大体60m程だろうか?
地面の中を飛ぶと、そこには人間が居た。
地面の中にだ。
「・・・暗いよぉ、怖いよぉ、皆さんどこに行ったんですかぁ」
どうしよ、多分目の前のコイツSCPだよなぁ。
「あぁ・・・」
えーっと、肉体の方は無理だな。
そもそも俺に実体ないし・・・よし、精神を肉体から切り離して連れていくか!
そうと決まれば、早速・・・
「えっ?・・・誰、何、なn、くぁwせdrftgyふじこlp」
よぉし、切り離し成功っと、後は掴んで急降下!
「みぎゃぁああああ」
ドサッ
「うぉっ、びっくりした」
SCPと思われる男を連れて戻ると、■■は追加でコーヒーを嗜んでいた。
部屋中に良い香りが漂っている。
「なんだ、こいつは」
「しらね、地中で1人寂しそうに蹲っていたから連れて来ただけだ。肉体の方は無理だから、精神だけを分離させてな。今からこいつは俺の世界の住民って訳だ」
ケタケタと俺は笑いながら、■■にそう言った。
「そうか、地中にいたか・・・なんだったか、聞いたSCIPにあったな」
SCIP?なんじゃそら、SCPオブジェクトの別称か何かかな?
そんなのあったのか、知らんかったわ。
「・・・多分、コレだなSCP-097-JP。ワンダーテインメント博士シリーズだな」
あっ本当だ。右腕にそう刺青が、彫られてる。
「あなたが神ですか」
うわっ、なんだこいつ、助けなきゃ良かった。
「とりあえず、消えとけ」
SCP-097-JP、ボッシュートです。
ガコン
そんな音と共に地面が、パカッと開いた。
「へっ?・・・うぉぁあああああああぁ・・・」
そしてそのままSCP-097-JPは、穴の底へと落っこちていった。
あの先には緋色の原野が広がっている。
「あっ、・・・大丈夫なのか、今のは・・」
「大丈夫なんじゃない?」
■■が目の前のコントを見て頭痛そうに眉間を指で押さえている。
俺はそんな博士の言葉に、適当に返答しておいた。
「あんな事より、これからの事を考えろよ」
「そうは言われてもだな・・・はぁ、頭痛い。戻った時、なんて言えばいいんだ」
■■は頭に加えて、胃が痛くなったのか、胸を抑え始めた。
そういや■■、いつのまにか拳銃手放しているな。良いのだろうか?
「とりあえず、脱出だな。お前は大丈夫だろうが、予備電源が切れると酸素が薄くなる」
机の上に手放し置いていた拳銃を手に取り、白衣の内側に装備した。
どうやらもう出発するようだ。
「何で上がっていくんだ?」
「階段だ、エレベーターは使えないからな」