異世界にて、烈海王、復ッ活ッ!!烈海王、復ッ活ッ!!   作:浦井朝時

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そう、この人でした。


第十八話 「お前もか」

 ラヴェーナ「……ガ」

 

 ラヴェーナ「ガーゴイルちゃんが……私のガーゴイルちゃん達が……」

 

 《ヘナヘナヘナ……》

 

 

 マイク「い、未だかつて見たことがあっただろうか……」

 

 マイク「【補正】による武器や能力もッ」

 

 マイク「魔術による攻撃もッッ」

 

 マイク「およそ、魔法生物と渡り合うために俺たちが必要であると想定したもの全てッッッ」

 

 

  それら一切を使用しない【ドラゴン】挑戦者ッッッ!!!

 

 

 マイク「……正直」

 

 マイク「今思い返せば、【ドラゴン】への挑戦に必要とされたガーゴイル3体の討伐……」

 

 マイク「あの『ガーゴイル』が『3体』という衝撃……」

 

 マイク「しかし、その実、圧倒的強者の前では『1体』との対決における難易度と『3体』との対決における難易度になんら大差はなかったというこの事実」

 

 

 マイク「この事実を目撃するまで、一体誰が想定できただろうかッ!?」

 

 

 マイク「そう、オレ達……いや、私たちは認めなければならない」

 

 

  転生者、烈永周は【ドラゴン】挑戦における紛れもない「有資格者」であることをッ!

 

 

 マイク「そして……」

 

 

 チラッ

 

 

 キリク「……」

 

 マイク「この事実を前に、現【ドラゴン】クラスマスターであるキリク選手は受けねばなりません」

 

 マイク「彼の挑戦をッ! 今ッ!! ここでッッッ!!!」

 

 

 

 キリク「……」

 

 キリク「…………」

 

 キリク「………………フッ」

 

 

 キリク「マイク、君は勘違いをしている」

 

 

 マイク「……どういう意味でしょうか? キリク選手?」

 

 キリク「……今、君は自分で解説したじゃないか」

 

 キリク「圧倒的強者……であるかどうかは別として」

 

 キリク「ガーゴイル『1体』と『3体』の間に大きな難易度の差はないという事実」

 

 キリク「つまり、本来難易度としてはかけ離れているはずの【ガーゴイル】と【ドラゴン】の挑戦権獲得の試練の間に、実はそこまでの差異はなかったという事実」

 

 キリク「今一度聞こう、彼は本当に『有資格者』といえるのかい?」

 

 「そ、それは、確かに……」

 「実は、ガーゴイルそこまで強くなかったんじゃ……」

 「どうせ、あのファンってやつが弱すぎたんじゃないの???」

 

 

 (・・・・・・・・)

 

 

 

 ケンジ「屁理屈だッッ!!」

 

 

 

 キリク(!)

 

 烈「……ケンジ君」

 

 ミネルバ「ちょ、ちょっとケンジ!」

 

 レガロ「や、やめた方がいいですって!」

 

 

 ケンジ「……オッサン」

 

 

 ドゲザッ

 

 

 ケンジ「今まで、少しでも烈さんを……いや、『武』の強さを疑ってすいませんでしたッッ!!」

 

 ケンジ「そして……」

 

 

 

  教えてくれて有難うございます! まだまだ人は強くなれることをッ!

 

 

 

 烈「……」

 

 烈「……ケンジ」

 

 烈「こんな言葉、まだまだ拳法家として未熟な私が言うべきではないが……」

 

 烈「君がもし、それを心から理解できたのなら―――」

 

  

  学んでいきなさい……『武』の何たるかを……

 

  これからの戦いにてッッ!!

 

 

 ケンジ「…………ッ!」

 

 ケンジ「押忍ッッ!!」

 

 

 

 

 キリク「美しい師弟愛だね? ケンジ?」

 

 ケンジ「……!」

 

 キリク「君が弱いことは知っていたけど、まさか筋肉だけで【補正】も使えないような奴の弟子になるなんて……正直、失望を通り越して脱帽だよ。そこまでしてまで強くなりたいのかい?」

 

 ケンジ「駄目か? 強くなることを望むのは?」

 

 キリク「望むも何も、強者と弱者は生まれながらにして―――ここでは『転生』しながらにしてか、既に決まっているものだと何回言えば理解するのかな?」

 

 キリク「弱者が強くなれるのには限界がある―――そんな弱者が強者になることを本気で望むのは、いささか傲慢だと思わないかい?」

 

 ケンジ「…………」

 

 

 

  なんとでも言うがいい

 

 

 

 烈「この世界においてそれが真実であるかどうか、それを私が証明しに来たのだ」

 

 烈「規定された【ドラゴン】挑戦への試練は既に突破した。であれば、君はその挑戦を受ける必要があるはずだ」

 

 キリク「だからそれは【ドラゴン】挑戦への試練として不適切だったとさっき……」

 

 

 

 ???「では、私との対戦に勝ったら、という事ではいかがかね?」

 

 

 烈(!)

 

 烈(この声……どこかで)

 

 

 キリク「…………あぁ、君か」

 

 キリク「ん~そうだね。君だったら確かにあの転生者にうってつけだし」

 

 キリク「第一、何か彼とは因縁があるようだしね?」

 

 ???「フフフ、流石、キリク殿は鋭い……」

 

 キリク「まぁ、君だったら勝てるよね?」

 

 キリク「現【ガーゴイル】クラスマスターの君だったら」

 

 

 烈(誰だ? 私との因縁? そして現【ガーゴイル】クラスマスターだと?)

 

 ・

 ・

 ・

 

 ミネルバ「現【ガーゴイル】クラスマスターですって?」

 

 ラン「ミネルバ、確か、現【ガーゴイル】クラスって……」

 

 ミネルバ「えぇ、今まで一度も表舞台に姿を現していないはずよ」

 

 レガロ「それに、烈さんと認識があるってことは、おそらく転生者でしょうか?」

 

 ケンジ「……なんにせよ」

 

 三人(!)

 

 ケンジ「あのキリクが相当の信頼を置いているという事は、かなりの【補正】能力か、あるいは武器を持っていることに間違いなさそうだな……」

 

 ・

 ・

 ・

 

 キリク「それじゃあ解説君、彼を紹介してあげてよ」

 

 キリク「万が一、彼が倒されたら僕もあのレツ選手と戦ってあげるからさ」

 

 マイク「し、しかし、オレはこの選手のことを全く知らないぜ?」

 

 キリク「彼はね――――」

 

 マイク「…………」

 

 マイク「……わ、分かりました」

 

 マイク「それでは、先ほどの烈選手とガーゴイル三体との試合結果が【ドラゴン】クラス挑戦への試練として果たして本当に適切であったのかという疑念にお応えして」

 

 マイク「長らく皆さんにもその存在が明かされなかった謎の男、現【ガーゴイル】クラスマスターであるこの方と烈選手とのスペシャルマッチを急遽執り行いたいと思いますッッッ!!!」

 

 

 マイク「では、……選手、準備の方を……」

 

 ???「必要ない」

 

 

 スタッ

 

 

 マイク「……!? なんと、観客席4階部分に相当するこの解説展望室から飛び降りたぁ!?」

 

 

 ズシーーーーーーーーーーーン

 

 

 烈「…………!?」

 

 烈「お、お前は!?」

 

 烈「君もこちらに来ていたというのかッ!?」

 

 

 ???「……久しぶりだな、烈海王」

 

 マイク「なんとッ! 烈選手を以前から知る、その人はッ!」

 

 

  

 

 

 

 楊「退屈しないだろう? この世界は」

 

 

 マイク「烈選手と同じく、転生前は【海王】の称号を持っていた」

 

  

  楊選手だぁッッッ!!!

 

 

 




そ、そう来たかァ~~~~~
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