そしてめっちゃ難産だった割にクオリティは大したことないという……。泣けてくる。
今回はあとがきに鬼道と円堂のステータス載せてます。少し長くなっちゃったんでどうでもいいって人は飛ばしてください。
それとアンケートも始めたんで答えてもらえると嬉しいです。
ジェミニストーム敗北の報せが雷門に届いた頃より少しだけ時間は遡る。
雷門中とフットボールフロンティア決勝戦で激闘を演じた世宇子中のキャプテンであるアフロディはとある公園のベンチに座り、物憂げな表情を浮かべていた。
「世宇子の強さは偽物だった………か。皆これをどんな気持ちで見ているのだろう……」
そう呟くアフロディの視線は傍らの雑誌へと向けられている。開かれたページに書かれているのは世宇子の記事だ。それも華々しい内容ではなく、忌まわしい神のアクアによるドーピングについての記事。
「偽物なんかじゃない……。皆、努力したんだ。神のアクアに頼らなくても、世宇子は強かったはずだ……」
世宇子は元々、全国的に有名な強豪でもなんでもなかったが、個人の練習量では決して強豪にも引けを取らないという自負はあった。そして実力に関しても。
名声も賞賛も無くとも、確かに充実していたはずだ。皆とのサッカーは楽しかった。それだけでよかったはずなのに、自分の判断がチームを狂わせた。影山の甘い言葉を、神のアクアの齎す力の誘惑を、振り払うことが出来なかった。
「あんなことは間違っていた。僕はキャプテンとして、なんでもっと早く気づくことが出来なかったんだろう……」
情けなくて涙が溢れる。思わず両手で目を覆ったアフロディの耳に、その声は届いた。
「よう、探したぜ。こんな所で何してるんだ?」
「えっ?」
思わず顔を上げれば、目の前に立っていたのはフードを目深に被った人物。背格好からして自分と同年代だろうか。しかし先程の声はどこかで聞いた覚えがあるような……。
「なんだよ?もう俺のことを忘れちゃったのか?」
そう言ってフードを脱いだその人物の正体は、アフロディにとって予想もしなかった人物だった。
「久しぶり、って程でもないか?アフロディ」
「円堂……君…」
自分達を闇から救い出してくれた雷門のキャプテンが、そこにいた。
「円堂君……何故、君が此処に……?」
「まあ、色々あってな」
鬼瓦さんと連絡を取り事情を説明した俺は警察の秘密裏の協力の元、なんとかエイリア学園の監視を掻い潜り、鬼瓦さんから聞いた情報を頼りに世宇子中へと辿り着いた。
世宇子の校舎を目にした時は自分から来ておいて何だが、世宇子中って本当にあったんだなと妙な感動を覚えてしまった。アレスの天秤が発表される前はてっきり影山がでっち上げた架空の学校なのかと思ってたからな。
早速サッカー部を訪ねた俺だったが、勿論最初は警戒、というか凄く驚かれた。自分達を負かしたチームのキャプテンが突然やって来たら無理もないか。ましてや向こうは神のアクアなんて物を使ってた負い目とかもあっただろうからな。世宇子に来た経緯を説明し、助力を請う俺に対して世宇子のメンバーは困惑を隠せない様子だった。そしてそんな中、誰かが呟いた。
「キャプテンにも聞いてみないと……」
その言葉で、俺はアフロディの姿が見えないことに気づいた。そのことを尋ねてみると、これから練習の予定なのだがまだ来ておらず何の連絡もない為、探しに行こうとしていたところだという。丁度いいので俺も探すのを手伝い、ついでにアフロディとも話そうと思っていたのだが。
アフロディの傍らの雑誌に目をやる。そこに書かれている記事に思わず顔を顰める。ベンチに座るアフロディの姿を見つけて声を掛けたものの、何か様子が変だと思ったらそういうことか。
「隣、座ってもいいか?」
「え?あ、ああ……」
一言断りを入れて、アフロディの横に腰を下ろす。未だに俺が現れたことに対して頭が回っていないようで生返事だったが、まあ問題は無いだろう。
「で、どうかしたのか?何か悩みでもあるなら、相談ぐらいなら乗ってやれるぜ?」
「えっ?」
俺の言葉に驚いた様子を見せたアフロディだったが、雑誌が開いたまま置いてあったことに気づいたのだろう。納得したような表情になった後、口を開く。
「……折角だけど、君に相談するようなことじゃないさ。君の方こそ、こんな所で油を売っていてもいいのかい?」
「……それを言われると痛いな」
まあ確かにアフロディからすれば、俺がこんな所にいるのは不自然だよな。自分なんかに構っている暇なんか無いと思われても仕方ない。
「……実は一時的にだけど雷門を抜けることになってな」
「え?」
驚くアフロディに、俺は世宇子の他のメンバーと同様にこれまでの経緯を説明した。
「そうか……。あの試合で君の様子がおかしかったのはそういうことだったのか……」
どうやら奈良でのジェミニストームとの試合をテレビで見ていたようで、なにやら得心がいったようだ。……まあ、ジェミニストームのシュートより世宇子の、特にアフロディのシュートの方が強力だったし、俺が変なのも分かって当然か。
しかしアフロディはそれから再び俯き、黙りこくってしまう。何となく何を考えているのかは分かるが、アフロディが口を開くのを待つ。
「……円堂君、君が僕達を頼ってくれるのは嬉しい。だけど、今の世宇子ではきっと君の期待には応えられない」
「……どうしてだ?」
「どうしても何も……。君だって神のアクアのことは知っているだろう」
これは世宇子のことを鬼瓦さんから聞いた時に知ったのだが、フットボールフロンティア決勝戦の後、原作とは違い影山は逮捕されていないらしい。どうもあの試合で豪炎寺が来た時点で、世宇子は敗北すると判断し逃走を図っていたようなのだ。影山という後ろ盾を失った世宇子の神のアクアによるドーピングは直ぐに明るみに出た。当然そんな一大スクープをマスコミが見逃すはずもなく、翌日には新聞や雑誌でその事実は世間が知ることになった。圧倒的な実力でフットボールフロンティアを勝ち上がったダークホース、という評価は地に落ち、ドーピングに頼った卑怯者というレッテルを貼られることになってしまった。
「僕は間違いを冒した。皆を巻き込んで、大きな間違いを。……僕なら、そうしない道を選ぶことが出来たのに」
「アフロディ、お前……自分のせいだと思ってるのか?」
「僕はキャプテンなんだ。皆を守るべきだった。なのに、誘惑に乗って間違った道を選択した。……キャプテン失格さ」
「キャプテン失格……か」
問題を抱え込み、自分一人のせいにして思い悩む。その姿が、いつかの自分と重なって見えた。
「キャプテンってのは大変だよな。自分のことだけじゃなくて、チームのことも考えなくちゃならない。………アフロディ、俺とお前はよく似てるよ」
「……君と、僕が?」
訝しむような視線を向けてくるアフロディだが、俺はお前が思ってるような立派な人間じゃない。
「お前は間違えたって言うけど、俺だって間違いそうになってばかりだ。何度も自分のことしか見えなくなって、間違いそうになって、その度に誰かがそれに気付かせてくれた」
帝国との練習試合の時の風丸と豪炎寺。地区予選決勝での帝国戦ではチームの皆に、そして世宇子戦の前は夏未が、俺を導いてくれたから、今の俺がある。
「アフロディ、俺達がキャプテンでいられるのは皆が俺達をキャプテンだと認めてくれているからだ。何度道を間違えようと、お前が自分はキャプテン失格だなんて思おうとも、チームの皆がお前を認めているのなら、お前は紛れも無くキャプテンなんだ。……それとも、お前はもうサッカー自体を辞めてしまおうなんて思ってるのか?」
「……そんなことは出来ないよ。サッカーが好きなんだ。好きで好きでたまらないんだ。それに、皆が僕を頼ってくれてる。皆をちゃんと元通りにするまでは、卑怯者呼ばわりされようとも責任を果たすつもりだ」
……少し安心した。酷く思い詰めていたから、サッカーを辞めて責任を。何て考えてたらどうしようかと思ったぜ。
「なら、それでいいじゃないか」
「えっ?」
「絶対に間違えない人間なんていないさ。大切なのは間違えた後にどうするかだろ?お前は間違いを認めて反省して、前を向いて歩き出そうとしてる。もうそれでいいじゃないか」
「そう……だね」
「それにさ。お前は今の世宇子じゃ俺の期待に応えられないって言ったけど、そんなことはないと思うぜ?」
思い出すのはフットボールフロンティア決勝戦で受けた世宇子のシュートの数々。そして、試合終了間際に見せたアフロディのプレー。
「俺は神のアクアのことを詳しく知ってる訳じゃないけどさ。あれって要するに身体能力を向上させる物なんだろ?飲んだからって、それだけでサッカーが上手くなる訳じゃない。実際に見て、体験すれば分かる。お前らの技は、一朝一夕で身に付くようなもんじゃない。受けたシュートの数だけ、俺はお前らの強さを知ってるつもりだ」
改めてアフロディに向き合い、右手を差し出す。
「世宇子の力を貸してほしい。エイリア学園を倒す為に。そして証明しよう。世宇子の強さを」
「……ありがとう、円堂君」
アフロディは俺の差し出した右手をとる。
「そこまで言われては、断る訳にはいかないな。よろしく頼むよ、円堂君」
「ありがとう、アフロディ」
俺と握手を交わすアフロディの顔に、先程までの影は無い。俺の言葉が少しでもこいつの為になったなら、それだけでも此処にきた甲斐があったというものだ。
「ああ!!こんな所にいた!!」
とそんな声が唐突に響き、そちらに目を向ければそこには数人の世宇子のメンバー。
「もうとっくに練習時間過ぎてますよ!!キャプテンなんだから時間守ってくださいよ!!」
その言葉に俺とアフロディは顔を見合わせ、どちらからともなく笑みを零す。
「すまない。今いくよ!」
アフロディはもう大丈夫だろう。俺も頑張らないとな。生半可な実力ではグランに届かない。目指すのは〈天空落とし〉を単独で止められるレベル。果てしなく高い目標だがやるしかない。まずは世宇子戦で使った〈マジン・ザ・ハンド〉の二体同時使用の習得を目指すか。
離れていても、目指す場所は同じ。エイリア学園打倒に向け、円堂の世宇子との特訓の日々が始まろうとしていた。
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鬼道 有人 Lv 42
属性 林
GP 2700 TP 3500
キック 250 ボディ 190
コントロール 240 ガード 180
スピード 200 スタミナ 180
ガッツ 160
化身 羅刹の王 ブルート
KP 180 ATTAC 120
化身技 鬼神の斧
化身スキル はかいのオーラ
必殺技
ダークトルネード
スピニングカット
イリュージョンボール
ツインブースト
デススピアー
デュアルトルネード
イナズマブレイク
ツインブーストF
プライムレジェンド
クリティカル!
林のこころえ
シュートプラス
鬼道有人 (暴走時)
キック 750 ボディ570
コントロール 5 ガード 450
スピード 600 スタミナ 20
ガッツ 160
必殺技
ディザスターブレイク
デスブレイク
円堂 守 Lv40
属性 風
GP 1200 TP 950
キック 85 ボディ 70
コントロール 90 ガード 175
スピード 90 スタミナ 100
ガッツ 250
必殺技
ゴッドハンド改
メタリックハンド
イナズマ1号
真マジン・ザ・ハンド
メタルガントレット
こんしん!
セツヤク!
不屈の精神
ネバーギブアップ
実は二人とも原作とは属性が違っていたりする。鬼道は林属性なので将来的に皇帝ペンギン3号やキラーフィールズが属性一致で打てるのはデカいかもしれない。
円堂は風属性。ゴッドハンドやマジン・ザ・ハンドも風属性という設定だったりする。理由は単純に銀色から連想出来る属性のイメージが風が一番しっくり来た為。豪炎寺を筆頭とする火属性シューターへの属性有利を失い、林属性の強力なシューターは多いので属性的には原作よりも弱体化してるかもしれない。
オマケ
作者が現段階で想定している世界編ロココのガード
1250
オリキャラ登場するのは許せる?※エイリア編及び世界編では出るとしても一瞬です。
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許せる
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やめてほしい