オデッサの戦いが開始する直前。
マクベは勝ちを確信した。
「キシリア閣下。これは勝利間違いなしでございます」
オデッサ基地司令室、マクベ大佐は得意気に勝ち誇っていた。
「そうでなくてはな。期待しているぞ」
満足気にキシリアが答える。
マクベは副官のウラガンに攻撃開始の合図を送る。
「これだけの大部隊が激突すると砂煙でみれたものではないのでこちらのモニターをご覧ください」
大型モニターにはオデッサ周辺のマップと青と赤のマークが書かれている 。
「こちらは上空からの映像を基にコンピューターグラフィックスで リアルタイムで表示されます。青が連邦軍、赤がジオン軍です。 早速モビルスーツ部隊が敵の前線を突破しました」
「捕獲したガンダムのスペックを見た時は驚きましたが、量産された連邦のモビルスーツ、ジムは大したことないみたいです。もちろんパイロットの技量の差もあるのでしょうが、こちらのドムの方が圧倒的です」
「ガンダムのスペックには私も驚いた。だがあれほどの高スペック機体、いくら連邦でも大量生産なんてできるわけがない」
「おっしゃる通りです」
「レビルのビッグトレーまでだいぶ厚みがあるが届くのか?」
「最前線で足を止めて戦わずに、 奥に奥に進むように指示を出しております。ホバー移動が可能なドムならそれは容易なことです。前線の敵モビルスーツは砂煙にまみれて周囲の状況を把握するのに時間がかかるはずです。その間に可能な限り突き進みます」
「そうか。しかし航空部隊は押されているようだが」
「それも想定内です。こちらのドップより連邦のフライマンタの方が性能は上です。しかも数が多い。なるべく押される形でオデッサ基地上空で戦ってもらいます。そうすれば基地からの対空攻撃が生きてきます」
「あれだけの数をドップと基地からの対空攻撃だけでなんとかなるのか」
「さらに秘密兵器があります。ウラガン、アッザムをだせ」
オデッサ基地から出撃したアッザムがフライマンタを次々と撃ち落としていく。
「あれがモビルアーマー第1号だな」
大型モニターでは赤のマークが青のマークを突っ切り後方にまで出た。
「キシリア閣下。モビルスーツ部隊が敵の背後まで突き進んだようです。ウラガン、エルランに合図を送れ」
大型モニターで青のマークが4割ほど赤に変わった。
「意外とあっさりうまくいったな」
「裏切り者が土壇場で躊躇するのはよくあることですが、最初にあれだけ我が軍の圧倒的なモビルスーツ部隊を見たら裏切らないなどという選択肢はありませんよ」
「レビルめは、エルランとオデッサを側面攻撃するつもりだったのだろうが、自分がオデッサとエルランに側面攻撃をされているということか。マクベ見事であった。全てそなたの手柄だ」
「ありがたきお言葉。しかしエースパイロットがよくやってくれました。これだけのエースパイロットを集めていただきありがとうございました。半端なパイロットではここまでうまくいかなかったはずです」
「そうだな。アナベルガトー隊、ランバラル隊、シンマツナガ隊、黒い三連星、 ジョニーライデン隊、闇夜のフェンリル隊、サイクロプス隊」
「そうそうたる顔ぶれですね。いないのはシャアアズナブルぐらいのものでしょうか」
「シャア中佐か。できれば私の配下に欲しいな」
「シャア少佐ではないのでしょうか」
「ホワイトベースとガンダムを捕獲した功績で昇進した。ちなみにガルマも昇進して今はガルマザビ准将だ。マクベもこの戦の功績で准将になるはずだ」
「ありがたい話です」
大型モニターでは次々と連邦の青いマークが消えていく。
「後はレビルを倒しきれるかどうかだな、ルウムの時のように生き残られるとやっかいだ。それから各方面軍に徹底的に侵攻をするように伝えろ」
ヨーロッパ方面軍、アフリカ方面軍、アジア方面軍はオデッサの戦いには参加していない。キシリアは、その温存部隊で一気にユーラシア大陸アフリカ大陸を制覇するつもりだ。
オデッサでジオンが勝つに違和感ないでしょうか?
普通に考えてエルランの裏切りがあれば、ジオンの勝ちだと思いました。