「よし!もうほんの少ししか時間が無くなっちまった!おめえら気合いを入れてやんねえとホントにおしめえだぞ! いいな!」
「「はい、先生!!」」
「なんだ、やけに素直になったな...」
「そうなんですか...?」
お父さんの凄さを見た悟天とトランクスは、今までが嘘のように素直になったらしい。
「超サイヤ人3はこんな所でも役に立ったようだな...」
「さあ、いくぞ!!」
「「はい!!」」
お父さんの息が荒くなってきた。
「大丈夫か?悟空、相当辛そうだぞ。」
「大丈夫、あとちょっとくらいどってことねえさ。
い、いいか。フュージョンを成功させるのが、ほんっとに難しいのはこれからだぞ...
2人の気を全く同じにしたあと、フュージョンポーズをこれまた2人全く同じにとれば、フュージョンが完成するんだ...
これからオラがそのポーズ教えるから、よーく見て覚えてくれ...」
「「はい!」」
「悟成も覚えてくれ。」
「あ、はい...!」
まず、2人がある程度の距離をおいて立つ。
両手を体の右側に垂直に向ける。
フュー...
腕を反対にしながら右足を左足にくっつけ、開いて閉じてを左に3歩。
ジョン...
左側になっている手を、勢いよく右にしつつ、両手をグーに変える。
ついでに腰を捻りながら膝を曲げる。
足の角度に気をつけて、右腿を左足に寄せるようにする。
はっ!!
右足を真横に伸ばしながら左足を踏ん張り、そして両手は逆側にいる相手に向けて人差し指をくっつける。
「...またまた足の角度に気をつけろよ!特に外の足をピーンと伸ばすのを忘れるな!」
僕はなぜか覚えるのが早い。前世よりとても。
転生特典なのかしらないけど...
「どうしよう、かっこわるいぞ...」
「うん...」
「いまのポーズを2人左右対称でやるんだ、分かったな!」
「左右対称ってなに?」
「お、覚えました。」
「やっぱ覚えるのが早いなー!
じゃあオラと悟成でやってやるから、よく見てろ。」
「え、もうですか!?」
「大丈夫だ、気を合わせてねえから合体しねえさ。((実は30分経たないと戻れねえからな、オラには時間がねえんだ。」
「((そ、そうなんですね...」
そして、僕とお父さんは左右対称にフュージョンポーズをとる。
悟天とトランクスは唾も飲む。
普通にポーズをとるだけだと何も起こらないのか...
「よしっ!さあやれ!」
悟天とトランクスはポーズを試してみるが、なかなかうまくいかない。
最初はそういうもんだろう。
僕が異様なだけだ。
そしてどんどんと息が合ってくる。
そうすると、トランクスが不安そうにしている。
「どうしたんだ、トランクス?」
「おじさん、この技かっこ悪いよ...」
「でも、この技はすげんだぞ!
教えてくれたメタモル星人なんか、ぶっちぎりの強さになっちまったんだからな!」
「だけど... それよりさ、超サイヤ人3を見せてよ!
さっきはレーダーを取りに行ってて見てないんだ!」
「僕も超サイヤ人3見たい!」
悟天とトランクスはそう言う。
「俺達が超サイヤ人3になった方がいいんじゃないかな?」
「フュージョンじゃねえと勝てねえ。ブウを甘く見るな。」
「そ、そうかな...うーん...」
2人とも残念そうにしている。
「うーん...参ったな...
よし、1度だけ超サイヤ人3を見せてやるぞ。」
「え!?」
「ホント!?」
「その代わり、一生懸命フュージョンの修行をやんだぞ。」
「「うんうん!」」
「お父さん...」
「やめろ、悟空!地球に居られる時間が無くなるぞ!」
「どうせ時間はねえさ。トランクス、悟天!そして悟成!よく見てろよ!」
「「うん!」」
「はい!」
そして、お父さんは超サイヤ人から順に見せる。
そして超サイヤ人3になる時、凄まじい強風が襲う。
悟天とトランクスは吹っ飛ばされそうになる。
ピッコロさんと僕はなんとか耐える。
そしてお父さんは超サイヤ人3になった。
凄まじい気だ...!
「すげえ!」
「お父さん!」
「す、凄い...!」
そしてお父さんは息を切らし、あっという間に超サイヤ人3から戻る。
「さあ、約束だ。修行を続けよう。」
「「うん!」」
その時、占いババさんがやってきた。
「悟空!時間じゃぞ。あの世に帰るぞい。」
「もう!?そうか... ピッコロ、わりいが後は頼んだ。あいつなら、明日中にフュージョンは完成するだろう。」
「分かった。」
「悟成も頑張るんだぞ!」
「はい!」
「さようなら、孫君!」
「悟空、元気でなって言うのも変だが元気でな!」
これでもう会えなくなる...
すると、お母さんがお父さんに駆け寄ってくる。
「悟空さ!」
「チチ、そう落ち込むな。おめえには、悟成と悟天がいるじゃねえか。今やってる技が完成すりゃ、ぜってえ負けやしねえ。
あの世で悟飯にあったらよろしく言っといてやるさ。」
「あの... 私、悟飯君はまだ生きていると思うんです。」
「え?なんで?」
「いえ、なんとなくですけど...」
「気持ちは分かるけど、ちょっとそれはないと思うぜ... 俺達は分かるんだ、気で...」
「いや、本当に生きているかもしれません。もしかしたら、他の星にとか...分かりませんけどね。」
僕はなんとなくそう思った。それは遠いところで、悟飯の気を少し感じたからだ。
「「え?」」
「でも、生きてるといいな。」
「はい...」
「では、ここまでじゃ。行くぞ悟空。」
「あ...あ...」
悟天が何かを求めている。
「なんだ悟天?」
「分かった!おめえ、父ちゃんに抱っこして欲しいんだべ?」
「なーんだ!だったら早く言や、よかったのによ!」
悟天は泣いていた。
僕もちょっと泣いていたかもしれない...
そして、お父さんが帰る。
「じゃあな、みんなー!死んだらまた会おうなー!」
そして消える。
気も何もかも...
「あ、あのやろう、縁起でもねえこと言いやかがって...」