孫悟飯の双子の転生者   作:コセイ5

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第三十話 セルと悟飯の闘い

お父さんはそう宣言した。

 

「なに!?」

「「え!?」」

「な、なんだと...!?」

 

「あ、あのバカなにを言ってやがるんだ...!自分の息子をみすみす殺す気か!」

 

やっぱり...そういうことだったんだ...

 

お父さんは、悟飯の目の前までやってきた。

 

「ふざけおって... 何を言うかと思えば孫悟飯だと...!?」

 

「やれるな?悟飯。」

 

「ぼ、僕がセルと...?」

 

悟飯は未だ信じられないのか、茫然としている。

 

「無茶を言うな、悟空!闘えるわけがないだろう!相手は貴様でもかなわなかったセルだぞ!」

 

「ピッコロ、悟飯はオラ達の思っている以上に信じられねえような力を持っているんだ。

おそらく、悟成もだろう...

考えてもみろよ。こいつらはもっとチビの頃から、みんなと同じように闘っていた...」

 

「そ、そんな急には...」

 

「精神と時の部屋で深く深く封じ込まれ、眠っていた力が開放され始めたんだ。」

 

お父さんは、精神と時の部屋 でパワーアップをしている悟飯をずっと見ていたからか、そう言った。

僕は一緒にいなかった為、そのことは知らない。

お父さんが言うのならそうなのだろう...

 

「どうだ悟飯、さっきの父さんとセルの闘い、凄すぎてついていけないと思ったか?」

 

「...お、思わなかった...

だ、だって2人とも思いっきり闘っていなかったんでしょ...?」

 

「セルはどうか知らんが、父さんは思いっきりやってたさ。つまりおめえには、手を抜いているように感じたんだろう?」

 

「そ、そうなのか、悟飯...」

 

控えめながらも頷く悟飯。

 

「な、なんだと...!? ば、馬鹿な... あ、あのガキが...」

 

「 で、でも、悟成の方が...」

 

「そ、そうだよ。悟成の方がもっと強いはずだろ...!?」

 

悟飯に続いて、クリリンさんも反論する。

 

「悟飯、何のために修業したのさ...!

悟飯は僕と同じ位強くなってると思うよ。

お母さんが言った通り、セルを倒したら武術を辞めちゃうんでしょ?」

 

「う...」

 

言い返せないのか、悟飯は言葉を詰まらす。

正直、僕も不安だ。

 

「そうだ!やれ、悟飯!平和な世の中を取り返してやるんだ。学者さんになりたいんだろう?」

 

そんな真っ直ぐのお父さんの言葉も受け、悟飯も覚悟を決めた目で見た。

 

「...わ、分かりました。やってみます...」

 

そう言って、悟飯はマントを脱ぎセルの前に立つ。

 

お父さんはクリリンさんから仙豆を一粒受け取り、それをセルへと渡した。

 

「ヤツは体力を消耗している。そんな闘いはフェアじゃねえ。」

 

「私は遠慮なく貰うことにする。貴様等はすぐにたっぷりと後悔することになるぞ。」

 

「どうなっても知らねえぞ...!」

「悟空... きさまのしたことはどう考えても無謀だぞ。」

 

頑張れ...悟飯!!

 

 

闘うと決意した悟飯は気を全て解放した。

それは、お父さんを上回るだろう...

 

「あ、あれが悟飯か...!あの大人しい悟飯が...!」

「あ、あのガキ...どうやってあれほどの戦闘力を...」

 

「孫悟空の言ったことも、満更ハッタリばかりではなかったらしい...

だがこの私に勝てるというのは、いささか言い過ぎだったようだな...」

 

セルは悟飯の後ろに立つ。

 

 

そして、闘いは始まる。

 

セルは悟飯の顔に向けキックするが、悟飯はそれを受け止める。

セルの攻撃を悟飯は対処し、鋭い蹴りを避ける。

 

「すばしっこいチビだ...! スピードだけは本気になってやるか。」

 

セルはスピードを上げ、悟飯の首元を掴む。

そして連続でパンチをする。

そしてセルは悟飯を放した後、エネルギー波を撃ち岩に叩きつけられた。

 

「ご、悟飯さん...!」

「ひ、ひでえ!」

 

「ちょっとやり過ぎたかな... 私としたことがいささか大人げなかった。」

 

「悟空、貴様の責任だ... 完全に貴様の読みが甘かった...」

 

しかし、悟飯の気は減っていない。

大丈夫なようだ。

 

「慌てるなピッコロ、悟飯の気は全然減ってねえだろ。後ろをよく見てみろよ。」

 

悟飯は瓦礫の中から出てきて、セルに向かって歩いている。

 

「こいつは驚いた... 思いの外、タフじゃないか...」

 

「もう、やめようよ... こんな闘い、意味がないよ...

ほ、僕は本当は闘いたくないんだ... 殺したくないんだよ... たとえ、お前みたいにひどいヤツでも...」

 

「なにを言い出すかと思えば、このゲームをやめろだと?

貴様が闘いを好きじゃないのはよく分かった... 貴様には百年たってもこの私を殺すことはできん。どうだ、違うか?」

 

「ぼ、僕にはだんだん分かってきたんだ... お父さんが僕に任せたことが...

僕は昔から怒りでカッとなると、自分の意志を超えとんでもない力でめちゃくちゃな闘いを始めてしまうらしいんだ... だから、きっとお父さんはそいつを計算して...」

 

「失敗だったな。私はどうしても貴様を怒らせたくなった!」

 

そう言って、セルは悟飯を殴り飛ばす。

そして、叩きつける。

 

そういうことだったのか。

悟飯を怒らすために...

 

「ご、悟飯さん...!」

「悟空!やめさせろ!お前が代わりに行って闘えば、セルは悟飯を解放する!」

 

「大丈夫だ。悟飯は勝てる!

怒れ、悟飯...怒るんだ...!」

 

「さあ、怒れ!!怒って真の力を見せてみろ!」

 

悟飯へと殴りかかるセルだが、それは悟飯に避けられ、悟飯の蹴りをくらった。

その衝撃でセルは地面に尻をつける。

 

セルは悟飯にビームを連続で撃つ。

悟飯はそれを避けまくる。

それは、フリーザが使っていた技だ。

しかしその隙にセルは悟飯に抱きつける形で捕まってしまった。

セルはそのまま力ずくで痛めつける。

骨がミシミシといっている...

 

未来視で見たときと同じ光景だ...

またあの悲鳴が聞こえる...

 

「さあどうした、痛いだろう?怒れ!嫌だろ?このまま死ぬのは。」

 

「くっ....」

「も、もう我慢できん!悟空!俺は貴様がなんと言おうと、悟飯に加勢するぞ!!」

 

「待てピッコロ!もう少し、悟飯が怒るのを待つんだ...!

あいつは多分怒りで真の力が開放され、一気に恐ろしい強さを見せてくれるはずだ。」

 

しかしいくらなんでも、この状況は可哀想だよ...

我慢できない。

 

「悟空... 貴様は間違っている... 今悟飯はなにを思っているのか分かるか!?

忘れるな。実力は上でも、あいつはまだ子供だ...!」

 

悟飯は闘いをあまり好きではない。

それが、裏目にでてしまった...

 

そして、お父さんは何か決断をしたようだ...

 

「クリリン、オラに仙豆をくれ!」

 

「お、おう!」

 

その時、セルは悟飯を放す。

 

「強情なヤツだ... どうやら自分の痛みでは怒りがわいてこんらしいな...

では、お前の仲間たちに相談してみることにするか...」

 

!?まさか...!

すると、セルがクリリンさんの方に向かってくる。

 

「や、やめろーーーっ!!」

 

悟飯は叫ぶ。

セルはクリリンさんが持っていた仙豆の入った袋を取り上げ行ってしまった...

 

「こいつには仙豆が入ってるんだろ?うっとうしいから頂いておくぞ。」

 

そしてセルは再び悟飯の元へと戻る。

 

「あっ!!」

「し、しまった!」

 

 

「あんなやつらごとき、私が相手をしてやるまでもない...」

 

「な、何をするつもりだ!」

 

「なんでもするさ、仲間が痛い目にあうのだ。

怒るなら、思いっきり怒ってみろ!」

 

セルは僕達の方を向く。

 

「気をつけろ!何かするつもりだ!」

 

「く、くそ...! はやいとこ仙豆を食っときゃよかった!」

 

セルに行動を起こさせるものかと悟飯は向かうが、セルに簡単にあしらわれてしまう。

その時、16号がセルに抱きついた。

 

「お前達まで巻き込んで犠牲にしてしまうことを許してくれ!俺はセルと共に自爆する!」

 

「な、なに!?」

 

しかし、爆発しない...

 

すると、クリリンさんは申し訳無さそうに16号の爆発を取り除いてしまったことを話した。

 

「残念だったな、16号...」

 

そう言って、セルは16号の体を粉々にする。

そしてセルは、頭だけになった16号をどこかへ蹴り飛ばした。

 

「っ...!」

 

16号がやられてしまった。

こ、この後って...!!

 

「今度は貴様たちの番だ...」

 

すると背中についている穴から、化物が出てくる。

 

「な、なんだ!?あ、あれは...」

 

「さあ行け!セルジュニア達よ。あの岩の上にいる8人が相手だ。痛めつけてやれ、なんなら殺しても構わんぞ。」

 

そして、セルジュニア達は僕達の方へ向かってくる。

 

「き、気をつけろ!!恐ろしく強いぞ、こいつら!!」

 

そして、ベジータさんとトランクスさんは超サイヤ人になる。

僕も気を解放する。

 

「無駄だ、絶対に勝てはせん。小さくても私の子供達だぞ。」

 

みんなそれぞれ苦戦している...

セルジュニアは強い。

 

すると、悟飯の気が膨らみ始めた。

僕と悟飯、トランクスさん以外は1度死んでしまっている...

2度と復活できないのだ...

しかも、お父さんはセルとの闘いで体力を消耗している。

 

僕はやっと1体倒すことができた。

そして、他のみんなに加勢する。

 

「み、みんなすまねえ...!こ、こんなはずじゃ無かった...」

 

「よしセルジュニア達!お遊びはそこまでだ!殺したければ、好きに殺していいぞ!」

 

殺すだと...

死なないために... 平和な未来を掴むために修業をしてきたのに。

そんなことは嫌だ...!絶対にそんな事をさせない!

 

「やれ!殺してしまえ!!」

 

そして、やっと2体目を倒せた。

 

すると、悟飯の前になにかが飛んでくる。

16号だ。

 

悟飯になにかを言っている。

そして、16号の頭はセルによって潰された...

1人完全に殺されてしまったんだ...

 

すると、悟飯の様子が変わった。

 

「うぉああああーーーっ!!!」

 

気が爆発する。

 

「な、なに...!?」

 

ついに、きたか...?

 

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