緋鳥物語   作:蟲鳥獣

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第13話

 ・・・一人になったんですけど、どうすればいいと思いますかね。

 ■■もブライトもSCIPも皆、俺を置いて先に行ったから、つまり取り残されました。

 とりあえずブラブラと、移動してみればいいか?とするなら、どこに行こうかな?

 この壁に埋め込まれている地図を見る限り、ここから一番近いSCIP収容所は、『SCP-060-JP』のようだな。

 

 よし、行くとして、まずは事前情報だな。

 ここにまだ存在するだろうという、SCIPとしては挙げられていなかったが、このSCIPは残って居るのだろうか?

 この報告書を見る限りは、透明人間ってやつだな。

 もしかしたら、俺と同じ精神世界の住民で、俺が他者の感覚を改変するなら、さしずめこのSCIPは、自身の情報を改変するのだろう。

 レベルをつけるなら、低すぎて自力で改変することができない。

 だからこそ、報告書のようになっている。いや、もしかしたら、そんな事ができると、知らないだけなのかもしれないな。

 

 んで、到着したわけだが、な~んにもないわ。

 扉をすり抜けて見たが、ただ施設の外が、広がってるだけだ。

 面白みのない、結果だな。

 まぁ、ウダウダ言っても仕方がないので、とっとと次に行くとしよう。

 

 えっと次に近いのが、『SCP-101-JP』だな。

 このSCPは、ここに残っている確率が高いらしい。

 報告書を読む限りは、木だもんな。確かに残っている確率は、高そうだ。

 子ども?果実?の方は、移動させられてるんだろうけどな。

 

 おっと、通り過ぎるところだった。

 移動速度が速すぎるのは、考えものだな。

 

 んで、さっきみたいにすり抜けると、存在しているな。

 元気に収容部屋で、わっさわっさと揺れている。

 ・・・こいつには興味がないから、博士どもに任せるとしよう。

 話し相手にはならないだろうからな、近づいても面白みがないって奴だ。

 

 そんじゃ次だ。

 次に近いのは、『SCP-515-JP』の収容場所だな。

 徒歩でだいたい10分はかかる距離だが、俺なら1分とかからずに到着した。

 到着できるではなく、もうすでに到着している。

 さーて、すり抜けまして、おっどうやら移動させれていないみたいだ。

 この報告書を読む限りは、こういう奴らこそ簡単に移動させられると思ったんだが、なんで移動させていないんだろうか?

 

 ちなみに今さらになるが、さっきから俺の呼んでいる報告書は、実際には存在しない。

 能力を応用して、生み出した俺専用の報告書だ。まぁ能力に暴露させれば、誰でも見て読むことはできるけどな。

 

 んじゃま、さっそく接触するとしようか。

 文字や血液といった媒介がなくても、俺の世界へと引き込めるようになった事に気が付くのは、いまから数十分後であり、その数十分間の間にどうやって接触すればいいのかと、考え続けていたのは内緒話だ。

 




http://scp-jp.wikidot.com/scp-060-jp
『SCP-060-JP 【不在の人】』

http://scp-jp.wikidot.com/scp-101-jp
『SCP-101-JP 【Peach tree(桃の木)】』

http://scp-jp.wikidot.com/scp-515-jp
『SCP-515-JP 【軍用犬の駒】』
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