黒の叡智を宿す魔神と運命を超克する者たち 凍結中   作:戦魔王ゼロ

4 / 5
後編です。


神刃之草薙

「グレモリー、余計なことしてくれたな」

 

「私は悪く無いわ!!出素戸炉井高校の奴らがうちの生徒に!!」

 

「その襲われそうになった生徒の話では、出素戸炉井高校に通う兄弟達が自分を送りに来ただけそうだ・・・・ただ、大人数での付き添いは恥ずかしいから止めて欲しいと話していたところをお前さんが勘違いして乱闘騒ぎになり掛けた。いくら、理事長の妹でもやっていいことと悪いことがあるぞ」

 

イッセーに呼び出された零夜が学園に着いた頃には、事態は収束していた。

 

だが、警察が来たということもあり、大騒ぎになっていたため、その対処に織斑千冬を中心とした生活指導の先生と出素戸炉井高校側の教師である坂田銀時、塩田渚等が追われていたため、騒ぎを大きくした生徒・・・リアス・グレモリーに対する説教を生徒指導室でやることとなった。

 

「お前は、あの学校の生徒と違う。下手をすれば、死人が出てもおかしくなかったぞ」

 

「加減はしたわよ!第一、私は女よ・・・非力な私が男と対峙するには魔力で強化・・・」

 

「魔力で強化って・・・自分の正体を隠すの下手だな・・・それでも上級悪魔か?」

 

「何で、貴方が・・・まさか、ここ最近のはぐれ悪魔は!?」

 

「嗚呼、俺が討伐している。自称、有能な管理者さん?」

 

そう嫌な笑みを浮かべた零夜の表情にリアスは悔しそうな表情で睨みつける

 

「お兄様が、黙ってないわよ。貴方が私達を嗅ぎまわっていたスパイだって報告すれば・・・」

 

「言っておくがサーゼクス・ルシファーは俺のことを知っているし、今回の件は重く受け止めている・・・」

 

そう言って、いくつかの資料を渡す。

 

「・・・嘘よ。何で、お兄様・・・」

 

その見渡したリアスは表情が暗くなっている。

 

彼女に言い渡された処分は一ヶ月の停学、駒王町の管理者権限の剥奪、そして・・・

 

「次期当主からお前を外す・・・それにより、今回の婚約は無かったことにするだとよ・・・良かったな、嫌な奴と結婚しなくて・・・だが、これでお前は貴族として色々と失った訳だ」

 

「貴方があること無いことを、吹き込んで・・・」

 

「そんな訳ねえだろ・・・俺は有りのままを報告したまでだ。貴族に生まれたからには責任を果たせ。それが嫌なら、俺みたいに実家との縁を切って、その権利を別の者に移譲するべきだったんだよ」

 

そう言って、零夜は、紙の束を纏めて置く

 

「反省文書いたら、帰っていいぞ。あと、しばらくは悪魔としての活動も禁止、これは眷属も含むぞ・・・それと、不要不急の外出は停学の間は禁止にする・・・しばらく、頭を冷やせ」

 

リアスに告げて、生徒指導室を後にした。

 

その後、しばらく、リアスは顔を伏せて泣き続けた。

 

 

 

零夜がリアスに処分を告げてから数時間が経った。

 

 

BAR【黒狗】

 

駒王町から少し離れた町にあるBARでお酒の種類の量、お酒に合う料理の豊富さ、そして、稀に現れては美貌と声でお客を魅力しているバー専属の歌手がいることから有名で、著名人も多く足を運ぶことがある。

 

 

「まさか、仕事終わりに、この面子で飲み会とは思いませんでしたよ」

 

そう言って、自身の好みであるカルアミルクを飲む零夜

 

「貴様は相変わらず、甘い酒しか飲めないのか?」

 

「そうだよ、レイくん!ちーちゃんみたいに大きいジョッキーでビールをガンガンと・・・・いててぇ!!ちーちゃん、アイアンクロォは止めて!!」

 

冷えたジョッキーに入ったビールを飲みながら、自身のことを、馬鹿にした親友にアイアンクローをかます織斑千冬とアイアンクローされている篠ノ之束

 

「はっはは・・・凄い、アイアンクローだ。あと、銀時先生、いいい加減にしないと糖尿病で、本当に死ぬよ」

 

「うるせえよ。今日は休みだったのに強制的に出勤させられたんだぞ・・・好きな物くらい普通に食わせろや」

 

 

親友同士の馴れ合いを微笑みながら見守る出素戸炉井高校の教員の潮田渚と渚に咎められても休日出勤させられた恨みを宇治金時丼という食った瞬間に太りそうな高カロリーかつ甘ったるい丼を物凄い早いペースでかけこむ坂田銀時

 

 

今日の騒動で対応にあたった零夜、千冬、渚、銀時は、今回の騒動のストレスを発散するために、看護教諭兼駒王大学に名誉教授として在籍している篠ノ之束を誘って、このBAR【黒狗】で飲んでいた。

 

 

「士郎は自分の店の営業で行けないし、のび太は自分の研究で忙しいの一点張りだったな・・・そう言えば、何処まで行っているんだ、のび太の研究?」

 

いつも集まるメンバーには、あと数人いるが、その中でも付き合いが長い衛宮士郎と野比のび太は仕事等で来ることは無かった。

 

ふと、のび太の研究の進捗が気になった零夜は、自身のゼミでのび太の面倒を見ている束に聞いてみた。

 

「私が見た限り、半々かな。まぁ、のびくんのお蔭で、男でもISが動かせるようになったけど・・・」

 

「まぁ、のび太の研究は、俺もお世話になってるし、研究者の一人として、俺も見てみたい・・・のび太と、その友達・・・ドラえもんの再会を・・・」

 

「そうだね。僕の場合は、先生が未来に向けて言葉やノートを残してくれたけど、のび太くんの場合は・・・」

 

「三大勢力の一角、悪魔によって拉致されたのび太を救うためにドラえもんは・・・本人がいない所でする話じゃねえな」

 

 

野比のび太

 

勉強も運動もダメダメだった少年は、学校でもバカにされて孤独だった。

 

その孤独を救ったのが、22世紀の未来から来た猫型ロボットのドラえもんだった。

 

ドラえもんはのび太を手助けするために様々なひみつ道具を使って、手助けした。

 

ドラえもんが出すひみつ道具は、現代でも再現が不可能な様々な現象を引き起こすことがあった。

 

だからこそ、悲劇は起きた。

 

ドラえもんのひみつ道具を知ったとある悪魔の一派がのび太を拉致し、そののび太の目の前でドラえもんを殺したのだ。

 

のび太は絶望し、そして・・・復讐に囚われた。

 

その復讐心によって、のび太に秘められた神器が覚醒する。

 

その名は・・・

 

魔銃創造(デットリー・ガンスミス)・・・様々な効果を持つ銃火器を創り出す創造系神器で、新しく発見されたものだ。のび太の射撃能力の異常な高さが相まって、覚醒時に、その場にいた悪魔を全員皆殺しにしたらしい」

 

友を殺した悪魔への憎しみ、友を殺させてしまった自分への怒り、その全てが頂点に達したことで、彼は変わった。

 

色々と駄目だったけど誰かを想いやれる優しさは消え、ただひたすら、友を殺した悪魔への復讐だけ動く殺戮者と化した。

 

両親は、もう居ない。悪魔によって目の前で殺された。

 

 

僕は、僕が弱かったから、パパとママは、そして、ドラえもんが死んだ。

 

【殺せ、壊せ・・・お前の全てを奪った者たちから、全て奪い尽くし、滅ぼせ・・・】

 

「あの時、のび太の頭に流れ込んだ呪詛は魔銃創造(デッドリー・ガンスミス)による精神汚染だ。宿した者たちは、これにより戦場を歩き回る狂戦士と化す。しかも、覚醒の仕方は自身が最も大切にしているものの喪失・・・タチが悪い」

 

「まぁ、結局、アジュカくんの行動とレイくんの悪知恵でノビくんは自分を取り戻したんだよね」

 

詳しくは言えないが、のび太は、アジュカの行動と零夜の助言により、自身を取り戻した。

 

だが、彼が殺した命は消えない。彼が失ったドラえもんは戻ってこない。

 

 

だからこそ、彼は望んだ。自分が殺した命に対する贖罪と、自身の友を復活させるための技術、そして、それを研究する時間を望んだ。

 

「アジュカ・ベルゼブブの兵士(ポーン)に転生後、束の研究室がある駒王学園大学部に特別研究員として赴任・・・以降は、束のパワードスーツ、ISの研究を手伝いながら人型ロボット、そして、表沙汰にならないがタイムマシンの研究も進めている」

 

「そう言えば、アジュカ・ベルゼブブも自身が生んだ悪魔の駒(イーヴィル・ピース)が引き金となったはぐれ悪魔の問題を解決するために、悪魔から元の種族に戻す研究を進めているらしよ!あと、のび君のタイムマシンの研究の成果によって、転生してから短い期間だったら、元の種族に戻せるぐらいまで実験が成功しているらしいね」

 

「嗚呼。タイムふろしきの理論を応用したって言っていたな・・・流石に、俺も乾いた笑いしか出なかった・・・」

 

そう言って、零夜はカルアミルクを一気に飲み干すと・・・

 

「鳶雄、おかわり!あと、今の話はオフレコで頼むぜ」

 

「えぇ。今の話は神の子を見張る者(グレゴリ)のエージェントとしては聞かなかったことにします」

 

そう言って、バーテンダーの青年・・・神滅具(ロンギヌス)黒刃の狗神(ケイオス・リュカオン)】の宿主にして、自身と同じ超克者の一人である【神の子を見張る者(グレゴリ)】のエージェントの幾瀬鳶雄は苦笑しながら、カルアミルクのおかわりを零夜に差し出すのだった。

 

 

零夜達が、バーで飲んでいる頃・・・

 

 

「終わったわ・・・私。何が行けなかったの?」 

 

学校から謹慎処分、実家から次期当主から外されたリアス・グレモリーは、家に帰った後、一人で部屋に籠もっていた。

 

 

自身の輝かしい未来は、いけ好かない先生と、自分たちに歯向かってきた不良達(リアス本人は、そう思っている)によって奪われた。

 

傍から見れば自業自得なのだが、自身の家や隠しきれない才能があるという傲慢な思考の積み重ねのせいで、冷静な判断が出来なくなっていた。

 

 

「どうしたら、良いのかしら・・・今後は・・・」

 

 

そう言って、疲れた果てたリアスは眼をつむって眠ろうとした時だった。

 

 

突然、彼女の身体が光始めた。

 

「!!、これは、転移の光!!誰かが呼んでるの!?」

 

その後、光がリアスの部屋を包み込んで消えた後、彼女の姿は無かった。

 

それ以降、リアスは消息が分からなくなった。

 

警察側も、悪魔側も誘拐を含めて捜査するのだったが、彼女の行方が分からなかった。

 

 

それもそうだろう。何故なら、彼女は・・・・

 

「まさか、あいつがそっちの世界に飛ばされるとはな・・・異世界転移・・・しかも空間の異常によって起きた事故だったか。それで、今はどうしてる?」

 

【吹っ切れてるみたい。まぁ、新しく目標ができたから、それに向けてみんなで頑張っているのかな?】

 

「そうか。それにしても彼女の弟子になるとは思わなかった」

 

【倒れていた所を発見し、保護したのが、彼女だからね・・・】

 

「そうか。それで、レオ?お前、いつ帰って来る予定だ?」

 

【今は、サトシとゴウと一緒に色々な地方を回っているからね・・・今度の休み、みんなと一緒に帰って来るよ、父さん!】

 

「みんなと?まさか、スーパーマサラ人であるサトシ君も?」

 

【うん。リアスさんの師匠であるシロナさん、ガラルのダンテさん、キバナさんたちが保護者としてみんなで、そっちに戻るよ!】

 

「マジか・・・周防先生、弦巻さん、京菱さん、各関係者に言っておかないと・・・特にポケモンは目立つからな・・・」

 

そう言って、ポケモン世界にポケモン留学している義理の息子であり、神滅具(ロンギヌス)魔獣創造(アナイアナレーション・メーカー)】の宿主にして、ポケモントレーナーの荒神レオナルドの発言に頭を悩ませるのだった。

 

 




リアス、なんやかんやあってポケモントレーナーになる!

ちなみに、レオナルドは前作では零夜の義弟でしたが、今作では零夜の息子となり、ポケモン世界で最強のポケモントレーナーとなるべくスーパーマサラ人のサトシ、そして、ゴウと共にポケモン世界を旅しています。

あと、この作品は色々な作品の人物が登場する多重クロスオーバー作品です。

のび太の強さは完全に劇場版ののび太の力を、100倍に引き上げた上で、一度闇落ちさせています。

そのため、のび太らしくないのび太となっているかもしれません。

今の所はドラえもんでは、のび太以外の人物は出す予定は有りませんが、作品の進行によっては、もしかしたら、出てくるかもしれません。

次回から、原作に入ります。また、色々と新要素を絡ませるつもりです。お楽しみに!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。