異世界にて、烈海王、復ッ活ッ!!烈海王、復ッ活ッ!! 作:浦井朝時
追記:
毎日投稿を目指していますが、今日から登校時間がランダムになるかもしれません!
ちょいと仕事の都合上で……
定時に待ってくれていた方、ご迷惑おかけします。
なので今日は報告も踏まえて早めに出しときます!
[キシャアアアーーーーー!! ]
マイク「ああっと!? ガーゴイルが試合開始から仕掛けてきたぁ~~~~!!」
黄「…………クッ!!」
カッ!!!
ガキンッガキンッガキンッ
マイク「黄選手、ガーゴイルを間合いに近づかせない見事な槍捌き~~!! ガーゴイル、手を伸ばそうにも槍の先端にはじかれて全く意味をなしていないぞ~~!?」
・
・
・
烈「まずいぞ、これは……」
レガロ「え? どうしてですか? 私には黄選手の方がまだ優勢のように思えますけど……」
ミネルバ「えぇ、さっきからのガーゴイルの攻撃は、完全に黄選手にいなされているように見えるのだけれど…………」
烈「はじかれる直前の槍の穂先をよく見てみるんだ」
ケンジ「穂先? ………………あ!」
ケンジ「刃先が常にガーゴイルの方に向いているのに、一切ガーゴイルの腕にはダメージの跡がないッ!」
烈「本来、槍というのはその武器の性質上、刀剣類と比べて切断効率が悪いため、あのように刃先をコントロールしたとしても、『切断』までは難しいだろう……」
烈「しかしッそれでもあの素早い応酬の中で一切の傷がないッ」
つまり――――
ガーゴイルに対して、槍の斬撃は無意味ッ!
烈「この場合、黄選手が次にとるべき行動は……」
・
・
・
黄(……こうなれば、速攻で決める……!)
ガキ~~ンッ
[!?]
マイク「黄選手、今までとは異なる強いはじき返しだぁ~~~!」
黄(『攔』の発展形であり、てこの原理を応用した『攔發』、そして……)
《ギュンッッ》
マイク「すかさずガードが甘いガーゴイルの腹に槍を突き刺す~~~!」
[……! ]
黄(渾身の『扎』で致命傷を与えるッッッ!!!)
バサッ
黄(!?)
マイク「こ、これはッッ!?」
バサッバサッバサッ……
烈「そ、そうだった……!」
アイツ、飛べるんじゃンッッッッッ!!!!
[…………]
《ニヤリ》
黄「…………(ギリッ)」
マイク「飛んだガーゴイルの不敵な笑みッ! まるでファン選手、お前が『人間』なんかに生まれたのがいけないのだろう? といわんばかりの不気味な嘲笑だぁ!」
[…………キェェエエエ!!! ]
《シュッ》――――
黄(!?)
ガッッッ!!!
ガキンッガキンッガキンッ…………
マイク「これは……! 空中で飛びながらの突進攻撃! まさに異次元からの強襲だぁ~~!」
黄「…………ハッ!!!」
ガキ~~~ンッ
《ギュンッッ》
[…………!]
バサッバサッバサッ
マイク「なんという事でしょうッ!? ファン選手の見事な槍も、翼を持つガーゴイルにとってみれば、空中全てがその射程範囲から逃れることのできる
マイク「これではいくらやっても
・
・
・
ラン「れ、烈さん……」
烈「……いや、大丈夫だ」
彼の眼はまだ武術家の魂を失っていないッ!
・
・
・
黄(…………こうなることは既に予測していた)
黄(翼を持つ生物ならまず間違いなく行う空中という
《グググググッ》――――
黄(それが、よもや自らの首を絞める逃げ場なしの修羅の巷となるとは思うまい!!!)
マイク「……? どうしたことだ? ファン選手、地上から離れて飛んでいるガーゴイルに対し、槍を後ろに引いて構えている……!」
マイク「これはもしかして、投げるのか!?」
黄(これが、私がこの地で生み出した『八極拳』槍術の更なる境地だッッ!!)
黄「ハァァァァアアッッ!!!」
ブルルゥゥワンンンンッッ!!!!! ――――
マイク「ファン選手! ついに槍を投げ…………て、ない?」
黄「ハッッ!! 、ハッッ!! 、ハッッ!! 、ハッッ!! …………」
ブルルゥゥワンンンンッッ!!!!!
ブルルゥゥワンンンンッッ!!!!!
ブルルゥゥワンンンンッッ!!!!!
ブルルゥゥワンンンンッッ!!!!!
マイク「こ、これは……チュウゴク拳法でいうところの、『エンブ』? でしょうか?」
烈「………………!?!?」
烈「ま、まさかこれは……!?」
黄「ハッッ、ハッッ…………ハァァァァアアッッッッ!!!!!」
ブルルゥゥワンンンンッッ!!!!! ――――
マイク「ファ、ファン選手、残像が残るほどの『エンブ』を終え……」
「えぇ!?」
――――そのとき、
闘技場にいたほぼ全ての人間が自らの眼を疑う…………
何故なら――――
演武(?)を終えた黄選手の姿は変わらず一人なのに対し、
その場に残った槍の数
――――――――実に8本!!!!
・
・
・
烈「レガロさん、これはッッ!!」
レガロ「そうです!烈さん!」
十中八九、【補正】によるものです!
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・
黄「先程の試合では『必要性』に駆られなかったため温存していたが」
黄「私の【補正】武器【八極槍】は、『突いた際の残像を実体化し、大気中に固定する』」
黄「そして————」
《ヒュッ》
黄「『それらを半径20m以内なら質量や運動エネルギーを保持しながら自在にコントロール』することが出来るッッ!」
《ダダダダダダダダッッッッ!!!!》
[…………ギェッ? ]
マイク「ざ、残像が空中に浮かぶガーゴイルを上下左右問わず、360°囲むように空中に固定されたッッッ!!!」
マイク「まさしく、『八方』塞がりだぁ!!!!」
黄「終わりだッ!!」
【真槍:八門の極み】!!!!
ギュギュギュギュギュギュギュギュンッッッッッッッッ
マイク「容赦なくガーゴイルに槍の雨が上から横から、そして下から飛びかかる~~!!」
[ギェエエエエッッッ!!! ]
バシバシバシバシッッッッ
黄「無駄だ! 例え正面からの槍を防ぎきっても、まだ背後と下からの攻撃が残っている!空中に逃げたのが仇となったな!」
黄「魔法生物といっても、所詮は動物ッ! 急所に全力をもって打ち込めば致命傷は必須ッッッ!」
ガーゴイルッ敗れたりッッッ!!!
バシバシバシバシッッッッ――――
(!?)
ラン「あ……あぁ……そんな…………」
レガロ「そんな……なんで……さっきまでは……」
ミネルバ「『隠してた』……とでもいうの? ……」
ケンジ「これが……生物としての『差』…………」
烈「…………ッ」
――――完全に死角を突いたと思われる黄の槍
――――それを防いだのは…………
マイク「し、尻尾オオおぉぉぉッッッッ!?!?!?!?!?」
黄(………………迂闊だった)
黄(私の生きていた自然界において、生物の尾というのは基本的に樹上生活でのバランス保持や感情の伝達装置、仲間への合図などといった目的が主流……)
黄(しかし、ワニのような尾の発達した生物において、それは叩きつけるなどの用途にも使われ、また蛇の胴体といったものも尾として捉えるのというのなら……)
尾はまさしく敵を倒すための立派な凶器!
黄(ましてや異世界ッ! ガーゴイルという超規格外モンスターにおいて、尾は武器だけでなく守りの手段としても使われうるなど、考えればわかるものを……)
烈「黄選手の技が防がれるのも無理はない……」
烈「黄選手が【補正】武器の力を発揮するまで、ガーゴイルは体に同化させる形で尾を収納していたのだッ……」
レン「でも……それって…………」
烈「あぁ、それはつまり……」
ガーゴイルも黄選手同じく、尾の『必要性』を先程まで感じなかったという余力の証ッ!
黄「くッ、なればもう一度……」
[……キシャアアアーーーー!! ]
黄「!」
マイク「が、ガーゴイルがファン選手に追撃をさせまいと突進していきます!!」
ガッッ
ガキンガキンガキンガキンガキンッ
マイク「先程と同じく、また槍との応酬を繰り広げるガーゴイル!」
《ブンッ》
バキュワッッッッ
黄「ッッし、しまったッッ!!」
マイク「な、なんとッッ!? 槍が自分の方を向いている隙に、先程見せた尻尾を横から黄選手の槍めがけて薙ぎ払いッ!?」
マイク「や、槍との攻防の中、まさしく『横やり』を入れたぞぉぉ~~~!?」
烈(こ、こんなにも
カランッカランッ――――
[…………(ニヤッ)]
マイク「マズイぞッ!? ファン選手には戦う武器は残されていないッッ!!」
[グギャアアアアアーーーー!! ]
マイク「ファン選手、絶体絶命ッッッ!?」
・
・
・
レガロ「れ、烈さんッッ!? これはマズいですよッッ!」
烈「…………『黄選手には戦う武器は残されていない』ためか?」
フッ
烈「君も、あの実況者も、どうやら『中国拳法』を誤解しているようだ…………」
・
・
・
黄「……スゥ」
黄「…………」
ダダンッッッ
黄「……………………ハッ!」
『震脚』!!!!!
ガンッッッッッ!!!!
[…………!? ]
マイク「が、ガーゴイルがぶっ飛ばされたぁ~~~~!?
中国拳法において
鍛え抜かれたその身体こそ真の『武器』なのだッッッッッ
渾身の一撃ッ入るッッッ!