異世界にて、烈海王、復ッ活ッ!!烈海王、復ッ活ッ!!   作:浦井朝時

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新章突入の幕間です。

断片的にこれやりたいな~とかは色々あるのですが、物語としてうまくまとまっていないところも多いと思うので、

引き続きあたたか~い目で見てくれるとありがたいです……


第三十二話 「新たな地へ」

 

 ―――烈【ドラゴン】クラスマスター就任、その二か月後

 

 

 首都マギリカーゼ セレンティア地区 ブリュミエール学園 新設道場

 

 

 

 

  フンッ!

 

  ハッ!

 

  フンッ!

 

  ハッ!

 

 

 

 烈「よしッいいだろう!」

 

 

 烈「次は二組になり、最初は強化魔法を使わずに組手を行ってもらう」

 

 烈「その後、30分の站椿による瞑想をもってマナを全身を充填」

 

 烈「以後、思い思いの強化魔法を自身に施して再び組手だ」

 

 

 烈「一度目と二度目で拳の破壊力や自身の身体能力に変化を感じる一方で、如何に格闘における基本の型が重要であるかを知れるだろう」

 

 

  はいッッッッ!!!!

 

 

 

 ???「おぉ、やってるね。烈講師」

 

 

 烈「……………!」

 

 

 烈「ブリュミエール学園長―――」

 

 

 ブリュミエール「呼び捨てにして構わないよ。年としては君と同じくらいではないか」

 

 烈「そ、そうか……」

 

 烈「どうも、この地に来てから自分と同じ年代の者と話していなくてな……」

 

 ブリュミエール「はは、あの冒険者たちのことだね?」

 

 コクリ―――

 

 ブリュミエール「いいチームだ。アテナ君の妹さんが一員だと聞いてたまに私情の軽い依頼を出すが、昨今には珍しい魔導士・転生者同士で互いを尊敬でき、チームワークも統制が取れている」

 

 ブリュミエール「聞けば、君が彼らをゴブリンの巣窟から救い出したのが彼らとの出会いのきっかけであったと聞くが?」

 

 烈「如何にも」

 

 ブリュミエール「それで、どうだった? ゴブリンの巣は?」

 

 ブリュミエール「いかに君のような拳士でも、ガーゴイルとはまた違った手ごわさがあったのではないか?」

 

 

 烈「………………」

 

 ス―――

 

 ブリュミエール「なんと! 一時間で殲滅か!」

 

 

 烈「いや、一蹴りで相手の軍勢が瓦解……逃亡していった」

 

 

 ブリュミエール「え………………」

 

 

 

 ……………ハハハハハッッッッ!!!! 

 

 

 ブリュミエール「全く敵わないな! 君には!」

 

 ブリュミエール「私の著書もすぐに修正しなくてはらないな!」

 

 烈「………………フフ」

 

 

 

 ブリュミエール「……本当にありがとう、烈君」

 

 烈「………………?」

 

 烈「それはどういう意味だ?」

 

 ブリュミエール「君は、このマギリカーゼで失われていた魔導士たちの尊厳を取り戻し、鍛錬や修練によって習得できる力に限界はないことを証明してくれた」

 

 烈「……私は『武』、『技』の強さを証明したかっただけにすぎないが?」

 

 

 ブリュミエール「だとしても、だ」

 

 ブリュミエール「君は結果として、中国武術だけでなく魔道……いや、鍛え抜かれた人間の底力というものを証明したんだ」

 

 ブリュミエール「もっとも、私は今でもあの馬鹿げた強さが【補正】能力によるものでなかったとは今でも信じられないがね」

 

 烈「むぅ……」

 

 ブリュミエール「はは。冗談さ。【補正】かそうでないかの違いくらい、あの闘技場にいた全ての観客にも理解できる」

 

 

 ブリュミエール「―――そして」

 

 

 ザッ―――

 

 

 烈「!?」

 

 

 ブリュミエール「こうして、この学園において魔導士たちに君の中国武術の稽古をつけていただき、本当に君には感謝の言葉を言い尽くせない」

 

 

 烈「あ、頭を上げてくれッ! ブリュミエール殿!」

 

 

 ブリュミエール「いや、頼むからしばらくこうさせてくれ」

 

 

 ブリュミエール「君のおかげで、転生者と己との比較の中で無力感にさいなまれていた若き魔導士たちに活気が戻り」

 

 ブリュミエール「また今まで【補正】を持った転生者の後方支援にしか従事してこれなかった、強化魔法を旨とする魔導士たちも新たな可能性を見出せるようになった」

 

 

  魔道は再び力を取り戻し、弱者による強者への道が切り開かれた

 

 

 ブリュミエール「このブリュミエール学園を皮切りに、マギリカーゼに新たな風が吹こうとしている」

 

 

 烈「……私が教えているのは、中国武術の初歩の初歩に過ぎないが?」

 

 ブリュミエール「それでも君の名声は既にこのマギリカーゼの随所に届いている」

 

 ブリュミエール「現に、君の中国拳法の教えを受けた魔導士の所属するギルドチームでは、以前と比べ格段に依頼の成功数が増え」

 

 ブリュミエール「それと反比例するように負傷数や敗走数が減っているというデータがこの一ヵ月で出ていることも事実だ」

 

 ブリュミエール「いかに私たちが今まで転生者の【補正】に頼り、己の強さを磨くことを怠っていたか……恥ずかしい限りだよ、全く」

 

 

 烈「………………」

 

 

 ブリュミエール「……あぁ! うっかりしていた!」

 

 ブリュミエール「君に伝言があってここに来たの忘れていた―――すっかり辛気臭い話になってしまったね」

 

 烈「伝言?」

 

 ブリュミエール「あぁ、アテナ君からね。なんでも研究室に来てほしいそうだよ」

 

 烈「アテナ殿が?」

 

 

 烈「……分かった。この授業が終わり次第すぐ向かおう」

 

 ブリュミエール「そうしてもらえると助かるよ」

 

 

 

 

 ブリュミエール「……そうそう!」

 

 ブリュミエール「彼らも呼ばれていたから、もしかすると何かの依頼かもしれないね?」

 

 

 

 烈(……彼ら?)

 

 

 ブリュミエール「フフフ―――」

 

 

 

 ―――頼んだよ、烈永周。希望の転生者よ。

 

 

 

 ・

 ・

 ・

 

 

 ブリュミエール学園 校内 魔道力学部 アテナ研究室前

 

 

 

 烈「―――やはり君たちだったか」

 

 

 ラン「お久しぶりです! 烈さん!」

 

 ミネルバ「お久しぶりって、アンタ。三日前に会ったばっかりじゃない」

 

 レガロ「私とミネルバは学園内で何度も会っていますからね。仕方ありませんよ」

 

 ケンジ「オッサン聞いてくれよ。こいつクエスト中もオッサンの話ばっかりでうるさくてうるさくて……」

 

 

 ドガッ

 

 

 ケンジ「ゴホッ!?」

 

 

 ラン「余計なことは―――喋らない」

 

 

 

 ミネルバ、レガロ(こ、怯え~~~~)

 

 

 

 烈「はは。賑やかで何よりだな、君たちは」

 

 

 

 烈「ところで、君たちはアテナ殿に何故呼ばれたのか知っていないのか?」

 

 レガロ「はい。全く内容を知らされていません」

 

 ミネルバ「どうせいつものおつかい程度の研究用の資源採集依頼かと思ったけど……烈さんがいるとなると、その線はないわね」

 

 ラン「一体どんな依頼なんでしょうか?」

 

 ケンジ「………………」

 

 ミネルバ「ったく、いつまでぐったりしてんのよッ!」

 

 

 ボカッ

 

 

 ケンジ「痛っ!? なにすんだミネルバッ!」

 

 

 

 

 ギギギギギ―――

 

 

 

 アテナ「皆揃っているようね?」

 

 

 五人(!)

 

 

 ミネルバ「姉さん!」

 

 アテナ「やっほー、我が妹―――」

 

 ・

 ・

 ・

 

 ブリュミエール学園 校内 魔道力学部 アテナ研究室内

 

 

 

 烈「それで、私たちに何の要件かな? アテナ殿?」

 

 

 アテナ「今回五人を呼んだのは他でもないわ」

 

 アテナ「そう。烈さんたちにはある高難易度クエストを頼みたいと思っているの」

 

 

 アテナ「―――その内容とは」

 

 

 

 

  このバルゴニウム王国を旅立ち、

 

  マギリカーゼと他国の地域と貿易協定を結んでもらうことよッッッ

 




烈ッ新天地へと旅立つッッッ!?
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