緋鳥物語   作:蟲鳥獣

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第5話

 大体60m程だろうか?

 地面の中を飛ぶと、そこには人間が居た。

 地面の中にだ。

 

「・・・暗いよぉ、怖いよぉ、皆さんどこに行ったんですかぁ」

 

 どうしよ、多分目の前のコイツSCPだよなぁ。

 

「あぁ・・・」

 

 えーっと、肉体の方は無理だな。

 そもそも俺に実体ないし・・・よし、精神を肉体から切り離して連れていくか!

 そうと決まれば、早速・・・

 

「えっ?・・・誰、何、なn、くぁwせdrftgyふじこlp」

 

 よぉし、切り離し成功っと、後は掴んで急降下!

 

「みぎゃぁ

 

 ドサッ

 

「うぉっ、びっくりした」

 

 SCPと思われる男を連れて戻ると、■■は追加でコーヒーを嗜んでいた。

 部屋中に良い香りが漂っている。

 

「なんだ、こいつは」

 

「しらね、地中で1人寂しそうに蹲っていたから連れて来ただけだ。肉体の方は無理だから、精神だけを分離させてな。今からこいつは俺の世界の住民って訳だ」

 

 ケタケタと俺は笑いながら、■■にそう言った。

 

「そうか、地中にいたか・・・なんだったか、聞いたSCIPにあったな」

 

 SCIP?なんじゃそら、SCPオブジェクトの別称か何かかな?

 そんなのあったのか、知らんかったわ。

 

「・・・多分、コレだなSCP-097-JP。ワンダーテインメント博士シリーズだな」

 

 あっ本当だ。右腕にそう刺青が、彫られてる。

 

「あなたが神ですか」

 

 うわっ、なんだこいつ、助けなきゃ良かった。

 

「とりあえず、消えとけ」

 

 SCP-097-JP、ボッシュートです。

 

 ガコン

 

 そんな音と共に地面が、パカッと開いた。

 

「へっ?・・・うぉぁぁ・・・」

 

 そしてそのままSCP-097-JPは、穴の底へと落っこちていった。

 あの先には緋色の原野が広がっている。

 

「あっ、・・・大丈夫なのか、今のは・・」

 

「大丈夫なんじゃない?」

 

 ■■が目の前のコントを見て頭痛そうに眉間を指で押さえている。

 俺はそんな博士の言葉に、適当に返答しておいた。

 

「あんな事より、これからの事を考えろよ」

 

「そうは言われてもだな・・・はぁ、頭痛い。戻った時、なんて言えばいいんだ」

 

 ■■は頭に加えて、胃が痛くなったのか、胸を抑え始めた。

 そういや■■、いつのまにか拳銃手放しているな。良いのだろうか?

 

「とりあえず、脱出だな。お前は大丈夫だろうが、予備電源が切れると酸素が薄くなる」

 

 机の上に手放し置いていた拳銃を手に取り、白衣の内側に装備した。

 どうやらもう出発するようだ。

 

「何で上がっていくんだ?」

 

「階段だ、エレベーターは使えないからな」




SCP-097-JP『ミスターずぶずぶ』
 http://scp-jp.wikidot.com/scp-097-jp
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