超ざっくり世界史 改訂版 作:d1199
延々と続くよ権力争い
中世も今回で終わりですが、その前に補足します。
フランク侵攻を阻止したフランク王国の人は、カール=マルテルさんと言います。
後年の、戴冠式で登場したカール大帝とは、別人です。
ただ祖父・孫の関係にあります。
ややこしい。
そのカール大帝はカリスマ値が高かった様で、事実大帝の死後、フランク王国は東・中央・西の三つに分裂してしまいました。
ここで気をつけないといけないのが、分裂の原因はローマの衰退とは異なり、兄弟間の権力争いです。
パパ「遺産は兄弟三人で分けるぞ」
このパパさんはカール大帝の孫です。
三人の息子「「「うぃー」」」
ところが四人目が生まれます。この四人目がとっても可愛かったらしいです。
男なのに。
パパ「四人目にも相続させたいから相続は白紙ね」
三人の息子「「「ざっけんな!」」」
四人目が男の娘だったばっかりに、血で血を洗う肉親同士の権力争いが起り、大国が三つに分割してしまいましたとさ(多少誇張
ただこの結果、西フランクがフランス・東フランクがドイツ・中央フランクがイタリアと、今の国々に繋がります。
子供が産まれて権力争い……なんか日本史でも似たような事が在った気がする。足利義政だっけか。
◆
とにかく。
王権と法王権とがドロドロやりつつも、国の基礎を創るという世界史的に見れば、じっくりコトコトのマッタリした時間が流れます。
が。
時は十世紀、ここで歴史的大イベントの発生です。
なんと二回目の民族移動が起ります。
皆様は知っていたでしょうか。
私は知りませんでした。
一回目はローマ時代のゲルマン人。
今回の二回目はノルマン人です。
彼らは北からやってきたバイキングです。
その脳筋力で西フランクの一部をぶんどって、新しい国を興します。
バイキング「汚物は消毒だ-! ひゃっはー!」
民「「「お助けー」」」
ケンシロウは居ませんでした。
現代でもノルマンディと呼ばれる地域がありますが、そこです。今のイギリスとフランスの間にある海をドーバー海峡って言うんですが、そのフランス側の沿岸辺りです。
で、脳筋ゆえのタフな公国の偉いヒトは、今のブリテン島に侵攻して新しい国を興します。「公国の偉いヒト」って言い回しをしたのは、後述。
余談ですが、この偉いヒトの立像が今でも在るそうです。後世の創作がどれだけ入ってるかは知りませんが、あからさまに海賊王(バイキング)。「海賊王になる!」って言ったゴム人間はこんな感じになるのかね。
ともかく。
これを切っ掛けに、幾つかの政略結婚が起り、あたらしい血縁関係が出来ます。
その結果がどうなったか。
西フランクの地方領主に過ぎない公国の偉いヒトが、西フランクとイギリスに、スゴイ領地を持つ事になりました。
余りに広いので、西フランクの王様は気に入りません。
西フランクの王様「領地持ちすぎだ。寄こせ」
西フランクの地方領主(=公国の偉いヒト)「嫌だプー」
言い回しをしたのは、【西フランクの地方領主=公国の偉いヒト】この関係だからです。なんで王様に従わないのか、絶対ややこしいので補足します
この時の政治形態は封建体制でした。
政治形態ってのは、幾つかある国の構造の事です。
構造ってのは、国の運営を誰がするかって事です。
王様が一人でするのか・選ばれた小数がするのか・民衆がやるのか、こう言う類いのモノです。
んで封建がどういうモノかというと、ザックリ行くと、領土を持つ貴族たちのの寄り合い所帯です。
その貴族達のうちの一人が"王"なんですが、王様の権力は、義務教育下で存在する班の班長程度だったっぽい。
要するに王(リーダー)に従わない領主も居る。
公国の偉いヒトは、そう言う「従わない奴」だった訳です。
脳筋も一因でしょう。
その結果。
公国の偉いヒトは、英国王と名乗りイギリスが始まります。
西フランクもこの辺りから、フランスって名前になりましたとさ。
◆
中世も大詰めだ!
この頃ローマカトリック教会は、腐敗・汚職染まっていたので、それに反発する団体、今で言う原理主義者の派閥が登場します。
勿論彼らは教会を糾弾します。
更には、聖地を取り返す為の宗教的軍事作戦「十字軍遠征」で大失敗して、教会の権威は更に下落。
村人A「神様の十字軍遠征が失敗? 神様は正しいから教会が偽物なんだべ」
村人B「んだんだ」
教会「やばい。このままじゃ誰も従わなくなる……そうじゃ!」
んで、魔女裁判が横行します。
魔女っていえば異教徒っぽく聞こえますが、実際の所ただの反対派への物理的弾圧ってことです。
世界史やってるとあるある過ぎて苦笑い。
蓋を開ければ教会の権威は失墜し、封建領主達が幅を利かせ始めます。
そんなおり、フランスで王朝断絶という大問題が起ります。
もうおわかりですね?
Aさん「我が正当な後継者だ!」
Bさん「いや俺だ!」
教会(目の上のたんこぶ)が弱まってオラ付いていた貴族達は権力争いを始め、それが英vs仏の戦争に発展します。
いわゆる100年戦争勃発。
英国勝利になると思いきや。
J.D.「私! 天使様に会ったの!」
ちょっとイタイ女の子が、救世主として華麗に登場。
戦況をひっくり返しフランスを勝利に導きます。
なのですが。
教会「神を扱っていいのは我らだけじゃ!」
その女の子は、既得権益の侵害を恐れた教会に異端とされ、火あぶりされてしまいます。
神も仏もありゃしねぇ。
戦争の原因が貴族達の権力争いだって知ってたら、死ぬに死にきれんだろ-。
◆
中世の締めくくりはローマです。
東西に別れた後、西ローマは無くなってしまったのですが、東ローマは欧州と中東の境目で存続しておりました(大昔編参照)。
旧西ローマの領土を部分的に取り返し、最盛期には及ばないものの、東西に分裂する前の領土を誇った様です。
ですが栄枯盛衰。
当時オラ付いていた中東の大国オスマン帝国に壊滅させられます。
しまうのですが、(東)ローマは十五世紀まで存続したそうです。
これを知った時は驚きました。
東ローマ帝国=ビザンツ帝国も驚いた。
中世編おしまい!
次は近世だ!
◆◆◆
【オマケ1】中世に起った他の事件をザックリ行きます。
~中世の真ん中ら辺り~
十字軍遠征の際に作られた立派な道が、貿易を活発にします。
舗装道路でないと、運び難いからだとか。
中世の胡椒が金より高い云々ってのは、この時の話です。
んで。
活発になった貿易と共に、病原菌を持ったネズミもやってきて、ペストが大流行します。
開発で病が始まった云々……、現代でも良く聞く話ですが昔から在ったんですね。
学習しない人間って悲しい。
~中世の後半~
イギリスでは、英国王の(公国の偉いヒトのもっと後のヒト)アレさ加減に辟易した貴族達が、一致団結して議会制政治を始めます。
これが民主政治に繋がります。
いわゆる大憲章(マグナカルタ)って出来事です。
なんかラノベ技っぽいですね。
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・スキル名:大憲章(マグナカルタ)
・効果:全員死ぬ。
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ダメかな。ダメかね。
【オマケ2】
~ブリテンの歴史ざっくり~
最初にケルト系の国がありました。この頃からローマの支配下にありましたが、ゲルマン大移動でローマは撤退します。
んで、アングロサクソンが侵攻して国を興します。七王国って言うそうです。なんかとってもファンタジーです。そうそう。アングロサクソン(=ゲルマン)だとか。
んで、先述のノルマンディ公国の偉いヒトが侵攻して国を興します。こっからイギリスが始まります。
アーサー王はケルト系国の頃の人物らしいです。
と言う事は、彼女(?)はローマ系ケルト人と言う事になります。
また彼女が闘った蛮族ってのは、アングロサクソン人(=ゲルマン人)って事になります。
そうだ。
ジュリアス=シーザーが、ブリテン島に行った事実は在るそうなので、アーサー王とジュリアス=シーザーを絡めるSSができますね。
アーサー王は、史実的にハッキリしないのでイケルイケル。
シーザーはかなりの女好きだったそうなので…誰か書いて下さい(R18希望