「・・・コレは酷い」
■■と別れて、一旦住処とも言える緋色の原野に戻ってきたが、そこでは死屍累々の有様が、広がっていた。
右見て、左見て、人の屍。
よくよく観察して見れば、その全ては皆一様に喰い荒らされている。
頭に始まり、胴体、右腕、左腕、下半身、上半身etc.
どの死体も、何かしらの部分が、喰い荒らされているのだ。
見える辺り一面のアレらは、俺がやった事なんだ、と言う事を見れば、否が応でも理解できる。いや、理解する。・・・が、こんなどうでも良い事は、そこらの隅にでも捨て置いて、この世界に落っことした「
しかしこんな状況を見て、俺がやった事なんだと分かっても、どうでもいいと思えてしまうのは、俺はすでに人では無いのだろう、もしくはサイコパスな一面があった。・・・って何を考えているんだろう、今の優先順位はSCP-097-JPだ。
「・・・うーん、感知できる範囲内には、動いている者は誰一人としていないな」
ここいら近辺に、落っことした筈なんだが、他者をこの世界に自力で入れたのは、SCP-097-JPが初だったから、落ちる地点がズレてしまったか?
「仕方が無い、飛ぶか」
俺は羽を広げて、身体全身を使うように、振り下ろす。
すると身体がフワッと浮かび、緋色の大空へと飛翔した。
考えうる限りでは、SCP-097-JPは気絶か、発狂をしていると思っている。
後は走って、死体の無い遠くまで行っている最中か・・・
そう言えば、この世界なら人は空を飛べた筈だ。とんで離れていっているのかもしれないな。
まぁ、どうにせよ。探し出すだけだ。
数時間程、円を描くように飛び、その範囲を少しずつ広げていくと、動く者の気配を感じ取った。
たぶんSCP-097-JPだろう。
ついでにSCP-097-JP以外に、小さな小動物の様な気配が2つする。
気配の元へと一直線に飛んでいくと、ありえないものを見た。
青い海だ。この景色を見た俺は、世界が浸食されていると感じとった。
そして同時に莫大な不快感を感じたが、その感情を一先ず抑える。
「何が起きているんだ」
海と原野の境目が見えた。
そこは言うなれば、緋色の砂浜や緋色の海岸だろうか?
そんな光景が横に広がっている。
そしてSCP-097-JPも見つけることが出来た。
誰かと何かを話している様子だ。
空から見える範囲では、SCP-097-JPの話し相手は・・・黒色の猫のようだ。
あの黒猫が、あの海の原因だろうか?
一先ずは話しを聞くとしよう、その為に俺は1人と1匹の近くへと舞い降りたのだった。