緋鳥物語   作:蟲鳥獣

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第6話

「はぁはぁ、ここまで上がれば、予備電源切れても大丈夫だろ」

 

 ■■は長い階段を上がってお疲れの様だ。

 ちなみに俺がついていけるように、白衣に少量の血を付着させて貰っている。

 ここまでの間、どれだけのSCPじゃなくて、SCIPが確保、収容、保護されたのかを聞いた。

 海外の方は詳しく知らないそうだが、日本では憶えているだけで、約1600件程のSCIPが、確認されているらしい。

 どういう事かと言えば、最低でもSCP-1600-JPまでのSCIP-JPシリーズは、発見されている状況なのだろうと推測できる。

 おん、■■が少し休むみたいだな。

 

「おう、そうみたいだな。ホレ、スポーツドリンクだ。飲め」

 

「は?」

 

 ゴトッと1500mlサイズのスポーツドリンクを目の前に置いた。もちろんこいつは、俺の能力製なので、飲んでも美味しくてサッパリするだけで、なんの意味なんて無いんだがな。

 ボフンとスポーツドリンクが消えた。

 ■■が消えろとでも考えたんだろう。

 

「遊ぶのは後にしてくれ、ふぅ行くぞ」

 

「へぇーへぇー、面白くないの」

 

「それで結構だ」

 

 数分ほど階段を上り続けて、出口の扉が見える。出口前には死体があり、頭を拳銃で撃って自殺したんだろうと考えられる。電子ロック扉の危機を念入りに破壊してな。

 

「おぅおぅ、外に行く為の扉が壊れてるぜ」

 

「問題無い、これ位ならなんとかなる」

 

 そう言うと、白衣の内からどこに入っていたんだよ、と思わず突っ込まずにはいられない工具箱が取りだされた。

 

「おい待て、どっから取りだしたソレ」

 

「フッ、私の白衣は特別製でな。ぜんまい仕掛け製なんだ、ちゃんと許可貰って使用したさ」

 

「おっおう・・・その工具もか?」

 

「あぁそうだ。持ちだすのに苦労したんだぜ」

 

 カチャカチャっと音を鳴らしながら、パパパッと電子機器を修理している。

 待って、その工具箱、材料も出てくんの?

 それなんて言うチート?ドラえもんにそんな秘密道具あったなぁ・・・

 

「よし」

 

 カシューァ

 

 そんな感じの音を立てながら、扉が開いた。

 扉の先には、人一人として居なかった。

 

「誰も居ないねぇ」

 

「今この場所は放棄されている状況だからな・・・この場所に収容されているSCIPの確認をしとかないとな」

 

「Dクラス職員の方は、いいのか?」

 

「どこに住居地があるのか、俺は知らん」

 

 えぇ地図くらいあるんじゃねぇのか・・・

 

「まぁ見つかった時にどうにかすれば良いだろう、最優先はSCIPの方だ」

 

 ■■はそのまま、ズンズンと先へ進んでいった。

 何かあっても俺はすぐに駆けつける事が出来るし、一旦緋色の原野の様子を見に行ってくるか。

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