異世界にて、烈海王、復ッ活ッ!!烈海王、復ッ活ッ!!   作:浦井朝時

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とりあえず書きたいことは書けた~~~

次は何書こうかな? 

とりあえず烈vsスライムを書いて、書けたら新章突入でもしますかね~

こんな続くとは思わなかった………………


第三十一話 「vsキリク(決着)」

 キリク「………………」

 

 四人「………………」

 

 アテナ「……まじ?」

 

 女魔導士たち「………………」

 

 マイク「………………」

 

 観客「………………」

 

 

 烈「………(ゴキッ、ゴキッ)」

 

 

 烈(……しかし、『対剣術 消力』一応の成功とはいったものの)

 

 烈(あの武蔵とは剣の速さも重さも比ぶるべくもなく)

 

 烈(今度、この世界で武蔵に比肩する剣士に出会った際に、果たして通用するのかどうか……)

 

 

 ぎゅっ―――

 

 

 烈(まだまだ、改善の余地はありそうだな……)

 

 

 

 

 

 ……勝てるわけがない、こんな生物

 

 

 

 

 キリク(強化魔法も存分に施した)

 

 キリク(そして、反則である妨害魔法も女魔導士たちに使わせた)

 

 キリク(あまつさえ、【補正】武器も二本とも使った)

 

 

 キリク(……なのに)

 

 キリク(それなのに―――)

 

 

 

 

  目の前に立つ中国武術家との間にそびえる巨大な壁――――――

 

 

 

 

 

 『物体を確実に切断する』【哭閃剣】と『あらゆる魔法を切断する』【冥刹剣】

 

 

 

 

  その両方をもってしてもなお斬れぬ、「烈 永周」という存在―――

 

 

 

 

 一方は烈の体から発せられる膨大なマナの障壁に防がれ、

 

 もう一方はその障壁を突破するとも、烈の技術によって無効化される。

 

 

 

 

 

  一つは斬るべき五体に達せず、一つは斬るべき五体を斬れず。

 

 

 

 

 

 最強と呼ばれた二つの剣における「役割の分離」という未熟さの露呈ッッッ

 

 

 

 

 矛と盾ならぬ、剣と剣との間に生じた「五体切断」の目的不履行という「矛盾」ッッッッッ

   

 

 

 

 

 

 キリク(……これが)

 

 キリク(これが『本当の強さ』だというのかッッッ)

 

 キリク(オレが今まで信じてきた強さは、偽りだったというのかッッッッッ)

 

 

 

 

 ―――いや、

 

 

 

 ぽたぽたぽたぽた―――

 

 

 

 ケンジ「!?」

 

 ケンジ「泣いているのかッ!? キリク!?」

 

 

 

 

 キリク(本当は気づいていたんだ……)

 

 

 キリク(俺ら転生者たちのことを表では賛美しながらも、裏では魔物討伐をさせることしか考えていない王宮貴族やギルドハウスのクエスト管理者たち)

 

 キリク(俺たち転生者の存在を疎ましく思う魔導士たちや、ハズレとされているような【補正】能力を掴まされた他の転生者たちからの嫉妬に満ちた視線)

 

 キリク(こき使っている女魔導士たちや同業者からの闇討ちを恐れ、風呂に入る際や寝る時にも片時として【補正】武器を手放せなかった日々)

 

 

 キリク(そうしてそんな日々に遂には慣れて、自分を強く、自分の地位を高く見せるように傲慢に振舞ってきたこの異世界での生活)

 

 

 

 キリク(それも、全て)

 

 

 

 

  心、技、体、そして力の欠如という明白な事実故の帰結―――

 

 

 

 

  両手に握られた【補正】武器という与えられただけの偽りの強さが覆い隠してきた真実

 

 

 

 

 

 キリク(それを……アンタは……烈さんは)

 

 キリク(文字通り、この闘技場において己の五体と拳で証明してくれた……)

 

 

 

 

 

  武の勝利――――――――

 

  魔の勝利――――――――

 

 

 

  技の勝利――――――――

 

 

 

 

 キリク「……烈さん」

 

 

 烈「………………!」

 

 烈「何だね?」

 

 

 キリク「……おごがましいのはわかってます」

 

 キリク「身の程知らずなのはわかっています」

 

 キリク「自分に資格がないのはわかっています」

 

 

 キリク「――――だけど」

 

 

 スッ―――

 

 

 

 キリク「オレと、拳で戦ってくれませんか」

 

 

 

 烈他「!?」

 

 

 

  (キリクが、【補正】武器を捨てたッ!?)

 

 

 

 烈「………………」

 

 烈「……いいのかね? 武器を拾わなくても?」

 

 キリク「かまいません」

 

 烈「『剣士』キリクではなく、『拳士』キリクとなれば私も容赦はしないが?」

 

 キリク「かまいません」

 

 

 烈「死ぬ覚悟はできているのだな?」

 

 

 キリク「オレは一向にかまいませんッッッ」

 

 

 

 フッ――――――――

 

 

  いい顔になったじゃないか

 

 

 

 烈「……いいだろう」

 

 烈「では……」

 

 

 

 

  全身――――――――

 

 

 

 キリク(―――こッ)

 

 

 

  全霊にて! (わら)

 

 

 

 キリク(怯え~~~~~~~~)

 

 

 

 

  叩き潰す!!

 

 

 

 

 ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ――――――――

 

 

 

 

 

 

 ドガンッ

 

 

 

 ヒュんッ――――――――

 

 

 

 

 ガコンッッッ!!

 

 

 

 

 

 キリク「………………」

 

 

 

 

 ケンジ「き、キリクが」

 

 ケンジ「ふ、吹っ飛ばされて、めり込んだ、壁に……」

 

 ラン(し、死んじゃったの?)

 

 

 

 (シーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン)

 

 

 

 

 

 

 

 

 キリク「………………ガハッ」

 

 

 (!?)

 

 

 (い、生きてたッッ!?)

 

 

 

 烈「魔導士のお嬢さん方ッッッ」

 

 

 女魔導士たち「!?」

 

 

 烈「キリク選手に、迅速な回復魔法の施術をお願いしたいッッッ」

 

 

 烈「よろしいだろうか?」

 

 

 女魔導士たち「………………」

 

 

 女魔導士1「よろしいだろうかって……」

 

 女魔導士3「あなたが言う事じゃないでしょうに……」

 

 女魔導士2「……相手選手に言われちゃ、仕方ないわよね」

 

 

 ダダッ――――――――

 

 

 マイク「………………」

 

 マイク「………………………………」

 

 マイク「……ハッ!」

 

 

 マイク(やべ、オレすっかり実況忘れてたッ!?)

 

 

 

 マイク「そ、それでは」

 

 マイク「き、キリク選手、試合続行不可能と判断し」

 

 マイク「この勝負、勝し―――――」

 

 

 

  ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッッッッッ!!!!!!

 

 

 

 「すげぇぞ! チュウゴク武術ッッ!!」

 

 「烈選手サイコーッッッ!!」

 

 「魔道に希望をありがとうッッッ!!」

 

 

 

 マイク「――て、オレが言う必要ないか………………」

 

 

 

 

 

 

 この闘技場での一件を機に、

 

 

 一時は【補正】を持つ転生者の天下であったマギリカーゼでは、

 

 

 烈が魅せたマナ利用の新たな可能性から、国内魔導士育成における重要性が再検討されることになり、

 

 

 同時に『中国拳法』というこの世界にはない新たな「技術」を魔導士の戦闘に取り入れることで、

 

 

 

 『魔道戦士の故郷』といわれるようになったのは、また別の話である………………




マギリカーゼ闘技場編完ッッッ!!
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