超ざっくり世界史 改訂版   作:d1199

4 / 12
だいぶ昔編その3

 延々と続くよ権力争い

 

 中世も今回で終わりですが、その前に補足します。

 フランク侵攻を阻止したフランク王国の人は、カール=マルテルさんと言います。

 後年の、戴冠式で登場したカール大帝とは、別人です。

 ただ祖父・孫の関係にあります。

 ややこしい。

 そのカール大帝はカリスマ値が高かった様で、事実大帝の死後、フランク王国は東・中央・西の三つに分裂してしまいました。

 ここで気をつけないといけないのが、分裂の原因はローマの衰退とは異なり、兄弟間の権力争いです。

 

パパ「遺産は兄弟三人で分けるぞ」

 

 このパパさんはカール大帝の孫です。

 

三人の息子「「「うぃー」」」

 

 ところが四人目が生まれます。この四人目がとっても可愛かったらしいです。

 男なのに。

 

パパ「四人目にも相続させたいから相続は白紙ね」

三人の息子「「「ざっけんな!」」」

 

 四人目が男の娘だったばっかりに、血で血を洗う肉親同士の権力争いが起り、大国が三つに分割してしまいましたとさ(多少誇張

 ただこの結果、西フランクがフランス・東フランクがドイツ・中央フランクがイタリアと、今の国々に繋がります。

 子供が産まれて権力争い……なんか日本史でも似たような事が在った気がする。足利義政だっけか。

 

 

 とにかく。

 王権と法王権とがドロドロやりつつも、国の基礎を創るという世界史的に見れば、じっくりコトコトのマッタリした時間が流れます。

 が。

 時は十世紀、ここで歴史的大イベントの発生です。

 なんと二回目の民族移動が起ります。

 皆様は知っていたでしょうか。

 私は知りませんでした。

 

 一回目はローマ時代のゲルマン人。

 今回の二回目はノルマン人です。

 彼らは北からやってきたバイキングです。

 その脳筋力で西フランクの一部をぶんどって、新しい国を興します。

 

バイキング「汚物は消毒だ-! ひゃっはー!」

民「「「お助けー」」」

 

 ケンシロウは居ませんでした。

 現代でもノルマンディと呼ばれる地域がありますが、そこです。今のイギリスとフランスの間にある海をドーバー海峡って言うんですが、そのフランス側の沿岸辺りです。

 で、脳筋ゆえのタフな公国の偉いヒトは、今のブリテン島に侵攻して新しい国を興します。「公国の偉いヒト」って言い回しをしたのは、後述。

 余談ですが、この偉いヒトの立像が今でも在るそうです。後世の創作がどれだけ入ってるかは知りませんが、あからさまに海賊王(バイキング)。「海賊王になる!」って言ったゴム人間はこんな感じになるのかね。

 

 ともかく。

 これを切っ掛けに、幾つかの政略結婚が起り、あたらしい血縁関係が出来ます。

 その結果がどうなったか。

 西フランクの地方領主に過ぎない公国の偉いヒトが、西フランクとイギリスに、スゴイ領地を持つ事になりました。

 余りに広いので、西フランクの王様は気に入りません。

 

西フランクの王様「領地持ちすぎだ。寄こせ」

西フランクの地方領主(=公国の偉いヒト)「嫌だプー」

 

 言い回しをしたのは、【西フランクの地方領主=公国の偉いヒト】この関係だからです。なんで王様に従わないのか、絶対ややこしいので補足します

 

 この時の政治形態は封建体制でした。

 政治形態ってのは、幾つかある国の構造の事です。

 構造ってのは、国の運営を誰がするかって事です。

 王様が一人でするのか・選ばれた小数がするのか・民衆がやるのか、こう言う類いのモノです。

 

 んで封建がどういうモノかというと、ザックリ行くと、領土を持つ貴族たちのの寄り合い所帯です。

 その貴族達のうちの一人が"王"なんですが、王様の権力は、義務教育下で存在する班の班長程度だったっぽい。

 要するに王(リーダー)に従わない領主も居る。

 公国の偉いヒトは、そう言う「従わない奴」だった訳です。

 脳筋も一因でしょう。

 その結果。

 公国の偉いヒトは、英国王と名乗りイギリスが始まります。

 西フランクもこの辺りから、フランスって名前になりましたとさ。

 

 

 

 

 中世も大詰めだ!

 

 この頃ローマカトリック教会は、腐敗・汚職染まっていたので、それに反発する団体、今で言う原理主義者の派閥が登場します。

 勿論彼らは教会を糾弾します。

 更には、聖地を取り返す為の宗教的軍事作戦「十字軍遠征」で大失敗して、教会の権威は更に下落。

 

村人A「神様の十字軍遠征が失敗? 神様は正しいから教会が偽物なんだべ」

村人B「んだんだ」

教会「やばい。このままじゃ誰も従わなくなる……そうじゃ!」

 

 んで、魔女裁判が横行します。

 魔女っていえば異教徒っぽく聞こえますが、実際の所ただの反対派への物理的弾圧ってことです。

 世界史やってるとあるある過ぎて苦笑い。

 蓋を開ければ教会の権威は失墜し、封建領主達が幅を利かせ始めます。

 

 そんなおり、フランスで王朝断絶という大問題が起ります。

 もうおわかりですね?

 

Aさん「我が正当な後継者だ!」

Bさん「いや俺だ!」

 

 教会(目の上のたんこぶ)が弱まってオラ付いていた貴族達は権力争いを始め、それが英vs仏の戦争に発展します。

 いわゆる100年戦争勃発。

 英国勝利になると思いきや。

 

J.D.「私! 天使様に会ったの!」

 

 ちょっとイタイ女の子が、救世主として華麗に登場。

 戦況をひっくり返しフランスを勝利に導きます。

 なのですが。

 

教会「神を扱っていいのは我らだけじゃ!」

 

 その女の子は、既得権益の侵害を恐れた教会に異端とされ、火あぶりされてしまいます。

 神も仏もありゃしねぇ。

 戦争の原因が貴族達の権力争いだって知ってたら、死ぬに死にきれんだろ-。

 

 

 中世の締めくくりはローマです。

 東西に別れた後、西ローマは無くなってしまったのですが、東ローマは欧州と中東の境目で存続しておりました(大昔編参照)

 旧西ローマの領土を部分的に取り返し、最盛期には及ばないものの、東西に分裂する前の領土を誇った様です。

 ですが栄枯盛衰。

 当時オラ付いていた中東の大国オスマン帝国に壊滅させられます。

 しまうのですが、(東)ローマは十五世紀まで存続したそうです。

 これを知った時は驚きました。

 東ローマ帝国=ビザンツ帝国も驚いた。

 

 

 中世編おしまい!

 次は近世だ!

 

 

 

◆◆◆

 

 

【オマケ1】中世に起った他の事件をザックリ行きます。

~中世の真ん中ら辺り~

 十字軍遠征の際に作られた立派な道が、貿易を活発にします。

 舗装道路でないと、運び難いからだとか。

 中世の胡椒が金より高い云々ってのは、この時の話です。

 んで。

 活発になった貿易と共に、病原菌を持ったネズミもやってきて、ペストが大流行します。

 開発で病が始まった云々……、現代でも良く聞く話ですが昔から在ったんですね。

 学習しない人間って悲しい。

 

~中世の後半~

 イギリスでは、英国王の(公国の偉いヒトのもっと後のヒト)アレさ加減に辟易した貴族達が、一致団結して議会制政治を始めます。

 これが民主政治に繋がります。

 いわゆる大憲章(マグナカルタ)って出来事です。

 なんかラノベ技っぽいですね。

 

△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼

・スキル名:大憲章(マグナカルタ)

・効果:全員死ぬ。

△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼

 

 ダメかな。ダメかね。

 

 

 

【オマケ2】

~ブリテンの歴史ざっくり~

 最初にケルト系の国がありました。この頃からローマの支配下にありましたが、ゲルマン大移動でローマは撤退します。

 んで、アングロサクソンが侵攻して国を興します。七王国って言うそうです。なんかとってもファンタジーです。そうそう。アングロサクソン(=ゲルマン)だとか。

 んで、先述のノルマンディ公国の偉いヒトが侵攻して国を興します。こっからイギリスが始まります。

 

 アーサー王はケルト系国の頃の人物らしいです。

 と言う事は、彼女(?)はローマ系ケルト人と言う事になります。

 また彼女が闘った蛮族ってのは、アングロサクソン人(=ゲルマン人)って事になります。

 そうだ。

 ジュリアス=シーザーが、ブリテン島に行った事実は在るそうなので、アーサー王とジュリアス=シーザーを絡めるSSができますね。

 アーサー王は、史実的にハッキリしないのでイケルイケル。

 シーザーはかなりの女好きだったそうなので…誰か書いて下さい(R18希望

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。