投稿を再開するとか言ってすぐに1週間音沙汰が無くなる駄目作者がいるらしい。
少しずつペース戻していきます。(多分)
『先程襲撃現場で、中学校連続破壊事件の際に宇宙人が学校破壊に使ったと同一と思われる、黒いサッカーボールが発見されました』
奈良県でエイリア学園による襲撃があったらしく、招集を受け雷門に集まった俺達が見ているのはその事件を扱ったニュース映像である。
「更に最新情報だ。エイリア学園は財前総理を連れ去っている」
総理大臣という思わぬ人物の名前が上がった事で皆が少しざわつく。
普通に暮らしてれば一生縁がないような存在だよな。
「情報によれば総理は謎の集団によって連れ去られたという。この謎の集団はエイリア学園と関係があるようだ」
謎の集団……あのハゲ共か。財前総理を誘拐したのってあいつらだったっけか。割と色々やってるんだなあいつら。豪炎寺を追い回してたイメージしかないわ。
「出発よ。エイリア学園とすぐに戦う事になるかもしれないわ」
「瞳子君、円堂君達を頼む。情報は随時、イナズマキャラバンに転送する」
「イナズマキャラバン?」
監督達の会話の中の聞き覚えのない単語に誰かが疑問の声を漏らす。
『お〜〜〜!!』
へぇ、これがイナズマキャラバンか。青色を基調とした車体に黄色のイナズマ模様。正しく雷門カラーだな。
「イナズマキャラバンはこの地下理事長室と繋がる前線基地になるのです」
……ここって理事長室って扱いだったのか。何で地下に作ろうと思ったんだろう。今はこうして役に立ってるからいいとしても、普段全く使わなさそうだが。
ん?扉に立てかけてあるあれって………。
「サッカー部の看板?」
「ここは言ってみれば新しい部室。だったらこいつは必要だろうが」
そう言って響木監督が笑顔でサムズアップをする。俺も監督に笑顔で返す。
「ありがとうございます。響木監督」
それからキャラバンについての説明を簡単に受けた。どうやら原作同様に運転手は古株さんがやってくれるらしい。
………有難いけど、これって給料とか出てるんだろうか。もし無給だったら古株さんに足向けて寝れなくなるな。
「しっかりな、皆」
「はい、監督」
「お前達はエイリア学園に勝てる。俺はそう信じているからな」
『はい!』
皆が次々にキャラバンへと乗り込んでいき、俺も続こうとしたところで風丸に呼び止められる。
「円堂」
「ん?どうした風丸」
「豪炎寺は……本当に来ないのか?」
「………ああ」
一応皆には今日集まった時に豪炎寺が来ない事は伝えてある。どうしても外せない用があって、それが済んだら合流する、と。
「大丈夫さ。豪炎寺が居なくたって俺達は強い。それにあいつもすぐに戻って来るよ。心配ないって」
「そう、だな」
なるべく明るい感じで言ったつもりだが、あまり納得できた様子ではない。まあ、こんな時に何をやってるんだって思う方が自然だからな。
だけど何を言ったところで豪炎寺は居ない。あいつ抜きで戦うしかないんだ。正直あいつがいつ戻って来るかは予想がつかない。ちゃんと考えて行動していれば沖縄に居るだろうから原作と同じタイミングで合流できるだろうけど、あいつが予想通りに素直に行動している姿はどうも想像しにくい。寧ろ予想もつかないような突拍子も無い場所にいる方があいつらしい気さえする。………というか海外に武者修行とかしに行ったりしてないだろうな?なんか不安になってきたぞ……。
「円堂?どうした?」
「あ、いや。何でもない」
危ない、思考がまた変な方向に行きそうになってた。逆に心配されてどうするよ俺。
豪炎寺の事は一先ずは置いておき、俺と風丸もキャラバンに乗り込む。
「イナズマキャラバン、発進スタンバイ!」
全員が乗り込んだ事を確認し、瞳子監督が号令を掛ける。
するとキャラバンを停めてあった床がせり上がり、キャラバンを地上へ…………って何でこんな仕組みがあるんだよ。まじでどういう意図で作られたんだよこの施設。
やがて床が止まり、目の前のシャッターが開いてキャラバンが発進する。ここグラウンドの真下だったのか。というかグラウンドが左右に割れてるんだけど。ゼウススタジアムの時も思ったけど、やっぱこの世界変なとこで技術力高いよな。
雷門中を飛び出したキャラバンが向かう先は奈良。
流れる景色に目を向けながら、家で荷物をまとめていた時に電話で鬼道と話した内容を思い出す。
「─────という訳なんだ。鬼道、今すぐとはいかなくても雷門にもう一度力を貸してくれないか」
恐らくは原作で豪炎寺が離脱したのと同じタイミングで俺も離脱するだろうから、それまでにできる事をやろうと思い、とりあえず鬼道に電話してこれまでの経緯を説明した。
俺と豪炎寺が居なくても鬼道が居れば戦力的にはある程度はカバーできるはずだ。
『………そちらの事情は理解した。確かにその状況なら俺を頼ろうとするのも分かる』
「それじゃあ……!」
『だが断る』
「えっ」
なんだよ、一瞬期待してしまったじゃないか。変な声出たわ。
「な、何でだよ?すぐにじゃなくてもいいんだぞ?お前が帝国に戻ったのだって理由があるだろうし、その辺の問題が解決してからなら───」
『円堂』
有無を言わせぬ様な強い語調で名前を呼ばれ、思わず押し黙る。
『お前が言う通り、俺が帝国に戻ったのは考えがあっての事だ。だが、それは既に問題ない。雷門に戻ろうと思えば何時でも戻れる』
「なっ!?じゃあ何で駄目なんだよ!?」
『……俺が初めて雷門のユニフォームを着た日、俺が言った言葉を覚えているか?』
「はあ?」
鬼道が言った言葉?初めて雷門のユニフォームをって事は千羽山の時だよな。…………。
「悪い、その日の事は覚えてるけど、どの言葉だ?」
『俺は言ったはずだ。世宇子を倒す為に雷門を利用するだけ。お前らの仲間になる訳では無いと。そしてお前も豪炎寺も居ない雷門に利用するだけの価値は無い』
「なっ………」
『雷門の最大の長所は、試合の中で劇的に成長する爆発力だ。だが、それはお前の存在あってのもの。その長所を失った雷門と俺が戻りフルメンバーになった帝国。どちらが強いかなど言うまでもないだろう』
「……まさか、帝国がエイリア学園と戦うって言うのか」
鬼道の言う事はあながち間違いとは言い切れない。確かに鬼道が戻った帝国はエイリア学園に対抗するだけの力がある。
『そうできれば良かったんだがな。帝国の多くのメンバーは世宇子との試合で負った怪我から復帰したばかりだ。流石にすぐに奴らの相手をするのは荷が重い』
「じゃあどうする気だよ?まさかエイリア学園なんて放っておけなんて言わないだろうな?」
『………お前がチームに復帰するまでは、もしかしたらそれがベストかもな』
「おい!?」
本気かこいつ。エイリア学園を放置したらどれだけ被害が拡大するか、分からないはずはないだろうに。
『円堂、お前は言ったな。皆を信じると』
「え?あ、ああ……」
『俺から言わせてもらえば、お前は自分の存在が雷門にとってどれだけ重要か分かっていない。皆を信じる?それはお前の願望を押し付けているだけだ。お前が居なくなれば間違いなくチームは崩壊する。お前が考えている様な都合の良い展開にはならない』
……そんな事はない。俺が居なくても皆なら、絶対に強くなれる。力を合わせてエイリア学園と戦っていける……はずだ。
『だが、お前は何を言っても納得はしないのだろうな。だから賭けをしよう』
「……賭け?」
『そうだ。お前が抜けた後の雷門が─────』
鬼道、賭けは絶対に俺が勝つよ。ずっと皆の事を見て来た俺だから言える。お前の言う通り、チームは崩れるかもしれない。下向き、立ち止まるかもしれない。でも必ず最後には立ち上がって、前に進む。
だから、その時はチームを頼むぜ。鬼道。
最近世界編の妄想をよくする。特に決勝の展開とかは頭の中で大体形になってる。いつかそこまで行けるといいんですけどね。
あとどれだけ掛かることやら……。
それと相変わらずサブタイが思いつかねぇ……。