東方紅魔の愚者   作:宇津木

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自分の居場所と名前

ここは何処だろうか?

目を覚ませば真っ赤な天井。

辺りを見渡そうと身体を起こそうとしたが

 

少年[凄い痛いんだけど]

 

激痛、とはいえ噛み付かれた時よりはかなりマシだ

ん?噛み付かれた時?

 

そうだ確か狼に襲われて、首元に噛み付かれて、倒れたはずだ。確か傍に誰かが …

 

?[気が付いたようですね。生きていたようで何よりです。]

!?!?

声の方向に顔を上げる。

そこには銀髪のボブカットで頭には何やらフリフリしたものをつけた女性がいた。

とはいえ、大人びた雰囲気があるが歳は大差無さそうだ

 

?[先ずは自己紹介から十六夜咲夜です。ここ紅魔館のメイド長を務めております。]

 

とても柔らかでかつ、凛とした声での自己紹介である。

 

少年[僕はどうしてここにいるんです?あと!?ゴフッ!]

 

咲夜[大丈夫ですか!?とりあえず鎮痛剤と治癒薬を!]

鎮痛剤と治癒薬というものを飲まされて少し、何とか落ち着いた。

 

咲夜[その件についてはお嬢様に直接。丁度起きたら呼んでこいとのことです。治癒薬の効果で歩くには差し支えないはずです。]

 

本当だ。さっきまでは少し動けば激痛に見舞われたはずなのに今はなんともない。

 

少年[とりあえず、その‥ありがとうございます。]

余り人と話すことも無いため、緊張でぎこちのないお礼しか言えなかった。

 

咲夜[そこまで緊張しなくても大丈夫ですよ。]

と頭の上を撫でられる。

一瞬反射でナイフを生成しかけたが、ただ撫でられただけだと分かったため暫く身を任せていた。

 

 

 

 

目の前の少年があまりにもぎこちなく、そして怯えの心が見えたため自然と少年の頭を撫でていた。

つい子どもの頃に美鈴にしてもらい、安心していた事を思い出し、やってしまったがどうやら成功したらしい

少年は目を少し細め、気持ち良さそうにされるがままだ。

 

咲夜[落ち着きましたか?]

 

少年[はいありがとうございます]

 

少年の頭から手を離す。

少々不満げだったようだが、これ以上お嬢様を待たせるわけにもいかない。

 

咲夜[では行きましょうか。お嬢様は部屋でお待ちです。]

 

客室を後にし、お嬢様の部屋に向かう。

時々歩くペースや少年の様子を確認しながら紅い廊下を歩いていく。

 

 

 

 

 

悪い気はしなかった。

人に触れられ、頭を撫でられるのは

余り少年は人との関わりを持とうとはしなかったため人に触れられるのは肉親を除けば初めてだった

 

少年[そういえばお嬢様って、紅い瞳で、翼があったりしますか?]

意識が消える前に見えた誰か、恐らくは人ではないだろう。

 

咲夜[そうですね、間違いないかと。この紅魔館の主、レミリア・スカーレットお嬢様ですね。よく分かりましたね?]

 

少年[意識が消える前に見えたんですよ。霞んでよく見えませんでしたけど。

 

咲夜[なるほどそういう事でしたか、っと、着きましたよ。

 

目の前に重々しい扉。

咲夜さんがドア開けた先には、

幼いしかし、美しい少女が椅子に腰掛けていた。

 

レミリア[ようこそ紅魔館へ、そして私の部屋へ。]

 

紫がかった青色の髪、リボンが付いた帽子に、

ピンク色のドレス?を着た少女だ。

 

レミリア[私はレミリア・スカーレット。この紅魔館の主にして、吸血鬼。これでも487歳だから貴方より長生きしてるのよ。

 

487!?妖怪でもそこまで生きてるのか。凄いな、

それにしても何故かこの人と同じ空間に居ると落ち着く気がする。気のせいか?

 

少年[助けてくれてありがとうございます。レミリアさん]

 

レミリア[ただの気まぐれのようなものよ。気にしなくてもいいわ。

さて、要件を言うわ。

貴方、ここ紅魔館に住みなさい。]

 

一瞬理解が出来なかった

ここに住めと?この僕のような人間が?

 

レミリア[まぁ拒否権は無いわよ、助けたのは私、ならその命は何に使おうと自由よ。大丈夫よ、悪いようにしないわ。]

 

どうやら無駄のようだ。レミリアさんからは何か逆らえないオーラがある。

 

レミリア[そういえば、名前を聞いていなかったわね]

 

名前、本来の名前は覚えていないし、呼び名は忌み名のため使いたくない。

 

少年[名前は…無いです]

 

レミリアは少し考えるふうに、

レミリア[名前が無いの?しかし、住むのなら名前がないと不便ね。]

暫しの間唸っていると、

レミリア[なら、宵闇 志貴《よいやみ しき》ね。そう名乗りなさい。]

 

志貴[宵闇 志貴]

不思議としっくりきた。

名をもらっただけなのにとても気分がいい

 

レミリア[じゃあ志貴、貴方の扱いは私の所有物、要は私の部下ね。咲夜と似たようなものよ。後貴方の紹介用に食事会を用意してるわ、まあ先ずはお風呂に入ってからね。]

 

言われて気づく、服は違うようなので綺麗だが、髪や傷口の血はついたままだ。

 

レミリア[じゃあ咲夜、志貴をお風呂に連れて行ってあげなさい。]

 

咲夜[はい分かりました。では志貴さん行きましょうか。]

 

こうして、レミリアさんの部屋を後にし、風呂場へ向かう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今更ながら主人公の設定です

 

宵闇 志貴 8歳

 

能力ありとあらゆるものを生成する程度の能力

 

人間友好度 極抵

 

危険度 現状抵

 

容姿 白髪のショートヘアで紅い瞳

顔は童顔でかつ女顔ではあるが男

 

性格 優しく、ビビりかなりの人嫌い

 

 

という感じです

 

 

 

 

 

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