超ざっくり世界史 改訂版 作:d1199
WW2です。
終わる終わる詐欺で続いた今までの近代ネタは、全てここに集約されます。
その原因をざっくり言えば、当時の今ドイツであるヴァイマル共和国(WW1の後)が、経済的に行き詰まったからです。
◆
もちっと詳しく行きます。
WW1で負けたドイツ帝国(ビスマルクの)は、負けを認めた上で、自主的にヴァイマル共和国(1919)になります。
んで、WW1の戦後処理を目的に、パリ講和会議が開かれました。
フランス「ごめんですむか。ボケ」
その内容は、ざっくりヴァイマル共和国への賠償でした(ヴェルサイユ条約
主にフランスへの。
本やネットを見ると、過酷な報復という表現が使われる程の内容だったそうです。
シュトレーゼマン「だがやらねばならぬ」
ヴァイマル共和国の偉いヒトが、立て直しを図ります。
が。
運の悪い事に、世界恐慌(1929)という大不況が起りました。
◆
ニューヨークのウォール街から始まったコレは相当凄かった様です。
アメリカでは、企業倒産・銀行の閉鎖・1/4が失業、とか言われてます。
「暗黒の木曜日」とかけったいな名前が付く程の大不況です。
ピンときませんので、失業率で日本と比較してみます。
定義など細かいところは無視します。
目安ってことで。
日本のワーストが2002年の5.36%です。
アメリカの1/4とは25%ですから、日本が最悪だった頃の約五倍です。
わーお。
界王拳もびっくり。
◆
当時の先進国もとい当時の植民地を持っていた英・仏・米は、世界経済(グローバリズム)を中止してブロック経済を始めます。
要するに、「本国と複数の植民地のみで乗り切ります」計画です。
例えるとアメリカやEUが、日本の輸出品に話にならない関税を掛けた、が適当でしょうか。
締め出しとも言う。
当然困ります。
ヴァイマル共和国も困りました。
WW1で植民地などの経済地域を取り上げられてます。
更にWW1での賠償が上乗せされてます。
ぶっちゃけ、
首が回らなくなります。
米「わりーんだけど、こっちもカツカツだから復興支援打ち切りね」
独「Scheiße!(シャイセ)」※ドイツの人に実際に使うと危険な言葉第一位。
債権国(=取り立て側)は、猶予・緩和をしたようですが意味が無かったようです(ドーズ案・ヤング案・ローザンヌ会議)
その結果、ハイパーインフレがヴァイマル共和国を襲います。
ハイパーインフレです。
スーパーじゃないです。
インフレってのは、ざっくりお金の価値が小さくなる事です。
物価が上がるとも言います。
缶コーヒーの値段で例えてみます。
今日は一〇〇円
明日は二〇〇円
明後日は三〇〇円
一ヶ月後には一万円。
こんな感じで高くなります。
もちろん、缶コーヒーのみに非ずで、全ての物価がハネあがります。
当時のドイツの人々「あの。昨日貰った月給じゃ来月まで生活できないんですが、ガガガ」
お金は計画的になんて、できっこありません。
インフレのスピードに実経済が追従できず、銀行なども破綻します。
住む家も失い途方に暮れるドイツの人々。
その時登場するのが、創作でも有名なアドルフ=ヒトラーです。
ちょび髭オヤジ「Follow Me!」
J.D.さん「止めてよ! イメージ商売なんだから!」
ちょび髭オヤジ「なら、予の辞書に不可能という言葉はない」
N.B.さん「だからやめーや」
圧倒的支持を得たヒトラーは、ドイツ帝国を再興します。
有名な第三帝国です。
公共事業などで経済も立て直します。
ヴェルサイユ条約も無視して、再軍備を行います。
オーストリアを併合してチェコスロバキアから領土をふんだくります(復活の大ドイツ主義
どうやらヒトラーは東欧進出を重視していたようです。
その地域は農作物とか地下資源とか、が豊富だったって話です。
◆
疑問なのが、「当時の英・仏は何しとったんや?」です。
WW1でのドイツ帝国(ビスマルクの)を踏まえれば、早期に釘を刺すべきです。
その理由はソ連にあります。
当時ロシアがソ連にジョブチェンジしました。
言わずもがな共産主義の大手です。
どうやら
ソ連に対する防波堤にしたかったようです。
【思想+抑圧=ファイヤー】の歴史的経緯を考えると無理もないか(参照:それなりに昔編そのイチ)
英・仏「序でにソ連とナチスドイツでつぶし合ってくれんかな」
ちょび髭オヤジ「ドイツ人のドイツ人によるドイツ人の為のドイツ帝国である!」
A.L.さん「あ”?(怒」
ナチスドイツはポーランドに侵攻します。
英・仏「「WW1をこの間やったばかりじゃねーか……」」
英・仏は、渋々宣戦布告します。
WW2が始まります(1939
ナチスドイツ(ヒトラーの)は、オランダ・ベルギー・フランスを負かして快進撃を続けます。
ですが、アメリカの後ろ盾を得たイギリス攻略に失敗します。
ならばとソ連に矛先を向けます。
石油が欲しかったって話です。
が。
スターリングラードの戦いで(1942年6月)大負けします。
この戦いは、有史まれに見る悲惨な戦いだったそうです。
これが転換点になりました。
連合軍の反攻が始まります。
降伏したイタリア方面(南)・英のあるノルマンディ方面(北)、この挟撃に耐えきれず、ナチスドイツ(ヒトラーの)は無条件降伏します(ヤルタ協定1945年2月
同盟を結んでいた日本も、当然負けます(ポツダム宣言1945年8月
その後に冷戦とか色々あって現代に至る。
◆
ヒトラーを暗殺したらWW2は起らないってのは、よくある歴史イフですが、皆様はどう思うでしょうか。
大恐慌による民衆不満が根底にある以上、
【思想+抑圧=ファイヤー(それなりに昔編そのイチ)】も前提にある以上、
代理が現れたんじゃないかなと私は思います。
代わりの人が、より優れているか・より劣っているかは、分りませんが。
アンゲラ=メルケルさん(=今ドイツ首相)「だーかーらー、いま大変なのよ!」
国民不満と右派の台頭というナチス時代によく似た状況に直面し、選挙に勝って三ヶ月も経つというのに、未だゴタゴタしてるんだとか(ちょっと古い記事です。2018年頃だったと思います)
◆
ここでお終いです。
お付き合い頂いた方、ありがとう御座いました。
物足りない事柄・気になった事項は、自分で調べてみてね。
ざっくり東洋編やってみたいけれど、キャパがねぇ。
◆◆◆オマケ
【ナチスドイツにかんする勘違いアレコレ】
1)ナチスって政党の名前なんです。
知ってましたか?
私は随分と知りませんでした。
正式には「国家社会主義ドイツ労働者党」と言うそうです。
ナチスってのは反対派の蔑称なんだとか。
2)フィクションで何かと目にする武装親衛隊とドイツ国防軍は、組織上は別モノなんです。
しらんかった。
武装親衛隊はヒトラー直属で、
ドイツ国防軍は国の直属です。
ヒトラーが国を動かす以上、外国から見てその違いに意味があるかと言えば微妙ですが。
3)ヴァイマル共和国時代にも軍隊はあって、これをヴァイマル共和国軍と言います。
ドイツ国防軍は、
その延長上にあるという設立経緯から、武装親衛隊ほどにはヒトラーに近くなかった様です。
4)欧州でのナチスネタは前からタブーですが、最近の日本でも駄目っぽい感があります。
あのひと「わがドイツの医学薬学は世界一ィィィ!」
こう言うキャラはもう無理かな。無理だろうな。