読みにくいのと説明不足は仕様ですのでご了承ください。
また、lobotomy corporationのオリジナル設定……と言うか捏造設定が大量にございます。ご注意ください。
……なんで……
……なんで……なんで……
……なんでなんでなんで……
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで
いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ
しにたくないしにたくないしにたくないしにたくないしにたくないしにたくないしにたくないしにたくないしにたくないしにたくないしにたくないしにたくないしにたくないしにたくないしにたくないしにたくないしにたくないしにたくないしにたくないしにたくないしにたくないしにたくないしにたくない
……おとうさん……おかあさん……
……どこ?
さむいよ……こわいよ……
あいたいよ……
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…………ぼくは、どこにいるの?
…………なんでここにいるの?
…………ひるでも“そうじや”がいる。よるしかでてこないって、おかあさんいってたのに
…………“ばけもの”もいる。“うらろじ”にはあんまりいなかったのに、ここにはいっぱい
…………おとうさんのいってた“とし”がむこうにみえる。……あれ、こんなにとおかったっけ。ぼくのおうちはどこだっけ
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……いつからかくれてるっけ。ばけものにおいかけられて、あなをみつけて、ずっとねてて、それから……どうしてたっけ?
……………………おなかすいた
…………のどは……かわいてないや。“かわ”のみず、まずいけどおいしいもん
さいしょはいたかったけど、いまはなんともない。
………………………………うたがきこえる。とりのうた。ひとのうた。くさのうた。そらのうた。ほんのうた。つみのうた。ほしのうた。にくのうた。きかいのうた。ふねのうた。かみのうた。
かわのみずのんでから、ずっと、ずっと
あか(しろ)(くろ)(あお)いうた
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……そうじやがしんでる。ばけものにたべられたのかな?
たいようがまぶしい
おなかがすいてる
……イイナア
……そうじやのぶきだ。もらっておこう
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……ここはどこ?
うたがうるさい
うるさい
うるさいうるさいうるさい
うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい
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おとうさんのなまえ……わからない
おかあさんのなまえ……わからない
ぼくのなまえ……ぼくのなまえ……
うるさい!!
ぼくは“エルヴァ”だ!! おまえじゃない!!
ぼくはぼくだ!! ぼくは……ぼくは……わからない
なんでいきてるの? なんでしなないの? どうして、どうして……
ばけものになったの?
うたがきこえなくなった
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きょうもかいぶつたいじ。おなかがすいたからかいぶつたいじ。たべるためにかいぶつたいじ
……わからない
どうしていきようとするんだろう
どうしてここにいるんだろう
かいぶつをたおして
かいぶつのからだをとって
いせきにいって
かいぶつをたおして
かいぶつをたべて
……いま、ぼくはどこにいるんだろう
うたがぼくになった
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ころされるかとおもった
なんでぼくのことをころそうとするんだろう
…………あ
こいつ、そうじやだ
なんだ、こんなによわかったんだ
……こどもをたべるんだよね?
……じゃあ、ボクガタベテモイイヨネ?
『……ぅ』
……? いきてる?
おかしいな、ちゃんとくびをおったのに
もういっかい……
『……ゃ、めて……くれ……』
……え?
『しに、た……く、ない……』
……………………
『ふふっ』
『……ぁ、ぃ』
『あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!!!!!!』
『……』
『今すぐにでも死にそうだって言うのに、生きたい!? そうだよね! まったくその通りだよ!! 腕も足もちぎれて、体が半分斬られても、声を出すのに精一杯だったとしても!!』
『自分が生きる為に他を踏みにじるんだ! 悪い事じゃない! 皆やってる事だ! どれだけ聖人ぶってても、必ず誰かが泣いているんだ!』
『ああ、感謝しよう! 貴様のおかげでようやくわかった!
『今! 私は! ここにいる!』
それはそれとしてコイツは殺す。私に生を教えてくれたお礼に、一瞬で
……ところで、この肉塊はいつから持っていたんだ?
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憑き物が落ちたような気分だ
……そうだ。私にとってはどうでもいい。父も、母も、怪物共も、遺跡も、森も。壊れゆく物に何を頓着していたのか
目が覚めた。生きる理由? 無い。強いて言うなら、生きたいからに決まっている。それでいいのか? 良くは無いだろうな。だから、私は壊そう。壊れゆく物を、無に帰す
悲鳴が
退廃が
風化が
私の心を充たす
私の名はエルヴァ
確かに、この名だけは覚えている。同時に、最もどうでもいい記憶だ
歌が、私を祝福している
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ここに来てから、何年経った? 遺跡に入り、最深部の赤い怪物を倒したのが……2年ほど前か。今、私は何歳だ?
あの二人に捨てられてからここに至るまで……3年か?
私の心を充たすあの歌が。私の血肉となったあの歌が。今日が私の誕生日だと教えてくれる。なら
『10歳の誕生日おめでとう、エルヴァ』
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『もしかして、君が例の“黒の墓標”かい?』
……? スーツを着た男?
いや、そんなことより。黒の墓標?
『私の……事か?』
『さあ? 私も依頼を受けてやって来ただけだしね。詳細が“目”でも掴めないって言う話だし』
『……』
『おっと、そんな怖い顔しないでおくれよ。私は君と戦いに来たわけでは無いんだ』
『知ったことでは無い。私はただ、壊したいだけだ。貴様にその意思が有ろうと無かろうと関係ない』
『……ふむ、君は壊す事が好きと。なら私の話を聞くのは無駄ではないと思うよ?』
『……なにが言いたい?』
『君は“便利屋”を知っているかい?』
『……与えられた任務を、相応しい対価さえ払えば遂行する人間の事か?』
『そうそう、それ。何を隠そう私もその一人でね。今回、君を連れて来いって言う依頼を受けたんだ。“頭”から直々に。って言うか、私は頭直属の便利屋なんだけどね』
『……頭、から?』
『その様子だと頭も知っているみたいだね。君もここに捨てられた子供の一人なのかな?』
『……頭が私に何の用だ』
『是非とも使いたいんだそうだ。“爪”か、“調律者”に』
『……』
『どうする? どう転んでも、君の好きな破壊が仕事になるはずだよ』
『……………………連れて行け』
『! ああ、わかった! 良かった、コレで生きて帰れる……』
『何をブツブツ言っている? 早くしろ』
『あ、すまない。少し驚いてしまってね……ところで、ひとついいかな』
『何だ』
『その、目や骨のついた赤い剣と、白い蛇の……鎌? は何なんだい?』
『遺跡の最深部で手に入れた』
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『……やって来てすぐに脳を弄られるとは思わなかったな。アレも取られた』
『いや、それはいい……調律者の適性があったのもいい。が、しかし……存外に暇だな』
『……都市を巡ってみるか』
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何処も彼処も、心が無い
あらゆる物が手に入る。“翼”の“特異点”によって、彼らは不自由ない生活を送っている
……幸せには見えない。都市の人間は皆、翼に入るために全てを投げ打っている。己の幸せとなるかも分からないというのに
外郭の人間が都市に入りたがるのもわかる。裏路地の人間が都市の中枢へと、“巣”へと行きたがるのもわかる
……何も知らぬうちが幸せか。力無き“羽”は、そのうち地に落ちるのが運命だと。思い至らぬうちは幸せだ
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『……この時の紅茶は私も気に入っているんだ。空虚の後に淹れる紅茶は、確かに私にも命の味を教えてくれるのだからな。貴様はどう思う? エルヴァ』
『……さあな。だが、仕事終わりの紅茶は、確かに良い物だな、“ガリオン”。つくづく貴様は、私と感性が合う』
『深い絶望を味わってきた者同士だからだろうな。……絶望に呑まれた私と、絶望を糧にした貴様は、正反対なのだろうがね』
『絶望の味を知っているならば、同類と言っても差し支えないだろうよ。こうして語らう事が出来るなら、な』
『……そうか……貴様が調律者となって、もう何年経った?』
『15年。ここは時の刻みがよく分かるよ』
『……時が巡るのもまた、早いものだな』
『……さて、私は行くとするよ。美味しい紅茶をありがとう』
『そうか。私は次の仕事もあるのでね。もう少しゆっくりしてから行くとしよう。また会おう』
『ああ、またいつか』
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それから彼女と会うことは、ついぞ無かった
……しかし、素晴らしい物を見たのだ
仕事に向かう途中で、“光の樹”が現れた
その光は暖かく、優しく、私達の心に種を植えていった
美しいと感嘆したが、まだ私は種に気づかず、そこを離れていった
……“L社”のある方角だったな。頭に沿わない研究をしていたという話だったが……こういう事だったのだろうか?
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『……解せないな。何故そのような体になってまで、あの女を守ろうとする?』
『……』
『貴様の体に足りない物を言ってやろうか? 右脚は貴様の目の前にある。左目は私の掌にある。腹には穴が開いている。ああ、脇腹も抉れているな』
『……』
『ここまで失って尚死なないとは。その生命力は褒められる物だろうな。ああ、しかし、よく考えてみたまえ。貴様の守るあの女が、私達を呼んだのだ。あの女がやっていた事は、頭に反する事であったが故に、誰かが頭に告発した』
『……ぇ』
『貴様の守る女が、貴様を傷つけたのと同じ事では無いかね? あの女が生きている限り、貴様はいくらでも地獄を見るぞ?』
『……え』
『聞こえないかね? あの女の声が。こちらには来れないようにしているが、ああ、よく叫ぶな。貴様には逃げてほしいらしいぞ? 置いて行ってほしいらしいぞ?』
『……う……え』
『貴様の足掻きは大したものだった。私の連れて来た爪を4人も相手取り、一人残らず殺した。だが見ろ、貴様の灯火は消えかかっているぞ? 今の私は気分がいい。貴様の健闘を讃え、貴様だけは見逃してもいい』
『うるせえ!!』
『!? 貴様、まだ動くというのか!?』
『黙ってりゃごちゃごちゃごちゃごちゃ言いやがって……シロが何してるかは知らねえよ! んな事どうでもいい!! 約束だから、“シロ”を愛しているから、俺はお前に勝つ!!』
『……約束だと? 愛だと? ますます解せん。この世界では無意味でしかないと言うのに、そんな物のために貴様は立ち上がると?』
『グプッ……ケホッ、ハァ、ハァ……無意味なんかじゃねえ……人は、守るために強くなれるんだ!』
『……クク、ハハハハハハハハハハハハハハハ!! 面白い事を言う! ならばやって見せろ、私を乗り越え、証明してみせろ!!』
『黙って踏み台になりやがれ、調律者! 俺は“シャーリー”! 頭諸共、てめぇに人の強さを教える男だ!!』
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『……成程』
『シャーリー! 起きてシャーリー!』
『イダダダダダ! 揺らすんじゃねえよバカ!』
『シャーリー! ああ、本当に良かった……早く治さなきゃ、掴まれる?』
『無理に決まってんだろ、両腕無いんだぞこっちは……』
『……ごめんなさい』
『いいから、さっさと担いでくれ。起き上がられたら流石に無理だぞ』
『……安心しろ、それは無い』
『『!!』』
『……シャーリーと言ったか。貴様は確かに、人の強さを示した。調律者を打ち倒したのだからな』
『……んだよ、急にしおらしくなりやがって』
『まあ聞け……私を倒したところで、調律者も、爪も、いくらでもいるのだよ。頭がある限りな……それでも、シロ、だったか。その女と歩むのか?』
『当たり前だ! どんだけでも言ってやる、愛してるシロのためなら、どんだけでも戦ってやる!』
『シ、シャーリー! やめてよ大声で言うの!』
『何時もの事だろうが』
『恥ずかしいじゃない!』
『……クク、そうか。なら精々気をつけろ、成し遂げる者よ……良い物を見せてもらったよ』
『……お前、気持ち悪いな』
『ハハハハハハハハハハハハハ! 確かに、私らしくは無いな……達者に暮らせよ』
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『……随分と、派手な死に方したみたいだな』
『……貴様は……いや、それよりも、ここは?』
『何となくわかってんだろ? お前は死んだ。だからここに来たんだ。正確には、世界の中心、終わった物が集まる場所か』
『……成程、あれだけ大きな事をしでかしておいて、貴様自身は終わった物語となったのだな』
『何だ、知ってんのか……いや、お前も見たんだな、あの木を。何にせよその通りだ。俺はもう舞台から降りたんだよ。“カルメン”と一緒にな』
『……で、何故貴様は私と話している? カルメンとやらの所に行けば良かろう』
『舞台から降りたんだ、観客になっても良いだろ? それに、俺達の成した物を見届けるのは道理だ、違うか?』
『……それもそうだな。して、結果はどうだ? 期待通りになったかね?』
『期待以上だ。お前みたいな奴が、人の愛やら何やらを理解出来るようになったんだからな』
『クク、成程。貴様の仕業だったか、らしくないと笑ってしまったぞ』
『本当に気持ち悪かったぜ、あのお前……さて、話を変えよう。ここに来た奴には2つの道がある。ここより奥へ行くか、ここから出て行くかだ』
『……出て行った先は誰にも分からない、という事だな?』
『その通り。俺も見てないし、カルメンはさっさと奥へ行っちまった』
『ならばこそ、答えは一つだ。ではな、舞台役者よ。私は次へ向かう……もしガリオンに会うことがあれば、そう伝えておいてくれ』
『はいはい、さっさと行っちまえ。俺はこう見えても忙しいんでな』
『……ああ、次はどんな物語を見れるのか……今の私なら楽しめそうだ』
以上、エルヴァ君ことカムラ君の昔語りでした。
次回からちゃんとありふれに戻りますのでご安心ください。
質問等、お待ちしております。