緋鳥物語   作:蟲鳥獣

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第9話

「はっはっはっ」

 

「ふっふっふっ」

 

 ・・・何コレ?

 いや、マジでなんだ。この状況は・・・

 緋色の原野から、戻ってきたら、■■とオランウータン(首飾り着用)が酒を飲んでは、笑いあい語りあっていた。

 うん、オランウータンは悪名高き『ブライト博士』に違いない(確定&決定)

 異論は認めない。

 

 さて、どうするべきか。

 あの1人と1匹?は、まだこちらに気がついていない様子だ。ってそれは、まだ姿を見えるようにしていないので、それは当り前か・・・。

 

「それで、SCP-444-JPはどうだったんだい?」

 

 姿オランウータンの癖に、流暢に日本語しゃべっていて笑えるんですけど。

 

「Euclid認定でもよさげですね。SCP-444-JP-02の方が、表に出ていた場合に限りって、話になりますがね」

 

 どうやら俺の事を話しあっているらしい。

 まぁ原作と言ってもいいのか分からないが、原作?的には、クラスなんて存在しないSCIPだった訳ですが・・・

 

「ふむ・・・本部への報告はどうするかね」

 

 ブライト博士、その考える人のポーズするの辞めてもらえません。なんか面白いんで

 

「むっ、誰かに馬鹿にされた気がするぞ」

 

「・・・あ~、多分気のせいでしょう」目を逸らす

 

 うわっ、ブライト博士鋭くない?

 んでもって、これは俺が、戻ってきている事に■■は、気がついているな。

 

「はぁ、この地に居るSCIPの保護が面倒だな。まぁお陰で、好き放題できる訳なんだが」

 

「・・・はぁ、玄関を開くんじゃなかった」ボソッ

 

 ■■は頭が痛そうに眉間を抑えた。

 どうやら■■が、ブライト博士を招き入れてしまったらしい。

 ここがこれから、どれだけ悲惨な事になるのか・・・全くもって想像できないな。

 いやだって、ブライトの記事ってそんなに読んでないからさ。それに実物に出会うのは、これが初めてな訳だしさ。あの短い会話だけでも、すでに何個かのSCIPが、ぶっ壊れていそうだな・・・

 まぁまだ顔を見せていないので、そろそろブライトと対面するとしよう。

 あー、なんかやだなぁ。したくないなぁー。はぁ

 

「よっと、戻ったぜ」

 

 ■■は俺が実体化すると、超人的な反応速度で、拳銃を引き抜き銃口を向けてくる。

 そしてブライト博士は、何かの拳法の構えを取った・・・その瞬間、俺の生存本能とも言うべきモノが、俺に殺気を出して、構えろと警告を出した。

 ■■の方は見ても何の感情も湧く事は無かったが、ブライト博士の方はヤバイと感じている。 

 これは一体、何なんだ・・・?

 


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