「どうかな悟飯君、そして悟成君。一応作戦成功だよ。
1人逃してしまったがな。まあいい。
この瞬間こそ、未来においても二度と現れぬであろう最強の魔人の誕生だ。」
聞こえてきた声は理知的にだった。
「きたないぞ、てめえ...2人を自分に取り込むなんてよ...」
「お前のせいだぞ。お前は絶対に最強であるはずの私より強かった。
遥か遠くにお前の存在を感じた時から、この作戦は始まっていた…
孫悟成、お前にも隠している力があるだろう? 孫悟飯には及ばないが...
そして、超ゴテンクスとかいうチビとそこの孫悟成を我が身に吸収すれば、どんなやつが現れたって最強の王座は揺るがないと...」
ばれていたか...
精神と時の部屋で超サイヤ人3になっている時に扉が開いたのが原因だろう。
「敵も居ないのに最強になってどうする?」
「前の魔人ブウが言ったはずだろ?絶対にお前をぶっ殺してやると... それが最大の目的だ...」
「なるほど、そういうことか...納得...」
「さてと、勝負を急がしてもらうぞ。吸収した超ゴテンクスとやらは時間制限があるからな。」
「貴様にしては冷静な判断だ... ピッコロさんを吸収したのは正解だな。」
圧倒的な強さになってしまったブウ。
吸収されたピッコロさん達をどうすれば救えるだろうか。それとももう死んでしまったかもしれない...
それにしてもまずいぞ...
勝てないかもしれない...
悟飯とフュージョンできたらなとは思うが、あの1回で覚えられるわけがない(自分は例外たが)。
先に悟飯は攻撃を仕掛ける。
悟飯はブウの頭に足を伸ばすが受け止められ、逆の足でもしようとするが、それも受け止められてしまう。
悟飯はブウに向かって気功派を放つが、後ろに反らして避けられる。
そしてブウの触覚?で首を巻きつけ、吹っ飛ばす。
さらに、ブウは気功派を悟飯に向けて放つ。
「悟飯!後ろ!!」
手を出す隙もなく、声を出すことしかできなかった...
爆発が治まった後には直撃を避けたのか、消えた悟飯と大きなクレーター。
悟飯は気を消して岩陰に隠れていた。
フュージョンが解けるまでの時間稼ぎだろう。
しかし、
「どうした、そんな所に気を消して隠れて... 時間稼ぎのつもりか?
ということは、たったあれだけで悟ったようだな... このままじゃ、とてもかなわないと...」
「黙れっ!!」
悟飯は再び飛びかかるが、かすりもしない...
おそらく悟飯の力は僕より上だ...
だとすれば僕だと、今目の前で行われている闘いより厳しい状態になってしまう。
ブウに何か隙があるか見極めなければならない。
悟飯は次第に見苦しい姿になっていくのを見ないといけない...
本当に悔しい。
やっとの事で超サイヤ人3になれたのに、ブウはそれをも上回っている。
地面の中で痛めつけられた後、地上に吹っ飛ばされた悟飯が地面に転がり落ちた。
悟飯はボロボロの状態だった。
「悟飯、交代だ!デンデよろしく。」
僕は少し時間をかけて超サイヤ人3になった。
そして、ブウも出てくる。
デンデは悟飯を治療している。
「ほう、次はお前か。」
やはり、悟飯とでは差がある。
僕ではただの時間稼ぎになってしまうだろうけど、そんなの関係ない。
僕はブウに攻撃を仕掛けるが、やはりあっさりと受け止められる。
その瞬間に横っ腹を蹴った。
ブウは少し油断していたのか、的中した。
「今のはなかなか痛かったな。」
全然堪えてないブウ。
受け止められている手を離さず、顔や腹を何度も殴られる。
そして最後に腹に一撃をくらい、僕は吹っ飛ばされた。
岩にぶつかり、少し吐血してしまう。
立ち上がった時、ブウはエネルギー波をこちらに向かって放っていた。
そこにはデンデ達もいた。
まずい!
僕は全力の気功波で対抗する。
相殺できればなんとかなると思いたい。
なんとか相殺できた頃にはブウはいなく、後ろにいた。
ブウはそのまま背中を蹴り上げ、地面に叩きつけられた。
悟飯達の前に落ちた。
さっきの気功波でパワーがあまり残っていなかった。
なかなか立ち上がれずにいると、ブウはまたエネルギー波を放った。
今度は悟飯が守ろうと対抗するが、それはどんどん大きくなった。
「く...」
「くそ...!!」
これまでか...
そう思っていた時、エネルギー波は横から飛んできたものでどこかへ飛んでいった。
「ん!?」
「だ、誰...!?」
そこには、天津飯さんがいた。
「て、天津飯さん!?」
「や、やはり、孫悟飯と孫悟成か... 信じられん... 見違えたぞ... 魔人ブウの変わりようにも驚いたがな...」
するとブウはさらに大きなエネルギー玉をつくる。
「雑魚もろとも、地球ごとこいつで消し去ってやる!!防げるものならやってみるがいい!!」
「じ、次元が違いすぎる...!役に立てん...!」
「なにもかも消えてしまえーーーっ!!!」
すると、ブウの後ろになにかが現れる。
そしてブウの体を斬り、エネルギー玉をどこかへ飛ばした。
そこにいたのは、お父さんだった...
しかと頭の輪っかが無い。
「「お、お父さん!?」な、なぜ下界に...!?」
「なんだ助けに来たつもりか?あの時の魔人ブウとは根本的に次元が違うのが分からんのか?」
その通りだろう。
さすがのお父さんでも、例え超サイヤ人3になっても勝てない。
僕がそうだったように...
しかし、お父さんは笑った。
「偉そうにしてられんのも今のうちだぞ!
こっちはものすんごいパワーアップアイテムを用意してんだ!」
「え...!?」
パワーアップアイテム...?
そんなものがあるのか?
すると脚だけになった体が天津飯さんを襲った。
「はっきり言うが、貴様なんぞが何をしようと絶対にダメージすらあたえられはせんぞ。」
「その割には、慌てて体を戻したじゃねえかよ。
悟飯か悟成!これを!!」
悟飯に向かって投げた。
いきなりのことだったので悟飯は反応できず、取り損ねる。
「ひ、拾え、早く!!そ、そいつを右の耳につけるんだ!!
オ、オラと合体してブウを倒すんだよ!!」
悟飯の方が強いんだから悟飯と合体した方がいいだろう。
その間にデンデに回復してもらった。
「これ、界王神様達のでしょ!?こ、これをどうするんでしたっけ...あれ...?」
悟飯は見つけたようだ。
その時、ブウに変化が起こる。
ゴテンクスの衣装からピッコロさんのマントの衣装に変わる。
「フュージョンしたチビ達が元にもどっちまっようだな!」
「...もしもの時のために保険をかけておいてよかったよ...」
「え?保険?何のことだ...」
「この切られた部分、なぜもとに戻さなかったかと思うか?」
まさか...
後ろも向くと、やっぱりいた。
「後ろ!!」
僕はすぐに超サイヤ人2になり、今度は横に避ける。
するとピンク色なにかが上に飛んでいく。
僕はそれを気功派で消し去った。
しかし、悟飯は間に合わなかった...
見るとすでに、包まれていた。
そして耳飾りを落として、ブウに吸い込まれていってしまった...
ブウは変化する。
「また取り逃したか、引っかかると思ったのにな。まあいい。
前よりさらにパワーアップしてしまったぞ!
しかも今度は時間制限なしだ!」
僕は落ちた耳飾りを拾った。
すると、お父さんは僕を見てきた。
「悟成!それを、おめえの右耳につけろ!!
元に戻ってだ!」
「そうはさせるか!!」
ブウは僕に気団を連続で放ってきた。
僕は避ける、つける暇もない。
そして、きりもない...
なぜなら、追ってくるからだ。
すると、遠くから誰かの気を感じた。
「この気は...ベジータ!!? ラッキー!!」
そして誰かの手が僕に触れて、景色が変わった。
目の前にベジータさんがいた。
隣にはお父さんがいた。
助けてくれたのだろう...
「ベジータ...!!」
「カ、カカロット...!」
「ご、悟空...!こ、こんなことはありえん... おまけに頭の上の輪っかまでなくなっておる...」
占いババさんが驚いている。
「おかげで、時間ができたぜ。
話はあとだ!バアちゃんはあの世に早く逃げてろ!!
魔人ブウが猛スピードでこっちに来る!!」
「じゃ、じゃあな!頑張れよ!」
占いババさんは帰っていった。
「はやく、それを右耳に...」
「それは、ベジータさんにお願いします。
僕がつけるべきではない、その方がいい気がするんです。」
僕はお父さんに耳飾りを渡した。
「でも... 分かった。」
お父さんはなにかを察し、納得したようだ。
「ベジータ、黙ってこいつを右の耳につけてくれ!こいつをおめえもつければ、オラと合体できるんだ!とんでもねえ力を持った戦士が生まれる...!」
「合体だと...?断る...!ふざけるな、なぜ俺が貴様なんかと...」
「それしかねえんだよ魔人ブウに勝つのはさ!」
「貴様と一緒になるなら消された方がマシだ...
気に入らんのだ...
貴様が俺と闘ったとき、更に上の力を隠していた!俺はあの世で見ていたんだ... ふざけやがって... なにが超サイヤ人3だ...!悟成もだ...」
「わ、悪かった。あれは変身している時間が限られてんだ...」
「言い訳などどうでもいい。」
「このことを知っているんですか!?
残ったみんなはブウに食われてしまったんです...! ブルマさんが教えてくれて、そして囮にならなければ、きっと僕も死んでいた...」
「さらに、ピッコロ、悟飯、悟天、そして、トランクスはヤツに吸収されちまったんだぞ!
急激なパワーアップはそのためだ...!」
ベジータさんは驚いていた...
するとブウが近くまで来る...!
「べ、ベジータ...!!」
「よこせ!早く!」
お父さんはベジータさんに渡す。
「そういや、言ってことが... この合体は一度やったらもう2人には戻れねえ!いいな!」
え!?
今、とんでもないこと聞いてしまった...
もう二度と戻れないの...!?
ブウは攻撃しようとしている。
「く、くそ...!!こんなギリギリで言いやがって...!いいんだろ、これで!!」
「サンキュー、ベジータ!!」
すると、お父さんとベジータさんが吸い寄せられくっつく。
眩しい閃光を放ち、気が膨大になった。
「よっしゃーっ!!」
そう叫び声が聞こえた。