超ざっくり世界史 改訂版   作:d1199

11 / 12
それなりに昔編その4 ナチスドイツ編

 WW2です。

 終わる終わる詐欺で続いた今までの近代ネタは、全てここに集約されます。

 その原因をざっくり言えば、当時の今ドイツであるヴァイマル共和国(WW1の後)が、経済的に行き詰まったからです。

 

 

 もちっと詳しく行きます。

 WW1で負けたドイツ帝国(ビスマルクの)は、負けを認めた上で、自主的にヴァイマル共和国(1919)になります。

 んで、WW1の戦後処理を目的に、パリ講和会議が開かれました。

 

フランス「ごめんですむか。ボケ」

 

 その内容は、ざっくりヴァイマル共和国への賠償でした(ヴェルサイユ条約

 主にフランスへの。

 本やネットを見ると、過酷な報復という表現が使われる程の内容だったそうです。

 

シュトレーゼマン「だがやらねばならぬ」

 

 ヴァイマル共和国の偉いヒトが、立て直しを図ります。

 が。

 運の悪い事に、世界恐慌(1929)という大不況が起りました。

 

 

 ニューヨークのウォール街から始まったコレは相当凄かった様です。

 アメリカでは、企業倒産・銀行の閉鎖・1/4が失業、とか言われてます。

 「暗黒の木曜日」とかけったいな名前が付く程の大不況です。

 

 ピンときませんので、失業率で日本と比較してみます。

 定義など細かいところは無視します。

 目安ってことで。

 

 日本のワーストが2002年の5.36%です。

 アメリカの1/4とは25%ですから、日本が最悪だった頃の約五倍です。

 わーお。

 界王拳もびっくり。

 

 

 当時の先進国もとい当時の植民地を持っていた英・仏・米は、世界経済(グローバリズム)を中止してブロック経済を始めます。

 要するに、「本国と複数の植民地のみで乗り切ります」計画です。

 例えるとアメリカやEUが、日本の輸出品に話にならない関税を掛けた、が適当でしょうか。

 締め出しとも言う。

 当然困ります。

 ヴァイマル共和国も困りました。

 

 WW1で植民地などの経済地域を取り上げられてます。

 更にWW1での賠償が上乗せされてます。

 ぶっちゃけ、

 首が回らなくなります。

 

米「わりーんだけど、こっちもカツカツだから復興支援打ち切りね」

独「Scheiße!(シャイセ)」※ドイツの人に実際に使うと危険な言葉第一位。

 

 債権国(=取り立て側)は、猶予・緩和をしたようですが意味が無かったようです(ドーズ案・ヤング案・ローザンヌ会議)

 

 その結果、ハイパーインフレがヴァイマル共和国を襲います。

 ハイパーインフレです。

 スーパーじゃないです。

 

 インフレってのは、ざっくりお金の価値が小さくなる事です。

 物価が上がるとも言います。

 缶コーヒーの値段で例えてみます。

 

 今日は一〇〇円

 明日は二〇〇円

 明後日は三〇〇円

 一ヶ月後には一万円。

 

 こんな感じで高くなります。

 もちろん、缶コーヒーのみに非ずで、全ての物価がハネあがります。

 

当時のドイツの人々「あの。昨日貰った月給じゃ来月まで生活できないんですが、ガガガ」

 

 お金は計画的になんて、できっこありません。

 インフレのスピードに実経済が追従できず、銀行なども破綻します。

 住む家も失い途方に暮れるドイツの人々。

 その時登場するのが、創作でも有名なアドルフ=ヒトラーです。

 

ちょび髭オヤジ「Follow Me!」

J.D.さん「止めてよ! イメージ商売なんだから!」

ちょび髭オヤジ「なら、予の辞書に不可能という言葉はない」

N.B.さん「だからやめーや」

 

 圧倒的支持を得たヒトラーは、ドイツ帝国を再興します。

 有名な第三帝国です。

 公共事業などで経済も立て直します。

 ヴェルサイユ条約も無視して、再軍備を行います。

 オーストリアを併合してチェコスロバキアから領土をふんだくります(復活の大ドイツ主義

 どうやらヒトラーは東欧進出を重視していたようです。

 その地域は農作物とか地下資源とか、が豊富だったって話です。

 

 

 疑問なのが、「当時の英・仏は何しとったんや?」です。

 WW1でのドイツ帝国(ビスマルクの)を踏まえれば、早期に釘を刺すべきです。

 その理由はソ連にあります。

 当時ロシアがソ連にジョブチェンジしました。

 言わずもがな共産主義の大手です。

 どうやら

 ソ連に対する防波堤にしたかったようです。

 【思想+抑圧=ファイヤー】の歴史的経緯を考えると無理もないか(参照:それなりに昔編そのイチ)

 

英・仏「序でにソ連とナチスドイツでつぶし合ってくれんかな」

ちょび髭オヤジ「ドイツ人のドイツ人によるドイツ人の為のドイツ帝国である!」

A.L.さん「あ”?(怒」

 

 ナチスドイツはポーランドに侵攻します。

 

英・仏「「WW1をこの間やったばかりじゃねーか……」」

 

 英・仏は、渋々宣戦布告します。

 WW2が始まります(1939

 

 ナチスドイツ(ヒトラーの)は、オランダ・ベルギー・フランスを負かして快進撃を続けます。

 ですが、アメリカの後ろ盾を得たイギリス攻略に失敗します。

 ならばとソ連に矛先を向けます。

 石油が欲しかったって話です。

 が。

 スターリングラードの戦いで(1942年6月)大負けします。

 この戦いは、有史まれに見る悲惨な戦いだったそうです。

 

 これが転換点になりました。

 

 連合軍の反攻が始まります。

 降伏したイタリア方面(南)・英のあるノルマンディ方面(北)、この挟撃に耐えきれず、ナチスドイツ(ヒトラーの)は無条件降伏します(ヤルタ協定1945年2月

 

 

 

 同盟を結んでいた日本も、当然負けます(ポツダム宣言1945年8月

 その後に冷戦とか色々あって現代に至る。

 

 

 ヒトラーを暗殺したらWW2は起らないってのは、よくある歴史イフですが、皆様はどう思うでしょうか。

 大恐慌による民衆不満が根底にある以上、

 【思想+抑圧=ファイヤー(それなりに昔編そのイチ)】も前提にある以上、

 代理が現れたんじゃないかなと私は思います。

 代わりの人が、より優れているか・より劣っているかは、分りませんが。

 

アンゲラ=メルケルさん(=今ドイツ首相)「だーかーらー、いま大変なのよ!」

 

 国民不満と右派の台頭というナチス時代によく似た状況に直面し、選挙に勝って三ヶ月も経つというのに、未だゴタゴタしてるんだとか(ちょっと古い記事です。2018年頃だったと思います)

 

 

 ここでお終いです。

 お付き合い頂いた方、ありがとう御座いました。

 物足りない事柄・気になった事項は、自分で調べてみてね。

 ざっくり東洋編やってみたいけれど、キャパがねぇ。

 

 

◆◆◆オマケ

 

 

【ナチスドイツにかんする勘違いアレコレ】

1)ナチスって政党の名前なんです。

 知ってましたか?

 私は随分と知りませんでした。

 正式には「国家社会主義ドイツ労働者党」と言うそうです。

 ナチスってのは反対派の蔑称なんだとか。

 

2)フィクションで何かと目にする武装親衛隊とドイツ国防軍は、組織上は別モノなんです。

 しらんかった。

 武装親衛隊はヒトラー直属で、

 ドイツ国防軍は国の直属です。

 ヒトラーが国を動かす以上、外国から見てその違いに意味があるかと言えば微妙ですが。

 

3)ヴァイマル共和国時代にも軍隊はあって、これをヴァイマル共和国軍と言います。

 ドイツ国防軍は、

 その延長上にあるという設立経緯から、武装親衛隊ほどにはヒトラーに近くなかった様です。

 

 

4)欧州でのナチスネタは前からタブーですが、最近の日本でも駄目っぽい感があります。

 

あのひと「わがドイツの医学薬学は世界一ィィィ!」

 

 こう言うキャラはもう無理かな。無理だろうな。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。