異世界にて、烈海王、復ッ活ッ!!烈海王、復ッ活ッ!! 作:浦井朝時
マイク「ふぁ、ファン選手のカウンターがガーゴイルの顎を直撃ィィィィ~~~!」
マイク「ガーゴイル、たまらず宙に吹っ飛ばされていくぞ!」
黄(『八極拳』の爆発的な力を引き出す『震脚』による踏み込みからの急所である顎への攻撃……)
黄(ガーゴイルといえども、生物としての急所への全力の攻撃には…………)
え?
《グルグルグルグルグル》………………
マイク「な、なにが起きているんだ…………」
マイク「宙に、宙に飛ばされたガーゴイルが、その場で回転して…………」
《グルグルグルグルグル》………………
バッ
ファサァ
マイク「お、大きく飛び上がったぁ~~~!?」
マイク「…………! そ、そして」
ゴキュッゴキュッ……
《ニヤッ……》
黄(!?)
マイク「ど、どういうことだぁ~~~~!?!?」
マイク「ま、まるでダメージのないような邪悪な笑みですッッッ!!!」
烈「あり得ない……」
ガーゴイルがッ『
レガロ「な、なんですか? その消力って?」
烈「『消力』とは、中国武術において脱力を旨として生じる力相手の攻撃を無効化する極技……」
ミネルバ「て、ていうことは、あのガーゴイルは……」
烈「恐らく、それを『生来的特技』として備えた生物なのだろう……」
烈「―――考えてもみれば……」
衝撃後、その背後に空間があることを想定している『消力』――――
対範馬勇次郎と郭海皇との闘いの中でも起こった、「壁」という『消力』にとっての天敵
もし―――――
それがなかったら――――?
烈「空中で戦うことを基本とするガーゴイルにとって、背後とは、常になにも存在しない絶好の『消力』実行空間ッ」
烈「そのような環境の中で遺伝的に『消力』が継承されていくのは、生存競争の中での必須条件だった、ということか……」
レン「そ、そんな……「技」である中国武術の奥義を使いこなすなんて、こんなの勝てっこないじゃないですか……」
烈「いや、よく見なさい、ガーゴイルの動きを……」
《ピクピクピクッ》
ケンジ「……け、痙攣してる? 少しだけど……」
烈「いかにあれが『消力』といっても、所詮は訓練されていない未熟なもの……功夫の積まれた黄選手の『震脚』による脳へのダメージの全ては無力化できていないとみえる……」
烈「現に先程から一向に黄選手の方へ向かっていかないのも、空中での回復を図っていると見た……」
烈「そして……」
烈「それは恐らく、黄選手も理解している……」
つまり―――――
黄(…………スゥ)
ザザッ
次の渾身の一撃でケリがつくということッッッッ!!!!
黄(来い、ガーゴイル……)
黄(次、私の間合いに入った時…………)
黄(それがお前の最後だ!)
[…………!]
バサッ
黄(キタッッッッッ!!!!!)
トンッ―――
黄(え?)
マイク「ど、どうしたのか? ガーゴイル、ファン選手とは真逆の方向に降り立ち……」
カチャッ
[………………]
ヒュンッ
グサッッッッ
黄「……えっ……?」
マイク「あ……あぁ……」
マイク「ファン選手の……ファン選手の腹に……」
槍がッッッッッッ!!!!!!
黄「……ゴブッッ」
烈「ファ――――――――――――――――――――ンッッッ!!!!!」
黄ッッッッッッ!!!!!!