本編を読む・読まないの判断、また読んでいる途中の参考資料にでもしていただければと思います。
2021年1月、参考資料を加えました。半藤一利さんのご冥福をお祈りいたします。
<本作オリジナルの登場人物>
来栖 直(くるす なお)
生年月日:昭和3年1928年3月24日
登場話 :一章~
御刀 :義元左文字(宗三左文字とも)
流派 :北辰一刀流(ほくしんいっとうりゅう)
主人公。東京生まれ東京育ちだが、父と母の実家は新潟県長岡市になる。父は元陸軍軍人、兄は現役陸軍軍人、母方の祖母は元刀使という家庭で育つ。主人公らしく元気で素直、そして強い。12歳で刀使に選ばれ、その後、日本中から優秀な刀使を選抜した組織「護国刀使」に入隊する。少し人とは違った視点、自分の物差しを持っている。戦争で過酷な体験を重ねることになるが、それを自分なりに克服し、成長していく。
身長はだんだん伸びて、護国刀使の中では3番目に高くなる。髪型は高めの位置にまとめたポニーテール。
モチーフは可奈美。素直が来るから来栖直。
沢 泉美(さわ いずみ)
生年月日:昭和3年1928年1月
登場話 :一章~
御刀 :蛍丸
流派 :鏡心明智流(きょうしんみょうちりゅう)
護国刀使では直と同期で同部屋、刀使に選ばれたのも同じタイミング。
直とは違い現実的かつ常識的な考えの持ち主のしっかり者。家族と上手く行っていなかったが、それが改善されて剣の腕も上がる。直とは最初から最後まで良き友、良きパートナーという関係。身長は護国刀使の標準程度、髪は腰までのロング。
胸の成長が控え目な人をモチーフにしようかと思ったものの、あれほどの危うさはさすがに無い。
ついでに御刀はとじともの変態と一緒だが、大型の御刀を持たせたかっただけで泉美は変態では無い。
四条 吉乃(しじょう よしの)
生年月日 :昭和2年1927年4月4日
登場話 :一章~
御刀 :童子切
流派 :京八流(けいはちりゅう)
直、泉美と共に刀使となった姉妹の姉、京都出身。剣術は姉妹揃って源義経とつながりがあるといわれている京八流。実は弓、槍の扱いも上手い。妹を深く愛しており、構ってもらわないと機嫌が悪くなる。立ち居振る舞いが美しく、美しい黒髪の持ち主。大抵のことはそつなくこなすいわゆる天才型の人間で、高い洞察力、身体能力とひらめきを持つ。
金剛身、八幡力は護国刀使トップクラスだが迅移は今一つというパワーファイター。しかし頭がいいのでゴリ押しのような戦い方はしない。
身長はやや高め、髪は肩より少し長い。
モチーフはエレン。
四条 八重(しじょう やえ)
生年月日 :昭和3年1928年2月23日
登場話 :一章~
御刀 :大包平
流派 :京八流
吉乃の一つ下の妹で、直、泉美とは同い年。姉とのコンビネーションは曲芸レベルであり、二人に狙われた荒魂は全く対応出来ずに屠られる。世間離れした感のある姉とは違いリアリストの一面を持ち、貯金を趣味としている。刀使の仕事は実入りがいいので気に入っているが、命が懸かっているためコストパフォーマンスがいいかといわれれば実はそうでもないなとも思っている。大局観を持っており、戦争について懐疑的。この戦争は国を滅ぼすのではないかと考えている。天才の姉を小さい頃から見て育っているため、人にはいろんなタイプがいる、と達観しているところがある。
身長はやや低め、髪型は肩に届かないくらいのショート。
モチーフは薫。
霧島 由良(きりしま ゆら)
生年月日:大正14年1925年
登場話 :一章~
御刀:同田貫正国
流派:柳生新陰流
護国刀使最年長、穏やかな性格で隊員たちに親しまれている。刀使としての実力は既にピークを過ぎているが、強靭な写しを長時間張ることで知られている刀使で、その実力はまだ一線級である。守りに徹して長期戦に持ち込み、相手の隙を突いてカウンターを決めるという戦い方を得意としている。
実質的な護国刀使のリーダーであり、戦時下にあって隊員の命を守る事を何より重視している。普段はトロく見られがちだが実は非常に頭の回転が速く、いざという時の判断力に富んでいる。
身長は標準程度、髪型は先っぽ結びのロング。
モチーフは「響け!ユーフォニアム」の小笠原部長。
武田 千鶴(たけだ ちづる)
生年月日:大正14年1925年10月
登場話 :二章~
流派 :未定
御刀 :豊後国行平
由良とは同学年。華族の出身ながら、幼い頃から剣術を仕込まれており、御刀に選ばれる。実力はあるが根っからの美食家であり、さらに料理も自分でしないと気が済まないという変わったお嬢様であるため、実戦に赴くことはほとんどなく、護国刀使の烹炊長として隊舎の厨房に君臨している。烹炊長である自身が献立作りや調理指揮を行い、日替わりの炊事当番が4人、彼女の下について日々の食事を作っている。幼い頃から栄養状態が良かったためか、身長、胸囲ともに隊では最も大きい。
快活なお嬢様、ということで特にモチーフとなっているキャラクターはいない。
早乙女 凪子(さおとめ なぎこ)
生年月日:昭和元年1926年12月28日
登場話 :一章~
流派 :直新陰流(じきしんかげりゅう)
御刀 :髭切
年長組で常に先鋒を担う斬り込み隊長。剛剣で知られ、重い一振りで一撃必殺の戦いをする。明眼持ちであり、最前線で味方を鼓舞しながら戦う姿は多くの仲間たちから頼りにされている。表向きは非常に厳格な面を見せるが、私生活では意外とだらしない。由良と組むことが多く、互いの弱点を補い合うコンビになっている。
身長は隊で2番目に高い。すこしクセの毛を束ねている。
モチーフは獅童さん。昭和元年は1926年12月25日から31日までの7日間しかない。
鷹司 京(たかつかさ きょう)
生年月日 :昭和2年1927年
登場話 :四章~
流派 :京八流
御刀 :三日月宗近(みかづきむねちか)
藤原道長に連なる五摂家出身の刀使、京都出身。折神家とは古くから付き合いがあるが、五摂家から見れば格下であり、当然のように見下している。刀使の力を軍に提供することに積極的で、折神香織と組んでノロを接種させた疑似刀使を作り、それを指揮している。
プライドは高いがそれなりの実力も兼ね備えており、能力も無いのに威張っているだけの人間を非常に嫌う。また、美食家で食べ物にうるさいという一面をもっており、同じ刀使で同じ華族、そして料理上手の千鶴には昔から一目置いている。四条姉妹とは同門、お互いに面識があり、それなりに認め合ってはいる。
ノブレスオブリージュの思想に傾倒しており、力無き貴族を嫌う。愛国主義者でもあり、この美しい日本を守るためなら命も惜しくはないというある意味軍国少女。
そうした純粋さが他人を惹き付ける要素となっており、熱烈なファンが男女を問わずに存在する。子供の時から厳しい稽古を続けており、その結果刀使となった努力型の人物。
神功(じんぐう)刀使という組織を作って護国刀使と対立する敵方の人物ではあるが、確固とした信念を持っており、またユーモアを解する人物で、悪人ではない。
モチーフはタギツヒメというか、「ガルパン」のアンチョビというか…。
神功刀使の「神功」の由来はかつて海を渡って朝鮮を制圧したという神功皇后から。神功皇后はその後、応神天皇を産み、これが現在の皇室直系の血筋と言われている。
<原作とのコネクションがある人物>
折神 碧(おりがみ みどり)
生年月日 :大正8年1919年
登場話 :二章~
御刀 :未定
流派 :未定
綾小路折神家当主。折神家は明治初期の廃仏毀釈運動の際、京都の綾小路折神家と、鎌倉の錬府折神家の2家に割れる。
碧は劇中で最も美人。既に刀使としての力は失っているが、折神家当主として政治向きの仕事にも携わっている。その一方で早く跡継ぎを産むよう、うるさく言われており、昭和18年に結婚。軍事利用から刀使たちを守りたいと思っているが、国難に対してはそれも止む無しなのかと揺れ動く。
折神 香織(おりがみ かおり)
生年月日 :大正3年1914年
登場話 :四章~
折神家の分家、鎌府折神家の出だが、刀使ではない。明治維新の廃仏毀釈の際に折神家の内部で御刀合祀に関して諍いがあり、その頃に別れた。その後、表面的には本家と和解している。
碧のよき理解者としての立場を装っている。穏やかで笑みを絶やさない人物だが、本家に対しては怨念に近い感情を持っている。
陸軍の一部2・26事件で粛清された旧皇道派と結託、というかそのうちの青年将校の一人と男女に仲になっていた。が、彼は事件後に処刑される。これが彼女にとって大きな心の傷になる。天皇機関説 昭和維新、そんなことはどうでもよかった。
軍刀を使った量産型の御刀を作り、実験的にノロを与えた少女たちにそれを持たせて疑似的な刀使部隊を作るなど、軍に協力して暗躍する。
柊 真知子(ひいらぎ まちこ)
生年月日 :未定
登場話 :八章
御刀 :小烏丸
流派 :鹿島神當流
胸の成長が控え目な人と関係がある刀使。落ち込んでいた直に立ち直る切っ掛けを与える。
胸の成長が控え目な人とは対照的に、元気でやかましい子。
スポット登場ながら書いていて楽しかったお気に入り。
エリザベス・フリードマン
生年月日 :未定
登場話 :十二章
非刀使、リチャード・フリードマンの母、つまりエレンの曾祖母。戦後処理のためGHQがアメリカ本国から召喚した知日派。呼び出した直と由良にデスマス口調で話し掛ける。
日系の血が入っており黒髪、体型は曾孫と同様。
主な参考史料
・新版 山本五十六 阿川弘之 新潮社
・米内光政 上・下 阿川弘之 新潮社
・日本のいちばん長い日 半藤一利 文藝春秋
・華族令嬢たちの大正・昭和 華族史料研究会編 吉川弘文館
・餓死した英霊たち 藤原彰 ちくま学芸文庫
・ドキュメント東京大空襲 NHKスペシャル取材班 新潮社
・写真版東京大空襲の記録 早乙女勝元 新潮文庫
・地図で読む東京大空襲 菊池正浩 草思社
・空から見る戦後の東京 竹内正浩 実業之日本社
・海軍さんの料理帖 有馬桓次郎 ホビージャパン
・伍箇伝計画 刀使ノ巫女コンセプトワークス
・刀使ノ巫女 デザインワークス
・コミック版刀使ノ巫女1~3巻 さいとー栄 角川書店
・刀使ノ巫女 琉球剣風録 朱白あおい 集英社
その他、映像作品や戦時猛獣殺処分い関する論文など。