新隊員:酒場佳子   作:後菊院

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第十話 大規模侵攻③

 

 

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 「抜いたか、あの馬鹿」

 警戒区域内。

 放置されて整備が行き届かず、あちこちが錆びていたりヒビが入っていたりする、今にも崩れそうな立体駐車場——その屋上に、年代物のインディアンバイクが停まっていた。四年前の大規模侵攻時に放置されたにしては整備が行き届きすぎている、というかエンジンがかかっていたままになっている。誰かがここまで乗り付けてきたということは簡単に想像がついた。だが、一体誰がこんな危険地帯にやってきたのだろう? ましてや今は近界民の大群が市街地にまで押し寄せて来ているのだ。こんな時にバイク一台だけで警戒区域内に侵入するなど正気の沙汰では無い。

 バイクが停められている位置から十数歩離れた位置、つまりは柵も錆びてどこかに落ちてしまっている立体駐車場のへりに、黒のライダースーツを身に纏った一人の女が立っていた。レイジか迅、風間隊の誰かがいれば、それが彼女の声が酒場の母親のものと一致していることに気づいただろう。

 彼女は性能の良さそうな双眼鏡を目にあてて遥か彼方を見ている。そちらからは時折銃声や轟音、閃光があがっていた。そこはちょうど、修や酒場たちが戦っている地点。彼女の視界には、ガンベルトを腰に巻いた酒場の姿が映っていた。

「……まあいいか、ここで近界民に殺されるのも困るしね」女はふうとため息をつき、双眼鏡を目から離す。呆れたような、諦めきったような表情をしていた。くるりと後ろを振り向くと、停めていたバイクのシートに乗せていたヘルメットを手に取って被り、バイクに跨がる。

 そしてすぐにエンジン音を上げて立体駐車場を降りていった。

「じゃあ私は、念には念を入れに行こうかな」

 

 

    2

 

 

 酒場の目的はボーダーの情報を盗み出すことにある。

 必要以上にボーダーに貢献する必要はない。目立ち過ぎれば却って怪しまれる。出る杭は打たれる、ではないが、大きすぎる戦闘能力は災いを呼ぶ。だから酒場の母は、酒場に銃の使用を禁止した。

 酒場は密偵だ。この大規模侵攻においても、自分に疑いの目が向く危険を冒してまで仲間を守る必要はない。たとえ千佳が攫われ修が死んでも、酒場の所属する組織には何の損害もないのだから。

 嗚呼——だけど。

 

 みんなと一緒に食べたケーキは、美味しかったな——

 

 銃声はたった一度。

 しかし横から酒場に襲い掛かろうとしたラービットは二体とも眼を撃ち抜かれ、機能を停止する。ガラクタと化したラービットが酒場の横に崩れ落ちた。

「瞬殺かよ……!」

 出水は驚き目を見張る。

「酒場先輩……」

「行け三雲、千佳」

 酒場が言う。彼女の視線はずっとハイレインに注がれていた。

「私がここであいつらを止める。お前たちはただひたすら基地を目指して走れ」

 修は突然様変わりした酒場に驚く。いつものとぼけた感じはなりを潜め、刺すような威圧感を身に纏っていた。

 これが本来の酒場佳子。

 密偵としてボーダーに乗り込んだ戦士の、真の姿。

 あまりの衝撃に声が出せないでいると、「……迅さんと約束してるんだよ」と、酒場はハイレインの方を見据えたまま修に向けて言った。「おまえたちがヤバくなったら助けるってな……まあ、当然のことと言えば当然のことだ。なんせ私は——」

 ——私はおまえたちの先輩だからな。

 ちらりと修を見た酒場の眼を見て、修の硬直は解ける。

 彼女はいつもの酒場だった。

 うまく言葉に表現できないが、彼女はいつもの「酒場先輩」だったのだ。刺すような威圧感を纏っているが、それでも彼女は修のよく知る先輩のままだった。

 彼女は味方だった——あるいは、味方になった。

 それが、修にはわかった。

「……了解!」

 喉の奥からどうにかそれだけ絞り出した修は、千佳を連れて走り出す。「あっ——」千佳は困惑したような目で酒場を見たが、結局は何も話しかけず、修について走って行った。

 ハイレインは「ヒュース」と仲間に呼びかける。「雛鳥が逃げる。追い討ちをかけろ」

「了解しました」

 京介をラービットに任せ、ヒュースは修たちを追うべく走り出す——その瞬間、左足に衝撃を食らってバランスを崩した。転がるように受け身をとった後、左脚のくるぶしを撃ち抜かれていることに気づく。

 酒場から三〇と数メートル離れた位置。

 そこは彼女の間合いだった。

「……!」

「お前たちはここで止める」

 酒場が言う。

「——()()()()

 彼女はぎろりとヒュースを睨んだ。その静かな迫力に圧されて、ヒュースはわずかにのけぞる。

 凄腕の銃使い。

 トリオン体で走る人間の足先を、あれほど離れた位置から正確に射抜く技術を彼女は持っている。特に驚くべきは、彼女はヒュースをほんの一瞬横目で見ただけでそれを行ったということだ。「……なるほど、これは少し厄介だな」

 ハイレインは余裕の笑みを浮かべながら言った。

 ハイレインは酒場に向けて魚の群れを送る。三十を超える魚群を全て撃ち落とすのは、さしもの早撃ちといえど不可能だろうとの目論みだった。実際それは合っていて、酒場は迎撃ではなく回避・離脱を選択する。シールドを出し、ターンで魚を避けながらながら背面撃ち。ハイレインに向けて一発。曲芸のような射撃だったが狙いは正確無比。ハイレインの脳天を撃ち抜くはずだった弾丸は、しかし魚の群れの壁に阻まれた。

「チィ——」

 酒場は舌打ちをするが、ハイレインの攻撃も酒場に届いていない。この銃使いの前では、防御のために少なくない量の弾をつぎこまなければならないのだ。必然として攻撃に回す弾が減る。

 ではラービットやヒュースとの連携によって攻めの手数を増やすか。

 背後から酒場を襲うラービットだが、こちらには出水が対応した。

「メテオラ」——炸裂弾を浴びせてラービットの視覚と聴覚を奪う。酒場は腕を捻って銃口だけを後ろに向けて発砲。ラービットの腕の付け根に弾をねじ込む。両腕が垂れ下がって防御のしようがなくなったラービットはガチリと歯を閉じてコアを守ろうとするが、猛接近した酒場はラービットの顎の下に銃口を突きつけ、引き鉄を引いて眼球を撃ち抜く。瞬く間に廃棄処分予定のラービットが一体増産された。

 ヒュースが破片を飛ばして酒場を狙うが、酒場は飛来する破片をシールドとスコーピオンで防ぐ。流れるような動作で銃を構えてヒュースに反撃。ヒュースは瞬時に盾を作り出すが、酒場を前にしてそれは愚作だった。特に、変化弾を警戒して盾を通常より薄く拡げたのが最悪だった。彼女はヒュースの盾を破壊するべく砲火(ファイア)()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()局点集中三連射撃(スポット・バースト・ショット)は酒場が最も得意とする銃技だった。

「ぐっ……!?」盾を壊され、右肩を撃たれてヒュースがのけぞる。

「エスクード」

 京介が酒場の横に壁を生やした。側面から酒場に迫っていた魚の弾と、足元から寄っていたクラゲの弾がその壁に当たって弾ける。壁は表層から次々にキューブ化し、みるみる薄くなるが、辛うじて全ての攻撃を防ぎ切った。

「とりまる——ありがとう。助かった」

「酒場先輩、銃使えたんすね」

 京介は酒場の隣に降り立って言った。狼狽する酒場。

「あ、ああ。ええとその、これはだな……黙っていて本当に申し訳ないと思っているんだが、その——」

「無理に話さなくても良いですよ。誰でも秘密の一つや二つ抱えてるでしょ」

「……そうか……」

 京介は無表情だったが、酒場はほっと安堵の顔になった。

「ここであいつらを倒す。援護頼むぞとりまる——あときみ……ええと、いでみつ君だったか?」

「出水だ出水。出水公平」出水は再びトリオンキューブを出しながら酒場の間違いを訂正する。「オレにも一枚噛ませろよカウガール。こいつには一発お返ししねーと気が済まねーぜ」

「ん、了解した……。では三人でこいつらを潰そう」

 酒場と京介、そして出水は二人の人型近界民を見据えて武器を構えた。

 

 

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 「……予想以上だな」

 酒場の戦いを見ていて、城戸(きど)は思わず呟いた。

 彼女だけ明らかにレベルが違う。黒トリガーを相手に通常トリガーで互角以上の戦いを演じられる者など、ボーダー内部にも一人いるかどうかだ。ちなみにそのボーダー最強の剣士は現在、基地内部で暴れる黒トリガー使いと交戦している。

 迅には聞いていたが、酒場佳子の実力がこれほどまでに飛び抜けているとは思っていなかった。

「あの密偵、強すぎんか!?」

 鬼怒田(きぬた)が仰天して言う。

 根付(ねつき)は少々心配そうな顔をしていた。「この後身柄を拘束するということですが、はたして無事で済みますかねぇ……?」

「予定は変更しない」と城戸は言った。

「この戦いが終わり次第、彼女の身柄は付近の隊員に拘束させる」

 

 

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 絶え間なく襲ってくる生き物の弾の群れは出水がハウンドで相殺する。回避に意識を注ぐ必要がなくなった酒場は狙いを定めてハイレインに銃撃を見舞った。魚群の隙間を器用に通して腰元に着弾させる。ハイレインも酒場の狙いを外すために動きながら戦っているのだが、あまり速く動きすぎると魚群の盾から抜けてしまうため、満足に立ち回ることができない。

 ヒュースはどうか——彼も彼で苦戦していた。京介と一対一の勝負を繰り広げているのだが、これまでに受けたダメージが大きく、トリオンの漏出で今にも落ちてしまいそうだった。付近にいたラービットはあの銃使いに軒並み破壊され、稼働する二体は金の雛鳥を追うのに使ってしまっている。不利な展開だ。

 加えて、出水がメテオラで辺りの建物を一掃したことで、ハイレインたちにさらなる火力が集中する。

 奈良坂(ならさか)(とおる)が京介と戦っているヒュースの頭を撃ち抜いた。

 本部基地屋上からの狙撃。

「……!」

 ヒュースが落ちる。トリオン体を維持できず、派手な煙をあげた。

『命中。次はもう一人を狙って。出水君と酒場さんに合わせましょう』

 オペレーターの月見(つきみ)(れん)が落ち着いた声で言った。

 ヒュースが落ちて状況は三対一——いや、狙撃手がいる分さらにハイレイン側が悪い。

「ミラ。今どこに繋いでいる?」

 ハイレインは攻撃を避けながら自らの腹心に通信を繋いだ。

「『泥の王(ボルボロス)』を回収して、手筈どおり玄界の砦の前で待機しています」

「敵が思った以上に手強い。このままだと落とされる可能性がある。早めに回収を頼む」

「了解しました」

 ハイレインは敵を見た。

 ミラがワープゲートを開くまであと数秒。

 ワープゲートに入るまで攻撃を凌げば離脱できる。

 ハイレインを包囲し、猛攻を加えて防戦一方にさせていた酒場たちは、彼のすぐ横に空間をつなげる門のようなものが開いたのに気づいた。

 空間の空いた奥に、黒い角の生えた女性の姿が見える。あの女が門を開けたのだろうか。

「逃げる気かよ!?」出水が叫ぶ。

「ここで仕留める——援護頼んだ!」ハイレインとワープゲートの間に一発牽制を撃ち込むと、酒場はぐっと距離を詰める。魚群よりさらに細かい、蜂の形をした弾が酒場を迎え撃とうとするが、出水が誘導弾で半分ほど落とす。それでも抜けてくる蜂の群れが酒場に激突する寸前、京介がエスクードを酒場の足元に展開した。

 生えるエスクードに乗って跳躍する酒場。

 蜂の群れを置き去りにする。

 突然の酒場の軌道変更に対応が遅れるハイレイン。だが彼が慌てることはなかった。「ミラ」「——はい」短く言葉を交わし、酒場の背後にミラのトリガーで小さなワープゲートを開かせる。

「酒場さんの背後にワープゲート!」

 本部基地屋上から戦いの様子を俯瞰していた狙撃手、古寺(こでら)章平(しょうへい)が咄嗟に叫んだ。それは通信によって酒場にも伝わる。

 古寺と奈良坂、そして当真(とうま)(いさみ)が狙撃銃イーグレットの引き鉄を引く。古寺と奈良坂はハイレイン本体を、当真は酒場の背後に空いた小型ワープゲートを狙って撃ち込んだ。

 奈良坂と古寺の弾はハイレインの左足と右腕に、当真の弾は小型ワープゲートを通してミラの下腹部に当たる。

「隊長……!」

「——!」

 脚を撃たれたことでバランスを崩すハイレイン。だが片足でもワープゲートまではあと一歩。退避するのに支障はない。問題はこの一瞬、銃使いの攻撃をどう凌ぐかだったが——

 それはすでに成功している。

「——っ!?」

 ハイレインは身に纏っていたマントを外し、酒場の方向へ投げた。

 マントの裏と四方の裾を魚に咥えさせ、そのまま酒場へ突撃させる。突如として目の前を覆った黒布に銃撃を見舞う酒場——それは一発で払えるが、続けて撃った二発目三発目はマントの影に群れていた魚に当たる。寸前まで標的が見えなかったので、魚群の隙間を狙うことができなかった。酒場の最後の攻撃を凌いだハイレインは、そのままワープゲートに足を踏み入れ——

 

「——()()()()。」

 

 ——そして、斬撃を浴びた。

 

 

    5

 

 

 「命中」

 三輪隊の作戦室、オペレーターのデスクに座っている月見が呟く。

「黒トリガーの人型近界民を撃破。さすがね三輪君」

「……」

 酒場たちのいる位置から三〇〇メートルほど離れた位置に立っていた三輪は、風迅を解除すると再び通常トリガーを起動する。

「俺の功績じゃない。褒めるのはやめてくれ月見さん」

 三輪は感情の無い声で呟いた。

『酒場さん、だったかしら……。彼女、あなたと同じクラスなんですってね』

「……」

『三輪君、ずっとあの子を避けていたって本当なの?』

「……仁礼からですか」

『ええ。この前のちょっとしたオペレーターの集まりでね。「隣同士なのに、酒ちゃんに対応が冷たいんだよなーアイツ」とかなんとか言ってたわよ』

「別に、避けていたわけではありません」

 三輪は通常トリガーに換装して、酒場たちの方へ移動を始める。

「必要以上に馴れ合わないようにしていただけです」

『どういうこと?』

「……すぐにわかります」

 拳銃型トリガーに「鉛弾」を装備しながら三輪は言った。

 

 

    6

 

 

 指揮官がやられ、修が本部基地に無事たどり着いたことで、アフトクラトルの人員はそれぞれ撤退を始めた。迅や遊真と戦っていた人型近界民たちのもとにも、ワープ使いが姿を現して彼らを回収する。

「……?」

 遊真が一か八かの大勝負をかけようと「弾」印(バウンド)を壁に装填した時、相対する老剣士の傍の空間に円い穴が空いた。

「ヴィザ翁、撤退です。こちらへ」

「ほう。雛鳥に逃げられましたかな?」

 ヴィザは遊真を見据えながら言った。

「……はい。隊長が撃破され、金の雛鳥が砦内に逃げ込んだため、金の雛鳥の捕獲はもはや困難になりました。他の場所でも玄界の兵が雛鳥の群れに到達し、ラービットによる捕獲が不可能な状態にあります」

「なるほど、了解しました。ではもう長居は無用ですな」

「……退くの?」

 遊真が訊く。ミラは敵意をあからさまに見せて遊真を睨むが、ヴィザは温厚にうなずき、「そのようです」と答えた。

「名残惜しいが、勝負の続きはまたの機会に預けましょう。玄界の若き勇士よ」

「……」

 ワープゲートの向こう側に消える老人を、遊真は黙って見送る。彼の言葉に嘘はなかった。アフトクラトルはどうやら本当に撤退するらしい。老人の背中とワープ使いの恨むような視線は、閉じるゲートの向こうに消失する。後には何もない、瓦礫の山だけが残っていた。

 空が晴れる。開いていたゲートが閉じていく。

 遊真はふうとため息をついた。少なくとも今日のところは、アフトクラトルは兵を退くようだ。戦闘終了。遊真は壁に描いた印を消した。

『オサムとチカは無事、基地の内部に着いた。一応は安全な状態に入っただろう』レプリカの子機が言う。本体は先ほど修たちのもとに増援として向かっていたのだ。

『この後はどうする? 本部に向かうか、玉狛に行くか』

「うーん、本部に向かうかな。オサムたちに合流しよう」

「おっと、まだトリガー解除はしないでいてくれよ」

 そう言いながらやってきたのは迅。彼と戦っていたあの狙撃兵もまた、ワープ使いに回収されたのだろうか。

「迅さん……どういうこと? 残ったトリオン兵を片付けるとか?」

「いやいや、それはもう大丈夫。嵐山さんとか緑川とかに任せておいて問題ないよ。アフトクラトル側だって残存兵力はできるだけ回収しようとするだろうし」

 迅は勿体つけるように言う。いまひとつ要領を得ない彼の態度から真意を察したのはレプリカだった。

『酒場を拘束するということか』

 迅は仮面のような微笑の表情を貼り付けたまま「御名答」と呟く。

「正面から戦うの? それより不意打ちとか、騙して拘禁とかの方がいいでしょ」

「ああ、そのつもりだったんだけど——多分、少し面倒なことになる」

 

 




 影薄きエリート:ヒュース
 原作では迅と戦ったせいで噛ませ犬っぽくなっていたが、今作ではハイレインの横にくっついて戦っていたらボコられた挙句狙撃で死ぬというあまりにもあんまりな扱いを受けた若きエリート。さながら世界史上におけるカナダのような影の薄さ。序盤からオリ主と戦って傷を負っていたのが響いたか。負けるなエリート、頑張れエリート。玉狛に入ってしばらくはお前も密偵じゃないかと疑われそうだぞエリート。

 お手頃サンドバック:ハイレイン
 産んでも産んでも酒場と出水に生き物を撃ち落とされ続けた悲しきビッグファザー。突然マントを脱ぎ捨てて酒場を驚かすあたり原作よりエンターテイナーっぽさが増している。酒場(ガンマンモード)の相手としてはヴィザとエネドラも候補にあったが、エネドラは相性最悪なのと南西部から遠い場所にいるのを理由に断念、ヴィザと戦ったらオリ主補正をガン載せしてもきっと無傷では済まないことを理由に断念。結果的にワクワク動物野郎が本作のやられ役となった。合掌。

 隠れSっ娘:ミラ嬢
 「釘っぽいやつ」を最後まで出せず、酒場がやたらラービットを撃ち殺しまくったために基地屋上にラービットを送りつけることもできないまま、空中の目立つとこに開けちゃったワープゲート越しに当真に狙撃されて足をもがれた不完全燃焼系サディスティックワープ女。ボーダー隊員は多分「支援役のワープ使い」とかいう印象で彼女を見ており、玄界ではそんなに悪い評判が立たなそうな気がする。

 空気ーマン:エネドラ
 とうとうワンシーンも描写されることのなかったワートリ三大萌えキャラの一角。気体化ってそういう意味だったの? レイジさんの「風間が緊急脱出……?」もばっさりカットしたためこの話だけ読むと本当にいたのかどうかわからない。遊真や修の視点だとこうなるんだね。それでもきっちり本部は襲っていて、連絡通路を使えなくしたりオペレーターを虐殺したりした。酒場が被害を抑えられなかった唯一の場所。

 呼ばれて駆けつけるマン:ランバネイン
 上司の兄貴に言われて戦場をあっちこっち飛び回った便利な狙撃兵。おそらく敵味方合わせて誰よりも長い距離を移動している。お疲れ様です。描写が終わった後は迅と戦い、間合いをとってうまく引きつけ続けた。

 相変わらずの達人:ヴィザ
 小南だけでなく酒場が戦闘に加わっても全く崩れることのなかった達人。やっぱりこの人は格が違う。星の杖使ってレイジを斬ったあたりの描写はバッサリカットされているが、原作とは違って小南もいた分、激しい戦いになっていたと予想される。でも星の杖だから相手の人数とか関係ないかもしれない。

 腹を蹴る:サカバ母
 ミラ嬢の代わりにドS成分を供給することになった本作最恐の女。初登場でいきなりキレッキレのドメスティックバイオレンスを見せつけてレイジと迅の正気度を削った上、本作のお気に入り登録者数を二、三消し飛ばした。やばい。酒場とは血の繋がりがないが、一応は母親代わりの存在。勉強嫌いの酒場がどうにか日本語を読めるのは彼女のおかげ。
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