Muv-Luv belive   作:燈夜4649

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エキストラ 終章

『桜花』 3-B 月輪咲夜

 

 

もうすぐ桜の季節がやってくる。

 

新たな季節の到来は、私にとってこの上ない節目になるはずだ。

 

親しい友、愛する人と共に迎えることができる喜びはとても言葉には言い表せない。

 

ああ、いいったいどのような言葉を紡ぐと、この喜びを言い表すことができるだろうか。

 

ああ、どのような言葉を重ねれば、この喜びの重さを君に伝えることができるだろう。

 

親しき友よ、君が隣にいることに感謝する。

 

愛する人よ、君が隣にいることに感謝する。

 

願わくは、この早咲きの桜のように、

 

この友情が、

 

この愛情が、

 

永久に美しく、尊きものであらんことを。

 

我らの前途に祝福あれ。

 

白稜柊の思い出が、真に光り輝きますように。

 

咲き誇る桜花のごとく、尊きものとなりますように。

 

 

 

 

『神宮寺軍曹に敬礼』 3―B 黒須勇海

 

 

まりもちゃん、いや、神宮司先生。

 

オレはいろいろ迷ったけど、先生から学んだことを書くよ。

 

いや、先生、文芸部の顧問だって?

 

オレ、さっきまで知らなくてさ。

 

その、ごめんなさい。

 

先生が書け、といたから書くんじゃないんだ。

 

それだけは信じて欲しい。

 

でさ、まりもちゃん。

 

まりもちゃんがいつも言ってること。

 

これが、いつもオレの頭から離れなくて。

 

やろうと思っても、なかなかその通りにはいかないから、きっと大切なことなんだ。

 

そして、この言葉にいつも励まされてるんだ。

 

ホントにほんと、嘘じゃないって。

 

だから、その言葉を、オレのため、そしてこれを読んでくれている皆のために、書いておこうと思うんだ。

 

まあ、さしずめ「神宮寺語録」ってところか?

 

 

「なにごとも本気でやれ、死ぬ気でがんばれ」

 

「最後まであきらめず、自分のできる限りのことをやれ」

 

「やるからには何かを残せ、決して意味のない事をするな」

 

 

毎回毎回、言ってる事は違うけど、大きく分けて、この三つに当てはまるよな?

 

オレ、聞いていないようで聞いてるだろ?

 

どう? 当たってるかな?

 

 

神宮司先生、こんなオレを見捨てずに引き上げてくれたこと、感謝します。

 

この場を借りて、御礼申し上げ、先生の教え子の名に恥じぬよう、胸を張って生きていこうと思います。

 

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

――4月。

 

「イサミ!」

 

「咲夜、待てよ!」

 

「桜が咲いてるわ。満開よ! ここの桜、こんなに綺麗に咲くんだ」

 

「あら? この木、もう散り始めてるわね」

 

「この前の早咲きの木だな」

 

「何でだろう。この木を見ていると、とても懐かしい気持ちになるの」

 

「そうだな、みんな、今頃何してるんだろうな」

 

「この桜はみんなを見てきたのね」

 

「ああ。そうだろうな」

 

「なんかね、落ち着くよ――」

 

「奇遇だな。オレもそんな気がしたんだ」

 

「またまた。このー。いじめっ子はまたよからぬ事を企んでいるんでしょ」

 

「バカも休み休み言え」

 

「「あはは」」

 

「え……? イサミ、泣いてるの? やだな」

 

え? なんだ? 勝手に目が潤んで……ゴミでも入ったのかな。

 

って、咲夜、お前……。

 

「いや、なんだろ。それより咲夜、お前までもらい泣きしてるのか? ホント、お前バカだよなぁ」

 

「え? 私、そんなんじゃないんだから!」

 

「何度でも言ってやるよ。バカバカ、バーカ!」

 

「なによ、小さい子みたいに! とても大学の初日だとは思えないわ」

 

「うるせ」

 

「これが一生の思い出になるなんて最悪よ?」

 

「そうか? ――オレは最高だけどな」

 

「どうしてよ?!」

 

「こんなに綺麗な桜並木の下を、思わず周りが見とれるほどの麗しき幼馴染を連れて歩く。まして、その美人はオレの事しか頭にない」

 

「な、なに言ってるのよ?!」

 

「さぁな」

 

「さぁって! なんなのよ!」

 

「あはは! 咲夜、お前はやっぱり、バカだなー!」

 

「どうしてよ!」

 

「それともバカのふりをしているのか?」

 

「違うわよ! バカ!」

 

 

 

END

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