緋鳥物語   作:蟲鳥獣

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第3話

 静寂が空間を支配して数時間

 白衣の男は俺を睨み続けて、俺はのんきにこの空気をどうしようと考えていた。

 そしてそんな状況の終わりは、白衣の男の言葉から始まった。

 

「話せたのか、SCP-444-JP」

 

 やはり俺はSCP-444-JPなのか、知りたくもあったけど、知りたくなかったな。

 

「さぁ、どうだろう」

 

 ちょっとはぐらかしてみる。

 ちなみに俺は日本語で話している。

 

「・・・なぜ、あんな事をする」

 

「あの惨状か?なら知らんな」

 

 うん、知らない。おそらく、寝ぼけと空腹が引き起こした只の事故です。多分

 こういうのって確か、夢遊病って言うんだったか?

 

「何故だ」

 

「寝てたもんで、今さっき起きた」

 

「・・・そうか」

 

「そうだ。こういうのを夢遊病とか、言うのでは?」

 

 俺がそこまで言うと、白衣の男はパソコンの前へ移動し、椅子に座った。

 

 カタカタカタカタ

 

 そしてパソコンに、今の会話内容を入力している。

 なお、この間の寸分違わず、俺の眉間ど真ん中に向けて銃口を向けているのだが、財団の博士は皆、狂ってるとか言われているが、こいつもかよ。

 

「続き行くぞ」

 

「いつでもどうぞ」

 

 俺は肩羽を上に持ち上げ、肩羽を胸の前へ、お辞儀をした。

 

「なぜ寝ていたんだ」

 

「空腹が凄くてな、寝てないとしんどかったもんで、まぁ、熊の冬眠みたいなものさ。あぁそれと今、腹は膨れているから、当分は寝るつもりはない」

 

 嘘は言っていない。間違ってもいないだろう、今は満腹なので当分は、眠らなくても大丈夫な筈だろう、寝ればまた夢遊病状態(仮定)になるだろうからね。

 

「そうか、それは一先ずの安心か?」

 

「さて、それはあんたらが決める事だ」

 

 白衣の男は少し考えるようにして、パソコンへ入力をした。

 

「・・・ふぅ、さてこれからどうするか」

 

 白衣の男は、頭が痛そうに眉間をおさている。

 そんなこと呟かれても、何とも言えないのですがそれは・・・

 

「んん?ソレはなんだ」

 

 白衣の男を観察していたら、その後ろに突然虚空から、出現してきたものが見えた。

 

「・・・何故、これがここに」

 

 それはコーヒーの入ったカップだった。

 しかも湯気が発生しているので、おそらく出来たてのホカホカコーヒーだ。

 コーヒーはあまり飲んでいなかったので、詳しくは分からないが、出現したコーヒーは、高級な代物だと直感できる。

 

「良い匂いだな」

 

 白衣の男は、出現したカップを持ちあげて匂いを嗅いでいた。

 そして一口飲んだ。

 

「美味い、しかしなんだ?何かがおかしいな」

 

 俺は理解した。あのコーヒーとカップは俺と同じで違うものなんだと言う事に・・・。

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