静寂が空間を支配して数時間
白衣の男は俺を睨み続けて、俺はのんきにこの空気をどうしようと考えていた。
そしてそんな状況の終わりは、白衣の男の言葉から始まった。
「話せたのか、SCP-444-JP」
やはり俺はSCP-444-JPなのか、知りたくもあったけど、知りたくなかったな。
「さぁ、どうだろう」
ちょっとはぐらかしてみる。
ちなみに俺は日本語で話している。
「・・・なぜ、あんな事をする」
「あの惨状か?なら知らんな」
うん、知らない。おそらく、寝ぼけと空腹が引き起こした只の事故です。多分
こういうのって確か、夢遊病って言うんだったか?
「何故だ」
「寝てたもんで、今さっき起きた」
「・・・そうか」
「そうだ。こういうのを夢遊病とか、言うのでは?」
俺がそこまで言うと、白衣の男はパソコンの前へ移動し、椅子に座った。
カタカタカタカタ
そしてパソコンに、今の会話内容を入力している。
なお、この間の寸分違わず、俺の眉間ど真ん中に向けて銃口を向けているのだが、財団の博士は皆、狂ってるとか言われているが、こいつもかよ。
「続き行くぞ」
「いつでもどうぞ」
俺は肩羽を上に持ち上げ、肩羽を胸の前へ、お辞儀をした。
「なぜ寝ていたんだ」
「空腹が凄くてな、寝てないとしんどかったもんで、まぁ、熊の冬眠みたいなものさ。あぁそれと今、腹は膨れているから、当分は寝るつもりはない」
嘘は言っていない。間違ってもいないだろう、今は満腹なので当分は、眠らなくても大丈夫な筈だろう、寝ればまた夢遊病状態(仮定)になるだろうからね。
「そうか、それは一先ずの安心か?」
「さて、それはあんたらが決める事だ」
白衣の男は少し考えるようにして、パソコンへ入力をした。
「・・・ふぅ、さてこれからどうするか」
白衣の男は、頭が痛そうに眉間をおさている。
そんなこと呟かれても、何とも言えないのですがそれは・・・
「んん?ソレはなんだ」
白衣の男を観察していたら、その後ろに突然虚空から、出現してきたものが見えた。
「・・・何故、これがここに」
それはコーヒーの入ったカップだった。
しかも湯気が発生しているので、おそらく出来たてのホカホカコーヒーだ。
コーヒーはあまり飲んでいなかったので、詳しくは分からないが、出現したコーヒーは、高級な代物だと直感できる。
「良い匂いだな」
白衣の男は、出現したカップを持ちあげて匂いを嗅いでいた。
そして一口飲んだ。
「美味い、しかしなんだ?何かがおかしいな」
俺は理解した。あのコーヒーとカップは俺と同じで違うものなんだと言う事に・・・。