あれ? エレーナいないのか。
あ、そうか。今頃はエカテリンブルグか。
エレーナ、頑張ってるかな。
「イサミちゃん!!」
あれ? エレーナ?
「なにさ! 迎えに来ると思ったのに!! 酷いなー!?」
……あ、そうか。今日だっけ、コイツが帰ってくるの。
すっかり明日だと思い込んでたよ。
――かくして、エレーナは帰ってきた!!
はい、お土産。
「同志先輩! かの地で反革命的書物を発見しましたので、接収しておきました! 『セルゲイ・ルキヤネンコ』の『Ночной Дозор / ナイト・ウォッチ』です! どうか、同志のお力でしかるべき処置をしていただくよう、お願いします」
エレーナは恭しく、ななみ先輩に一冊の書物を差し出した。
『こ、これは……直筆サイン本! しかも初版!! 嬉しい!! ありがとう!! ……じゃなかった、よくやった、同志エレーナ! 貴様の行為はまさに純粋な革命精神の発露と言えよう! 貴様のこの英雄的行為は未来永劫語り継がれることになる!! 本当に良くやった。貴様こそ金星賞に相応しい!」
「ありがとうございます! 同志先輩!」
……。
まぁ、いいけどよ。
はい、お土産。
「なぁ、エレーナ。どんな内容なんだ?」
「魔術師や吸血鬼なんかが出てきてお互いに戦い合う、オカルトバトルファンタジーだよ」
「……は!?」
「だから、オカルトバトルファンタジー」
「……」
まぁ、人の趣味は日ごろの言動からはわからないと言うことだな……。
「みんなにはお菓子買ってきたんだー。お茶にしよう?」
「待ってました!」
「ありがとうございます、先輩!」
「あはは! 良いって良いって!」
「う……」
それを目にしたとき、皆の時間が止まった。
エレーナが取り出したもの。
それは皆を凍らせるに充分だった。。
子供の顔をしたチョコレート……。
「アリョンカだよ! 美味しいよ!! 食べて食べてー!」
「あ、美味しいよ? エレーナ」
その恐るべき呪縛から、いち早く回復した咲夜がさっそく食べていた。
「でしょ? はい! イサミちゃんも!」
「お、おう」
まあ、うまかった。不気味なのは置いといて。
「お茶もあるんだよ!」
あ、旨い。
でも、これなんだ?
「これ、ミルクティーか? ただのミルクティーじゃないよな?」
「ミルクウーロン!!」
「「「……」」」
またも皆が固まったが……。
まあ、良しとしておこう。
「ねぇねぇ、イサミちゃん。咲夜ちゃん、今日の帰り、商店街に寄って行こうよ」
「エレーナ、何か買いたいものがあるの?」
「ううん、咲夜ちゃん、あのね、わたし今朝、イサミちゃんのお母さんから福引券をたーくさん貰っちゃったんだー。だからね、ガラガラ回しに行きたいなー、とか思ったの」
「そうなんだ。福引ね」
「どう? イサミちゃん?」
「よし、みんなで行くか! 行ってエレーナがポケットティッシュの山に埋まるのを見に行こうぜ!」
「あはは!」
「もう、なんだよー! 酷いなー!! ぜーったい、ぜーったい一等賞当ててやるんだから!!」
「あはは! エレーナ、頑張れ!」
「ムリムリ、当たるわけないって!」
「みんな、ひーどーいー!! ぐぬぬ、絶対当ててやるんだから!!」
「あのー、ストレリツォーヴァさん? 盛り上がってるとこ悪いんだけど、ちょっといいかしら」
気づけば、委員長の榊が立っていた。
「? どうした委員長?」
「あなたに用はないわよ、黒須君。神宮司先生がストレリツォーヴァさんを呼んでいるの」
「まりもちゃんが? エレーナを?」
「へ? わたし?」
「そうよ。だから、昼休みにでも職員室に。いいわね?」
「うん」
「じゃあ、確かに伝えたわよ? ストレリツォーヴァさん」
きょとん、としてエレーナが頷く。
「おいおい、なにしてるんだよエレーナ」
なぜか、がちがちに固まっているエレーナがいる。
右手と右足を同時に出して歩いている。
まりもちゃんに何を言われたんだか。
「ううん? だ、大丈夫だよ。あははは、あはははは」
そんなエレーナを押すようにして、まりもちゃんが教室に入ってきた。
「みんなー、体育館に移動してもらえるー? 臨時の全校集会があるの」
「表彰状、国際数学オリンピック、優勝。エレーナ。エレーナ・ストレリツォーヴァ殿。貴殿は――」
学園理事長の前で表彰――晒し者――になっているのは、エレーナだった。
「凄いわね、エレーナ。あの数学オリンピックで優勝だなんて」
「そういや、そんなこともあったっけ。まぁ、エレーナの奴、数学だけは得意中の得意らしいし」
「らしい?」
「本当に得意なら、時計読み間違えて遅刻したり、財布の中身を数え間違えて、不足分をオレに払わせたりなんかしないだろ?」
「……エレーナらしいと言えば、エレーナらしいわね」
「だろ?」
「でも、天才って案外そういうものらしいわ」
「……」
「あはは!! わ、わたし賞状貰っちゃった! それに金メダルだよ金メダル!!」
「はいはい」
「うっわ! 酷いよー。幼稚園のときのお絵かき以来なんだよ? 賞状貰ったの!! イサミちゃんも知ってるでしょ?」
「いつの話だってんだよ。そんなの覚えてるわけないだろ?」
「ううう。わたしは全部覚えてるのにー……」
「はいはい」
「エレーナ、おめでとう!」
「咲夜ちゃん、ありがとう!」
「ねぇねぇ、イサミ、帰りにスカイテンプルにでも寄ってさ、エレーナのお祝いしてあげようよ。だって、金メダルなんだし」
「そうだな……」
「え? えー? いいよ、そんなにしてもらわなくても」
「いいからいいから!」
「あら、抜け駆けはよろしくありませんね。月環様。話は聞きましたわ。僭越ながら、ここは一つ。私達、御剣にお任せください」
「御剣さん……?」
「数学オリンピックで金メダルといえば、世界に冠たるこの上ない栄誉。いくら盛大にお祝いしたとて、不足はありません。ここは神宮寺先生もお誘いして、クラスの皆でお祝いして差し上げましょう」
「それはいい考えだ。さすがは姉上」
「皆様、どうですか? ここは一つ、エレーナさんのお祝いにお付き合い願えませんか?」
悠陽が教室にいた全てのクラスメイトに、厳かに呼びかける。
対するクラスメイトの反応は――。
「ぅおおおおおおおおおおおおーーーー!!!」
地鳴りのような賛成を表すであろう雄叫び。
喜びが爆発し、教室がとたんに騒がしくなる。
御剣姉妹が主催するのだ。それは豪勢なパーティになるに違いなかった。
期待しないほうがおかしいというものだ。
「あの、あのあのあの、でもでもでも」
「いいじゃないの。ここは御剣さん達に任せちゃえば? 私も同じようなことを考えていたの」
「委員長……ありがとう」
「うふふ、では、決まりですね。では、私たちにお任せあれ」
「どうせ止めても、御剣さんたちはやるんでしょ? だったら、手伝ったほうが張り合いがいがあるっていうものよ。黒須君もそうは思わないの?」
言葉とは裏腹に、文字通り「お手上げ」を示す委員長だった。
「……どうしてこうなった」
ホテル最上階の展望レストラン。
貸切……だと!?
『エレーナ・ストレリツォーヴァさん 数学オリンピック金メダル受賞おめでとう』
と、金文字の横断幕が掲げてあるところを見ると、場所に間違いはなさそうなのだ。
「それでは、本日の主役、エレーナ・ストレリツォーヴァ嬢の入場です! 皆様、拍手でお出迎えください!!」
司会進行役のメイド服姿のお姉さんが向上を述べる。
スポットライトが特設ステージの舞台袖を照らして――。
なんじゃありゃぁ!!
会場をどよめきが支配した。
そこから現れたのは、エレーナではあった。いや、オレだから認識できたと言えるかもしれない。
あの咲夜でさえ、口を大きく開けていた。
会場を見渡すと、白銀なんて鼻血を吹いていた。
そう、そこには。
どう見ても白ウサギ……純白のバニースーツを着込み、長耳をあしらったカチューシャを身に着けた――
――雪よりも白い肌を持つ白人少女が現れたのだ!!
「えー、皆様? 皆様、主賓、エレーナ嬢に拍手をお願いします~」
「ぅおおおおおおおおおおおおーーーー!!!」
拍手など、男子どもの怒号が掻き消して久しい。
「エレーナちゃん、やるわねー。そうだ! まりも! 今年の夏からはあの子を確保よ。いいわね!」
「ええー!? そんな夕呼! うちの子には手を出さないでぇー!?」
「なーに寝言を言ってるの。あれだけの逸材、そうは居ないわ。さすが、まりもの教え子よねー」
「お願いだから、止めて夕呼ー! お願いよーー!」
「昨日はパーティで福引いけなかったからね、今日こそはやるぞ!」
「そう言うと思ったわ。私、紙袋用意してきたから。景品を山ほど貰っても、これで全部持って帰れるわよね?」
「もう! 咲夜ちゃんまで! 狙うは一等ただ一つなんだから!!」
「はいはい。じゃ、楽しみにしているよ」
「うー! イサミちゃん、信じてないーな!? 二人とも、ひーどーいー!!」
「あはは」
カランコロン、カランコロン……。
辺りは静寂に包まれた。
真に沈黙の支配する世界。
オレは息を呑む。
会場がどよめきに包まれる。
「大当たり~!!」
「「「えー!?」」」
「や、やったー! あはは! やったよ、イサミちゃん、咲夜ちゃん!」
沸きあがる歓声とドヨメキ。
「ま、マジかよ」
「さ、さすがエレーナ……やるわね」
さすがのオレも、こればかりは驚いた。
す、すげぇよ、エレーナ。
見れば咲夜も目を丸くして、二の句が告げないでいる。
「なんだか外が騒がしいな、タケル」
「ああ、福引やってるんだ」
「福引?」
「武様、それはどのようなものですか?」
「あ、ちょうど今、当たりが出たみたいだぜ。ほら、『大当たり~』とか言ってるだろ?」
「ねえ、タケルちゃん、あれ、エレーナちゃんじゃない? ほら。あそこで飛び跳ねてる外人さん」
「エレーナ? だれだよ。そんな子、うちのクラスにいたか?」
「え~?! あの銀髪、間違えようもないじゃない! うちの制服も着てるじゃないかぁ! どこに目がついてるんだよ、タケル~!」
「あはは、タケルちゃん、クラスメイトの顔と名前くらいは覚えようよ。それに、エレーナちゃんはかなりの有名人だよ?」
「そうなのか? オレが変なのか? なんだか納得いかないな」
「やったよ、やった! 二泊三日の温泉旅行だよ!!」
「あー、でも、二名様だろ?」
「追加の一人分くらい自腹で出して、三人で行こうよー!」
「でもなぁ……あ、そうだ。お前たち二人で行けよ。オレはいいからさ」
「はぁ? イサミ、本気か?」
「本気も何も、仕方ないじゃん――」
む。この気配――。――げ。
「なにやらお困りのご様子。良ければ、この悠陽にお手伝いさせてくださいませんか? エレーナさん」
「あ、御剣――悠陽さん」
エレーナの声が途切れたのは、悠陽の背後に控える冥夜を見つけたからだ。
「あー! イサミだー! ねーねーイサミー。最近付き合い悪いよー? バルジャーノンでたまには遊ぼうよー?」
「あら。二泊三日の旅行ですか? 温泉は風流で良いですものね――そうだ。また、皆様で卒業前に――」
悠陽は悪戯っぽく、皆を見回した。
「――温泉旅行など如何でしょうか?」
「エレーナ。あんた最高よー。あなたみたいな教え子を持って、私って本当に幸せだわー」
「先生、わたし、偉い? 偉いかな?」
「あったりまえじゃない。少なくとも黒須や白銀よりはねぇ」
「あはは」
「天才はいつの世もね、世間から理解されないの。わかるわぁ~、その気持ち」
――どうしてこうなった。
「黒須くーん。あなたまで夕呼の陰謀に乗せられたわけ? いいえ、あなた既に夕呼に取り込まれているんじゃないでしょうねぇ?」
「神宮司先生、黒須に話を聞くだけ時間の無駄だと思いますが」
「そんな、榊さんったら。希望を打ち砕くようなことをいうのね? 見損なったわぁ」
――どうしてこうなった。
全敗かよ。
しかも止めは鑑やエレーナにも負けたし。
うう、ちくしょう。完敗だ。
白銀のやつ、どれだけバルジャーノンやりこんでやがるんだよ!? ちっきしょーーーーーーー!!
「ねーねー! 今度はボクと対戦しよう? ね? イサミ! いいでしょう~?」
よ、鎧衣……。
……第二ラウンド開始ですか、そうですか……。
「ねぇ、イサミちゃん、あれ取って」
「ん?」
見れば、かっぱぎクレーンの筐体に白兎のぬいぐるみが入っている。
あの場所なら、取れないこともない――などと思いつつ。
「エレーナ、おまえウサギ好きだよなー」
「うんうん。だって、私ウサギさんだよ?」
「はいはい。仕方ないな、ま、ちょっと待ってろよ」
オレはコインを投入し――あれ、なかなか難しいな。
……。
……。
「ほらよ」
オレはエレーナに投げ渡す。
「やったー!! イサミちゃん、ありがとう!!」
ちくしょう、5回もやっちまった。結構痛いなぁ。
「いい、食事は『三日月の間』に用意してあるから。いいわね」
夕呼先生はひたすら上機嫌だった。
――月は地獄だ――。
「なによ黒須、もっと楽しみなさいよ! あんたの彼女のおかげでここに来れたんだからね!」
「ちょ、ちょっと先生、別にエレーナはオレの彼女って訳じゃ……」
「あー? 何ですって!? だったら、あの子はあなたの一体なんなのよ?」
「あー、そ、それそれ! 私も聞きたい聞きたい!」
鑑!?
「私も聞きたいです――!」
珠瀬!?
「後学のために私も聞いておきたい」
「わたくしも、お聞きしたいですわ」
御剣、お前ら……。
「……黒須、人気者」
彩峰だと!?
「おい、白銀、こいつらどうにかしろよ!! お前、こいつらの保護者だろうが!」
って、し、白銀……。
オレはそれを見て、自分の未来を見ているような錯覚に襲われた。
「あら、黒須君、残念ねぇ。白銀くん、もう今日はお休みよ~」
まりもちゃんが一升瓶を片手に何か言っていた。
見れば、白銀の周囲に瓶が林立している。
……げ、撃沈されてやがる……。
?
なんだろう、背中がやけに温かい。
やわらかいものが、押し付けられてるような……。
え? 腕? な、咲夜!
「ねぇ、イサミ。教えてくれるわよね?」
咲夜が後ろから抱き着いてきた!
こら、咲夜! オレの浴衣に手を入れるな!!
というか何時の間にオレの背後を!?
「いいじゃないの。ね? イサミ?」
「「「「おおお!! 大胆!!!!」」」
「やめろーーーーーー!!」
……。
……。
「姉上、エレーナの曲の準備が完了したそうです」
「ご苦労でした。では、月読に合図を」
「は! ――月読、そろそろ――」
「承知いたしました、冥夜様」
「エレーナさん、伴奏の準備が整いました故、準備のほう、よろしくお願いいたします」
「はいはーい!! エレーナ・ストレリツォーヴァです! お唄を歌います!!」
「「「「「おおー!」」」」」
「お前で最後だぞ、エレーナ!」
「ねぇイサミ、エレーナって、こんなときに歌うような曲、歌えるの?」
「この前はカエルの合唱を一人で輪唱してた。エンドレスで」
「そ……そう……なんだ……」
「やっと真打の登場ねぇ――エレーナはどんな曲歌うのかしら。やっぱり、はとぽっぽ? それとも、メダカの学校? それとも意表をついて――」
「「「「「あはは!!」」」」」
「ええとね、歌います! 曲は、『祖国は我らのために!』」
「「「「「ゑ?!」」」」」
突如、部屋に赤い光が差し込んできた。
いや、立体映像だ。
なんだこれ?
旗だ! 巨大な赤い旗がたなびいて……こ、この黄色のマークは……!?。
その瞬間、豪快にドラが鳴った。
そしてそれを合図に、フルオーケストラが障子の向こうから優しく、そして雄大に――。
ホルンが、トランペットが、盛大に鳴り響く!!
♪ 自由なる不動の国
永久に在れ 我がロシア
皆称えよ 人民の
力強き ソ連邦を
称えよ自由なる我等が祖国
民族友好の絆
レーニンの党は 我等を導く
共産主義の勝利へと
♪ 嵐を衝き 自由の陽は 我が元照らし
レーニンは 我等を正義の偉業へ
労働へと導かん
称えよ自由なる我等が祖国
民族友好の絆
レーニンの党は 我等を導く
共産主義の勝利へと
♪ 共産主義 その未来
祖国の勝利 我、見たり
祖国の紅き旗に 永久に忠誠を誓う
称えよ自由なる我等が祖国
民族友好の絆
レーニンの党は 我等を導く
共産主義の勝利へと
(訳 ウラジーミル)
「「「「「「……」」」」」」
夜は、静かに更けて行った。
カポン。
……あー、いいお湯だ。
ザパァ!
……あー、極楽極楽。
カポン。
遠くから生演奏に乗せた独唱が聞こえてくる。
あんなのはカラオケとは言わない。
大体、フルオーケストラが控えてるんだから、「カラ」じゃない!
そうだ! オレは断じて認めない!!
まぁ、いいけど。
最後のはずのエレーナが歌った後、収拾がつかなくなった宴会は、まだまだ続いているらしい。
もう三週くらいしてるかも。
さっきはエレーナがソ連国家なんて歌うものだから、どうなるかと思ったけど……。
まぁ、フルオーケストラでカエルの合唱よりは――。
――まったく、笑わせてくれる。
面白いやつだよ、エレーナ。
咲夜は今風の歌を歌ってたな。
なんだあれ。
流行歌じゃないよな。
テレビなんかじゃ聞かないよ。
「うー、月環咲夜、歌います」
「君が代は止めろよ?」
「歌わないわよ!! 私をなんだと思ってるのよ!!」
「じゃあ、軍艦マーチか?」
「どうしてそうなるのよ!?」
「「「「「あはは」」」」」
「まったく! ええと、曲は『マブラヴ』」
♪――。
聞いた事がない曲だった。
軽快なエイトビートが鳴り始めると、オレは安心したんだが――。
でも、咲夜が歌い終わると、いや、歌い終わる前から、みんな神妙な顔になって。
鑑や社、そしてエレーナが泣き出した。
みんな、もらい泣きしてた。
なんだって言うんだ?
決して暗い曲じゃなかったよな!?
よくわかんねえよ。
その後、部屋にいづらくなって。
――風呂に入ることにしたんだ。
二人の想いがつくりだす未来、か。
なんなのだろうな。