは見ただけでも二十メートルを優に越える。尻尾も付け根が見えなかったが見えた先っぽだけでも相当の長さだった。

 

もしかすると六十メートルを越える可能性だって十分にあり得る。

 

コイツがどこから現れたのか、それはハッキリとは分からないがあの時出てきた場所を考えれば予想は幾つか立てられる。

 

「深海から現れた…のか?」

 

「えぇっ!?じゃあこのトカゲさん深海悽艦なの!?」

 

「いや、とても『艦』と言えるようなものは何一つ見当たらなかったよ……?」

 

そうだ、今まで見られてきた深海悽艦の個体には全てが何かしらの艦種が関わっていた。駆逐艦 軽巡洋艦 補給艦 戦艦 空母、上げればキリがないが兎に角自分達と同じく何らかの艦種が関わっていた。

 

しかしこの怪物にはそんなものは無かった。巨大な体からは想像も出来ないほどのスピード、見るものに恐怖を与える外見、異常なほどに固い体。生物の頂点とでも言うようなその体に機械的なものは一切見られなかった。

 

つまりこの怪物はまったく新しい存在というのが自然な考えだろう。

 

ズンッ!!

 

「「「キャァァッ!?」」」

 

「…天龍ちゃん。」

 

「……分かってる。」

 

この振動、どうやら目的の場所に到着したようだ。

 

グパァ…と開かれる口。光が暗闇を照らしお互いの姿をくっきりと表す。

 

見えたのは────森林だった。

 

「「え」」

 

 

 

 

 

……あれ?口から出てくれない。

 

ベロがないからミスって噛むとか押し潰すなんて事はないけどいい加減出てくれないですかね?飲み込んじゃいそうだから。

 

お、出てくれた。今のオレは第二形態みたいに這っている状態だったから体を起こす。プッハー、今日はいい天気☆そして久しぶりの陸地の感想は…

 

くせぇ!なんだこれ!?煙臭いというか、なんか変な臭いがする……ガス?排気ガスか?いや、空気中に肉が焼け焦げたような臭いも混じってる。空で沢山の人が火だるまになったのか…?

 

海の中でも血の臭いとか鉄と油の臭いとかガソリンとか変な臭いがしてたけど濃さだったら空気の方が少し濃い。ゴジラになった影響で鼻がエグい程に発達したのかもしれない。

 

下を見ると驚いている少女達がいた。…ん?怪我している子なんかいつのまにか腹の穴が塞がって腕と足の出血も止まってる。治ってる?

 

……あれ、この子どこかで……

 

「~~~~……」

 

あ、何か言ってる。でも俺の頭の位置が物理的に高すぎて全然声が届いてない。て言うか鼻は高性能なくせに耳はちょっといい程度なのかよ、平等に高性能にしてくれよな~。

 

しょうがないからしゃがんで色々聞いてあげようか。まったくもうしょうがないな~…

 

フンッ ググググ

 

……あれ?

 

フンッ!ググググ

 

……しゃ、しゃがめない……

 

「……プッ」

 

あっ今笑ったな!?今俺の事笑っただろ!?しょうがないじゃんゴジラ滅茶苦茶足太いんだからさ!…あぁまた笑ってる!オイコラ!笑うんじゃありません!

 

クソ、今度の進化の時はヒトに適合して絶対に小さくなってやる!

 

その後もしゃがもうとしたが結局地面を這う感じになってしまった。

 

(……)

 

「…拗ねてるのかお前?」

 

(拗ねてない)

 

「拗ねてるな(ね~)(ね)(なのです)」

 

「え、なんで皆分かってるの?」

 

(いやなんで言葉分かるの?俺の顔表情筋無いみたいに動いてないからね?しかも言葉も話してないからね!?)

 

「なんか、そんな雰囲気がする。」

 

「私も雰囲気かな~」

 

「そんな感じがするのです。」

 

「私もかな…」

 

「待って!?私だけ分かんないんだけど!?」

 

( )

 

なにこの人達もしかしてニュータイプなの!?怖すぎるくらい読心してくるんだけど!?ゴジラって完全生物じゃなかったの!?…完全は無いってか?ふざけんな!(半ギレ)

 


 

なんか、考えてたことは杞憂だった。

 

コイツオレらに弄られるくらい分かりやすいヤツだ。しかも中身も悪い奴じゃないらしい、かなり気が楽になった。ただ言葉は話せないらしく(なんで言葉わかるんだよ(困惑))表層的な事ならわかっても何がやりたいのかは分からない…例外を除いて。

 

「………」グルルル…

 

「あらあら~それは凄いわね~」

 

「龍田さん凄い!」「トカゲさんの言葉を完璧に理解しているのです…!?」「…私、なんにもわかんない…」

 

「えぇ…(困惑)」

 

龍田お前そんな特技があったのか…て言うかもしかしてその頭のやつが通訳してるんじゃないのか?

 

龍田はいつものんびりしているのんびり屋だったがそんな特技があったなんて…オレなんて戦艦の弾を斬るくらいしか出来ないのに…

 

クソッオレだって…!やってやる!もっともっと練習して今度は大和の砲弾も斬ってやる!!*1

 

 

 

なんか思っていたキャラと違う龍田さんと楽しく話しているうちにオレはぐちゃぐちゃになって思い出せなかった記憶のほとんどを掘り起こすことに成功していた。

 

目の前にいるキャラクター…いや、少女の名前とその世界の事を。

 

 

 

ここ、艦これ世界やったんか…

*1
大淀「なんでうちの鎮守府あなたみたいな変人が多いんでしょうか…」























ウボァ…遅れちったヨォ…
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