異世界にて、烈海王、復ッ活ッ!!烈海王、復ッ活ッ!!   作:浦井朝時

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もうこれがやりたかっただけ。


第二十一話 「打○○完成」

 ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ―――

 

 楊「ぐがががが―――」

 

 烈「破ァァァァッッッ!!!」

 

 

 

 (……………………)

 

 

 

 ―――武器も能力も何も持たない男が

 

 

 

  長さ2mにもなる巨大なダイアモンドの体を持つ【補正】能力を持つ超人に対し、

 

  

  『ただ』殴り、蹴り続けるという異様な状況

 

 

 

 ―――闘技場の人間

 

 

 魔導士・転生者関わらず全ての者が目の前の光景に驚愕し、口を閉じる。

 

 

 

 ガガガガガガガガガ―――

 

 

 

 烈が楊を殴打(?)する音以外一切の音は許されず、

 

 

 

 ―――ゴクリ

 

 

 「「………………」」

 

 「///」

 

 

 その空間では、生唾を飲み込む音さえ発するのを憚られる………

 

 

 

 

 ―――そんな中、

 

 

 烈は楊への怒りの傍ら、長年の悲願達成の悦びを感じていた

 

 

 ダダダダダダ―――

 

 

 烈(………楊よ)

 

 烈(貴様は性根こそ腐り切り、およそ海王を名乗るのには到底かなわぬ存在になり果ててしまったが)

 

 烈(唯一、兼ねてからの私の願いを叶えてくれたという事については、貴様に感謝せねばあるまい)

 

 

 

 ―――『打岩』

 

 

 頑強な岩を己の五体の身で粉砕研磨し

 

 

 完全な球体にすることで一人前の拳法家の証とされるこの鍛錬…………

 

 

 通常の拳法家では石を削ることすらやっとであり、

 

 

 直径15㎝の見た目も球体とはいいがたいようなものでも、何十年という歳月がかかるといわれている―――

 

 

 

 

 

  足りぬッッッッッッ!!!!

 

 

 

 

 そう、何度思ったことか―――

 

 

 その思いはやがて、中国国内の工場にて製造された巨大な鉄の塊を道場まで取り寄せるに至り、

 

 

 遂には、中国某所で発見された黒曜石にまで手を出した―――

 

 

 

 「………」

 

 「………こんなものか」

 

 

 

 

  それでもなお、私の功夫を試すものとして満ち足りないという悲しい現実

 

 

 

 

 そこである時ふと思った。

 

 

 

 

 もし、手つかずの巨大な金剛石の塊がこの世に存在したら?

 

 

 もし、あらゆる物質の中で最強の高度を誇る巨大な物質が、目の前に現れたら?

 

 

 

 私は、果たしてこれを球にできるだけの力があるのだろうか…………?

 

 

 

 

 

 烈(この時は、非現実的な夢物語として胸に奥に留めておいたはずだったが)

 

 烈(現実は小説よりも奇なりとはよく言ったものだ。まさかこのような好機が巡ってくるとはな……)

 

 

 ―――そんな烈に去来した静かな悦びとは裏腹に

 

 

 

 ダダダダダダ―――

 

 

 マイク「楊選手の体が……烈選手の数多の連撃に押されるようにして」

 

 マイク「いや、烈選手の拳や足技のの数々に持ち上げられるようにして、宙に浮かび上がっていきます………」

 

 マイク「―――というか」

 

 

  あれは、もう人の体と言えるのかッッッ!?

 

 

 

 ―――その攻撃は苛烈さを増し、

 

 

 

 烈「―――しかし」

 

 

 

 スッ―――

 

 

 

 ―――遂に、その動きを止めたときには

 

 

 

 ゴトッ

 

 コロコロコロコロ―――

 

 

 烈「フッ」

 

 

 

  案外、「柔い」ものだな。金剛石とは…………

 

 

 

 

 

 (……………………………………………………)

 

 

 マイク「―――なっ」

 

 キリク「………」

 

 

 

 レガロ「………信じられない」

 

 ラン「………私も」

 

 ミネルバ「………それ、言うの今日何回目?」

 

 ケンジ「………これから飽きるほど言うことになるさ、オッサンの戦いを見ていれば」

 

 

 

 

  烈海王ッッ!! 

 

 

  異世界の地にて打『金剛(ダイアモンド)』達成ッッ!!

 

 

 

 




コイツに出来ないことなどないッッッ!!!
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